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Rainbow〜幸せの国編〜そらの大冒険①
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僕と君が出逢ったのは、今にも雨が降り出しそうな空一面の曇り空だった。
僕は親兄弟達と離れ離れになり、不安でいっぱいだった。もし、誰か脅かそうと物音でも立てようものなら、間違いなくお漏らししてしまったに違いない。それくらいブルブルと震えていた。
そんな僕をパパはそっと抱き上げ、君の前に連れて行き、
『サラちゃん、新しい家族になるワンちゃんだよ。』
そう言って、僕を紹介した。赤ちゃん特有の甘い匂いのする君は僕のお母さんのおっぱいの匂いに似ていた。懐かしさのあまり、思わず君の頬っぺたをペロペロと舐めたら、くすぐったいのか君が笑い始め、パパとママもつられて笑った。
その時、さっきまで曇天だった空の切れ目から、陽の光が射し込んできて僕達を明るく照らした。
その時見えた青空がとても綺麗だったから、僕は『そら』と呼ばれるようになった。
その日から、僕とサラちゃんはずっと一緒にいた。
遊ぶ時も
寝る時も
食べる時も。
そのせいか、君の姿が見えない時は僕は不安になりクンクン鳴いた。
それは君も同じみたいで僕を探し回った。
まるで双子みたいに
僕らはお互い無くてはならない
そんな感じだった。
今では
ママには内緒で
君は自分のおやつをを半分残して
隠れてこっそり僕にくれた。
僕が嬉しそうに目を輝かせてしっぽを振ると君は嬉しそうに笑った。
そうやって、僕らは大の『仲良し』になった。
ある昼下がりの午後、僕とママとサラちゃんは、家の側の幼稚園を通りがかった。楽しそうに笑う制服姿の子供達をサラちゃんはじっと見詰めて、大きな瞳をキラキラ輝かせた。
『ねえママ、サラはいつになったら幼稚園に行けるようになるの?』
『次の春になったら、通えるようになるわよ。楽しみね。』
『本当!サラ楽しみ!早く春が来ないかなあ』
そう言うとサラちゃんはニコニコしながらスキップを始めた。それに呼応するように、サラちゃんのポニーテールがまるでダンスする様に左右に揺れた。
(幼稚園って何なんだろう?)
僕はよく耳にする言葉は何となく分かるけど、全ては理解出来ない。
(何だか楽しそう)
そう思いながら僕は君達を見詰めた。二人の瞳が楽しそうにキラキラ輝いている。とても楽しそうお喋りして笑っている姿を見ると、僕までなんだか楽しい気分になってきて、僕はサラちゃんの揺れるポニーテールに合わせてジャンプした。
お散歩から帰宅して、サラちゃんと僕がボール遊びをしていると、ママが突然お腹を抱えて苦しみ出したのだ。歯を食いしばり顔が真っ青で、おまけに脂汗まで流している。
『ママ、大丈夫?』
サラちゃんは今にも泣き出しそうだ。
『痛いの痛いの飛んでいけ!痛いの痛いの飛んでいけ!』
そう言いながらママの背中をサラちゃんは摩っていたが、一向に良くなる気配が無い。
『ママ、ママ·····』
サラちゃんの瞳から大粒の涙が溢れ出す。僕はどうして良いの判らず、ただ『クンクン』鼻を鳴らしながらママの頬をペロペロ舐めた。
暫くすると、サラちゃんはキュッと唇をかみ締め、涙を拭いた。
『ママ、待っててね。絶対サラが助ける!』
そう言うと靴も履かずに外に飛び出して行ってしまった。苦しむママを前に一人ぼっちになった僕は、益々混乱して、ただママの周りをウロウロした。暫くすると、お隣のおばさんとサラちゃんが帰ってきて、僕は心底ほっとしたのも束の間、突然知らないおじさん達がうるさいサイレンの音と共に、ママをどこかに連れ去っしまった。
いつもより早くパパが帰宅した。安心したのかサラちゃんはいつもはしない指しゃぶりをしながら、泣きながら眠ってしまった。僕はサラちゃんの柔らくてすべすべした塩っぱい頬っぺたを舐めながら
(もしも、僕がお喋り出来たらママを助けたり、サラちゃんを慰める事も出来るのに。)
僕は心の中で呟いた。
次の日、久しぶりにサラちゃんのおばあちゃんがやって来た。
『そらちゃんのお散歩でも行くかい?』
『うん·····』
よく晴れた絶好のお散歩日和だった。爽やかな風が心地いい。それにも関わらず、サラちゃんは少し俯いて口数も少なくとぼとぼ歩いていた。そして、いつの間にか普段は行かない静かな池の畔にやってきた。池の水面が太陽の光を浴びてキラキラと輝き、土手には黄色のたんぽぽやシロツメクサが風に揺れていた。その周りで、蜜を求めて忙しそうにブンブンと飛び回る蜂やヒラヒラ舞う蝶が、僕達を歓迎してくれているかのようだった。僕は居てもたってもいられなくなり、吸い込まれるようにその中を駆け始めた。それを見ていたサラちゃんも、いつの間にか笑い始めて言った。
『ママにお花摘んであげる!』
そう言って、元気に駆け始めた。そんな様子を、おばあちゃんは目を細めて優しそうに笑った。サラちゃんとおばあちゃんが白詰草の冠を作っている時、おばあちゃんがサラちゃんに言った。
『四つ葉のクローバーを見つけると良い事が有ると言われているんだよ。』
『良い事?じゃあ、もし見つけたらママが元気になるかな?』
サラちゃんは、おばあちゃんの目を覗き込むように真っ直ぐ見つめた。その目は真剣そのものだった。
『そうかも知れないね』
サラちゃんの瞳が大きく見開きキラキラ輝いた。おやつを食べるのも忘れ、サラちゃんは必死に四つ葉のクローバーを探し始めた。けれど、見つかるのは3つ葉ばかりで一向に見つかる気配は無かった。気がつけば、夕日が池の水をオレンジ色に染め始めた。
おばあちゃんが
『お家にそろそろ帰ろうか』
はっとしたサラちゃんは、悲しそうにおばあちゃんを見上げて答えた。
『うん·····』
シワシワの柔らかくて温かなおばあちゃんの手にひかれ、サラちゃんはしょんぼり家に帰る事にした。
その夜、大好きなお絵描きをしながらサラちゃんはいつの間にか眠ってしまっていた。シロツメクサの花かんむりとお絵かき帳がお布団の上に出しっぱなしのままになっている。覗いてみると、
シロツメクサの花冠を被るママ
サラちゃん
パパ
おばあちゃん
僕
そして、四葉のクローバー
が描かれてあった。その横に出しっぱなしのクレヨンが転がり、お絵描き帳には涙の落ちた跡が滲んでいる。
(本当に四つ葉のクローバーが欲しかったんだね。)
僕は、サラちゃんの涙味のする頬っぺたをペロペロ舐めて決心した。
(僕が四つ葉のクローバーを見つけてくるよ!)
僕は親兄弟達と離れ離れになり、不安でいっぱいだった。もし、誰か脅かそうと物音でも立てようものなら、間違いなくお漏らししてしまったに違いない。それくらいブルブルと震えていた。
そんな僕をパパはそっと抱き上げ、君の前に連れて行き、
『サラちゃん、新しい家族になるワンちゃんだよ。』
そう言って、僕を紹介した。赤ちゃん特有の甘い匂いのする君は僕のお母さんのおっぱいの匂いに似ていた。懐かしさのあまり、思わず君の頬っぺたをペロペロと舐めたら、くすぐったいのか君が笑い始め、パパとママもつられて笑った。
その時、さっきまで曇天だった空の切れ目から、陽の光が射し込んできて僕達を明るく照らした。
その時見えた青空がとても綺麗だったから、僕は『そら』と呼ばれるようになった。
その日から、僕とサラちゃんはずっと一緒にいた。
遊ぶ時も
寝る時も
食べる時も。
そのせいか、君の姿が見えない時は僕は不安になりクンクン鳴いた。
それは君も同じみたいで僕を探し回った。
まるで双子みたいに
僕らはお互い無くてはならない
そんな感じだった。
今では
ママには内緒で
君は自分のおやつをを半分残して
隠れてこっそり僕にくれた。
僕が嬉しそうに目を輝かせてしっぽを振ると君は嬉しそうに笑った。
そうやって、僕らは大の『仲良し』になった。
ある昼下がりの午後、僕とママとサラちゃんは、家の側の幼稚園を通りがかった。楽しそうに笑う制服姿の子供達をサラちゃんはじっと見詰めて、大きな瞳をキラキラ輝かせた。
『ねえママ、サラはいつになったら幼稚園に行けるようになるの?』
『次の春になったら、通えるようになるわよ。楽しみね。』
『本当!サラ楽しみ!早く春が来ないかなあ』
そう言うとサラちゃんはニコニコしながらスキップを始めた。それに呼応するように、サラちゃんのポニーテールがまるでダンスする様に左右に揺れた。
(幼稚園って何なんだろう?)
僕はよく耳にする言葉は何となく分かるけど、全ては理解出来ない。
(何だか楽しそう)
そう思いながら僕は君達を見詰めた。二人の瞳が楽しそうにキラキラ輝いている。とても楽しそうお喋りして笑っている姿を見ると、僕までなんだか楽しい気分になってきて、僕はサラちゃんの揺れるポニーテールに合わせてジャンプした。
お散歩から帰宅して、サラちゃんと僕がボール遊びをしていると、ママが突然お腹を抱えて苦しみ出したのだ。歯を食いしばり顔が真っ青で、おまけに脂汗まで流している。
『ママ、大丈夫?』
サラちゃんは今にも泣き出しそうだ。
『痛いの痛いの飛んでいけ!痛いの痛いの飛んでいけ!』
そう言いながらママの背中をサラちゃんは摩っていたが、一向に良くなる気配が無い。
『ママ、ママ·····』
サラちゃんの瞳から大粒の涙が溢れ出す。僕はどうして良いの判らず、ただ『クンクン』鼻を鳴らしながらママの頬をペロペロ舐めた。
暫くすると、サラちゃんはキュッと唇をかみ締め、涙を拭いた。
『ママ、待っててね。絶対サラが助ける!』
そう言うと靴も履かずに外に飛び出して行ってしまった。苦しむママを前に一人ぼっちになった僕は、益々混乱して、ただママの周りをウロウロした。暫くすると、お隣のおばさんとサラちゃんが帰ってきて、僕は心底ほっとしたのも束の間、突然知らないおじさん達がうるさいサイレンの音と共に、ママをどこかに連れ去っしまった。
いつもより早くパパが帰宅した。安心したのかサラちゃんはいつもはしない指しゃぶりをしながら、泣きながら眠ってしまった。僕はサラちゃんの柔らくてすべすべした塩っぱい頬っぺたを舐めながら
(もしも、僕がお喋り出来たらママを助けたり、サラちゃんを慰める事も出来るのに。)
僕は心の中で呟いた。
次の日、久しぶりにサラちゃんのおばあちゃんがやって来た。
『そらちゃんのお散歩でも行くかい?』
『うん·····』
よく晴れた絶好のお散歩日和だった。爽やかな風が心地いい。それにも関わらず、サラちゃんは少し俯いて口数も少なくとぼとぼ歩いていた。そして、いつの間にか普段は行かない静かな池の畔にやってきた。池の水面が太陽の光を浴びてキラキラと輝き、土手には黄色のたんぽぽやシロツメクサが風に揺れていた。その周りで、蜜を求めて忙しそうにブンブンと飛び回る蜂やヒラヒラ舞う蝶が、僕達を歓迎してくれているかのようだった。僕は居てもたってもいられなくなり、吸い込まれるようにその中を駆け始めた。それを見ていたサラちゃんも、いつの間にか笑い始めて言った。
『ママにお花摘んであげる!』
そう言って、元気に駆け始めた。そんな様子を、おばあちゃんは目を細めて優しそうに笑った。サラちゃんとおばあちゃんが白詰草の冠を作っている時、おばあちゃんがサラちゃんに言った。
『四つ葉のクローバーを見つけると良い事が有ると言われているんだよ。』
『良い事?じゃあ、もし見つけたらママが元気になるかな?』
サラちゃんは、おばあちゃんの目を覗き込むように真っ直ぐ見つめた。その目は真剣そのものだった。
『そうかも知れないね』
サラちゃんの瞳が大きく見開きキラキラ輝いた。おやつを食べるのも忘れ、サラちゃんは必死に四つ葉のクローバーを探し始めた。けれど、見つかるのは3つ葉ばかりで一向に見つかる気配は無かった。気がつけば、夕日が池の水をオレンジ色に染め始めた。
おばあちゃんが
『お家にそろそろ帰ろうか』
はっとしたサラちゃんは、悲しそうにおばあちゃんを見上げて答えた。
『うん·····』
シワシワの柔らかくて温かなおばあちゃんの手にひかれ、サラちゃんはしょんぼり家に帰る事にした。
その夜、大好きなお絵描きをしながらサラちゃんはいつの間にか眠ってしまっていた。シロツメクサの花かんむりとお絵かき帳がお布団の上に出しっぱなしのままになっている。覗いてみると、
シロツメクサの花冠を被るママ
サラちゃん
パパ
おばあちゃん
僕
そして、四葉のクローバー
が描かれてあった。その横に出しっぱなしのクレヨンが転がり、お絵描き帳には涙の落ちた跡が滲んでいる。
(本当に四つ葉のクローバーが欲しかったんだね。)
僕は、サラちゃんの涙味のする頬っぺたをペロペロ舐めて決心した。
(僕が四つ葉のクローバーを見つけてくるよ!)
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