Rainbow〜幸せの国編〜そらの大冒険

Wisteria

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Rainbow〜幸せの国編〜そらの大冒険⑥

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 それから、偶然見掛けたウサギに声をかけてみたものの、ミッシェルを見た途端、慌てて逃げ出し、話すら聞いて貰えなかった。

(これでは何も出来ない。だから僕を連れてきたんだ。)

と僕は納得した。ミッシェルは申し訳なさそうに悲しげな顔をした。

『役に立つかどうかわからないけど·····』

と前置きした上で、何も知らない僕の為にミッシェルは本来の色や「幸せの国の使者」の役割を教えてくれた。そして、ミッシェルと話し合った上で、僕が幸せの国の使者に話しかける時は、ミッシェルには物陰に隠れてもらう事にした。
 そんな訳で「幸せの国の使者」の色を塗る僕の冒険の旅が始まった。僕が最初に色を塗れたのは豚の「フォルター」だった。

『フォルターは「子宝運」の力が有り、色はピンクベージュよ』

とミッシェルは教えてくれると物陰に隠れた。僕は勇気を出して言ってみた。

『やあ!僕はそら。人間のいる世界からやってきたんだ。君に色を塗らせて貰えないかな?少しでも君が元に戻る手伝いがしたいんだ。』

『ブヒ?』

誰だか分からない僕を怪しんで、フォルターはブヒブヒと鼻息を荒くして、色を塗るのを拒んだ。その為、今までの経緯を僕は何度も説明してみた。根負けしたのか

『本当?本当に僕は元に戻れるのかな?』

そう言って渋々ながらフォルターは色を塗る事を承諾してくれた。でも、いざ淡いピンクベージュに塗ってみると意外にフォルターはご機嫌になって、可愛いしっぽをフリフリした。唯、雪に触れる足だけは、白いままだった。

(まるで白いソックスを履いているみたいで可愛いなぁ)

僕がそう思っていると、そこに、ミッシェルがやって来た。

『貴方が色を塗っている間に綿花で羽の形を作ってみたの。羽の生えた豚は幸運を運んでくるのよ。良かったら試してみて!』

そう言って、ミッシェルが綿で出来た羽を二つくれた。どうやら、ミッシェルは自分なりに頑張っていたようだ。それを聞いたフォルターは、ミッシェルを見て少し怪訝そうな顔をしたが

『まあ、とりあえず付けてみようかな·····』

と言ってくれたので、フォルターに綿花の羽を付けた途端、あら不思議!フォルターはフワフワとと空を飛び回った。

『ありがとう!ミッシェル、そら!なんて、楽しいんだ!ブヒ ブヒ』

そう言って、フォルターはニコニコ笑った。
僕とミッシェルは、嬉しくなって笑顔でハイタッチをした。よく見ると、ミッシェルの髭や爪に綿毛が引っ掛かっている。

(ミッシェルも一生懸命頑張っているんだな。)

僕は何だか嬉しくなって笑った。その様子を見て、すっかりご機嫌になったフォルターは、ミッシェルの事を許して僕達と一緒に旅をする事にした。
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