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Rainbow〜幸せの国編〜そらの大冒険⑦
しおりを挟む次に色を塗ったのはリスの「ジャック」だ。
『ジャックは「チャンスに巡り合わせてくれる力」があるのよ。色は頭から尻尾に向けて赤褐色で灰色も混ざっている。内側やお腹は白いままだからそのままで構わないのよ。』
そう説明すると、ミッシェルは物陰にそそくさと隠れた。ジャックはとてもすばしっこくて、警戒心が強く近寄らせて貰えない。でも、一際大きくクリクリした瞳が愛らしくて、可愛い。今度は、僕とフォルターで頼んでみることにした。先ずフォルターが声を掛けてくれた。
『やあ!ジャック。久しぶりだね。君は元の色に戻りたくないかい?実は、人間の世界からやってきた彼が色を塗る道具を持ってきてくれたんだ。彼の名前はそらだよ。』
『初めまして!ジャック、少しでも君が元に戻れる手伝いがしたいんだ。良かったら、色を塗らせて貰えないかな?』
僕も挨拶してみた。
『·····』
でも、ジャックはかなり警戒しているのか一定の距離を保ち、近づく事が出来ない。見兼ねたフォルターが辺りをキョロキョロ見回した。そして、近くの木を指さして言った。
「あ!あそこにどんぐりの木がある。見えないけど、きっと深い雪の中にどんぐりが隠れているに違いない!そら、僕とどんぐりを集めよう!ジャックはどんぐりに目がないんだ。そうしたら、信じてもらえるかもしれない。」
「そうなんだ!ありがとう!やってみるよ」
先ず僕が雪をかき分け、フォルターがどんぐりを拾った。やっと見つけたどんぐりは雪に埋もれていたせいか湿気っていてとても冷たかった。その為、フォルターが可愛い羽をパタパタさせて風を送り、何とかドングリを乾かそうとしてくれた。その様子をジャックはヨダレを垂らして見ていた。とうとう我慢出来なくなったのか
『そんな所にどんぐりが有ったなんて知らなかった!色を塗らしてあげるから僕におくれよ!』
『勿論!いいよ。』
僕とフォルターが嬉しそうに答えた。すると、ジャックは目を爛々と輝かせ
「頂きます!」
そう言ってジャックはドングリを食べてみた。
『美味しい!もっとおくれよ!』
とニコニコ笑った。すると、物陰に隠れていたミッシェルがやって来て言った。
『私も手伝うわ!』
『ミッシェルもいたの?』
途端に嫌そうな顔をジャックがした。それを見たフォルターがすかさず
『沢山いた方が早くどんぐりを集められるよ』
『早く食べたく無いの?』
僕も続けて言った。
ジャックはヨダレを拭って言った。
『いっぱい食べられるなら·····』
僕とフォルターとミッシェルは顔を顔を見合わせて笑い、手分けしてどんぐりを集める事にした。僕が雪をかき分け、ミッシェルがどんぐりを拾い、フォルターが羽根で乾かした。ミッシェルの手には溢れんばかりのドングリの山ができた。それを見ていたジャックは口からヨダレを垂らしながら生唾を飲んだ。
『もう我慢出来ないよ!』
そう言うと手にいっぱいどんぐりを掴みどんどん口の中にいっぱい詰め込んだ。落ちてしまいそうなくらい膨らんだ頬っぺたが食べながら揺れている。それを見て、僕とフォルターが大笑いした。ミッシェルまでつられて笑い始めて言った。
『なんて、食いしん坊なの!』
と言うと、僕も
『本当にドングリが大好きなんだね!』
と言った。すると、ジャックは大きな頬袋を揺らしながら
『美味しい!美味しい!もっと!』
とニコニコ笑って言った。もう、ミッシェルやフォルターを見ても逃げる事は無いようだった。
『勿論!いっぱい食べてね!』
ミッシェルはとても嬉しそうに言った。そして、残りのどんぐりも全てあげ、今度は僕とフォルターとミッシェルでジャックの色を塗った。やっぱり今度も雪に触れる足の部分はやっぱり白いままだった。
(けど、ジャックの白いソックス姿もまたとても可愛い!)
そして、塗り終わった自分の姿を見て満足そうにジャックは言った。
『あぁ!お腹いっぱい!色も塗って貰って元気もいっぱい!ありがとう!そら、ジャック、ミッシェル。お礼に僕も一緒について行って何か手伝いがしたいんだけど、いいかい?』
『もちろん!いいよ!』
皆は満面の笑みで答えた。新しい仲間がまた出来たしるしに、みんなでハイタッチをした。フォルターが面白そうに僕に囁いた。
『ジャックとドングリは最高に相性がいいんだ!チャンスがやってくるだけじゃなく「成功も運んでくれる」だから、きっと他の皆も色を塗らしてくれるよ。』
そう言って、楽しそうにフワフワ飛びながら笑った。
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