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Rainbow〜幸せの国編〜そらの大冒険⑧
しおりを挟む次に出会ったのはライオンのランディだった。ミッシェルが説明しながら、何故か小刻みに震えている。
『彼はラ·····ランディ。彼は「高貴で勇気のある者」の象徴なのよ。全体的に黄褐色でたてがみが黒いのよ。お腹や内側はそのままだから、色は塗らなくていいわ。私·····ランディにはとっても嫌われてるから·····か、隠れておくわね。』
そう言うとミッシェルはそそくさと物陰に隠れた。確かに大きな体に気難しそうな顔、今回は中々手強そうだ。そこでジャックの「成功を運んでくる」力を見込んで、僕とフォルターとジャックでお願いしてみる事にしてみた。
先ずフォルターが
『やあ!ランディ久しぶりだね!』
今度はジャックも挨拶する。
『お久しぶりですね!ランディ!実は、色を塗る道具を人間のいる世界からやってきた彼が持っているんだ!彼の名前はそら。是非色を塗らせて貰えないでしょうか?』
『初めまして!僕はそら。貴方を元に戻る手伝いをしたいのですが、どうか色を塗らせてもらえないでしょうか?』
『·····何だと?』
ランディはそう言ってじろりとこちらを見た。ジャックと目が合うと、ランディはフン!と鼻息を吐くと
『ジャックもいるのか·····本当に色を塗って貰えるならいいだろう。』
と、意外にもすんなり塗らせて貰える事になった。僕はジャックの力に驚いた。そして、僕とフォルターとジャックで手分けして色を塗る事にした。
『俺を威厳と風格があるように塗るのだ!勿論この大きく立派なたてがみは黒で!決して間違うな!』
とランディは偉そうに言った。すると、ジャックが間髪を入れず言った。
『ええ!分かってますとも!高貴な存在の貴方にはきっと·····王冠が相応しい!そう、例えば、オリーブの王冠なんてどうでしょう?』
『王冠か!悪くない』
ランディが少しご機嫌になって笑った。そして、ここぞとばかりに僕とフォルターとジャックは急いで色を塗り始めた。暫くすると、僕とフォルターが夢中で塗っている間に、ジャックはこっそり物陰に行き、ミッシェルに耳打ちした。そして、素知らぬ顔をして、また色を塗り始めた。暫くすると、ミッシェルが傷だらけの手で戻ってきた。その手にはオリーブで出来た王冠がある。それを見つけたジャックは、またこっそりまた物陰に行き、ミッシェルにお礼を言った。
『ありがとう!ミッシェル』
『こちらこそ。言ってくれてありがとう!私はこんな事位しか出来ないから。後はお願いね』
そう言ってオリーブの王冠を手渡した。受け取ったジャックはまた、何食わぬ顔をして戻ってきて言った。
『ランディ。どうです?このオリーブの王冠は?』
そう言ってオリーブの王冠をランディに見せると、ランディは更にご機嫌になった。
『おお!やっぱり俺には王冠が良く似合う!』
そう言ってランディはジャックを大きな舌でべろりと舐めた。ジャックはヨダレだらけになったが満足そうに笑っている。それを見て僕は
『君はなかなかやるね!』
小声でジャックに言った。
『まあね!』
ジャックの目がきらっと光り、得意気な顔をした。無事色を塗り終わると、ランディは自分の足元の白の部分を見て、一瞬眉をしかめた。それを見たジャックはすかさず言った。
『オリーブの王冠がこんなに似合うのはきっと貴方だけですね!』
それを聞いたランディは、ちらりとオリーブの王冠を見て、
『まあな。悪くない。何かあったら力になろう』
そう言ったので僕達はほっと胸を撫で下ろした。そして、ランディとお別れするとミッシェルと合流し、みんなでハイタッチをして笑い合い、互いを健闘した。嬉しさで高揚しているせいか、僕は段々寒さが気にならなくなってきた。
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