皇帝陛下の精子検査

雲丹はち

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口で煽ると、キツく睨まれたが怖くもなんともない。
一番の答えはロイドの手の中にあるのだから。

「ほら、女に種付けする勢いでもっと頑張ってください」
「ッ……っ♡ ……ァ、ぁぁああ♡♡」

ちょろろ、ろろ♡♡
最後の一滴が深い皿に入り込み、マクシミリアンのおちんちんが力をなくしていく。

「これが『皇帝陛下』の射精です。しっかり身体に覚えさせてくださいね」

そこでロイドは言葉を切った。
マクシミリアンがふしぎそうに目で続きを促してくる。
その柔らかな耳たぶにロイドは決して忘れさせぬよう、毒をそそぎ込む。

「まあ、男の手でこんな簡単にあっけなく射精されていては、まだまだ皇帝の射精とは呼べません。陛下にはもっとお勉強して頂かないと、ね?」

マクシミリアンの美しい顏(かんばせ)に困惑と恐怖とが浮かぶ。
その一連の反応をロイドは目に焼きつけた。
あの戦場では鬼神のごとき青年が、今や自分の手の中にある。
しかもどんな身体に仕立てるかはロイドの思いのままだ。

(凄く敏感に仕上げるのがいいかな。
僕の手に触れられたらすぐ勃起しちゃうような……ほかの男に反応するような身体にはしたくない。
この分だと腰や尻を撫でまわされるのも慣れてないから、まずはお尻の割れ目に僕のを塗りつけて、
ちんちんを挟むのに慣れてもらうってのも良いなぁ)

アイデアがどんどん湧き出てくる。
それを支えてくれる道具は全て用意してあるのだ。
ロイドはベッドに腰かけるマクシミリアンをそのまま押し倒した。

「では、陛下もお洋服をぬぎぬぎしましょうね」
「ぇ、あ、待てっ!」

制止の声は聞こえないふりをして、寝間着のズボンを全て下着ごと足から引き抜く。
青いナイトガウンが白いシーツを敷きつめたベッドに鮮やかな色を添える。
上着のボタンを一つずつ外していくと、バランスの取れた美しい肢体が目に飛び込んできた。
他人に肌を許すなど今までの人生で一度もなかったのだろう。
マクシミリアンが胸元を己の手で隠す。

「駄目ですよ。陛下。今夜は全て見せて頂かないと」
「ぅ、うるさい! 胸は今夜のことには関係ないだろう」

妙に意固地になっている。これは胸元に何かあるなとロイドは踏んだ。

「もしや医務官に見せられないような胸なのですか? ではほかの医務官にも申し送りしておかなくてはなりませんね」
「ッ!!」
「それが嫌でしたら僕に見せて頂けませんか?」

完全に逃げ道を塞ぐ。
どちらに転んでもマクシミリアンには耐え難い屈辱であろう。
だがこういう時、人はどちらがより増しな結果か考える生き物だ。
宮廷内にはロイドの他に数十人の医務官がいる。彼ら全員に知られるのと、ロイドひとりに知られることを比べたら、結果は言うまでもない。

「……分かった…………。その、胸のことは他言するなよ」

ゆっくりとマクシミリアンの手がどき、その胸元があらわになる。
厚い胸板にはきっと薄紅の乳輪に乳首があるはず――だった。
そこにあったのは薄ピンクの乳輪にぽっかりと埋まった乳首だった。
先っぽが完全に埋もれている。

(――陥没乳首…………!)

思わぬ出逢いにロイドは興奮を抑えきれなかった。
息が自然と荒くなる。

「おい、ロイド…………?」

不安げに問いかけるマクシミリアンをよそに、ロイドは乳輪に埋もれたソコを指先でツンツンとつついた。

「ッ! おい、貴様、胸は関係ないと言っただろう!?」
「いいえ、皇帝陛下の乳首が陥没しているとあっては、これを出す方法を考えなくてはなりません」

まじめな顔して、強引に彼の陥没乳首をいじくりまわす説明をつける。

「そ、そういうもの、なのか……?」
「もちろんですとも!」
「ッ、勝手に顔を近づけるな…………」

マクシミリアンはしばらく考え込んだのち、問いかけてきた。

「それはこの検査にも必要あること……なのか?」
「はい!」
「な、ならば仕方ない。さわることを許す。だが、この事は絶対に他言無用だぞ。分かっているのか?」
「えぇ、他の者には申しません。陛下と僕だけの秘密です」

赤くなった顔をマクシミリアンは片手で隠しながら、今夜初めてその顔をほころばせた。
まるで年の離れた弟を可愛がるような視線だった。なんだか見ているこちらも誇らしくなる。

「貴様と私だけの秘密、か。良いだろう。許す」

だが彼が己の選択を後悔するのに、さほど時間はかからなかった。


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