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12 時間切れ ※
しおりを挟む昼の光に溢れた部屋で、自分をうち負かした男とセックスする。
その、あまりに隠微な光景にヴィルヘルムの頭はくらくらした。
「だ~め。イクまでやろうな」
優しい声音で凶悪な宣言が成される。
指の出し入れは止まることなく何度もしつこくいじめてくる。この男は見た目よりもねちっこい。
悪辣な笑みを浮かべて、ゆるく勃起した性器に口づけてきた。
「どっちでイキたい? このよわよわちんちんか、キツキツまんこか」
「なっ!」
指の動きが止まる。
今まで激しく蹂躙してきたものの動きが止まり、火のともった体が続きをやらせろとせっついてくる。
「男なら……普通はこっちでイキたいよなぁ?」
体格に比して小さな性器を握られる。
ゆっくりとしごかれる。
すると男と女の感覚がいりまじった体は、女としてイキたいと訴えてくる。
(いやだ。私は……男……。まだ、男なんだから……っ♡)
自分の性器を口にするなど恥ずかしくてたまらないが、言わなければ終わりは来ない。
意を決して口にしようとした瞬間――。
「はい。時間切れ~。キツキツまんこに決まり」
声高らかに宣言され、止まっていた指の動きが再開する。
「やっ! そっちじゃな……ぃ……ぃぃ!」
放置された肉棒がだらしなく精液をこぼしている。
その様子も全てカイルに見られていた。
ぐ、ぷぷぷっ!
下品な音を立てて自分の体がカイルの指を飲み込んでいく。
(なんて、いやらしい!)
耳をふさいだが体内の音がそれで消えるわけがない。
「じゃあ、ヴィルの一番弱いポイントついちゃおうか。ここだよな?」
くいっと指が折り曲げられる。みっちりとつまった肉ひだをかきわけ、指の腹で押される。
その瞬間、沸騰した快楽を体に叩きつけられた。
「~~っ♡ っ♡ ……ゃ、ぁ、ぁ♡ ……イッちゃ――っ♡♡」
ぷ、しゃああああああ!!
勢いよく自分の体が透明な液体がほとばしる。
カイルの上半身を汚す。
それを彼はご満悦な表情で見ていた。
「おーおー。オレの指づかい気に入ってくれたんだ。いいね。初めての潮吹き。気持ち良かっただろ?」
「ぁ……ぁ……、……」
もう言葉を出す気力もなかった。
ベッドに力なくあお向けになっていると、両足を持ち上げられた。腰を浮かされ、その下にカイルが体をつめてくる。
「じゃあこれから入れるオレのモノ、じっくり見てくれよ」
どさりと性器の隣に熱い肉棒が乗せられる。
雪原に覆われた国で生きてきた自分の肌と違い、彼の肉棒は色が濃かった。太い竿にはそれに見合った睾丸がたれ下がっている。
ゆるやかに勃起した肉竿には凶悪な筋がビキビキと浮いている。亀頭も太く立派な形だった。
ぺしんと竿で内ももを叩かれる。彼の灼熱が伝わってくる。
(もしも……アレが入ってきたら……)
今までの指とは比べものにならない太さだ。
ほんの入り口にだけ、亀頭が入り込んできたが全部はまだ入れられていない。
長さも反りもエグい代物だった。
「むり…だ……。そんな太いの、はいらな……ぃ」
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