特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし

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砂漠に雨が降ると、あっという間に洪水となる2

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アニエスの問いに、シエスタは固唾を飲む。この光景を見たアリスが、彼女のために余分のコップを取り紅茶を注いで、それを渡す。お礼を言ってそれを飲んでからシエスタは語り始めた。

「まず、あのお方のお名前はタカトリハルト様です」

 3人は初めて聞く彼の名前を口にしてキョトンと首を傾げる。

「遠い国からやってきたらしく、苗字が鷹取、名前が晴翔です。なので『はると』と呼んで差し支えはないとおっしゃいました」
「はると様……とても素敵なお名前ですわ……アリスお姉様はどう思いますか?」
「……」

 アリスは妹の言葉を感知できないほど気分が高揚し、シエスタの口から発せられる彼に関する情報に全ての神経を集中させる。

「特殊な任務を担当する軍人だったそうです」

「ぐ、軍人ですと!?」
「そうでございます」
「……とても鍛えられた体だったので、ずっと気になってましたけど、やっぱりそうだったんですわね」

 今度はアニエスが動揺した。爆がつく巨大なあそこも一緒に揺れ動き、下半身を仕切りに動かせる。それから、また彼女は妖艶な唇を動かした。

「この屋敷に侵入した敵を一人で全部倒されたんですもの……きっとラオデキヤ王国……いいえ、世界中でもトップクラスの軍人であるに違いありませんわ!」
「アニエス様のお考えは、間違ってないと思います。なぜなら」
「なぜなら?」





「鷹取晴翔様は、クラス5の召喚魔術師であられます!」



「クラス5の召喚魔術師!?」
「クラス5の召喚魔術師!?」
「クラス5の召喚魔術師!?」


 3人の言葉が見事にはもる。

 召喚魔術師は使い方があまりにも複雑でごく少数しか存在しない職種である。しかもクラスは最上位である5。

「っ!」

 すると、突然アリスが座っている椅子を動かした。

 体の全身が火照るような感覚に見舞われながら、体をブルブルと震わせている彼女。

 もちろん、この3美女もクラス5の魔法使いである。クラス5は最上位クラスであることから、王族や公爵級の人間にしかなり得ないレベルだ。訳があって爵位を持ってなかったとしてもクラス5というだけで物凄い影響力を持つ。

 つまり、晴翔と自分は対等な立場であり、お近づきになったとしても問題になる要素はない。
 
 最初のうちは彼にまた会えばそれでいいんだと自分に言い聞かせていた。けれど、



 今は、アリスの女としての本能が、徐々に徐々に芽生え始めていた。彼女はメディチ家の長女。公爵の爵位を継ぐもので、必ず子孫を残さなければならない義務がある。

 だけど、今の彼女にとってはそんな義務はただの言い訳に過ぎず、「子孫」と「晴翔」という二つのキーワードが絡まり合って、氷のように冷静で冷酷な彼女の心を優しくなぞる。

 あのお方が是非独身であるようにと密かに心の中で祈るアリス。

「ちなみに、鷹取晴翔様は結婚指輪を嵌めておりませんでした」
「ほ、本当ですか?」
「はい!」

 安堵のため息を吐くアリス。けれど、結婚指輪を嵌めない既婚者も中には存在する。乙女心のせいか、アリスの心は焦りだす。

「現在は、事情があって、冒険者としてクエストを引き受けつつ、屋台を出して食べ物を売っているそうです」
「え?どうして?」
 
 アニエスが聞いてきた。

「それは、わかりません。なぜかその話になると思い詰めた表情をされてまして……私が知っている情報はこれで全てです。これ以上詮索したら、慎重な性格の鷹取晴翔様が迷惑するのではないかと……」
「シエスタ、あなたは、とてもよくやってくれました。報酬はたっぷり払いますから」
「いいえ……アニエス様とアリスお嬢様、そしてカロルお嬢様のお役に立てて嬉しい限りです。私はずっとメディチ家に仕えてきました。お三方の幸せこそが私の数少ない生き甲斐です」
「シエスタ……貴方がメイド長でよかった。私の幼馴染でよかった……でもお礼はさせて」
「アニエス様……」

 アニエスとシエスタが笑顔を浮かべていると、妹のカロルが切ない表情で突然言い出した。

「私……晴翔様に会いたいんですの……もうこの気持ちを抑えることは無理ですわ!シエスタ!私に晴翔様の屋台がある場所を教えてください!」

「え、え?あ、はい」
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