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第1章 冒険者へ
第3話 冒険者ルーク
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僕は領内の中心街にある冒険者ギルドへ向かった。
冒険者ギルドの中には多くの冒険者達が集まっていた。
そして、父アルスは冒険者達の中心で今回のゴブリン襲来に於ける最新情報を冒険者達へ伝えていた。
僕は父に見つからない様に情報収集している所だ。
「現在判っている情報は今述べた通りだ。
今回は我が領内において前例の無い危険な依頼となる訳だが、被害にあった村の者達のことを考えると君達冒険者の力に頼る以外今は術を持たない。
どうか、一人でも多くの領民を救って戴きたい」
父は、冒険者達へ話し終えるとその場で深く頭を下げた。
そして、ギルドの重役と思える人物に連れられて奥の部屋へと姿を消した。
僕は父が奥の部屋へ入っていった事を確認すると、ギルドの受付にいる女性へ話し掛けた。
「すいません。僕は今年で11歳になるのでまだギルドへ冒険者登録出来ないのですが、今回のゴブリン討伐隊に僕も同行させて頂けませんでしょうか?」
「・・・失礼ですがお名前は?」
受付嬢の応対は僕の想像した通りのものだった。
「僕の名はライル。レイン領に住んでいる者です」
良し!嘘は言っていない。ここで偽名でも使おうものなら来年にギルド登録する上で支障をきたしかねない。
「例え現状では人手が足りなくてもギルドに登録していない子供をクエストに加える事は出来ないわ」
やはり予想通りの返答だった。
「今回の討伐に同行出来るだけでも良いのです。
荷物持ちの仕事とか空きはありませんか?」
僕が受付嬢へ尋ねていると、少し離れた所にいた冒険者が僕達の元へとやってきた。(それとなく聞こえる様に話しをしていた訳だが)
「坊主。話しを聞いていたが何故あと一年我慢出来ないんだ?」
冒険者は僕の前までやって来ると、僕へ事情を聞いて来た。
「貴方は?」
僕の前にやってきた冒険者へ名前を尋ねた。
「俺の名はルーク! 蒼い牙のリーダーをしている者だ。
で、さっきも聞いたが何故今回のクエストにそんなにも同行したがっているんだ?」
ルークと名乗った冒険者は再度僕へ事情を聞いて来た。
「僕は今日まで冒険者になる為に自分を鍛えて来ました。
ですが最近では実戦経験の無さの為か、自分の力量に不安を感じるのです。
そこへ今回のゴブリン襲来の話を聞いて、少しでも実戦の空気に触れてみたいと思った次第です」
僕は相手が自分に興味を持つ様に事情を説明した。
「成程。だがやはり坊主の年齢ではまだ実戦は早いんじゃないか?
実戦ってことは生物の命を奪う現場にも立ち会うことにもなるんだぜ」
「ですからそういった経験を今から積んでおきたいのです。
実際に僕が殺める訳ではないですが、生物の命を奪うということがどの様なものであるかを学びたいのです」
僕はルークの目を直視して訴えた。
「・・・・・どうやら本気みたいだな。
判った。俺達の荷物持ちとして坊主を雇おう。
報酬はクエスト中での坊主の護衛の分を差し引いて銀貨3枚(約6千円)になるが良いか?」
ルークは屈託のない笑顔で言ってくれた。
そんな彼に受付嬢は「良いのですか?」とルークへ確認を取ったが、ルークは先行投資だと笑って答えていた。
冒険者ギルドの中には多くの冒険者達が集まっていた。
そして、父アルスは冒険者達の中心で今回のゴブリン襲来に於ける最新情報を冒険者達へ伝えていた。
僕は父に見つからない様に情報収集している所だ。
「現在判っている情報は今述べた通りだ。
今回は我が領内において前例の無い危険な依頼となる訳だが、被害にあった村の者達のことを考えると君達冒険者の力に頼る以外今は術を持たない。
どうか、一人でも多くの領民を救って戴きたい」
父は、冒険者達へ話し終えるとその場で深く頭を下げた。
そして、ギルドの重役と思える人物に連れられて奥の部屋へと姿を消した。
僕は父が奥の部屋へ入っていった事を確認すると、ギルドの受付にいる女性へ話し掛けた。
「すいません。僕は今年で11歳になるのでまだギルドへ冒険者登録出来ないのですが、今回のゴブリン討伐隊に僕も同行させて頂けませんでしょうか?」
「・・・失礼ですがお名前は?」
受付嬢の応対は僕の想像した通りのものだった。
「僕の名はライル。レイン領に住んでいる者です」
良し!嘘は言っていない。ここで偽名でも使おうものなら来年にギルド登録する上で支障をきたしかねない。
「例え現状では人手が足りなくてもギルドに登録していない子供をクエストに加える事は出来ないわ」
やはり予想通りの返答だった。
「今回の討伐に同行出来るだけでも良いのです。
荷物持ちの仕事とか空きはありませんか?」
僕が受付嬢へ尋ねていると、少し離れた所にいた冒険者が僕達の元へとやってきた。(それとなく聞こえる様に話しをしていた訳だが)
「坊主。話しを聞いていたが何故あと一年我慢出来ないんだ?」
冒険者は僕の前までやって来ると、僕へ事情を聞いて来た。
「貴方は?」
僕の前にやってきた冒険者へ名前を尋ねた。
「俺の名はルーク! 蒼い牙のリーダーをしている者だ。
で、さっきも聞いたが何故今回のクエストにそんなにも同行したがっているんだ?」
ルークと名乗った冒険者は再度僕へ事情を聞いて来た。
「僕は今日まで冒険者になる為に自分を鍛えて来ました。
ですが最近では実戦経験の無さの為か、自分の力量に不安を感じるのです。
そこへ今回のゴブリン襲来の話を聞いて、少しでも実戦の空気に触れてみたいと思った次第です」
僕は相手が自分に興味を持つ様に事情を説明した。
「成程。だがやはり坊主の年齢ではまだ実戦は早いんじゃないか?
実戦ってことは生物の命を奪う現場にも立ち会うことにもなるんだぜ」
「ですからそういった経験を今から積んでおきたいのです。
実際に僕が殺める訳ではないですが、生物の命を奪うということがどの様なものであるかを学びたいのです」
僕はルークの目を直視して訴えた。
「・・・・・どうやら本気みたいだな。
判った。俺達の荷物持ちとして坊主を雇おう。
報酬はクエスト中での坊主の護衛の分を差し引いて銀貨3枚(約6千円)になるが良いか?」
ルークは屈託のない笑顔で言ってくれた。
そんな彼に受付嬢は「良いのですか?」とルークへ確認を取ったが、ルークは先行投資だと笑って答えていた。
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