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第2章 王都にて
第29話 龍の巣
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僕は飛龍が村からグタンを奪って大森林の方角へ飛び去って行くのを見送ると、夜が明けるの待ってから大森林へ黒狼を伴って捜索を開始した。
前日の飛龍襲撃の際に黒狼は村の外にいたのだが、相手の姿は確認出来た様なので、大森林に入ってからは先行して飛龍の捜索を任せる事にした。
捜索途中で他のモンスターに遭遇した際は出来るだけ戦闘は避け、やむを得ずに戦闘になり、勝利した場合は人化して素材を確保。万一勝てない様な相手だった場合は僕を呼ぶ様に事前に注意してあるので問題ないだろう。
こうして僕は飛龍の捜索は黒狼に任して、無理のない様に大森林の奥へと入って行った。
「やっぱりこうして見ると、動物が少ないな」
僕は歩みを進めながら、大森林に暮らす生物を探していた。
良く見ると大森林自体も前回の日照りの影響が見て取れる。
外見からは判りづらいが、内部に入って行くと草木に瑞々しさがない事が判るし、なにより動物達の暮らす痕跡がほとんど発見出来ない。
これでは飛龍がわざわざ村まで来て食料を求めたのか十分に理解出来る。
しかもあの飛龍は、村には必要以上の被害を与える事をしないで住処へ戻って行った。
「新しい餌場を必要以上に荒らさずに、定期的に現れるところを見ると知能も高い様だ。
なにしろ声を発したのだからテイムするのにも交渉が楽に出来るかもしれない」
モンスターを支配するには幾つかの方法がある。
まずは自分が相手よりも強者であることを示して主従契約を交わす。(黒狼を支配した時はこの方法を使った)
二つ目は相手と交渉することで支配を受け入れてもらう。
最後は実に希なことだが、相手から支配を申請される事もあるらしい。(実際に過去に数例あったとの記録がある)
「とにかく、直接飛龍に接触してみないことには何も始まらないからな」
僕が思案しながら歩いていると、黒狼から念話が届いてきた。
(飛龍の住処を発見しました。
飛龍は自分の存在に気が付いていないのか、微動だにせずにいますがこのまま監視を続けますか?)
黒狼の問いに僕はすぐに戻って道案内してほしいと告げると、念話を切ってから食事の支度をした。
黒狼は本来野生のモンスターなので僕とは食生活が違うのだが、人化した際の変化なのか、人と同じ食事も食べられる様になった。
今では僕の作る食事の方が好物になり、行動を共にする時には食事を一緒に摂る様になっている。
最近では食材は黒狼が調達して、僕が調理する流れが確立されてきた。
そうして僕が食事を作る準備を終える頃、探索を終えた黒狼が戻ってきた。
黒狼は僕の下へ戻るとすぐに人型になり、携帯していたアイテムボックスの中から今回調達してきた食材を取り出した。
「お疲れ様。まずは食事にしようか」
僕は黒狼から渡された食材を使って簡単な料理を作って食事にした。
「いつもながらライル様の作る料理は美味ですね」
人型になった黒狼は僕の向かいに座って嬉しそうに料理を食べている。
「別に大した物でもないよ。
黒狼が取ってきた動物の肉に簡単な味付けをして焼いただけだしね」
「いいえ、今まで野生で生きてきた私にとってはこの上ない御馳走ですよ。
普段は自分で狩った獲物を生のまま食べるだけですから、ライル様と行動を共にする様になれて本当に良かったです」
「まぁいいや。
とにかく食事が済んだら君が見つけた飛龍の住処まで案内してもらうからね」
僕は自分の食事を済ましてから未だに食事続ける黒狼に言うと、ここから移動する準備を始めた。
前日の飛龍襲撃の際に黒狼は村の外にいたのだが、相手の姿は確認出来た様なので、大森林に入ってからは先行して飛龍の捜索を任せる事にした。
捜索途中で他のモンスターに遭遇した際は出来るだけ戦闘は避け、やむを得ずに戦闘になり、勝利した場合は人化して素材を確保。万一勝てない様な相手だった場合は僕を呼ぶ様に事前に注意してあるので問題ないだろう。
こうして僕は飛龍の捜索は黒狼に任して、無理のない様に大森林の奥へと入って行った。
「やっぱりこうして見ると、動物が少ないな」
僕は歩みを進めながら、大森林に暮らす生物を探していた。
良く見ると大森林自体も前回の日照りの影響が見て取れる。
外見からは判りづらいが、内部に入って行くと草木に瑞々しさがない事が判るし、なにより動物達の暮らす痕跡がほとんど発見出来ない。
これでは飛龍がわざわざ村まで来て食料を求めたのか十分に理解出来る。
しかもあの飛龍は、村には必要以上の被害を与える事をしないで住処へ戻って行った。
「新しい餌場を必要以上に荒らさずに、定期的に現れるところを見ると知能も高い様だ。
なにしろ声を発したのだからテイムするのにも交渉が楽に出来るかもしれない」
モンスターを支配するには幾つかの方法がある。
まずは自分が相手よりも強者であることを示して主従契約を交わす。(黒狼を支配した時はこの方法を使った)
二つ目は相手と交渉することで支配を受け入れてもらう。
最後は実に希なことだが、相手から支配を申請される事もあるらしい。(実際に過去に数例あったとの記録がある)
「とにかく、直接飛龍に接触してみないことには何も始まらないからな」
僕が思案しながら歩いていると、黒狼から念話が届いてきた。
(飛龍の住処を発見しました。
飛龍は自分の存在に気が付いていないのか、微動だにせずにいますがこのまま監視を続けますか?)
黒狼の問いに僕はすぐに戻って道案内してほしいと告げると、念話を切ってから食事の支度をした。
黒狼は本来野生のモンスターなので僕とは食生活が違うのだが、人化した際の変化なのか、人と同じ食事も食べられる様になった。
今では僕の作る食事の方が好物になり、行動を共にする時には食事を一緒に摂る様になっている。
最近では食材は黒狼が調達して、僕が調理する流れが確立されてきた。
そうして僕が食事を作る準備を終える頃、探索を終えた黒狼が戻ってきた。
黒狼は僕の下へ戻るとすぐに人型になり、携帯していたアイテムボックスの中から今回調達してきた食材を取り出した。
「お疲れ様。まずは食事にしようか」
僕は黒狼から渡された食材を使って簡単な料理を作って食事にした。
「いつもながらライル様の作る料理は美味ですね」
人型になった黒狼は僕の向かいに座って嬉しそうに料理を食べている。
「別に大した物でもないよ。
黒狼が取ってきた動物の肉に簡単な味付けをして焼いただけだしね」
「いいえ、今まで野生で生きてきた私にとってはこの上ない御馳走ですよ。
普段は自分で狩った獲物を生のまま食べるだけですから、ライル様と行動を共にする様になれて本当に良かったです」
「まぁいいや。
とにかく食事が済んだら君が見つけた飛龍の住処まで案内してもらうからね」
僕は自分の食事を済ましてから未だに食事続ける黒狼に言うと、ここから移動する準備を始めた。
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