裏切られた人生に

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第2章

26 side:ジェイ

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 俺は騎士団長の子供に生まれ、日々国を誇れる騎士になるため毎日の稽古を積み重ねていた。
 そんなあるとき父上から最近親友の息子の剣の稽古を見ていると聞いた。父上はいつも他人にも自分にも厳しく誰かを褒めることは滅多になかった。そんな父上がその子をいつも家で褒めているのを聞いて、羨ましくもあったし妬ましくもあった。でも素直にどんな子なのか興味をもった。

 その子は、魔法家系の貴族であるベッケラート家の長男で、2属性の魔法が使え、さらに魔力量が遥かに多く将来魔法師として有望な子だと聞いた。なんでそんな子が父上の剣技を習いたいのか疑問に思った。俺だったらそんなに魔法の才能があるなら、剣なんて触れもしないだろう。

 そしてその子がついに俺の家に来ると聞いた。父上がいつも褒めている子を俺がコテンパンにしたら父上も俺を褒めてくれるかもと期待した。
 しかし馬車から降りて来たその子は、つややかな黒髪に静かに凪いだ青い目をした綺麗な男の子だった。俺は一目見ただけでその子にノックアウトされて負けていた。
俺と勝負して勝ったら父上との稽古を認めてもいいとか言うつもりだったのに、衝撃が強すぎて言葉が何も出なかった。

 俺よりも少し小柄で綺麗な顔をしたこの子を俺が守ってあげないとって思った。でもラウルは強かった。というより強くなるためにどこか焦ってるようにもみえた。

 ラウルと何年か過ごすなかで気づいたことがある。ラウルはいつもどこか遠い目をしており、誰とも親密な関係を持とうとしなかった。俺もラウルに触れようとすればいつも冷たく避けられた。
 でもそんなラウルの特別な人間になれたらなんて幸せなんだろうって俺は心から思うようになった。
 
 だから、お互い違う学校で6年間過ごすことが俺はとても心配だ。ラウルは絶対に厄介なやつから好かれる!俺もラウルと同じ学校に通いたいが、俺の魔法の才能は皆無だ。以前ラウルからジェイの魔法を見たいと言われて火を起こす魔法を使ったがマッチの火よりも小さかった。それを見たラウルは笑いをこらえようと必死だった。それが悶えるほど可愛かったけど・・・・・

 俺はいずれ騎士として国に貢献し、父上のように騎士団長になりたいと思っていた。でも、ラウルと日々過ごすなかで一緒の景色を常に見続けたいと段々考えらようになった。だから俺も一緒に旅に連れ行って欲しいと頼んだが・・・・・まぁ、断られることは予想していた。

 それでも・・・・・6年後にラウルの横に肩を並べられるような男になりたい





 
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