学校は怖い

人体模型

「なあ、この学校の人体模型の噂知ってる？」

「知ってるよ。夜になったら動くってやつだろ？」

「うん。今日の夜こっそり人体模型見に行こうぜ！」

「まあ、どうせただの噂だろ。良いよ。」

この夜、同じクラスの隼人、遼、駿の3人で理科室に肝試しに行くことになった。3人は一旦帰宅し、夜の8時に校門の前に集合することになった。

3人が集合し、いざ噂の理科室に突入。
「なんだ、何にもないな。」

「うん。ただの人体模型。」

「見てこれ！頬に傷が入ってる。」

「ほんとだ、なんだろう？」

「ただの傷だろ。気にすんなよ。」

その日は何事もなく家に帰宅した。


次の日学校に行くと、隼人の頬に傷ができていた。家で飼っている猫に頬を引っかかれたらしい。しかも、昨日見た人体模型と全く同じ位置に…

その日の放課後、遼と駿はどうしても人体模型が気になって見に行った。すると、人体模型の右手の親指がないことに気づいた。２人は青ざめて家に帰った。


次の日、遼は学校に登校してこなっかた。後から聞いた話によると、遼は学校に登校している途中で交通事故にあって右手の親指がなくなったらしい。

駿は怖くなって、もう人体模型は見に行かなかった。


次の日の朝のホームルーム
担任の先生「理科室の人体模型の右目がなくなったので心当たりがある人は私に持ってきてください。」

駿「………」