勇気を出すところ

蒸しエビ子

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四歩目

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次に思い出したのは、小学校の時から
音読が苦手だったこと。

読み間違えることの無いように、
自分が読むであろう一文や一段落を見付けて
黙読しておく事は息を吸うようにしていた。

声がおかしくはないだろうかとも
気にしてしまうことも毎回だった。

だから自分の番が近づく度にドキドキは増すし、
終わった後は安堵感に包まれる。

一コマの授業だけでもどっと疲れてしまうのは
こういう理由も大きかったのだと思う。


また、何回か読み方が分からずに間違えて
しまったのは今でも時折思い出してしまう。


続く
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