病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~

於田縫紀

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第24章 冬がはじまるよ

第202話 昼食はちょっとジャンキーに

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 大量購入して帰ってきたら昼食準備だ。まだ昼食なのでそこそこ軽くでも量は多く。皆さん飢えているので出来る限り早くにという感じ。

 今回の調理当番は俺、タカス君、フルエさんの3人。他は例えばフールイ先輩が研究室等へ置いておいた残りの資材の魔法搬送。シモンさんがオマーチの3人分の魔法アンテナ作成。ナカさんは研究室の台帳を手に税金削減方策を考慮中という感じだ。

「どうせならタカス達の本場西部風料理と俺の偽西部風の競作にしよう」

「悪くないのだ。でも甘いデザートも欲しいのだ」

「なら俺がトマトと牛挽肉のパスタ、卵とチーズとパストラミのパスタ、西部山岳地帯スタンダードピザ、野菜と鶏肉のスープを作る。フルエはサラダと前菜系。先輩はデザートとそれ以外のパスタやピザを頼む。量は先輩と俺それぞれ普通の13人前くらいずつで」

「よしそれで行こう」

 だいたい一人2人前は食べるという計算だ。それくらいは作らないとここの大食いの皆様には対処できない。

 なお西部山岳地帯スタンダードピザとはフールイ先輩のお焼きとほぼ同じ。野沢菜風漬物と塩漬け肉にチーズをのせたピザだ。ひとつだけでも栄養を十分とれて腹持ちがよく焼くだけで食べられるという肉体労働者向けのもの。

 なら俺はパストラミ&チーズ&トマトソースのどこぞ風定番ピザ。本当は豚のサラミソーセージが欲しいのだがこの辺は牛のパストラミばかりだ。なのでその中でも塩気が強く熟成しているのを中心に使う。
 あと唐辛子を刻んで塩漬け肉乗せてトマトソースで仕上げるちょい辛バージョンも作ろう。

 パスタはペペロンチーノ風とバジルパスタといこうか。あえて両方ともニンニク強めで辛めの仕上げで。例の万能杖を装着しているので熱魔法も自在だ。

 デザートはチーズがいっぱいあるので魔法簡略版チーズケーキでいいか。工作魔法でかき混ぜて熱魔法で全体加熱と表面加熱をすれば短時間で出来るし。

 パスタをゆでながらフルエさんを見ると何やら見覚えある物を作っている。どう見てもフライドポテトだ。2度揚げしてカリっとなるよう工夫している。味はバジル塩仕上げでなかなか美味しそう。
 他に玉ねぎを揚げたのフライドオニオンもある。どちらもカロリーがかなり高い気がするけれどまあいいか。
 
 半時間30分後、炭水化物と脂質メインの暴力的昼食が完成した。良心的なのはサラダとスープだけだ。

 前菜系は他にタマネギのリングフライとフライドポテトと牛肉の冷製とハード系玉子焼き。ハード系玉子焼きとは形としては握り寿司に載っている玉子焼き。ただ味は塩味でバターがかかっている代物だ。
 他はパスタ、パスタ、パスタ、パスタ、ピザ、ピザ、ピザだ。

「何かカロリー高そうだけれど美味しそうですね」

「此処は寒いしカロリー多めでいいんじゃないかな」

 若干の疑念をはらみつつ昼食開始。

「うん、美味しい。このパンは夏合宿以来だよね」

「これは辛いのだ。でもあとをひくのだ」

「このタマネギ揚げたのが甘くていい感じです」

 うんうん、順調に減っている。よしよし。俺は自分で作った辛めのバジルパスタを食べながら満足している。
 あとこの辛いパスタと揚げタマネギが確かにあうのだ。なかなか意外だったけれど。フライドポテトもいい感じで減っていっている。

「食べた後はどうする?」

「ちょっと現場を下見しておきたいです」

「出来れば少し山の安全な部分だけでも歩いて有用な植物が無いか見てみたいかと」

「あとはこの作って貰った大型の魔法杖も試してみたいです」

 なるほど。
 なおシモンさんが作ったオマーチの3人用の魔法杖は魔法関連部分が全て魔法銅オリハルコン仕様。フールイ先輩の魔法銀《ミスリル》仕様超強力移動魔法アンテナ程ではないにせよかなり強力だ。

「なら2班にわけようか。山の下見班と製作関連と」

「今日の処は全員で山を見てみた方がいいのではないでしょうか。魔法杖の方はまだまだ試すこともできますから」

「確かにそうだな」

 山か。なら身体強化をかけた方がいいだろう。俺の体力は信頼に値しないから。万能魔法杖は移動魔道具とともに常に装備しているから問題ない。

「それにしても食事が豪華ですね」

「いつもはもう少し色々種類があるんだけれどさ。今日は物量作戦という感じだな」

「お昼だから軽いものと思ったんですけれどね」

「カロリー的には全然軽くないよね」

 軽いものを作ってもその分食べる量を増えるだけだ。少なくともいつもの皆さんは。
 だからこれで正解、なんて本音は言わぬが花だろう。

「いつもデザートまでつくんですか」

「その辺はミタキ君次第かな」

「ウージナに出回っている菓子類の原型の半分以上はミタキ君のオリジナルレシピらしいですから」

「今は姉貴が作り出した物の方が多いけれどな」

 なんやかんや言いながらハイカロリーな昼食はおやつまで制圧された。

「ちょっと休んだら山へ行こうか。私はこの辺の地図が貰えないか聞いてくる」

 ヨーコ先輩がそう言って出ていく。領主の娘が頼むなら地図があれば出してくれるだろう。
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