87 / 202
第19章 好きという単語の定義域 ~夏に思った考えた~
87 課題とプリンと夏休み
しおりを挟む
香緒里ちゃんが課題で悩んでいる。
2年生恒例の医用生体魔法工学の課題、今回は右腕用義手だそうだ。
毎年学生を悩ませているこの課題、香緒里ちゃんもこの泥沼にはまってしまったらしい。
何か聞いてくれればアドバイスは出来る。
しかし今回は、俺のアドバイスなしでやりたいようだ。
だから俺も手出ししたい気持ちを必死にこらえ、見るだけに留めている。
既に試作品らしき物が出来ているが、どうも納得がいっていないようだ。
何度も何度も細部を作り直しては、ため息をついている状態。
一方、同じ工房内でも詩織ちゃんは相変わらず好き勝手に物を作っている。
天下五剣レプリカ、今は鬼丸国綱を作っているらしい。
今回は砂鉄から作るそうだ。
昨日は水を使って、比重で砂から砂鉄を分離する装置を作っていた。
まあそう簡単にはいかないだろう。
でもこっちについては、俺は生温かい目で見守っている。
むしろ多少壁にぶち当たった方がいい経験になるだろう。
俺の方は特に今は難しい課題はない。
ただこの前の円周率を求める課題、提出したものが。真っ当すぎて面白くなかった点は反省している。
プログラム系はクラスに昔からのマニアが数人いる。そいつらがやっぱり強いのだ。
速度重視でアセンブラで書いた剛の者もいたし、俺の想像出来ないようなアルゴリズムを作り出した数学狂もいた。
逆にエクセルのマクロとVBAを使って、エクセル上のボタンを押すとだーっと100桁まで円周率を計算して表示するものもあったそうだ。
完全にマシン語で書いた先輩も過去にはいたらしい。逆アセンブラをかけて採点したと田奈先生は言っていたが。
評価は同じAなのだが、そいつらと比べると何か負けた気がする。
そんなのを採点する先生も大変だ。
それでも使用言語を限定しないあたり、田奈先生は強者だなとしみじみ思う。
まあ魔法工学科もそんな変人じみた強者ばかりではない。
大抵は一般的なC++とかJava。
もしくは授業で習ったPythonとか、真っ当な言語を使うのだけれども。
工房は若干ではあるがリニューアルした。
パソコンをもう1台置いてネットワーク接続し、2人で工作機械を使えるようにしたりとか、バネ収納用の棚と作業台を作ったりとか。
パソコンは台湾から通販で適当な部品を購入して組み立てたもので、かかった費用の割には性能がいい。
ディスプレイやキーボードやマウスは、学内で余っているのを適当に調達してきた。
あと1台、ネット用のパソコンもどきも設置。
これは激安中古にLinuxを入れてブラウジング出来るようにした代物だ。
微妙に反応が鈍いが、3千円相当という値段を考えれば悪くはない。
「そろそろ終わりにしないれすか」
ジェニーの言葉で時計を見ると、午後5時45分。
確かに、そろそろ片付けの時間だろう。
◇◇◇
学生会一同でぞろぞろとマンションへ。
金曜日が露天風呂の日なのは、今期の学生会でも変わらない。
風遊美さんとソフィーから逃げ、俺は樽湯を38℃設定にして引きこもる。
この温度だと水温を感じずに長湯が出来るので動かなくて済むからだ。
こんな引き籠もり用の極意はルイス君から教えて貰った。
「修兄、ちょっと聞いていいですか」
隣の樽湯から香緒里ちゃんが聞いてきた。
「何?わかることなら」
「修兄は物を作る時、わかりやすさと機能の豊富さ、どっちを優先しますか」
ちょっと考えて答える。
「難しいけれど、どうしても2択でというならわかりやすさ。まずは使えない事には話にならないから」
それだけだとちょっと理由として弱そうなので、説明を対亜k。
「機能は豊富な方がいいんだろうけどさ。本当に必要な機能なんて、実はそれ程多くないことが多いんだ。豊富な機能なんて、製作者があれも出来るこれも出来ると付け加えただけで、実際ほとんど使わなかったりするし。むしろ必要な機能だけを分かりやすく単純に実現したほうが、機構も簡単かつ信頼性高いものに出来る。そうすればバランスとか細かい使い勝手の調整だのに資源をさけるから」
「結構意外ですね。修兄はもっと多機能派かと思っていました」
「ついそんなの作ってしまう事も多いけどさ。冬の課題もそれで失敗したし。でも簡単に出来るなら出来るだけ簡単に、同じスペックなら新技術より枯れた技術ってある意味物作りの基本かな。プログラムだって同じ機能なら軽い方が優秀だし」
「あの義足にジャイロ関節を使った人の意見とは思えませんですね」
別方向、おそらく寝湯あたりの詩織ちゃんから茶々が入った。
「あれは足という部位だから規定以上の入力がある想定で、止む無くそうしたの。現に他の部位の構造は比較的単純だろ。自由度だってそこまで求めていないし」
「確かにそうですね。それは認めるです。私ならフリーな関節はとことん自由度追求したくなるのであと6本は筋肉代用のバネを使うですねきっと」
おいおい。
「でもそれじゃ、皮膚部分が破れるか強烈なしわになるだろ」
「ついでに色々動作プログラム付けて人間離れした動きとパワーを実現し……」
「普通の人間はそんなの使い切れないし、求めてないって」
「そうですか。私なら多機能やりたい放題仕様なんて最高に楽しいですよ」
「少しは自分がおかしいという事を自覚しろって」
でも詩織ちゃんのお陰で、言いたい事を何となく言えたような気がする。
まあ詩織ちゃんにそんなつもりはなく、全て本心だと思うけれど。
その詩織ちゃんが近づいてくる気配がした。
あえて視線を外している俺の視界火狩りに、ぬっと手が現れて湯に触れる。
「それにしてもぬるいですねこの樽湯。もっと温度上げてあげるです」
「俺はこれでいいの。こら入ってくるな。樽湯は1人用!」
ちぇっ、て顔をして詩織ちゃんは俺の樽湯を離れ、香緒里ちゃんの樽湯へ。
「ちょっと熱めなのですがこれ位が風呂の温度ですよ。それで香緒里先輩、どうせ義手を造るならついでにロケットパンチ機能を是非……」
「いらんっての。誰が使うんだ義手のロケットパンチ機能って」
「でも例のパワードスーツのロケットパンチ機能は評判良かったですよ。そうそうあのパワードスーツ、今度アメリカのテレビ局であれを使ったガチバトル番組やるらしくて20台の注文が入ったのです。設計図だけのパテント代で800万円の丸儲けですよ。これで日々のプリンには困らないのです」
あ、稼ぎで詩織ちゃんに抜かれるかどうか、思わず計算してしまった。
まだ大丈夫だけれども、この調子だと来年はヤバイかな。
最近は俺、ヒット作を作っていないし。
「プリンって、お前ん家金持ちだろ」
「甘いもの食べすぎって言われて、親父と私におやつ禁止令が出ているですよ。あと勝手に機械増やすな令も出たのです。今度こっそり新規の機械を買ったらこっちの屋上に置かして下さいとの事なのです。親父と私からの切なるお願いなのです」
何かもう、どうしようもない感じだ。
香緒里ちゃんも向こうの樽風呂で苦笑している。
◇◇◇
そしてその翌々日。うちのマンションの玄関近くに新たな魔法道具が増えた。
その名もプリン専用冷凍冷蔵庫だ。
更に一週間経った現在では、通販で3万円分買った冷凍プリン各種ウン百個がぎっちり詰まっている。
もちろん詩織ちゃんの仕業だ。
常に何個か解凍してあって、日に2~3度、詩織ちゃんと隣のむさい親父がこそこそと食べに来る。
隣の奥様に報告するかどうかは、現在この部屋の住民で協議中だ。
ただ袖の下にプリンを貰っている人間が何人もいる現状では、正義が勝つ可能性は極めて低い。
香緒里ちゃんは無事課題を提出した。
あの風呂場の会話で何か掴んだと言うか、吹っ切れたらしい。
「よく考えれば今回は片腕だけ。難しい操作は残った腕で憶えた方がまだ楽ですよね。とするとつかむ機能と支える機能。それが充分なら問題ないと判断しました」
これは提出後の香緒里ちゃんの話。
実際、これはかなり良い出来だったらしい。
プリンを食べに来た隣の親父兼担当教官が褒めていた。
「あれは実用的だし売れそうだな。シンプルにして良く吟味された理想的な作品だ。お前と違って、必要な事とそうでない事がよくわかっている」
俺、いじけても良いだろうか。
まあそれはともかく。
そろそろ夏休みが近づいている。
既に皆様、色々予定は立てているようだ。
風遊美さんとジェニーはソフィーの実家へ遊びに行くそうだ。
ルイス君も実家に帰るらしい。
詩織ちゃん含む田奈家は、東京に連泊して服だの色々買い出しをするそうだ。
先生と詩織ちゃんが機械類を買いすぎて、奥様に怒られなければいいが。
薊野姉妹と俺も一応実家に帰る予定。
そして実家が島内でどこにも行かない人が1名。
「さっさと帰ってこいよ。おみやげは大いに期待しているからな。船便別送大歓迎」
まあお盆過ぎには、ほぼ全員が帰ってくるのだが。
既にその後の予定も、ある程度は作られている。無人島海水浴とか、魚釣り大会第2弾とか。
この辺の海は普通にサメが泳いでいるから基本的に遊泳は禁止だ。
しかしレーダー付きと攻撃魔法持ちがいるので全然心配はしていない。
むしろ帰ってきた後の予定が多過ぎるのが心配だ。
俺の体力、持つだろうか。
あと俺としては、出来れば魔力をもう少し上げたい。
奈津希さんによれば、極限まで魔法を使う事を繰り返せばある程度上がるとの事。
確かに重い鍋を作った後やこの前の襲撃の後、少し魔力が上がった気がした。
普段は無理だから夏休みでも使って鍛えようかな。
いずれにせよ、夏休みはもうすぐだ。
2年生恒例の医用生体魔法工学の課題、今回は右腕用義手だそうだ。
毎年学生を悩ませているこの課題、香緒里ちゃんもこの泥沼にはまってしまったらしい。
何か聞いてくれればアドバイスは出来る。
しかし今回は、俺のアドバイスなしでやりたいようだ。
だから俺も手出ししたい気持ちを必死にこらえ、見るだけに留めている。
既に試作品らしき物が出来ているが、どうも納得がいっていないようだ。
何度も何度も細部を作り直しては、ため息をついている状態。
一方、同じ工房内でも詩織ちゃんは相変わらず好き勝手に物を作っている。
天下五剣レプリカ、今は鬼丸国綱を作っているらしい。
今回は砂鉄から作るそうだ。
昨日は水を使って、比重で砂から砂鉄を分離する装置を作っていた。
まあそう簡単にはいかないだろう。
でもこっちについては、俺は生温かい目で見守っている。
むしろ多少壁にぶち当たった方がいい経験になるだろう。
俺の方は特に今は難しい課題はない。
ただこの前の円周率を求める課題、提出したものが。真っ当すぎて面白くなかった点は反省している。
プログラム系はクラスに昔からのマニアが数人いる。そいつらがやっぱり強いのだ。
速度重視でアセンブラで書いた剛の者もいたし、俺の想像出来ないようなアルゴリズムを作り出した数学狂もいた。
逆にエクセルのマクロとVBAを使って、エクセル上のボタンを押すとだーっと100桁まで円周率を計算して表示するものもあったそうだ。
完全にマシン語で書いた先輩も過去にはいたらしい。逆アセンブラをかけて採点したと田奈先生は言っていたが。
評価は同じAなのだが、そいつらと比べると何か負けた気がする。
そんなのを採点する先生も大変だ。
それでも使用言語を限定しないあたり、田奈先生は強者だなとしみじみ思う。
まあ魔法工学科もそんな変人じみた強者ばかりではない。
大抵は一般的なC++とかJava。
もしくは授業で習ったPythonとか、真っ当な言語を使うのだけれども。
工房は若干ではあるがリニューアルした。
パソコンをもう1台置いてネットワーク接続し、2人で工作機械を使えるようにしたりとか、バネ収納用の棚と作業台を作ったりとか。
パソコンは台湾から通販で適当な部品を購入して組み立てたもので、かかった費用の割には性能がいい。
ディスプレイやキーボードやマウスは、学内で余っているのを適当に調達してきた。
あと1台、ネット用のパソコンもどきも設置。
これは激安中古にLinuxを入れてブラウジング出来るようにした代物だ。
微妙に反応が鈍いが、3千円相当という値段を考えれば悪くはない。
「そろそろ終わりにしないれすか」
ジェニーの言葉で時計を見ると、午後5時45分。
確かに、そろそろ片付けの時間だろう。
◇◇◇
学生会一同でぞろぞろとマンションへ。
金曜日が露天風呂の日なのは、今期の学生会でも変わらない。
風遊美さんとソフィーから逃げ、俺は樽湯を38℃設定にして引きこもる。
この温度だと水温を感じずに長湯が出来るので動かなくて済むからだ。
こんな引き籠もり用の極意はルイス君から教えて貰った。
「修兄、ちょっと聞いていいですか」
隣の樽湯から香緒里ちゃんが聞いてきた。
「何?わかることなら」
「修兄は物を作る時、わかりやすさと機能の豊富さ、どっちを優先しますか」
ちょっと考えて答える。
「難しいけれど、どうしても2択でというならわかりやすさ。まずは使えない事には話にならないから」
それだけだとちょっと理由として弱そうなので、説明を対亜k。
「機能は豊富な方がいいんだろうけどさ。本当に必要な機能なんて、実はそれ程多くないことが多いんだ。豊富な機能なんて、製作者があれも出来るこれも出来ると付け加えただけで、実際ほとんど使わなかったりするし。むしろ必要な機能だけを分かりやすく単純に実現したほうが、機構も簡単かつ信頼性高いものに出来る。そうすればバランスとか細かい使い勝手の調整だのに資源をさけるから」
「結構意外ですね。修兄はもっと多機能派かと思っていました」
「ついそんなの作ってしまう事も多いけどさ。冬の課題もそれで失敗したし。でも簡単に出来るなら出来るだけ簡単に、同じスペックなら新技術より枯れた技術ってある意味物作りの基本かな。プログラムだって同じ機能なら軽い方が優秀だし」
「あの義足にジャイロ関節を使った人の意見とは思えませんですね」
別方向、おそらく寝湯あたりの詩織ちゃんから茶々が入った。
「あれは足という部位だから規定以上の入力がある想定で、止む無くそうしたの。現に他の部位の構造は比較的単純だろ。自由度だってそこまで求めていないし」
「確かにそうですね。それは認めるです。私ならフリーな関節はとことん自由度追求したくなるのであと6本は筋肉代用のバネを使うですねきっと」
おいおい。
「でもそれじゃ、皮膚部分が破れるか強烈なしわになるだろ」
「ついでに色々動作プログラム付けて人間離れした動きとパワーを実現し……」
「普通の人間はそんなの使い切れないし、求めてないって」
「そうですか。私なら多機能やりたい放題仕様なんて最高に楽しいですよ」
「少しは自分がおかしいという事を自覚しろって」
でも詩織ちゃんのお陰で、言いたい事を何となく言えたような気がする。
まあ詩織ちゃんにそんなつもりはなく、全て本心だと思うけれど。
その詩織ちゃんが近づいてくる気配がした。
あえて視線を外している俺の視界火狩りに、ぬっと手が現れて湯に触れる。
「それにしてもぬるいですねこの樽湯。もっと温度上げてあげるです」
「俺はこれでいいの。こら入ってくるな。樽湯は1人用!」
ちぇっ、て顔をして詩織ちゃんは俺の樽湯を離れ、香緒里ちゃんの樽湯へ。
「ちょっと熱めなのですがこれ位が風呂の温度ですよ。それで香緒里先輩、どうせ義手を造るならついでにロケットパンチ機能を是非……」
「いらんっての。誰が使うんだ義手のロケットパンチ機能って」
「でも例のパワードスーツのロケットパンチ機能は評判良かったですよ。そうそうあのパワードスーツ、今度アメリカのテレビ局であれを使ったガチバトル番組やるらしくて20台の注文が入ったのです。設計図だけのパテント代で800万円の丸儲けですよ。これで日々のプリンには困らないのです」
あ、稼ぎで詩織ちゃんに抜かれるかどうか、思わず計算してしまった。
まだ大丈夫だけれども、この調子だと来年はヤバイかな。
最近は俺、ヒット作を作っていないし。
「プリンって、お前ん家金持ちだろ」
「甘いもの食べすぎって言われて、親父と私におやつ禁止令が出ているですよ。あと勝手に機械増やすな令も出たのです。今度こっそり新規の機械を買ったらこっちの屋上に置かして下さいとの事なのです。親父と私からの切なるお願いなのです」
何かもう、どうしようもない感じだ。
香緒里ちゃんも向こうの樽風呂で苦笑している。
◇◇◇
そしてその翌々日。うちのマンションの玄関近くに新たな魔法道具が増えた。
その名もプリン専用冷凍冷蔵庫だ。
更に一週間経った現在では、通販で3万円分買った冷凍プリン各種ウン百個がぎっちり詰まっている。
もちろん詩織ちゃんの仕業だ。
常に何個か解凍してあって、日に2~3度、詩織ちゃんと隣のむさい親父がこそこそと食べに来る。
隣の奥様に報告するかどうかは、現在この部屋の住民で協議中だ。
ただ袖の下にプリンを貰っている人間が何人もいる現状では、正義が勝つ可能性は極めて低い。
香緒里ちゃんは無事課題を提出した。
あの風呂場の会話で何か掴んだと言うか、吹っ切れたらしい。
「よく考えれば今回は片腕だけ。難しい操作は残った腕で憶えた方がまだ楽ですよね。とするとつかむ機能と支える機能。それが充分なら問題ないと判断しました」
これは提出後の香緒里ちゃんの話。
実際、これはかなり良い出来だったらしい。
プリンを食べに来た隣の親父兼担当教官が褒めていた。
「あれは実用的だし売れそうだな。シンプルにして良く吟味された理想的な作品だ。お前と違って、必要な事とそうでない事がよくわかっている」
俺、いじけても良いだろうか。
まあそれはともかく。
そろそろ夏休みが近づいている。
既に皆様、色々予定は立てているようだ。
風遊美さんとジェニーはソフィーの実家へ遊びに行くそうだ。
ルイス君も実家に帰るらしい。
詩織ちゃん含む田奈家は、東京に連泊して服だの色々買い出しをするそうだ。
先生と詩織ちゃんが機械類を買いすぎて、奥様に怒られなければいいが。
薊野姉妹と俺も一応実家に帰る予定。
そして実家が島内でどこにも行かない人が1名。
「さっさと帰ってこいよ。おみやげは大いに期待しているからな。船便別送大歓迎」
まあお盆過ぎには、ほぼ全員が帰ってくるのだが。
既にその後の予定も、ある程度は作られている。無人島海水浴とか、魚釣り大会第2弾とか。
この辺の海は普通にサメが泳いでいるから基本的に遊泳は禁止だ。
しかしレーダー付きと攻撃魔法持ちがいるので全然心配はしていない。
むしろ帰ってきた後の予定が多過ぎるのが心配だ。
俺の体力、持つだろうか。
あと俺としては、出来れば魔力をもう少し上げたい。
奈津希さんによれば、極限まで魔法を使う事を繰り返せばある程度上がるとの事。
確かに重い鍋を作った後やこの前の襲撃の後、少し魔力が上がった気がした。
普段は無理だから夏休みでも使って鍛えようかな。
いずれにせよ、夏休みはもうすぐだ。
51
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
宿敵の家の当主を妻に貰いました~妻は可憐で儚くて優しくて賢くて可愛くて最高です~
紗沙
恋愛
剣の名家にして、国の南側を支配する大貴族フォルス家。
そこの三男として生まれたノヴァは一族のみが扱える秘技が全く使えない、出来損ないというレッテルを貼られ、辛い子供時代を過ごした。
大人になったノヴァは小さな領地を与えられるものの、仕事も家族からの期待も、周りからの期待も0に等しい。
しかし、そんなノヴァに舞い込んだ一件の縁談話。相手は国の北側を支配する大貴族。
フォルス家とは長年の確執があり、今は栄華を極めているアークゲート家だった。
しかも縁談の相手は、まさかのアークゲート家当主・シアで・・・。
「あのときからずっと……お慕いしています」
かくして、何も持たないフォルス家の三男坊は性格良し、容姿良し、というか全てが良しの妻を迎え入れることになる。
ノヴァの運命を変える、全てを与えてこようとする妻を。
「人はアークゲート家の当主を恐ろしいとか、血も涙もないとか、冷酷とか散々に言うけど、
シアは可愛いし、優しいし、賢いし、完璧だよ」
あまり深く考えないノヴァと、彼にしか自分の素を見せないシア、二人の結婚生活が始まる。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
スキル【収納】が実は無限チートだった件 ~追放されたけど、俺だけのダンジョンで伝説のアイテムを作りまくります~
みぃた
ファンタジー
地味なスキル**【収納】**しか持たないと馬鹿にされ、勇者パーティーを追放された主人公。しかし、その【収納】スキルは、ただのアイテム保管庫ではなかった!
無限にアイテムを保管できるだけでなく、内部の時間操作、さらには指定した素材から自動でアイテムを生成する機能まで備わった、規格外の無限チートスキルだったのだ。
追放された主人公は、このチートスキルを駆使し、収納空間の中に自分だけの理想のダンジョンを創造。そこで伝説級のアイテムを量産し、いずれ世界を驚かせる存在となる。そして、かつて自分を蔑み、追放した者たちへの爽快なざまぁが始まる。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
才能は流星魔法
神無月 紅
ファンタジー
東北の田舎に住んでいる遠藤井尾は、事故によって気が付けばどこまでも広がる空間の中にいた。
そこには巨大な水晶があり、その水晶に触れると井尾の持つ流星魔法の才能が目覚めることになる。
流星魔法の才能が目覚めると、井尾は即座に異世界に転移させられてしまう。
ただし、そこは街中ではなく誰も人のいない山の中。
井尾はそこで生き延びるべく奮闘する。
山から降りるため、まずはゴブリンから逃げ回りながら人の住む街や道を探すべく頂上付近まで到達したとき、そこで見たのは地上を移動するゴブリンの軍勢。
井尾はそんなゴブリンの軍勢に向かって流星魔法を使うのだった。
二日に一度、18時に更新します。
カクヨムにも同時投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる