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第23章 記念旅行は彼方此方に
116 こちらの宿でも恒例行事?
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俺は朝は強い。
だからルイス君が起き出して何かため息をついた後、風呂道具を持って逃げるように出ていった事に気がついた。
他の面子はまだ完全に寝入っているようだ。
どれどれと俺も起きてみて、ルイス君がため息をついた理由を理解する。
これは酷い、という光景がカーテン越しの外光の中で広がっていた。
暖房がやや効きすぎていたせいか、全員布団から出てしまっている。
そんな問題じゃない位寝相が酷いのも数人居るが、それ以上に酷いのが服装だ。
寝ている間にはだけまくっている。
はだけた浴衣からほぼ全員ノーブラ・ノーパンなのも確認できる。
詳細を確認は出来ないけれど。
俺の理性が危険だから。
だから俺もタオルを片手に部屋を脱出する。
鍵をかける必要は無い。
悪意のある人間に対してのジェニーのレーダーは完璧だ。
今そのまま風呂に行くとルイス君と出くわす。
気まずい事態になりかねないので、仕方なくロビーで新聞を読んで時間を潰して。
それでも早朝の露天風呂はなかなか気持ちいい。
空気が冷たいのもまたいい。
そんな感じで一人で早朝露天風呂を謳歌していると。
ガラガラ、と戸を開ける音。
男子側の扉ではない。
どうやらちょっと時間をかけすぎたようだ。
女子が来る前にそそくさと俺は脱衣所へ。
◇◇◇
そんな朝だったけれど、宿そのものは非常にいい。
いかにもという感じの美味しい和の朝食を食べて、更に露天風呂に集団で浸かって。
チェックアウトぎりぎり時間まで粘って、そしてまたバスに乗る。
今度は20分程で下車、3分程歩くとホテルの玄関だ。
しかし俺達が泊まるのはさらに奥のコテージ。
まだチェックインまで時間があるので荷物を預け、取り敢えずはレストランへ。
まだ冬の空気が若干冷たいというか寒い。
ちなみに俺達が普段暮らしている聟島は、冬でも気温は17℃位。
暑がりの俺だと長袖シャツとトレーナーがあれば充分だ。
でも今回の旅行はそうも行かないので、全員アウターだけは買って来た。
だから下は結構いい加減な服装。なので寒い。
まあ寒いというのも久しぶりで、新鮮な感覚ではあるのだが。
幸いレストラン内は暖房がガンガンに効いていた。
ちなみにここはバイキングだ。
なので一応注意をしておく。
「お約束ですが、自分の食べたい物を自分の食べられる分だけ持ってきて下さい。なお今日の晩御飯も明日の朝御飯もバイキングなので欲張る必要はありません。それではどうぞ」
皆取りに出ていく前に、一応そう注意はしておいた。
先日の焼肉の件もあったし、今度は大丈夫だろう。
俺も心置きなく取りに行こう。
向こうで焼いているステーキが美味そうだ。
のんびりステーキが焼きあがるのを待ち、サラダとピザとオレンジジュースを取って俺が戻ると、既に香緒里ちゃんと奈津季さんが戻ってきていた。
香緒里ちゃんはパスタとサラダとトマトジュースという感じ。
奈津希さんはいま出ているケーキ全種類と紅茶、以上!という凄く偏った感じだ。
そしてやはりバランス型の風遊美さんも戻ってくる。
「何かこの旅行、食べ過ぎになりそうな感じです」
「風遊美さんもそう思いますか。私もそろそろ不安で」
「食べた分は動けばいいさ。どうせこの後温泉プールだろ」
その間に戻ってきたルイス君は、肉肉肉肉パン、という感じ。
4人4様だなと思っていると、北米組と詩織ちゃんが戻ってきた。
見て思う。この前の焼肉の時の反省はなさそうだと。
例えるなら量を間違えたお子様ランチ。
統一感など何もない。
とにかく目につく物を乗せられるだけ乗せてきた感じだ。
◇◇◇
昼食を食べてもまだ12時過ぎ。
なので今度は温水プールで時間を潰す。
ここのホテルは宿泊客であれば、温泉もプールもチェックイン前から使える。
だから使えるものは使わせてもらおう。
施設自体は思った以上に広い。
温泉プールも泳ぐようなプールはないものの、色々な設備がある。
のんびりと露天のワイン風呂に浸かっていると、あちこち探検中らしい詩織ちゃんと会った。
ちなみに混浴部分は水着着用なので安心だ。
「色々な色のお湯があるですね」
「皆はどうしてる?」
「バラバラなのです。でもアクアゾーンの中にはいるです」
アクアゾーンというのは、混浴の室内エリアだ。
「ジェニーさんとソフィーはジャグジーで伸びているです。あとは皆結構あちこち動いているです」
ジェニーとソフィーは、バイキングでまた食べ過ぎていた。
なので動くのも面倒という状況なのだろう。
「では全浴槽の制覇の続きに行くです」
そう言って詩織ちゃんは去っていく。
そう言えば詩織ちゃんも少し体型が女の子らしくなったかな、とふと思った。
何せいつもの露天風呂では裸なのでちゃんと確認できないのだ。
でも夏に水着を見たときよりは、大分成長している気がする。
それでもあの大食いの内容が何処に消えているのかは謎だ。
風遊美さんが歩いてくるのが見えた。
俺を見つけてこっちにやって来る。
「中よりこっちの方がいいですね、空気が冷たいですけれど、中はどうしても私には蒸し暑く感じて」
そう言えば風遊美さんは北国出身だったし、風呂も常にぬる湯だったな。
「確かにお湯があればこれくらい外が寒くても気持ちいですね。島では感じられない寒さだし」
「そうですね。日本以外の特区は寒い処ばかりなのに」
そう言われればそうだ。
EUの魔法特区もアメリカ・カナダ合同の魔法特区も。
「暑いの苦手といえば、ジェニーは大丈夫そうでしたか」
「そろそろ暑くなってこっちに来る頃だと思います。動く気になればですけれど」
つまり風遊美さんが見た時点では、大食いの影響から回復していない、と。
「それにしても楽しい旅行です。こんなに楽しい旅行は始めてです」
「まだ3日めですよ。それに夏も行くんでしょ」
「そうですね」
前と違ってちゃんと微笑んでくれた。
ちょっと一安心。
ソフィーがやってくる。
「もう大丈夫?」
「消化作業completeですよ」
そう言って赤ワインの湯に浸かる。
「ワインの湯とはブルジョワ気分です」
「まあ安い奴だろうし、凄く薄めているんだろうけどね」
「でもちゃんと香りがあります」
確かにほのかにワインの香りがする。
「そう言えばジェニーは」
「ジェニーさんはまだしばらく湯治中です」
湯治というのだろうか、あれは。
◇◇◇
そしてジェニーの湯治が終わった頃、無事チェックインの時間となった。
なので受付をして、コテージへと直行。
それにしてもこの宿はいい宿だ。少なくとも昨日の宿よりも、俺にとっては。
何故かと言うと混浴で裸という場所がないからだ、というのが俺的な理由。
実際その辺を除いても、なかなかいい宿だとは思う。
温泉の充実度もそうだが、このコテージもそう。
壁からノブを引けば現れるシングルベッドが10人分。
これなら昨日みたいな惨事を見なくて済むだろう。
しかもいくら騒いでも離れなので、他所様に迷惑をかける可能性が低い。
その代わり風呂にも食事にも外を歩かなければならないけれど。
「でも私は昨日の宿の方が好きですね。落ち着きますし」
「私もです。何か風情がありましたよね」
風遊美さんと香緒里ちゃんは昨日の宿が良かったらしい。
「私は今日の方がいいれす。何でも食べられて幸せなのれす」
ジェニーの言葉に頷く1年生女子2人。
北アメリカ連合と詩織ちゃんは今日の宿押しらしい。
ちなみにジェニーは夕食バイキングの結果、また動けない状態になっている。
いい加減学習しろよと思うのだが。
「奈津希さんはどっち派です」
「昨日の宿で風呂に入って泊まって、食事だけこっちだな」
それを言ったら元も子もない気がするが。
「でも、何かもう何日も旅行している感じです」
「楽しいですよね」
確かにまだ3日目とは思えない感じだ。
ちなみに今返事が無かったルイスは既に就寝中。
今朝早かったのがこたえたのだろうか。
「そう言えば寝ている人の額に『肉』という字をマジックで書くのも定番れすね」
ジェニーがまた下らない事を思いつく。
「やめとけよ。消えなくなったら洒落にならないぞ」
「消えなくなったら風呂に入ればいいれす。明日も目一杯お風呂入ってから東京に帰ればいいれす」
確かに明日は東京に戻るだけ。時間的には余裕がある。
「ジェニーさん、私マジック用意しておきました」
ソフィーが定番油性マジックを、それも赤と黒2本をカバンから出してくる。
おいおいおい。
「それでは私が代表して」
ソフィーが容赦なくルイスの額に『肉』という文字を書き込んだ。
ルイスは起きない。相当疲れているようだ。
「僕も参加しよう」
奈津季さんが赤マジックで両方の頬に渦巻き模様を描く。
「私も参加するです」
更に詩織ちゃんの手でカールした髭が描かれた。
最後にソフィーちゃんが額と顎に傷のような線を入れて完成。
「記念写真を撮っておこうぜ」
奈津希さんを始め参加者がスマホで記念撮影。
しかし油性インク、果たして取れるのだろうか。
「どうしても取れないようなら、私がクレンジング貸しますから」
こそっと香緒里ちゃんが俺にささやいた。
「ああ、頼む」
だからルイス君が起き出して何かため息をついた後、風呂道具を持って逃げるように出ていった事に気がついた。
他の面子はまだ完全に寝入っているようだ。
どれどれと俺も起きてみて、ルイス君がため息をついた理由を理解する。
これは酷い、という光景がカーテン越しの外光の中で広がっていた。
暖房がやや効きすぎていたせいか、全員布団から出てしまっている。
そんな問題じゃない位寝相が酷いのも数人居るが、それ以上に酷いのが服装だ。
寝ている間にはだけまくっている。
はだけた浴衣からほぼ全員ノーブラ・ノーパンなのも確認できる。
詳細を確認は出来ないけれど。
俺の理性が危険だから。
だから俺もタオルを片手に部屋を脱出する。
鍵をかける必要は無い。
悪意のある人間に対してのジェニーのレーダーは完璧だ。
今そのまま風呂に行くとルイス君と出くわす。
気まずい事態になりかねないので、仕方なくロビーで新聞を読んで時間を潰して。
それでも早朝の露天風呂はなかなか気持ちいい。
空気が冷たいのもまたいい。
そんな感じで一人で早朝露天風呂を謳歌していると。
ガラガラ、と戸を開ける音。
男子側の扉ではない。
どうやらちょっと時間をかけすぎたようだ。
女子が来る前にそそくさと俺は脱衣所へ。
◇◇◇
そんな朝だったけれど、宿そのものは非常にいい。
いかにもという感じの美味しい和の朝食を食べて、更に露天風呂に集団で浸かって。
チェックアウトぎりぎり時間まで粘って、そしてまたバスに乗る。
今度は20分程で下車、3分程歩くとホテルの玄関だ。
しかし俺達が泊まるのはさらに奥のコテージ。
まだチェックインまで時間があるので荷物を預け、取り敢えずはレストランへ。
まだ冬の空気が若干冷たいというか寒い。
ちなみに俺達が普段暮らしている聟島は、冬でも気温は17℃位。
暑がりの俺だと長袖シャツとトレーナーがあれば充分だ。
でも今回の旅行はそうも行かないので、全員アウターだけは買って来た。
だから下は結構いい加減な服装。なので寒い。
まあ寒いというのも久しぶりで、新鮮な感覚ではあるのだが。
幸いレストラン内は暖房がガンガンに効いていた。
ちなみにここはバイキングだ。
なので一応注意をしておく。
「お約束ですが、自分の食べたい物を自分の食べられる分だけ持ってきて下さい。なお今日の晩御飯も明日の朝御飯もバイキングなので欲張る必要はありません。それではどうぞ」
皆取りに出ていく前に、一応そう注意はしておいた。
先日の焼肉の件もあったし、今度は大丈夫だろう。
俺も心置きなく取りに行こう。
向こうで焼いているステーキが美味そうだ。
のんびりステーキが焼きあがるのを待ち、サラダとピザとオレンジジュースを取って俺が戻ると、既に香緒里ちゃんと奈津季さんが戻ってきていた。
香緒里ちゃんはパスタとサラダとトマトジュースという感じ。
奈津希さんはいま出ているケーキ全種類と紅茶、以上!という凄く偏った感じだ。
そしてやはりバランス型の風遊美さんも戻ってくる。
「何かこの旅行、食べ過ぎになりそうな感じです」
「風遊美さんもそう思いますか。私もそろそろ不安で」
「食べた分は動けばいいさ。どうせこの後温泉プールだろ」
その間に戻ってきたルイス君は、肉肉肉肉パン、という感じ。
4人4様だなと思っていると、北米組と詩織ちゃんが戻ってきた。
見て思う。この前の焼肉の時の反省はなさそうだと。
例えるなら量を間違えたお子様ランチ。
統一感など何もない。
とにかく目につく物を乗せられるだけ乗せてきた感じだ。
◇◇◇
昼食を食べてもまだ12時過ぎ。
なので今度は温水プールで時間を潰す。
ここのホテルは宿泊客であれば、温泉もプールもチェックイン前から使える。
だから使えるものは使わせてもらおう。
施設自体は思った以上に広い。
温泉プールも泳ぐようなプールはないものの、色々な設備がある。
のんびりと露天のワイン風呂に浸かっていると、あちこち探検中らしい詩織ちゃんと会った。
ちなみに混浴部分は水着着用なので安心だ。
「色々な色のお湯があるですね」
「皆はどうしてる?」
「バラバラなのです。でもアクアゾーンの中にはいるです」
アクアゾーンというのは、混浴の室内エリアだ。
「ジェニーさんとソフィーはジャグジーで伸びているです。あとは皆結構あちこち動いているです」
ジェニーとソフィーは、バイキングでまた食べ過ぎていた。
なので動くのも面倒という状況なのだろう。
「では全浴槽の制覇の続きに行くです」
そう言って詩織ちゃんは去っていく。
そう言えば詩織ちゃんも少し体型が女の子らしくなったかな、とふと思った。
何せいつもの露天風呂では裸なのでちゃんと確認できないのだ。
でも夏に水着を見たときよりは、大分成長している気がする。
それでもあの大食いの内容が何処に消えているのかは謎だ。
風遊美さんが歩いてくるのが見えた。
俺を見つけてこっちにやって来る。
「中よりこっちの方がいいですね、空気が冷たいですけれど、中はどうしても私には蒸し暑く感じて」
そう言えば風遊美さんは北国出身だったし、風呂も常にぬる湯だったな。
「確かにお湯があればこれくらい外が寒くても気持ちいですね。島では感じられない寒さだし」
「そうですね。日本以外の特区は寒い処ばかりなのに」
そう言われればそうだ。
EUの魔法特区もアメリカ・カナダ合同の魔法特区も。
「暑いの苦手といえば、ジェニーは大丈夫そうでしたか」
「そろそろ暑くなってこっちに来る頃だと思います。動く気になればですけれど」
つまり風遊美さんが見た時点では、大食いの影響から回復していない、と。
「それにしても楽しい旅行です。こんなに楽しい旅行は始めてです」
「まだ3日めですよ。それに夏も行くんでしょ」
「そうですね」
前と違ってちゃんと微笑んでくれた。
ちょっと一安心。
ソフィーがやってくる。
「もう大丈夫?」
「消化作業completeですよ」
そう言って赤ワインの湯に浸かる。
「ワインの湯とはブルジョワ気分です」
「まあ安い奴だろうし、凄く薄めているんだろうけどね」
「でもちゃんと香りがあります」
確かにほのかにワインの香りがする。
「そう言えばジェニーは」
「ジェニーさんはまだしばらく湯治中です」
湯治というのだろうか、あれは。
◇◇◇
そしてジェニーの湯治が終わった頃、無事チェックインの時間となった。
なので受付をして、コテージへと直行。
それにしてもこの宿はいい宿だ。少なくとも昨日の宿よりも、俺にとっては。
何故かと言うと混浴で裸という場所がないからだ、というのが俺的な理由。
実際その辺を除いても、なかなかいい宿だとは思う。
温泉の充実度もそうだが、このコテージもそう。
壁からノブを引けば現れるシングルベッドが10人分。
これなら昨日みたいな惨事を見なくて済むだろう。
しかもいくら騒いでも離れなので、他所様に迷惑をかける可能性が低い。
その代わり風呂にも食事にも外を歩かなければならないけれど。
「でも私は昨日の宿の方が好きですね。落ち着きますし」
「私もです。何か風情がありましたよね」
風遊美さんと香緒里ちゃんは昨日の宿が良かったらしい。
「私は今日の方がいいれす。何でも食べられて幸せなのれす」
ジェニーの言葉に頷く1年生女子2人。
北アメリカ連合と詩織ちゃんは今日の宿押しらしい。
ちなみにジェニーは夕食バイキングの結果、また動けない状態になっている。
いい加減学習しろよと思うのだが。
「奈津希さんはどっち派です」
「昨日の宿で風呂に入って泊まって、食事だけこっちだな」
それを言ったら元も子もない気がするが。
「でも、何かもう何日も旅行している感じです」
「楽しいですよね」
確かにまだ3日目とは思えない感じだ。
ちなみに今返事が無かったルイスは既に就寝中。
今朝早かったのがこたえたのだろうか。
「そう言えば寝ている人の額に『肉』という字をマジックで書くのも定番れすね」
ジェニーがまた下らない事を思いつく。
「やめとけよ。消えなくなったら洒落にならないぞ」
「消えなくなったら風呂に入ればいいれす。明日も目一杯お風呂入ってから東京に帰ればいいれす」
確かに明日は東京に戻るだけ。時間的には余裕がある。
「ジェニーさん、私マジック用意しておきました」
ソフィーが定番油性マジックを、それも赤と黒2本をカバンから出してくる。
おいおいおい。
「それでは私が代表して」
ソフィーが容赦なくルイスの額に『肉』という文字を書き込んだ。
ルイスは起きない。相当疲れているようだ。
「僕も参加しよう」
奈津季さんが赤マジックで両方の頬に渦巻き模様を描く。
「私も参加するです」
更に詩織ちゃんの手でカールした髭が描かれた。
最後にソフィーちゃんが額と顎に傷のような線を入れて完成。
「記念写真を撮っておこうぜ」
奈津希さんを始め参加者がスマホで記念撮影。
しかし油性インク、果たして取れるのだろうか。
「どうしても取れないようなら、私がクレンジング貸しますから」
こそっと香緒里ちゃんが俺にささやいた。
「ああ、頼む」
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