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第26章 私が楽しい理由~夏の旅行・前編
132 夜のお散歩
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俺達がテーブルについておよそ1時間半後。
全員、何とかホテルにたどり着くことが出来た。
何とか、というのは例によって食べすぎて動きにくくなった輩が出たせいである。
まあジェニーとソフィーはいつもの事。
しかし今回は、何故か風遊美さんまでかなりやばい状態だ。
本人は大変にご機嫌麗しいのだけれど、食べ過ぎで動けないのである。
それでもタクシーのおかげで、無事ホテルへと到着した。。
なお70貫以上食べた筈の詩織ちゃんは、相変わらずぴんしゃんしている。
何処に入ったのか食べたふりして異空間に放り込んでいるのか、謎だ。
いずれにせよ、風遊美さんがこうなるのは珍しい。
香緒里ちゃんに頼んで、風遊美さんに部屋まで付き添ってもらって様子を見た。
でも特に心配は無く、本当に単に食べすぎただけらしい。
「一応お茶とスポーツドリンクも置いてきたし、本人もちょっとハイですけれど意識はちゃんとあるので、大丈夫だと思います」
との事だ。
なので俺も自分の部屋に入り、寝ることにする。
電気を消して、おやすみなさい……
◇◇◇
と、いきなり辺りが眩しくなった。
目を開けると消した筈の照明がついている。
その犯人は眼の前にいた。
「修先輩、目がさめたので買い出しに行くですよ」
勿論犯人は詩織ちゃんだ。
俺は眠い目でベッド付属の時計を見る。
まだ午後10時。
「もう店閉まっているだろ。夜中だし」
「コンビニなら開いているのですよ。実はちょっとお腹が減ってきたのです」
それはあまりに燃費が悪すぎないか。
あと胃腸が強靭すぎるだろ。
「賛同者も1人いるのです。なので私は幹事に買い出しの同行を要求するのです」
何なんだ、もう。
仕方ないので出かける準備をしよう。
「じゃあ着替えるからちょっと待ってくれ。この部屋の外で5分後」
「了解であります」
すっと詩織ちゃんの姿が消える。
全くもう。
賛同者って誰だよ。
どうせジェニー辺りだろうと思って、考え直す。
ジェニーは食べ過ぎで動けない筈だし、買い物くらい1人で行くよな。
とすると誰なんだろう。
そう思いながら着替えて財布とカードキーを確認し、部屋を出る。
俺の部屋のドアの開閉音で気づいたのだろう、隣の部屋のドアが開く。
出てきたのは詩織ちゃんと、風遊美さんだった。
「風遊美さん、もう大丈夫なんですか」
「大丈夫です。何かちょっと眠れなくて、ちょっとお散歩したい気分です」
今に限らず、今回の旅行中の風遊美さんは、何かいつもと違う。
悪い感じはないのでいいけれど。
「という訳で行くですよ」
はいはい。
俺達3人は夜の買い出しに出かける。
確か左へ少し歩いて角曲がれば、全国区の青色のコンビニがあった筈だ。
◇◇◇
「風遊美さんは遠慮なく買って下さい。詩織ちゃんは少し自重しろ」
「ぶーぶー、差別ですヘイトです謝罪を要求するのです」
「これは差別ではなく区別。既に人の3倍以上食べているだろ」
そんな感じでコンビニで買い物をしていく。
詩織ちゃんがカゴに入れるのは、唐揚げとかお好み焼きとか、がっつり惣菜系。
風遊美さんが遠慮しながら入れてきたのは、ヨーグルトとバナナクリームケーキとチョコレート菓子。
ちなみにこの辺りの費用、皆の旅行費で出すのは申し訳ないので俺の自費だ。
まあ学校にいてもお金が貯まるだけなので、ここで少し位使ってもかまわない。
その辺は2人には言わないけれど。
何か上機嫌で見ているこっちも楽しい位なので。
確かに2人共、コンビニで買い食いという経験も無いんだろうしな。
俺が3人分のドリンクとしてお茶の2Lペットボトルを取ろうとしたところで、詩織ちゃんに止められる。
「わかっていないですね。こういう時はジャンクにコーラが定番なのです」
何だよその定番。
「いいですね。でも少しカロリー気になるのでダイエットコークで」
風遊美さんも変なノリになっている。
まあいいか。
俺はダイエットコーラのでかいペットボトルをカゴに入れる。
すると。
「コーラと言えばポテチも定番なのですよ」
「いいですね、それ」
ポテチの袋が追加された。
いい加減に止まりそうもないので、俺はこの時点でレジに向かう。
もう十分買っているだろうし。
レジにカゴを乗せる。
「あと唐揚げくん、チーズとホット」
おい詩織。流石にやりすぎだろう。
店員さんが素直に復唱してしまったので、しょうがないから買うけれど。
袋2つみっしりになった戦利品を下げ、ホテルへ帰る。
当然、宴会モードになる。
会場は俺の部屋。
ここが全員の部屋の中央なので、多少騒いでも関係ないお客さんにかかる迷惑が少しは減るかなと思ってだ。
テーブルをベッド脇に運んで、椅子とベッドでとりあえず宴席を作る。
そして広げる戦利品。
当然テーブルに乗り切れず、ベッドの上にも広げられる。
一応テーブルから借りたカバーを広げて寝具にシミが出来ないように配慮はした。
あとは……まあ、成り行きだ。
「それでは、とりあえず乾杯!」
部屋備え付けの紙コップで、コーラで乾杯。
詩織ちゃんは早速お好み焼きを食べ始める。
「詩織ちゃん本当に胃袋大丈夫か」
「お好み焼きは植物性なので健康食品なのです」
そういう問題じゃない。
「まあ私もまた買ってしまいましたしね。お寿司でも頼みすぎて迷惑かけたのに」
「迷惑では無いですよ。一つのお皿を分け合うのは複数でくれば当然ですしね」
でも、いつも控えめで、マンションで食べる時でさえ食べ過ぎるなんて事はない風遊美さんが、自分で食べ切れない量を注文してしまうというのは意外だ。
本当に今回の旅行中の風遊美さんは、ちょっといつもと違う。
何というか、微妙に詩織化しているというか。
まあ今までの風遊美さんから考えると、決して悪い事じゃないと思うのだけれど。
全員、何とかホテルにたどり着くことが出来た。
何とか、というのは例によって食べすぎて動きにくくなった輩が出たせいである。
まあジェニーとソフィーはいつもの事。
しかし今回は、何故か風遊美さんまでかなりやばい状態だ。
本人は大変にご機嫌麗しいのだけれど、食べ過ぎで動けないのである。
それでもタクシーのおかげで、無事ホテルへと到着した。。
なお70貫以上食べた筈の詩織ちゃんは、相変わらずぴんしゃんしている。
何処に入ったのか食べたふりして異空間に放り込んでいるのか、謎だ。
いずれにせよ、風遊美さんがこうなるのは珍しい。
香緒里ちゃんに頼んで、風遊美さんに部屋まで付き添ってもらって様子を見た。
でも特に心配は無く、本当に単に食べすぎただけらしい。
「一応お茶とスポーツドリンクも置いてきたし、本人もちょっとハイですけれど意識はちゃんとあるので、大丈夫だと思います」
との事だ。
なので俺も自分の部屋に入り、寝ることにする。
電気を消して、おやすみなさい……
◇◇◇
と、いきなり辺りが眩しくなった。
目を開けると消した筈の照明がついている。
その犯人は眼の前にいた。
「修先輩、目がさめたので買い出しに行くですよ」
勿論犯人は詩織ちゃんだ。
俺は眠い目でベッド付属の時計を見る。
まだ午後10時。
「もう店閉まっているだろ。夜中だし」
「コンビニなら開いているのですよ。実はちょっとお腹が減ってきたのです」
それはあまりに燃費が悪すぎないか。
あと胃腸が強靭すぎるだろ。
「賛同者も1人いるのです。なので私は幹事に買い出しの同行を要求するのです」
何なんだ、もう。
仕方ないので出かける準備をしよう。
「じゃあ着替えるからちょっと待ってくれ。この部屋の外で5分後」
「了解であります」
すっと詩織ちゃんの姿が消える。
全くもう。
賛同者って誰だよ。
どうせジェニー辺りだろうと思って、考え直す。
ジェニーは食べ過ぎで動けない筈だし、買い物くらい1人で行くよな。
とすると誰なんだろう。
そう思いながら着替えて財布とカードキーを確認し、部屋を出る。
俺の部屋のドアの開閉音で気づいたのだろう、隣の部屋のドアが開く。
出てきたのは詩織ちゃんと、風遊美さんだった。
「風遊美さん、もう大丈夫なんですか」
「大丈夫です。何かちょっと眠れなくて、ちょっとお散歩したい気分です」
今に限らず、今回の旅行中の風遊美さんは、何かいつもと違う。
悪い感じはないのでいいけれど。
「という訳で行くですよ」
はいはい。
俺達3人は夜の買い出しに出かける。
確か左へ少し歩いて角曲がれば、全国区の青色のコンビニがあった筈だ。
◇◇◇
「風遊美さんは遠慮なく買って下さい。詩織ちゃんは少し自重しろ」
「ぶーぶー、差別ですヘイトです謝罪を要求するのです」
「これは差別ではなく区別。既に人の3倍以上食べているだろ」
そんな感じでコンビニで買い物をしていく。
詩織ちゃんがカゴに入れるのは、唐揚げとかお好み焼きとか、がっつり惣菜系。
風遊美さんが遠慮しながら入れてきたのは、ヨーグルトとバナナクリームケーキとチョコレート菓子。
ちなみにこの辺りの費用、皆の旅行費で出すのは申し訳ないので俺の自費だ。
まあ学校にいてもお金が貯まるだけなので、ここで少し位使ってもかまわない。
その辺は2人には言わないけれど。
何か上機嫌で見ているこっちも楽しい位なので。
確かに2人共、コンビニで買い食いという経験も無いんだろうしな。
俺が3人分のドリンクとしてお茶の2Lペットボトルを取ろうとしたところで、詩織ちゃんに止められる。
「わかっていないですね。こういう時はジャンクにコーラが定番なのです」
何だよその定番。
「いいですね。でも少しカロリー気になるのでダイエットコークで」
風遊美さんも変なノリになっている。
まあいいか。
俺はダイエットコーラのでかいペットボトルをカゴに入れる。
すると。
「コーラと言えばポテチも定番なのですよ」
「いいですね、それ」
ポテチの袋が追加された。
いい加減に止まりそうもないので、俺はこの時点でレジに向かう。
もう十分買っているだろうし。
レジにカゴを乗せる。
「あと唐揚げくん、チーズとホット」
おい詩織。流石にやりすぎだろう。
店員さんが素直に復唱してしまったので、しょうがないから買うけれど。
袋2つみっしりになった戦利品を下げ、ホテルへ帰る。
当然、宴会モードになる。
会場は俺の部屋。
ここが全員の部屋の中央なので、多少騒いでも関係ないお客さんにかかる迷惑が少しは減るかなと思ってだ。
テーブルをベッド脇に運んで、椅子とベッドでとりあえず宴席を作る。
そして広げる戦利品。
当然テーブルに乗り切れず、ベッドの上にも広げられる。
一応テーブルから借りたカバーを広げて寝具にシミが出来ないように配慮はした。
あとは……まあ、成り行きだ。
「それでは、とりあえず乾杯!」
部屋備え付けの紙コップで、コーラで乾杯。
詩織ちゃんは早速お好み焼きを食べ始める。
「詩織ちゃん本当に胃袋大丈夫か」
「お好み焼きは植物性なので健康食品なのです」
そういう問題じゃない。
「まあ私もまた買ってしまいましたしね。お寿司でも頼みすぎて迷惑かけたのに」
「迷惑では無いですよ。一つのお皿を分け合うのは複数でくれば当然ですしね」
でも、いつも控えめで、マンションで食べる時でさえ食べ過ぎるなんて事はない風遊美さんが、自分で食べ切れない量を注文してしまうというのは意外だ。
本当に今回の旅行中の風遊美さんは、ちょっといつもと違う。
何というか、微妙に詩織化しているというか。
まあ今までの風遊美さんから考えると、決して悪い事じゃないと思うのだけれど。
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