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第16話 ついに○○設立へ
67 ついに○○設立へ
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そして翌日。
ロシュが届けてくれたアヒル肉5羽分を、収納に入れて解体。
5羽分と頼んだのは、此処ではムネとかモモといった部位別に頼むのは一般的ではないから。
だから届いたのは羽をむしって内臓を抜いた、鶏なら丸鶏と言うような状態だ。
屠畜時に首を切っているので、首から上は無い。
また内臓は新鮮でないと使用しにくいので、この村では屠畜後にそのまま抜いて、加工する事になっている。
という事で部位別にわける作業から開始だ。
これを使えばケンタッキーのオリジナルチキン、5部位全部作れるなと思ったけれど、今回はあくまでミリンを料理に使う見本。
だからもも部分だけとって、あとは時間停止収納で保存しておくことにする。
さて、ここからの料理はイメージだ。
イメージさえ完璧なら、全在の威力で完璧な料理が出来上がるから。
もも肉の厚みがある部分を外側に向かって切って開いて、全体を平らにして、芋デンプンと塩をまぶしておく。
フライパンに油ちょい多めに入れて、粉をまぶした肉を皮を下にして入れて、色がきれいにつくまで焼いた後、肉をひっくり返す。
色が変わってひととおり肉に火が通ったら、余分な油を取って、また肉を皮側が下になるようひっくり返して、醤油、ミリン、酒を投入。
あとはきれいに肉にタレをからめれば、完成だ。
カモにはネギだよなと思ったので、焼き葱も付ける。
カモではなくアヒルという意見は無視。似たようなものだ、基本的に。
あとはうどんも当然準備、汁は冷たく、ちょい甘めで。
要は冷やし鴨南蛮を照り焼きで代用した感じだ。
照り焼きならご飯だろうと言われそうだけれど、此処は私の領地。
だから主食の基本はうどんで、時々パン。
照り焼きチキンサンドも考えたのだけれど、私はうどんが好きなのだ。文句あっか!
なんて事は、人には言わないけれど。
◇◇◇
照り焼きチキンうどんは、かなり好評だった。
その後、幹部会議の夕食で出した筑前煮もどきも、とっても好評だった。
その結果うどん店に、筑前煮もどきと照り焼きが常時並ぶ位にはなったのだ。
しかし一般の家庭には、残念ながら『ミリンを料理に使う』というのは広まっていない。
理由は簡単だ。
『週に2回、1合ずつしか買えない貴重なものなのだから、料理に使ってしまうのはもったいない!』
そんな意見が大半を占めたからだ。
かと言ってミリンの販売許可量を増やすつもりはない。
そうでなくとも週2回の酒・ミリン販売の日は、酔っ払いが増える。
これ以上酒、ミリンの販売日を増やすのは好ましくない。
ただクエルチェ謹製の筑前煮もどきや照り焼きは、なかなか美味しい。
私の知っている味に、更に此処独自のハーブが加わって、ひと味違う味に仕上がっている。
なので時々、ロシュやブルージュにテイクアウトしてもらってきて、家で食べたりもしている。
もちろん全知を使えば作れないことはない。
しかし他人が作った料理というのは、また違った感じで美味しいのだ。
ただこの照り焼きや筑前煮、ハーブのちょっとピリッとした辛みや香りもふくめ、ごはんに合いそうな気が……
試そうとすれば、試せないことはないのだ。
セキテツやミョウドーでは米を作っているから、買おうと思えば買えるから。
それでも私は、元うどん県民という誇りがある。
だから誘惑には負けない!
という事で、今日も冷やしぶっかけうどんを食べながら、筑前煮に箸をのばす。
ああ、美味しい。もしもこの場に……
◇◇◇
ミリン料理普及の野望は挫けたが、ケカハの村は絶好調だ。
麦は豊作で、芋や豆も良い感じで育っている。
ケカハだけではなく、ミョウドーも絶好調だ。今までなら春先にどこかしらで起きていた洪水が無かった為か、麦の収穫量が昨年比で1割以上増えている。
その為かオーギから、更なる酒とみりんの増産要請があった。今度はセキテツではなくミョウドーの小麦で作らないかという話だ。
倉庫番のエイダンもOKを出したので、醸造所が今まで以上に全力稼働を開始。
酒と引き換えに、麦だけではなく布製品だの米、砂糖、蝋といったものが入ってくるようになった。
そうなると、今までの体制では手が回らなくなってくる。
読み書き計算が出来る大人は、ほぼ全員現在の仕事で手一杯だ。
大人だけでは無い。
エイダンの子供で、12歳でまだ子供扱いの筈のイルと、10歳でやはり子供扱いの筈のサレラ、毎度おなじみアルトラ、それにロシュとブルージュ、あとは元イルザ配下の子供で最年長となったルリエ。
この辺りは何かあるごとに駆り出されている。
今年1月に大人扱いとなったクエラは、6月頭まで農業をやっていたけれど、イルザによって半ば強引に金銭出納担当に引っ張られた。
それでもこれ以上人が増えると、事務方が足りなくなる。
だから少しは文字が読める元イルザ配下のうち、鍛えれば何とかなりそうな12人は、 読み書き計算の特訓中だ。
サレルモを教師役に、とりあえず私が作った教本を使用して。
9月にはセキテツにいる900人がやって来るから、更に業務量が増える。
人が多くなり、文字や数字が読めず計算も出来ない人が増える、両替詐欺等の事案が発生する可能性がある。
そんな訳で、ついにこんな話が出てきた。
『文字や数字、計算を教える場所を作って、最低でも子供は通わせよう』
そう、学校を作ろうという提案だ。
最低でも子供というのは、大人は仕事で忙しいという場合があるから。
ただ実際には、午後2時頃にはほとんどの大人が仕事を終えて、図書館でゲームをしたり週に一度の酒を楽しんだりしている。
午後に授業をやるとすれば、参加できないほど忙しいと把握があるのは、ビブラム一家とエイダン一家だけ。
イルザは山にいた時代に一緒だった連中がある程度は文字が読めるので、あれこれ手伝わせているから大丈夫だったりする。
そんな訳で、ビブラム一家とエイダン一家も何とか仕事を片付けた夕食時に、神社の会議室で幹部会議が始まった。
「早急に文字の読み書きや計算を教える施設を作るべきだろうと思う。9月に来る900人を含め、どうやって教えればいいか。教える場所は造るとして、教えられそうな人間で空いている者はいないがどうすれば良いか。それぞれ意見があったら発言して欲しい」
なお親が会議兼夕食を食べている間、子供達は別の部屋で私やロシュ、ブルージュとお食事会だ。
メニューはどちらも冷たいぶっかけ肉うどん。暑い夏の定番にして鉄板メニューだ。
ロシュが届けてくれたアヒル肉5羽分を、収納に入れて解体。
5羽分と頼んだのは、此処ではムネとかモモといった部位別に頼むのは一般的ではないから。
だから届いたのは羽をむしって内臓を抜いた、鶏なら丸鶏と言うような状態だ。
屠畜時に首を切っているので、首から上は無い。
また内臓は新鮮でないと使用しにくいので、この村では屠畜後にそのまま抜いて、加工する事になっている。
という事で部位別にわける作業から開始だ。
これを使えばケンタッキーのオリジナルチキン、5部位全部作れるなと思ったけれど、今回はあくまでミリンを料理に使う見本。
だからもも部分だけとって、あとは時間停止収納で保存しておくことにする。
さて、ここからの料理はイメージだ。
イメージさえ完璧なら、全在の威力で完璧な料理が出来上がるから。
もも肉の厚みがある部分を外側に向かって切って開いて、全体を平らにして、芋デンプンと塩をまぶしておく。
フライパンに油ちょい多めに入れて、粉をまぶした肉を皮を下にして入れて、色がきれいにつくまで焼いた後、肉をひっくり返す。
色が変わってひととおり肉に火が通ったら、余分な油を取って、また肉を皮側が下になるようひっくり返して、醤油、ミリン、酒を投入。
あとはきれいに肉にタレをからめれば、完成だ。
カモにはネギだよなと思ったので、焼き葱も付ける。
カモではなくアヒルという意見は無視。似たようなものだ、基本的に。
あとはうどんも当然準備、汁は冷たく、ちょい甘めで。
要は冷やし鴨南蛮を照り焼きで代用した感じだ。
照り焼きならご飯だろうと言われそうだけれど、此処は私の領地。
だから主食の基本はうどんで、時々パン。
照り焼きチキンサンドも考えたのだけれど、私はうどんが好きなのだ。文句あっか!
なんて事は、人には言わないけれど。
◇◇◇
照り焼きチキンうどんは、かなり好評だった。
その後、幹部会議の夕食で出した筑前煮もどきも、とっても好評だった。
その結果うどん店に、筑前煮もどきと照り焼きが常時並ぶ位にはなったのだ。
しかし一般の家庭には、残念ながら『ミリンを料理に使う』というのは広まっていない。
理由は簡単だ。
『週に2回、1合ずつしか買えない貴重なものなのだから、料理に使ってしまうのはもったいない!』
そんな意見が大半を占めたからだ。
かと言ってミリンの販売許可量を増やすつもりはない。
そうでなくとも週2回の酒・ミリン販売の日は、酔っ払いが増える。
これ以上酒、ミリンの販売日を増やすのは好ましくない。
ただクエルチェ謹製の筑前煮もどきや照り焼きは、なかなか美味しい。
私の知っている味に、更に此処独自のハーブが加わって、ひと味違う味に仕上がっている。
なので時々、ロシュやブルージュにテイクアウトしてもらってきて、家で食べたりもしている。
もちろん全知を使えば作れないことはない。
しかし他人が作った料理というのは、また違った感じで美味しいのだ。
ただこの照り焼きや筑前煮、ハーブのちょっとピリッとした辛みや香りもふくめ、ごはんに合いそうな気が……
試そうとすれば、試せないことはないのだ。
セキテツやミョウドーでは米を作っているから、買おうと思えば買えるから。
それでも私は、元うどん県民という誇りがある。
だから誘惑には負けない!
という事で、今日も冷やしぶっかけうどんを食べながら、筑前煮に箸をのばす。
ああ、美味しい。もしもこの場に……
◇◇◇
ミリン料理普及の野望は挫けたが、ケカハの村は絶好調だ。
麦は豊作で、芋や豆も良い感じで育っている。
ケカハだけではなく、ミョウドーも絶好調だ。今までなら春先にどこかしらで起きていた洪水が無かった為か、麦の収穫量が昨年比で1割以上増えている。
その為かオーギから、更なる酒とみりんの増産要請があった。今度はセキテツではなくミョウドーの小麦で作らないかという話だ。
倉庫番のエイダンもOKを出したので、醸造所が今まで以上に全力稼働を開始。
酒と引き換えに、麦だけではなく布製品だの米、砂糖、蝋といったものが入ってくるようになった。
そうなると、今までの体制では手が回らなくなってくる。
読み書き計算が出来る大人は、ほぼ全員現在の仕事で手一杯だ。
大人だけでは無い。
エイダンの子供で、12歳でまだ子供扱いの筈のイルと、10歳でやはり子供扱いの筈のサレラ、毎度おなじみアルトラ、それにロシュとブルージュ、あとは元イルザ配下の子供で最年長となったルリエ。
この辺りは何かあるごとに駆り出されている。
今年1月に大人扱いとなったクエラは、6月頭まで農業をやっていたけれど、イルザによって半ば強引に金銭出納担当に引っ張られた。
それでもこれ以上人が増えると、事務方が足りなくなる。
だから少しは文字が読める元イルザ配下のうち、鍛えれば何とかなりそうな12人は、 読み書き計算の特訓中だ。
サレルモを教師役に、とりあえず私が作った教本を使用して。
9月にはセキテツにいる900人がやって来るから、更に業務量が増える。
人が多くなり、文字や数字が読めず計算も出来ない人が増える、両替詐欺等の事案が発生する可能性がある。
そんな訳で、ついにこんな話が出てきた。
『文字や数字、計算を教える場所を作って、最低でも子供は通わせよう』
そう、学校を作ろうという提案だ。
最低でも子供というのは、大人は仕事で忙しいという場合があるから。
ただ実際には、午後2時頃にはほとんどの大人が仕事を終えて、図書館でゲームをしたり週に一度の酒を楽しんだりしている。
午後に授業をやるとすれば、参加できないほど忙しいと把握があるのは、ビブラム一家とエイダン一家だけ。
イルザは山にいた時代に一緒だった連中がある程度は文字が読めるので、あれこれ手伝わせているから大丈夫だったりする。
そんな訳で、ビブラム一家とエイダン一家も何とか仕事を片付けた夕食時に、神社の会議室で幹部会議が始まった。
「早急に文字の読み書きや計算を教える施設を作るべきだろうと思う。9月に来る900人を含め、どうやって教えればいいか。教える場所は造るとして、教えられそうな人間で空いている者はいないがどうすれば良いか。それぞれ意見があったら発言して欲しい」
なお親が会議兼夕食を食べている間、子供達は別の部屋で私やロシュ、ブルージュとお食事会だ。
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