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第19話 避難民の帰還
75 忙しすぎる半月間
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ビッチューやビンゴの山間部が酷いことになっていた。
何もなく真っ平らになっているのだ。そこら中が山も谷も川もない、ただの真っ平らな地面になっている。
岡山県の西北部の山が全て消失し、全てが広大な蒜山高原と化して、向こうに大山が見える状態と言えば、分かって貰えるだろうか。
モ・トーがセート海域埋め立ての為、そこら中の山を収納してしまった結果だろう。
おかげで行き所が無くなった川の水があふれていたり、逆に水が来なくなって川が涸れていたり。
下流まで含めて、どうしようもない事になっている。
とりあえず川の流路を作り、途中に調整池を作り、既存の川に流れるように応急的な工事はしておいた。
あとむき出しになった土砂が流れ出さないよう、恩恵を使って草原や林を作って。
このだだっ広くて平らな草原は、気候さえ避ければ巨大な農地となってくれる可能性がある。
しかしこれだけ山を崩すと、気候も大分変わるだろう。
だから最低1年は入植せず、様子を見た方がいい気がする。
官僚組織に手を加えたり、硬貨のデザインを変えたりするのはミョウドーの時と同じだ。
ただこちらの行政組織は、
○ 国の範囲が半分になった上、主要政庁の本部がヒルマウントにあった為、新たに中央政庁を作る必要があること
とか、
○ 北部の山地部分が無茶苦茶になっていること
○ 海岸線のかなりの部分が削られて、住民も大きく減少していること
○ 河川の水量が減少しており、農業や生活に多大な影響があること
等で対処困難な状態になっている。
というか、実質的に国が崩壊状態だ。
そもそも『ビシュー』は備前美作側が使っているので、国名さえ無かったりする。
おのれモ・トーめ!
なんて言っても仕方ないので、まずは中央政庁を残った街の中で一番大きいフカツの街に設置し、『フカシュー』と国名を命名。
そして領内の鉱山から全在を使って金銀をガンガン採掘して硬貨を製造。
豊作のケカハやミョウドー、更には他国からも食料を買い付けてヤバそうな住民に配布したり、ついでに畑や河川、道路を整備し直したり……
人口が多く面積も広いので、ケカハやミョウドー以上に手間がかかる。
ただ幸い、神力も大分増えている。
だから何とか早期に正常化して、のんびりしたいと思っているのだけれど。
硬貨はミョウドーやケカハと同一デザインに変更した。以前の通貨はお約束通りモ・トーの横顔だったから。
なおビシューの通貨は元々、金や銀、銅の含有割合や重さ、大きさがミョウドーのものと同一だった。
つまり新通貨は、結果的にはケカハやミョウドーと全く同一の代物だ。
『硬貨については創造神がいた頃に、標準仕様が定められていました。ただしこれは強制ではなく、領地の実態に即しての運用も認められていました。例えばケカハでは金銀銅ともにほとんど算出しない為、領内では一定量の小麦と交換する権利が定められた鉄製の兌換硬貨が使われ、領外とは小麦との交換貿易という形がとられていました』
結果として、うどん県県章デザインの硬貨使用圏が拡大してしまった。
私の顔なんてデザインよりはずっとましだろうから仕方ない。
◇◇◇
忙しいのは、ケカハも同じだ。
学校の開校準備の他、セキテツから来る900人の受け入れ準備、更には政庁の設立準備なんて事まで始まっている。
政庁を作るのは、現在の体制が限界に来てしまったからだ。
村の人口は、ビシュー崩壊後に更に増え、500人を超えてしまった。
なので現任務をそのままに、専用の庁舎をつくり、お手伝いの皆さんを正規雇用として、書類の様式も統一して……
あまりに大変そうなので、私も大分手を出してしまった。
何せ私は、元日本の地方公務員。更には全知の知識も持っている。
だから見ていられなかったというのが本音だ。
「こういった情報は書類作成時に索引を作って、番号順にファイリングするんです」
「計算に時間がかかるので、表計算魔法を解禁します。ただしこの魔法は、文字の読み書きと5桁の四則演算が不自由なく出来ないと真価を発揮しません。自信がない方は午後に集中講義をやりますから参加してください」
こんな感じで、私の顕現もちょっとばかり火を噴きつつ、ごりごりと政庁改革。
ついでに政庁職員&うどん店、醸造所の皆さんへの勉強会とか表計算魔法、複写機魔法の付与なんてのを実施。
更には紙の増産とか、パイプ式ファイルの生産とか、筆とインクの増産なんてのもやった。
現時点では私が全在で生産しているけれど、いずれは住民が生産できるよう、製法を公開したり、安価に量産できる方法の研究開発をしたりする予定だ。
特に筆記用具が筆と墨汁というのは、乾かす為にかかる時間が非効率過ぎるし、小さい文字も書きにくい。
ボールペンは工作精度的に無理でも、万年筆やフェルトペンくらいは普及させたいところ。
なんて事をゴリゴリやって、何とかケカハの政庁、呼称名は以前のケカハのものを使用して『ケカハ国衙』が稼働。
以前よりは住民管理も物資管理もまともに動き始めたところで、9月1日、セキテツから900人がやってくる日を迎えた。
何もなく真っ平らになっているのだ。そこら中が山も谷も川もない、ただの真っ平らな地面になっている。
岡山県の西北部の山が全て消失し、全てが広大な蒜山高原と化して、向こうに大山が見える状態と言えば、分かって貰えるだろうか。
モ・トーがセート海域埋め立ての為、そこら中の山を収納してしまった結果だろう。
おかげで行き所が無くなった川の水があふれていたり、逆に水が来なくなって川が涸れていたり。
下流まで含めて、どうしようもない事になっている。
とりあえず川の流路を作り、途中に調整池を作り、既存の川に流れるように応急的な工事はしておいた。
あとむき出しになった土砂が流れ出さないよう、恩恵を使って草原や林を作って。
このだだっ広くて平らな草原は、気候さえ避ければ巨大な農地となってくれる可能性がある。
しかしこれだけ山を崩すと、気候も大分変わるだろう。
だから最低1年は入植せず、様子を見た方がいい気がする。
官僚組織に手を加えたり、硬貨のデザインを変えたりするのはミョウドーの時と同じだ。
ただこちらの行政組織は、
○ 国の範囲が半分になった上、主要政庁の本部がヒルマウントにあった為、新たに中央政庁を作る必要があること
とか、
○ 北部の山地部分が無茶苦茶になっていること
○ 海岸線のかなりの部分が削られて、住民も大きく減少していること
○ 河川の水量が減少しており、農業や生活に多大な影響があること
等で対処困難な状態になっている。
というか、実質的に国が崩壊状態だ。
そもそも『ビシュー』は備前美作側が使っているので、国名さえ無かったりする。
おのれモ・トーめ!
なんて言っても仕方ないので、まずは中央政庁を残った街の中で一番大きいフカツの街に設置し、『フカシュー』と国名を命名。
そして領内の鉱山から全在を使って金銀をガンガン採掘して硬貨を製造。
豊作のケカハやミョウドー、更には他国からも食料を買い付けてヤバそうな住民に配布したり、ついでに畑や河川、道路を整備し直したり……
人口が多く面積も広いので、ケカハやミョウドー以上に手間がかかる。
ただ幸い、神力も大分増えている。
だから何とか早期に正常化して、のんびりしたいと思っているのだけれど。
硬貨はミョウドーやケカハと同一デザインに変更した。以前の通貨はお約束通りモ・トーの横顔だったから。
なおビシューの通貨は元々、金や銀、銅の含有割合や重さ、大きさがミョウドーのものと同一だった。
つまり新通貨は、結果的にはケカハやミョウドーと全く同一の代物だ。
『硬貨については創造神がいた頃に、標準仕様が定められていました。ただしこれは強制ではなく、領地の実態に即しての運用も認められていました。例えばケカハでは金銀銅ともにほとんど算出しない為、領内では一定量の小麦と交換する権利が定められた鉄製の兌換硬貨が使われ、領外とは小麦との交換貿易という形がとられていました』
結果として、うどん県県章デザインの硬貨使用圏が拡大してしまった。
私の顔なんてデザインよりはずっとましだろうから仕方ない。
◇◇◇
忙しいのは、ケカハも同じだ。
学校の開校準備の他、セキテツから来る900人の受け入れ準備、更には政庁の設立準備なんて事まで始まっている。
政庁を作るのは、現在の体制が限界に来てしまったからだ。
村の人口は、ビシュー崩壊後に更に増え、500人を超えてしまった。
なので現任務をそのままに、専用の庁舎をつくり、お手伝いの皆さんを正規雇用として、書類の様式も統一して……
あまりに大変そうなので、私も大分手を出してしまった。
何せ私は、元日本の地方公務員。更には全知の知識も持っている。
だから見ていられなかったというのが本音だ。
「こういった情報は書類作成時に索引を作って、番号順にファイリングするんです」
「計算に時間がかかるので、表計算魔法を解禁します。ただしこの魔法は、文字の読み書きと5桁の四則演算が不自由なく出来ないと真価を発揮しません。自信がない方は午後に集中講義をやりますから参加してください」
こんな感じで、私の顕現もちょっとばかり火を噴きつつ、ごりごりと政庁改革。
ついでに政庁職員&うどん店、醸造所の皆さんへの勉強会とか表計算魔法、複写機魔法の付与なんてのを実施。
更には紙の増産とか、パイプ式ファイルの生産とか、筆とインクの増産なんてのもやった。
現時点では私が全在で生産しているけれど、いずれは住民が生産できるよう、製法を公開したり、安価に量産できる方法の研究開発をしたりする予定だ。
特に筆記用具が筆と墨汁というのは、乾かす為にかかる時間が非効率過ぎるし、小さい文字も書きにくい。
ボールペンは工作精度的に無理でも、万年筆やフェルトペンくらいは普及させたいところ。
なんて事をゴリゴリやって、何とかケカハの政庁、呼称名は以前のケカハのものを使用して『ケカハ国衙』が稼働。
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