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王城へ2
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陛下は真っ青な顔色のまま、頷き口を開いた。
「あ、あぁ、わかった。
ただ、慰謝料だがあまり多くは払うことができない。
すまない。
足りない分は、なにか別にあったら言って欲しい。」
ふむ、予想通りだな。
今、王家に公爵家に慰謝料として払えるほど、お金に余裕はない。
それに、ほかのものでという欲しい言葉も出てきたし、容赦なく請求しよう。
「……分かりました。では、慰謝料は少なめな代わりにほかのもので請求させて頂きます。
では、1つ目にこれからうちの領地は一生、王家直轄領や他の貴族の管轄にしない。
もし、家の一族が治められない場合は公爵家の者が許可したものに治めさせる。
2つ目、もし公爵家に何かあった時、ほかの貴族にうちの領地に干渉させない。つまり圧力や脅しなどをさせない、したものは王家が処罰する。
また、圧力がかかったり武力行使をしてきたとき領民が抵抗し貴族や兵士に何かあっても、処罰しない。
3つ目は、もう1度家族と話し合いますので、次のときでもよろしいでしょうか?」
王を見ると、少しポカーンとくちを開けていた。
まぁ、割と良いように聞こえるからな。現時点では。
「な、それだけでいいのか?
それだけでは、慰謝料の代わりにならないんじゃないか?」
王と王妃は戸惑い、ほんとにそんなのでいいのか?と言いたそうな顔をしている。
「次の時に、もう一つ欲しいのがありますので、それを承認いただければいいです。
あ、あと王子達へのちょっとした制裁の許可をくださりませんか?
なに、殺しはいたしません。」
「あぁ、そのくらいいいぞ。
馬鹿の方も許す。ただ、殺すのと生きていく上で困るような怪我さえさせなければ他はどうしてもいいぞ。
平民として苦労して長く過ごすように、その中で反省、後悔などをするようにしたいからな。」
ははっ、王も当たり前だがそうとう腹をたててるみたいだな。
さて、言質はとったし馬鹿達も好きにしていいと許可をくれたし良かった良かった。
あ、王妃も王の言葉に頷いて、
「民のありがたさと自分の無能さ愚かさを知り、後悔すればよいのです。」
と言っていた。
あぁ、やはりこの2人はまともだ。
たぶんあの馬鹿は、甘い蜜を得るために近づいてきた、豚貴族どもにもてはやされ、注意するものを遠ざけ、楽な方を選んでしまったんだろうな。
もう話し合いも終わったし、愛しの家族が待っている家へ帰るか。
きっとこの報告を聞いたら喜んでくれるだろうな。
こうしちゃおれん。
さっさと帰ろう。
「では、陛下。そろそろ下がらせて頂いてもよろしいでしょうか。」
「あぁ、わざわざ来てもらってすまなかった。
次、家族と話し合ったことについて聞くときもこの部屋でいいか?」
「はい。了解いたしました。
では、失礼いたします。」
俺と王との話し合いは、全て了承してもらえ、満足のいく結果となった。
「あ、あぁ、わかった。
ただ、慰謝料だがあまり多くは払うことができない。
すまない。
足りない分は、なにか別にあったら言って欲しい。」
ふむ、予想通りだな。
今、王家に公爵家に慰謝料として払えるほど、お金に余裕はない。
それに、ほかのものでという欲しい言葉も出てきたし、容赦なく請求しよう。
「……分かりました。では、慰謝料は少なめな代わりにほかのもので請求させて頂きます。
では、1つ目にこれからうちの領地は一生、王家直轄領や他の貴族の管轄にしない。
もし、家の一族が治められない場合は公爵家の者が許可したものに治めさせる。
2つ目、もし公爵家に何かあった時、ほかの貴族にうちの領地に干渉させない。つまり圧力や脅しなどをさせない、したものは王家が処罰する。
また、圧力がかかったり武力行使をしてきたとき領民が抵抗し貴族や兵士に何かあっても、処罰しない。
3つ目は、もう1度家族と話し合いますので、次のときでもよろしいでしょうか?」
王を見ると、少しポカーンとくちを開けていた。
まぁ、割と良いように聞こえるからな。現時点では。
「な、それだけでいいのか?
それだけでは、慰謝料の代わりにならないんじゃないか?」
王と王妃は戸惑い、ほんとにそんなのでいいのか?と言いたそうな顔をしている。
「次の時に、もう一つ欲しいのがありますので、それを承認いただければいいです。
あ、あと王子達へのちょっとした制裁の許可をくださりませんか?
なに、殺しはいたしません。」
「あぁ、そのくらいいいぞ。
馬鹿の方も許す。ただ、殺すのと生きていく上で困るような怪我さえさせなければ他はどうしてもいいぞ。
平民として苦労して長く過ごすように、その中で反省、後悔などをするようにしたいからな。」
ははっ、王も当たり前だがそうとう腹をたててるみたいだな。
さて、言質はとったし馬鹿達も好きにしていいと許可をくれたし良かった良かった。
あ、王妃も王の言葉に頷いて、
「民のありがたさと自分の無能さ愚かさを知り、後悔すればよいのです。」
と言っていた。
あぁ、やはりこの2人はまともだ。
たぶんあの馬鹿は、甘い蜜を得るために近づいてきた、豚貴族どもにもてはやされ、注意するものを遠ざけ、楽な方を選んでしまったんだろうな。
もう話し合いも終わったし、愛しの家族が待っている家へ帰るか。
きっとこの報告を聞いたら喜んでくれるだろうな。
こうしちゃおれん。
さっさと帰ろう。
「では、陛下。そろそろ下がらせて頂いてもよろしいでしょうか。」
「あぁ、わざわざ来てもらってすまなかった。
次、家族と話し合ったことについて聞くときもこの部屋でいいか?」
「はい。了解いたしました。
では、失礼いたします。」
俺と王との話し合いは、全て了承してもらえ、満足のいく結果となった。
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