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第11話 エツィオの思い
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「初めに治療した夫婦が自殺したそうだ」
博士がぽつりと言った。そこにいた僕、エツィオ、シーナ。
「やはり迫害まがいのことされていたんですね」
シーナが当然と言うばかりの反応して、
「……みたいだね」
博士は斜め下から視線を動かさずに答えた。
僕はそのやり取りに引っかかりを覚えた。
「……それは、意見を統一させなかったからですか?」
僕は尋ねた。あれ以来、ずっと頭の片隅にあった疑問。
「……そうだね」
うなずく博士。やはりだ。だからこそまた湧き上がる疑問。
「それは、本人たちも気づいてましたよね?」
あの時の顔を思い出す。自分の妻の命を救うためだというのに、まるで悪いことをするような表情。申し訳そうな表情。
命が助かったのに、喜びよりも恐怖に支配されていた。
「なのに……どうして戻ったんでしょうね」
僕はそう尋ねた。人の命ほどに大切なものがあることに驚いた。どの動物ですら、自分の命を落とすことはなによりも恐怖に感じるはずなのに……。
みんなどこか迷った様子で。
しかし、誰もが理由は分かっている様子だった。どちらか問うとどう説明しようか考えあぐねている様子で。
「……なんていうのかな。帰属意識かな」
どこか自信なさげに言った博士。
そういうものなのか……?
どこか納得しきれない言葉。でも、周りが否定してないということはまぁ当てらずも遠くはないのだろう。
また、新たな疑問が出てくる。それは、自分たちの行動に対してだった。
「……結局、直す意味があったですかね?」
僕はポツリと言った。
どのみちを選んでも結局……。
一気に空気が固まるのが分かった。僕も言ったあとにそれに気づいて。
「意味があった!」
僕は驚いた。それまで黙っていたエツィオが突然、声を荒げ立ち上がったからだ。
「子供が親を失うことがどれだけ辛いか。それを救ったんだ。間違いない!」
どんどんボルテージの上がるエツィオと打って変わってバン博士は落ち着いた声で、
「自分の子供のころを映したかい?」
それで水をかけられたように、幾分か熱が冷めたか、エツィオは「はい」と言って頷く。
「大丈夫だよ。僕も間違えているとは思わないよ」
そう優しく微笑む博士。でも、エツィオは唇を噛みしめて、拳を握りしめ、
「俺、行ってきます」
そう言って誰の返事も待たずに部屋を後にする。
シンと静けさがもたらされた部屋。誰もが次に出す言葉に思案している中だった。
「あれが、親が軍の責任者なのにこちらに来た理由ですか?」
シーナがぽつりとつぶやいた。僕はわけが分からなかったが、それを聞いた瞬間、博士の眉がぴくっと動いて、
「大丈夫ですよ。エツィオさん別に隠してるつもりなさそうですし」
シーナがそう言うと、博士は前を見ながら、
「まぁ、そうだね」
と答えた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
僕は夜の研究室の廊下を歩く。
研究室の屋根は基本的にガラスでできていて、真っ白の廊下に月の優しい光が反射して、普段とまた違う印象を与えられる。景色がぬらぬらとしているような。
僕の体は人間と同じように作られている。もちろん、体力に限界はあり、睡眠をとらないといけない。
でも、この日は寝付けなかった。なぜかずっと疑問を抱えていて、目を瞑るとずっとそのことについて考えてしまう。
だから、すやすやと眠るグラシアを片目に部屋を出て、廊下を歩いている。
どうして元の生活に戻ろうとしたのだろう。あのアレン親子はどうなっているのだろう。父親は反対していて。帰属意識って一体なんだろう。その帰属意識が芽生える理由が知りたかった。
そのうち、小説に会った一節を思い出したのだ。
人が感じる悩みの八割以上が対人関係になっている。誰かに傷つけ、傷つけられて。どうしてそんなことをしてるのだろう。対人関係がそれほどいいものなのだろうか。もし、いいものとしても実際、自殺している人もいる。おそらく全員が等しくいいものが得れるものでもないのだろう。
曖昧な物なんだろうな。
そこまで考えていくと、より人間の面を持っている自分が嫌になる。
植物である方がどれだけ楽かと思ってしまう。グラシアと言う絶対的存在がいて。
自分はいったいどうしたらいいんだろう。
時折、やってくる絶望感。それをグラシアの一部になると考えることでやわらげ続けて。でも、ある時はそれに疑問を覚える自分がいて。
何か答えを求めようとすればするほど、答えがないことに気づく。生きることにも死ぬことにも理由がなくて。
ここまで考えてどうにも耐えきれなくなった僕は、博士の部屋に行こうとした。いろんな抱えている疑問を含めて話そうと。
そんな時だった。
エツィオを見かける。それも泣いているエツィオで、なぜかばっちりと目が合った僕ら。
「見られちゃったな」
そう気恥ずかしそうに口角を上げるエツィオ。手で隣に座るようにジェスチャーし、僕はそのまま隣に座る。
「全員に断られたよ。けど、何かあれば連絡してくれるってさ」
後半に行く連れ、弱まる語気。エツィオは顔を手で覆うと、
「……駄目だな。俺」
「……どうしたの?」
「目的を何も達成できてない」
悔しそうに唇を噛みしめるエツィオ。
「子供のいる親を救うってこと?」
そう尋ねると、エツィオは力なく首を振ると、
「それは原因だ。バン博士から聞いたか?」
「ちゃんとは聞いてない」
「俺が小さいときさ、母親が事故で瀕死状態になったんだよ。『生命の樹』さえあれば治すことが出来た。でも、父親はかたくなとして拒んだ」
エツィオの声はどこか押し付けているようで、いろんな感情が見え隠れする。
「手短に言うとな。許せなかった」
エツィオのその声の裏には様々な考えが渦巻いていることは簡単に読み取れて。ぎゅぅっと拳を握るエツィオ。
「そこから同じような人を出したくないと思ったんだよ。それだけじゃなくて、他にも子供だったり、恋人だったり大切な人を救いたい。守りたい」
エツィオは拳の力を抜いた。
「でも、守れてない。それどころか今回の作戦を通してしまった」
エツィオはうなだれて、
「グラシアちゃんは何度も傷ついて、死んで。でも、自分の目標のためそれに反対せずにさ……。それなのに……。俺はどっちつかずで、その結果、どちらも苦しんでる」
エツィオは消え入りそうな声で、
「最低だろ……? 俺って……」
と僕に尋ねる。
「大変そうだね」
その時、一番初めに出た言葉だった。普通だったら、ここで慰める言葉を投げかけ
るべきなんだろう。でも、その苦しむエツィオを見て、思ってしまった。人って大変だって。生きる目標をもっても苦しむんだって。
自分勝手だが、その考えで頭の中は満たされていて。
「そうか……」
エツィオはそうぽつりと言うと、
「なんかありがとうな聞いてくれて……ルティも大変なのにな……」
そう言ってエツィオは立ち上がると、
「今日はすまん。話を聞く余裕がないな。でも、明日には落ち着くから話したくなったら話してくれよ」
そうして無理したように笑うエツィオ。僕の返事を待たずに後にする。
その背中を見てなんだか消化しきれていない感情がさらに多くなった気がした。胸の奥で重みを増していく。
僕もすぐに立ち上がって、博士のもとへ向かう。しかし、博士は何か用事があったのか部屋にいなかった。
こんな夜遅くまで仕事か……。
仕方ない。寝れる気はしないが、部屋に戻るしかない。
そうして、僕は部屋向かって歩き始める。そして、部屋の近くまで来たときだった。
声が聞こえた。甲高い声。そんな声を出せるのはこの研究所で一人しかいない。グラシアだ。
部屋の前にたどり着くと、さっきまで消えていた電気はついていて、中からグラシアの声と、低い男の声が聞こえる。どこかで聞いたことのあるような声だが思い出せない。
ドアを開ける。
「やぁ」
そう声をかけられる。その顔を見て僕は驚いた。
「……トニー博士」
博士がぽつりと言った。そこにいた僕、エツィオ、シーナ。
「やはり迫害まがいのことされていたんですね」
シーナが当然と言うばかりの反応して、
「……みたいだね」
博士は斜め下から視線を動かさずに答えた。
僕はそのやり取りに引っかかりを覚えた。
「……それは、意見を統一させなかったからですか?」
僕は尋ねた。あれ以来、ずっと頭の片隅にあった疑問。
「……そうだね」
うなずく博士。やはりだ。だからこそまた湧き上がる疑問。
「それは、本人たちも気づいてましたよね?」
あの時の顔を思い出す。自分の妻の命を救うためだというのに、まるで悪いことをするような表情。申し訳そうな表情。
命が助かったのに、喜びよりも恐怖に支配されていた。
「なのに……どうして戻ったんでしょうね」
僕はそう尋ねた。人の命ほどに大切なものがあることに驚いた。どの動物ですら、自分の命を落とすことはなによりも恐怖に感じるはずなのに……。
みんなどこか迷った様子で。
しかし、誰もが理由は分かっている様子だった。どちらか問うとどう説明しようか考えあぐねている様子で。
「……なんていうのかな。帰属意識かな」
どこか自信なさげに言った博士。
そういうものなのか……?
どこか納得しきれない言葉。でも、周りが否定してないということはまぁ当てらずも遠くはないのだろう。
また、新たな疑問が出てくる。それは、自分たちの行動に対してだった。
「……結局、直す意味があったですかね?」
僕はポツリと言った。
どのみちを選んでも結局……。
一気に空気が固まるのが分かった。僕も言ったあとにそれに気づいて。
「意味があった!」
僕は驚いた。それまで黙っていたエツィオが突然、声を荒げ立ち上がったからだ。
「子供が親を失うことがどれだけ辛いか。それを救ったんだ。間違いない!」
どんどんボルテージの上がるエツィオと打って変わってバン博士は落ち着いた声で、
「自分の子供のころを映したかい?」
それで水をかけられたように、幾分か熱が冷めたか、エツィオは「はい」と言って頷く。
「大丈夫だよ。僕も間違えているとは思わないよ」
そう優しく微笑む博士。でも、エツィオは唇を噛みしめて、拳を握りしめ、
「俺、行ってきます」
そう言って誰の返事も待たずに部屋を後にする。
シンと静けさがもたらされた部屋。誰もが次に出す言葉に思案している中だった。
「あれが、親が軍の責任者なのにこちらに来た理由ですか?」
シーナがぽつりとつぶやいた。僕はわけが分からなかったが、それを聞いた瞬間、博士の眉がぴくっと動いて、
「大丈夫ですよ。エツィオさん別に隠してるつもりなさそうですし」
シーナがそう言うと、博士は前を見ながら、
「まぁ、そうだね」
と答えた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
僕は夜の研究室の廊下を歩く。
研究室の屋根は基本的にガラスでできていて、真っ白の廊下に月の優しい光が反射して、普段とまた違う印象を与えられる。景色がぬらぬらとしているような。
僕の体は人間と同じように作られている。もちろん、体力に限界はあり、睡眠をとらないといけない。
でも、この日は寝付けなかった。なぜかずっと疑問を抱えていて、目を瞑るとずっとそのことについて考えてしまう。
だから、すやすやと眠るグラシアを片目に部屋を出て、廊下を歩いている。
どうして元の生活に戻ろうとしたのだろう。あのアレン親子はどうなっているのだろう。父親は反対していて。帰属意識って一体なんだろう。その帰属意識が芽生える理由が知りたかった。
そのうち、小説に会った一節を思い出したのだ。
人が感じる悩みの八割以上が対人関係になっている。誰かに傷つけ、傷つけられて。どうしてそんなことをしてるのだろう。対人関係がそれほどいいものなのだろうか。もし、いいものとしても実際、自殺している人もいる。おそらく全員が等しくいいものが得れるものでもないのだろう。
曖昧な物なんだろうな。
そこまで考えていくと、より人間の面を持っている自分が嫌になる。
植物である方がどれだけ楽かと思ってしまう。グラシアと言う絶対的存在がいて。
自分はいったいどうしたらいいんだろう。
時折、やってくる絶望感。それをグラシアの一部になると考えることでやわらげ続けて。でも、ある時はそれに疑問を覚える自分がいて。
何か答えを求めようとすればするほど、答えがないことに気づく。生きることにも死ぬことにも理由がなくて。
ここまで考えてどうにも耐えきれなくなった僕は、博士の部屋に行こうとした。いろんな抱えている疑問を含めて話そうと。
そんな時だった。
エツィオを見かける。それも泣いているエツィオで、なぜかばっちりと目が合った僕ら。
「見られちゃったな」
そう気恥ずかしそうに口角を上げるエツィオ。手で隣に座るようにジェスチャーし、僕はそのまま隣に座る。
「全員に断られたよ。けど、何かあれば連絡してくれるってさ」
後半に行く連れ、弱まる語気。エツィオは顔を手で覆うと、
「……駄目だな。俺」
「……どうしたの?」
「目的を何も達成できてない」
悔しそうに唇を噛みしめるエツィオ。
「子供のいる親を救うってこと?」
そう尋ねると、エツィオは力なく首を振ると、
「それは原因だ。バン博士から聞いたか?」
「ちゃんとは聞いてない」
「俺が小さいときさ、母親が事故で瀕死状態になったんだよ。『生命の樹』さえあれば治すことが出来た。でも、父親はかたくなとして拒んだ」
エツィオの声はどこか押し付けているようで、いろんな感情が見え隠れする。
「手短に言うとな。許せなかった」
エツィオのその声の裏には様々な考えが渦巻いていることは簡単に読み取れて。ぎゅぅっと拳を握るエツィオ。
「そこから同じような人を出したくないと思ったんだよ。それだけじゃなくて、他にも子供だったり、恋人だったり大切な人を救いたい。守りたい」
エツィオは拳の力を抜いた。
「でも、守れてない。それどころか今回の作戦を通してしまった」
エツィオはうなだれて、
「グラシアちゃんは何度も傷ついて、死んで。でも、自分の目標のためそれに反対せずにさ……。それなのに……。俺はどっちつかずで、その結果、どちらも苦しんでる」
エツィオは消え入りそうな声で、
「最低だろ……? 俺って……」
と僕に尋ねる。
「大変そうだね」
その時、一番初めに出た言葉だった。普通だったら、ここで慰める言葉を投げかけ
るべきなんだろう。でも、その苦しむエツィオを見て、思ってしまった。人って大変だって。生きる目標をもっても苦しむんだって。
自分勝手だが、その考えで頭の中は満たされていて。
「そうか……」
エツィオはそうぽつりと言うと、
「なんかありがとうな聞いてくれて……ルティも大変なのにな……」
そう言ってエツィオは立ち上がると、
「今日はすまん。話を聞く余裕がないな。でも、明日には落ち着くから話したくなったら話してくれよ」
そうして無理したように笑うエツィオ。僕の返事を待たずに後にする。
その背中を見てなんだか消化しきれていない感情がさらに多くなった気がした。胸の奥で重みを増していく。
僕もすぐに立ち上がって、博士のもとへ向かう。しかし、博士は何か用事があったのか部屋にいなかった。
こんな夜遅くまで仕事か……。
仕方ない。寝れる気はしないが、部屋に戻るしかない。
そうして、僕は部屋向かって歩き始める。そして、部屋の近くまで来たときだった。
声が聞こえた。甲高い声。そんな声を出せるのはこの研究所で一人しかいない。グラシアだ。
部屋の前にたどり着くと、さっきまで消えていた電気はついていて、中からグラシアの声と、低い男の声が聞こえる。どこかで聞いたことのあるような声だが思い出せない。
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