男装従者と転生悪役令嬢の受難

高福あさひ

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※無理やり描写があります。








「ノア、つかの間の外は楽しかったか?」
「っあ・・・」
「ずいぶんと探したんだ。お前がいなくなってから俺は心が引き裂かれるような気持ちで、この半年間、お前の無事だけを祈っていたよ。俺だけのノア、ようやく、捕まえた」
まるで地面に貼り付けられたみたいに足が動かない。腕を伸ばしてくる主様を避けられなくてそのまま抱き込まれてしまう。拒絶しようにも、できなかった。なんでこの場所にとか、いろんな思いがあったけど、それでも抵抗はできず、ただその抱擁を受け入れるしかない。
「誰がそばを離れていいと言った」
そっと息を吹き込むように耳に言葉を吹き込まれて。身体が強張った、主様は怒っていらっしゃると。
「ちがっ」
慌てて言い訳をしようと抱きしめてくる主様の身体を押し返せば、思ったよりもあっさりとその身体は離れてくれた。
「言い訳なら後で聞こう。帰るぞ」
「ダメです!!主様のお側に立てるほどの身分ではありません」
「何をいまさら言う。この俺が望んだ、理由はそれだけで十分だ」
「な、にをっ」
 言っている意味を理解したくなくて、口を開いた瞬間、口と鼻を布で覆われた。突然のことに思い切り息を吸ってしまい、薬を嗅がされたと知るのはそれを吸ってしまった後だった。
「あ、るじ、さま・・・」
薄れゆく意識、ガクッと力が抜けて倒れそうになった身体がどうなったかはもう私が知る由はなかった。






「っ、ん」
 身体を弄られているような感覚をなぜか覚え、重たい瞼を開けるとそこは主様の私室の一つ、寝室だった。あまりの驚きに叫び声が出そうになって、自分の口が猿轡をされて塞がれていることに気が付いた。そして腕もひとまとめにして頭上で拘束されていることも気づいた。そして知りたくはなかった現実を、知ってしまった。
「ああ、ノア。起きたのか」
「ん、んん!?」
「悪いな、叫ばれては困るからな。ちょっと口を塞がせてもらったよ。ねぇ、ノア。なぜ俺を頼らなかった?なぜ俺の側からいなくなった?ああ、答えなくていい。まずはお前に仕置きをしてからだ」
「んん、んっ」
主様の声がして、自分に馬乗りになっていることを知り、必死で抵抗をしてみるがびくともしない。さすがに武道でもこんな窮地の切り抜け方は習ってない。どうするべきかと思っていたが、スルリとむき出しの太ももをなぞられて、何をされるのかわからない恐怖心が私を襲った。
「ノア、まずはお前に痛みを与える。でもその後は快楽しか与えない、俺から逃げた罰だ」
「ふ、んんっ、んん!?」
ここ半年で痛みが怖くなっている私にとって、その言葉は本当に恐怖だった。その恐怖から逃げようと身体を暴れさせても、逃げられるわけもなく。
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