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「ゆるふわ金髪」現る
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梅雨明けにはまだ早い薄曇りの空が広がる中、公園内の舗装された道を3人でのんびりと歩いている。
今日は蓮くんに連れられて、骨董品大市に来ているのだ。
インドアなユーリも、蓮くんの「掘り出し物ありそうですよ!」の声に釣られて、珍しく外へ出てきた。
芝生や池など、広大な公園の敷地内を散策していると、色とりどりのパラソルが見えてきた。
レジャーシートやラグが道沿いに敷かれ、ガラスや陶器などの食器類が並べられているのが目に入る。
小さな棚やテーブルに飾られた、鈍く輝く金属製の小物や、革製品。
ハンガーラックに吊るされた着物など、和洋折衷、地球上のあちらこちらから集められた品々が鎮座している。
店を覗いている客の数はそれほど多くはないが、髪色がブロンドだったり赤茶だったりと、外国の人たちが多いみたいだ。
「掘り出し物を探すにはもってこいの場所だね」
買い物している人の姿に目を奪われながら、店先にあるものを見定めていく。
大抵は地球由来の古道具なので、イシュタニア独特の魔導具らしい形の物はなく、私たちは店先を通り過ぎていく。
今回、蓮くんのお誘いに乗って骨董品大市に来てみたのも、異世界魔導具がうっかり紛れ込んでいないか調べる為だ。
日本以外からも集められているので、地球の物でもイシュタニア国の物でもない、どこから来たのか分からない物にも出会えそうだ。
そういったものは、仕事とは関係なく向き合ってみたい。
好奇心をくすぐられる物に出会うことは、私の喜びなのだ。
「あ、ユーリさんっ、これやばいっす。何か見えますっ」
いつもの通り、反射で言葉を紡ぐ蓮くんがユーリに話しかける。
ユーリは口数少ないし、話しかけても反応が薄いのは分かっているのに、めげないし気にしないのが蓮くんの良いところだ。
「魔導具では無さそうだな。おそらく、日本の古来からの呪いとかじゃないのか?」
「げっ。すんげー強いから魔力かなって一瞬思ったんすけど。あー、確かに濁ってますよね。モヤモヤした煙みたいな奴があって、細かい所がはっきり見えないというか」
眉間に皺を寄せて嫌そうな顔をした蓮くんが、仮面の形をした素焼きの置物から目を逸らす。
蓮くんにはどんな様に見えているのだろう?
私たちには、魔導具であるかどうかの違いは分かるけれど、蓮くんみたいに色で見たりする可視化は難しい。
ユーリは自分に害をなす物には敏感なので、「呪い」と言ったのも嫌な感じがしただけなのだろう。
つらつらと並んでいる品々を見ながら歩いていると、香水瓶や軟膏入れなどの小道具が並ぶテーブルに、魔導具の特徴を持つ物を見つけた。
使われている素材はおそらく真鍮で、イシュタニア国でよく見る、蔦の模様が描かれている。
所々に小さな色付きの石があしらわれているのも、魔導具らしいフォルムだ。
「こういう型は見たことないけど、魔導具の可能性高いよね」
「ミツリが知らない型なんて珍しいな。中はどうなってる?」
ユーリに促されてコンパクトを開くと、中には鏡らしきものがはめ込まれていた。
だが、かなり古いものらしく映りは悪そうだ。
「これ、鏡に似せてるだけで、うーん‥鏡じゃないよね?」
ユーリを見上げて聞いた時だった。
「お嬢ちゃん、ご明察ーっ」
緩くウェーブした金色の髪を、肩の位置で切り揃えた男性が急に話かけてきた。
驚いて、びっくり顔のまま固まってしまった私を見て、その男性はやんわりと微笑む。
「あれっ?君って珍しい髪色だよね。目の色も独特‥。もしかして、僕みたいに違う所から来てるのかなぁ?
隣のお兄さんは綺麗な銀髪だよね。僕の国の王族って、そういう特徴を持って産まれる人がいるんだよ。逆に王族以外では産まれない。
もしそうだったら、僕の今の行動って不敬罪になるのかなぁ?でも、ここ日本だし、そうだとしてもお兄さん見逃してねっ!」
片目をつむって口角も上げて、ハートマークを飛ばして来そうな距離感に、思わず後退る。
あまり、近づいたらいけない気がする人だ。
「そこの坊やは、うーん。ま、地球の人かな。そんなに見られると照れるんだけどーっ」
「見ないでー!恥ずかしーっ」と言って、長い腕を体の前で交差させ、胸元を隠すようにふざけている金髪ゆるふわ男。
何か、イライラしてくる人物だ。
「で、何かご用でしょうか?」
顔をズイッと出して、男に睨みを利かせてみる。
男の瞳の中で、ペリドットの様な薄い緑色が輝いた。
少し垂れた目尻に細い鼻梁、唇は不自然なほど綺麗な桜色で、色素の薄い男の白い肌によく馴染んでいた。
紛れもない美形。
着ている服も、公園に来ているにしては上質なシャツとベストにスラックスという出立ちだ。
指に輝く石付きのリングや、手首に光る繊細な細工を施されたゴールドのブレスレットも、彼のキラキラした雰囲気にぴったりだ。
「ん、趣味が合いそうな子が居たから、話しかけただけだよ」
睨みを利かせたはずの私の視界に、美麗な顔がズイッと近づきペリドットの瞳が目前に迫る。
キスをされそうな距離感に息を呑むと、後ろから肩を掴まれ引き戻された。
ユーリが私を抱え込むように、ガッチリと掴んでいる。
チラリと見えたユーリの顔は明らかに苛立っている。
そりゃそうだ。
「あははっ、ちゃんと番犬くんが付いているんだね。お嬢ちゃん可愛いから、守ってあげないと、どっかに連れて行かれちゃうもんね」
軽薄と愛嬌を兼ね備えた笑みを振りまきながら、金髪ゆるふわ男はコンパクト型の鏡を手に取った。
「あ、これくださーい。お釣りいらないから、もらってくね」
金髪男は数枚のお札を店員さんの手に握らせ「じゃーまたねー」と言ってヒラヒラ手を振っている。
「これさー、引き寄せ鏡なんだよー。珍しいーでしょー」
「はぁーっ?!」
私は美味しい魔導具を掻っ攫われたことに気がついた。
追いかけようとゆるふわ金髪の姿を探すが、彼は人波に紛れた、その次の瞬間にはもう消えていた。
「ちくしょー!あの金髪やろー!魔導具持っていかれたーっ!」
魔導具を掠め取られてしまった事が悔しくて仕方がない。
私たちと同じように、魔導具を収集している人に出会ったのは今回が初めてだった。
「あのさ、俺、あの人に『坊や』って言われたんだけど。屈辱じゃね‥」
蓮くんがポツリと言う。
やっぱり、場を和ませるのが彼は上手いな‥。
今日は蓮くんに連れられて、骨董品大市に来ているのだ。
インドアなユーリも、蓮くんの「掘り出し物ありそうですよ!」の声に釣られて、珍しく外へ出てきた。
芝生や池など、広大な公園の敷地内を散策していると、色とりどりのパラソルが見えてきた。
レジャーシートやラグが道沿いに敷かれ、ガラスや陶器などの食器類が並べられているのが目に入る。
小さな棚やテーブルに飾られた、鈍く輝く金属製の小物や、革製品。
ハンガーラックに吊るされた着物など、和洋折衷、地球上のあちらこちらから集められた品々が鎮座している。
店を覗いている客の数はそれほど多くはないが、髪色がブロンドだったり赤茶だったりと、外国の人たちが多いみたいだ。
「掘り出し物を探すにはもってこいの場所だね」
買い物している人の姿に目を奪われながら、店先にあるものを見定めていく。
大抵は地球由来の古道具なので、イシュタニア独特の魔導具らしい形の物はなく、私たちは店先を通り過ぎていく。
今回、蓮くんのお誘いに乗って骨董品大市に来てみたのも、異世界魔導具がうっかり紛れ込んでいないか調べる為だ。
日本以外からも集められているので、地球の物でもイシュタニア国の物でもない、どこから来たのか分からない物にも出会えそうだ。
そういったものは、仕事とは関係なく向き合ってみたい。
好奇心をくすぐられる物に出会うことは、私の喜びなのだ。
「あ、ユーリさんっ、これやばいっす。何か見えますっ」
いつもの通り、反射で言葉を紡ぐ蓮くんがユーリに話しかける。
ユーリは口数少ないし、話しかけても反応が薄いのは分かっているのに、めげないし気にしないのが蓮くんの良いところだ。
「魔導具では無さそうだな。おそらく、日本の古来からの呪いとかじゃないのか?」
「げっ。すんげー強いから魔力かなって一瞬思ったんすけど。あー、確かに濁ってますよね。モヤモヤした煙みたいな奴があって、細かい所がはっきり見えないというか」
眉間に皺を寄せて嫌そうな顔をした蓮くんが、仮面の形をした素焼きの置物から目を逸らす。
蓮くんにはどんな様に見えているのだろう?
私たちには、魔導具であるかどうかの違いは分かるけれど、蓮くんみたいに色で見たりする可視化は難しい。
ユーリは自分に害をなす物には敏感なので、「呪い」と言ったのも嫌な感じがしただけなのだろう。
つらつらと並んでいる品々を見ながら歩いていると、香水瓶や軟膏入れなどの小道具が並ぶテーブルに、魔導具の特徴を持つ物を見つけた。
使われている素材はおそらく真鍮で、イシュタニア国でよく見る、蔦の模様が描かれている。
所々に小さな色付きの石があしらわれているのも、魔導具らしいフォルムだ。
「こういう型は見たことないけど、魔導具の可能性高いよね」
「ミツリが知らない型なんて珍しいな。中はどうなってる?」
ユーリに促されてコンパクトを開くと、中には鏡らしきものがはめ込まれていた。
だが、かなり古いものらしく映りは悪そうだ。
「これ、鏡に似せてるだけで、うーん‥鏡じゃないよね?」
ユーリを見上げて聞いた時だった。
「お嬢ちゃん、ご明察ーっ」
緩くウェーブした金色の髪を、肩の位置で切り揃えた男性が急に話かけてきた。
驚いて、びっくり顔のまま固まってしまった私を見て、その男性はやんわりと微笑む。
「あれっ?君って珍しい髪色だよね。目の色も独特‥。もしかして、僕みたいに違う所から来てるのかなぁ?
隣のお兄さんは綺麗な銀髪だよね。僕の国の王族って、そういう特徴を持って産まれる人がいるんだよ。逆に王族以外では産まれない。
もしそうだったら、僕の今の行動って不敬罪になるのかなぁ?でも、ここ日本だし、そうだとしてもお兄さん見逃してねっ!」
片目をつむって口角も上げて、ハートマークを飛ばして来そうな距離感に、思わず後退る。
あまり、近づいたらいけない気がする人だ。
「そこの坊やは、うーん。ま、地球の人かな。そんなに見られると照れるんだけどーっ」
「見ないでー!恥ずかしーっ」と言って、長い腕を体の前で交差させ、胸元を隠すようにふざけている金髪ゆるふわ男。
何か、イライラしてくる人物だ。
「で、何かご用でしょうか?」
顔をズイッと出して、男に睨みを利かせてみる。
男の瞳の中で、ペリドットの様な薄い緑色が輝いた。
少し垂れた目尻に細い鼻梁、唇は不自然なほど綺麗な桜色で、色素の薄い男の白い肌によく馴染んでいた。
紛れもない美形。
着ている服も、公園に来ているにしては上質なシャツとベストにスラックスという出立ちだ。
指に輝く石付きのリングや、手首に光る繊細な細工を施されたゴールドのブレスレットも、彼のキラキラした雰囲気にぴったりだ。
「ん、趣味が合いそうな子が居たから、話しかけただけだよ」
睨みを利かせたはずの私の視界に、美麗な顔がズイッと近づきペリドットの瞳が目前に迫る。
キスをされそうな距離感に息を呑むと、後ろから肩を掴まれ引き戻された。
ユーリが私を抱え込むように、ガッチリと掴んでいる。
チラリと見えたユーリの顔は明らかに苛立っている。
そりゃそうだ。
「あははっ、ちゃんと番犬くんが付いているんだね。お嬢ちゃん可愛いから、守ってあげないと、どっかに連れて行かれちゃうもんね」
軽薄と愛嬌を兼ね備えた笑みを振りまきながら、金髪ゆるふわ男はコンパクト型の鏡を手に取った。
「あ、これくださーい。お釣りいらないから、もらってくね」
金髪男は数枚のお札を店員さんの手に握らせ「じゃーまたねー」と言ってヒラヒラ手を振っている。
「これさー、引き寄せ鏡なんだよー。珍しいーでしょー」
「はぁーっ?!」
私は美味しい魔導具を掻っ攫われたことに気がついた。
追いかけようとゆるふわ金髪の姿を探すが、彼は人波に紛れた、その次の瞬間にはもう消えていた。
「ちくしょー!あの金髪やろー!魔導具持っていかれたーっ!」
魔導具を掠め取られてしまった事が悔しくて仕方がない。
私たちと同じように、魔導具を収集している人に出会ったのは今回が初めてだった。
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