15 / 88
In 横浜
しおりを挟む
横浜のベイエリア。
港を見渡せる位置に建つ、高層階のホテルが今回の仕事場だ。
初夏の日差しが、遠く海原を眺めるユーリの銀髪を煌めかせる。
「結構暑いな」
インドアなユーリに初夏の日差しは厳しいようだ。
◇
『がらんどう』のある渋谷から、今回の現場の「横浜」までの移動がひとつネックだった。
人混み嫌いなユーリは電車の長距離移動に向いていないのだ。
着いた先でグッタリ疲れ果て、不機嫌になっていくのが目に浮かぶ。
車の移動は、万が一トラブルが起きた時の対処が難しい。
魔導具の回収後に追われてしまったら駐車場に戻る余裕なんて無く、もし転移の魔法陣なんて使おうものなら、車はそのまま置き去りになってしまう。
横浜の現場まで転移魔法で来られたら良かったのだが、転移は一度でも行ったことがある場所でないと使えないのだ。
なので、私とユーリは今日、ドラゴンの「エリィ」ちゃんの背に乗ってやってきた。
幸い海辺の公園に広いスペースがあったので、問題なくエリィちゃんの大きな体でも着地ができた。
隠形魔術で姿を隠しつつ空を移動していたので、ユーリには早くも魔力消費をさせてしまった。
まぁ、ユーリにとってはこれくらい大した事はないと分かっているから、今日の計画への支障はないだろう。
エリィちゃんはいつも魔法陣で呼び出されると、仕事を終えるなり直ぐに自分の世界に帰されてしまう。
持ってきた「リンゴ」を帰りの転移直前、エリィちゃんのお口に放り込むと、目をパチパチさせて合図をしてくれた。
きっと「ありがとう」と言っているに違いない。
海上を吹き抜ける風が、私の短いオレンジ色の髪を逆立てる。
前髪も全て上がってしまい、広めのおでこが丸見えだ。
横で私のおでこ全開の顔を見ていたユーリが、ハッとしたような表情になり、私の手首を掴んだ。
手首を固定されたまま、ユーリに顔面を覗き込まれる。
「な、なに?ユーリ?顔に何か付いてた?」
「ミツリ、お前の瞳、こんな色だったか?」
◇◇◇
「え?色って?」
「ミツリの瞳はもう少し茶色が強くなかったか?今はオレンジ以外の色も混じっているように見える。」
今朝、久しぶりに左腕につけている腕輪のサイズ調整をしたのだ。
気付かれないように、自室で結界の魔導具を置いてから腕輪を外して作業をしたのだが、ほんの数十分だけでも『神力封じの腕輪』を外していた影響が出ているのかもしれない。
「そう?気のせいだと思うよ。日差しが強いから、そう見えるのかもね」
ユーリは見てないようでよく見ている。
いつか、私の秘密にも気が付かれてしまうかもしれない。
ユーリが王族でさえ無ければ、私の本当の姿を知られたとしても、いくらでも誤魔化しようはあるのに。
ユーリだったら私が『神の蒔きし種』だと知っても、見逃してくれるだろうか?
いつに無く淡い期待をする自分に苦笑いしてしまう。
今日の大仕事を前にナーバスになってるのかな?
らしくない。
両手のひらで〝パンッ“と頰を挟むように叩き気合をいれる。
「よぉっし!やるときはやらねば!迷いはいらないのだ!」
「ミツリ?!」
「とりあえず、仕事前にジェットコースターに乗っていい?ほら、直ぐそこに遊園地が見える!」
弱気も迷いも私はいらない、目の前にある物だけを考えていたいのだ。
◇◇◇
ジェットコースターの高速移動や重力の圧には、意外にもインドアなはずのユーリの方が慣れていた。
以前は魔獣討伐等もしていたらしく、高速で動きまわることも、風圧を受けて体を打ちつけられることも、ユーリの方が圧倒的に経験値として上だった。
乗り物を降りてげっそりとする私の横で、ユーリの顔はいつも通りに涼しげだ。
「大した事ないと思ったが、結構、面白かったな」
楽しみが少なそうなユーリが楽しかったのなら、それは良かった‥。
私の方はまだ、体が四方八方へと振られ、胃袋が持ち上がるような感覚が抜けない。
まだまだ、時間の許す限りは遊び尽くしたいのだが、続けてこの手の乗り物を選ぶのは、ちょっと無理かもしれない。
「あ、ユーリ、あれ!次、あれにしよう!」
遊園地のシンボルのような「大観覧車」。
今、私に必要なのはきっと、こういう優雅な乗り物だろう。
私はユーリの腕を引き、いそいそと大観覧車に乗るための列に並んだ。
「ユーリって待つのとか大丈夫なの?王族って、基本、待たされる事ないんじゃない?」
「そんなことはないぞ。私の人生は待ってばかりだ」
「へぇー、訳ありの王族って大変なんだね。結構、冷遇されてるんだ」
「冷遇はされていないが、私には待たねばならない人がいるんだ。今の仕事も、その待ち時間の中で任されている。もし、その人物が現れたなら、私はイシュタニアに戻らなければならない」
「待ち人ねぇ‥。結婚相手でも探してるの?どっかの国の姫と政略結婚とか?」
「だったら良かったんだがな。ほら、もう次の番だぞ、係員が呼んでいる」
ユーリの長い足がサッサと先へと歩いて行ってしまうので、慌てて追いかけ開かれたドアの中へと滑り込む。
ユーリは観覧車の座席に座り、いつものように長い足を組んだ。
いつもはしかめっ面をして腕を組んでいるが、今日は窓枠に肘を付き頬杖を付いて外を和かに眺めている。
相変わらず綺麗な顔だが、今は表情が穏やかだ。
私に少し、ユーリの事情を話してくれた事が嬉しい。
‥‥ユーリの待ち人が現れたら、今の仕事は他の誰かが引き継ぐ事になるのだろうか?
王族では無い方が、私に取っては安全なのだが、ユーリ以外と仕事をするとどうなるのか?
私の作戦を受け入れ、決行できる人物が他にいるのだろうか?
「振り出しに戻る、だな。また1から築き上げなければ」
「?‥。なんて言った?」
独り言をユーリに聞かれて、何でも無いと首を振る。
私にもユーリにもタイムリミットがあって、この2人の時間が今だけの物になることだけは確からしい。
「見ろ、ミツリ。そろそろ天辺だ」
ユーリが言った通り、私たちのカゴはもうすぐ観覧車の頂に届きそうだ。
ーーユーリも私もこの先、望んだ人生を生きられますように!
観覧車が天辺を通るその一瞬。
流れ星を見た時のような特別な瞬間に、思わず願いを掛けたくなった。
こんなことを私がするなんて、いつの間にかユーリのロマンチストな思考回路が移ってしまったんだな。
自分の所業に呆れつつ、目の間にいるユーリを見る。
「この先もミツリが望んだ事はサポートするつもりだ。もし私がイシュタニアに戻ったとしても、ミツリが不自由無いように協力は惜しまない」
ユーリの言葉が、私の心に刺さる。
「そうだね。そうしてくれると助かるよ」
私が『神の蒔きし種』、シードだとしても、そう言ってくれるのだろうか?
自分の生まれを、ここまで嫌だと感じたのは初めてだった。
港を見渡せる位置に建つ、高層階のホテルが今回の仕事場だ。
初夏の日差しが、遠く海原を眺めるユーリの銀髪を煌めかせる。
「結構暑いな」
インドアなユーリに初夏の日差しは厳しいようだ。
◇
『がらんどう』のある渋谷から、今回の現場の「横浜」までの移動がひとつネックだった。
人混み嫌いなユーリは電車の長距離移動に向いていないのだ。
着いた先でグッタリ疲れ果て、不機嫌になっていくのが目に浮かぶ。
車の移動は、万が一トラブルが起きた時の対処が難しい。
魔導具の回収後に追われてしまったら駐車場に戻る余裕なんて無く、もし転移の魔法陣なんて使おうものなら、車はそのまま置き去りになってしまう。
横浜の現場まで転移魔法で来られたら良かったのだが、転移は一度でも行ったことがある場所でないと使えないのだ。
なので、私とユーリは今日、ドラゴンの「エリィ」ちゃんの背に乗ってやってきた。
幸い海辺の公園に広いスペースがあったので、問題なくエリィちゃんの大きな体でも着地ができた。
隠形魔術で姿を隠しつつ空を移動していたので、ユーリには早くも魔力消費をさせてしまった。
まぁ、ユーリにとってはこれくらい大した事はないと分かっているから、今日の計画への支障はないだろう。
エリィちゃんはいつも魔法陣で呼び出されると、仕事を終えるなり直ぐに自分の世界に帰されてしまう。
持ってきた「リンゴ」を帰りの転移直前、エリィちゃんのお口に放り込むと、目をパチパチさせて合図をしてくれた。
きっと「ありがとう」と言っているに違いない。
海上を吹き抜ける風が、私の短いオレンジ色の髪を逆立てる。
前髪も全て上がってしまい、広めのおでこが丸見えだ。
横で私のおでこ全開の顔を見ていたユーリが、ハッとしたような表情になり、私の手首を掴んだ。
手首を固定されたまま、ユーリに顔面を覗き込まれる。
「な、なに?ユーリ?顔に何か付いてた?」
「ミツリ、お前の瞳、こんな色だったか?」
◇◇◇
「え?色って?」
「ミツリの瞳はもう少し茶色が強くなかったか?今はオレンジ以外の色も混じっているように見える。」
今朝、久しぶりに左腕につけている腕輪のサイズ調整をしたのだ。
気付かれないように、自室で結界の魔導具を置いてから腕輪を外して作業をしたのだが、ほんの数十分だけでも『神力封じの腕輪』を外していた影響が出ているのかもしれない。
「そう?気のせいだと思うよ。日差しが強いから、そう見えるのかもね」
ユーリは見てないようでよく見ている。
いつか、私の秘密にも気が付かれてしまうかもしれない。
ユーリが王族でさえ無ければ、私の本当の姿を知られたとしても、いくらでも誤魔化しようはあるのに。
ユーリだったら私が『神の蒔きし種』だと知っても、見逃してくれるだろうか?
いつに無く淡い期待をする自分に苦笑いしてしまう。
今日の大仕事を前にナーバスになってるのかな?
らしくない。
両手のひらで〝パンッ“と頰を挟むように叩き気合をいれる。
「よぉっし!やるときはやらねば!迷いはいらないのだ!」
「ミツリ?!」
「とりあえず、仕事前にジェットコースターに乗っていい?ほら、直ぐそこに遊園地が見える!」
弱気も迷いも私はいらない、目の前にある物だけを考えていたいのだ。
◇◇◇
ジェットコースターの高速移動や重力の圧には、意外にもインドアなはずのユーリの方が慣れていた。
以前は魔獣討伐等もしていたらしく、高速で動きまわることも、風圧を受けて体を打ちつけられることも、ユーリの方が圧倒的に経験値として上だった。
乗り物を降りてげっそりとする私の横で、ユーリの顔はいつも通りに涼しげだ。
「大した事ないと思ったが、結構、面白かったな」
楽しみが少なそうなユーリが楽しかったのなら、それは良かった‥。
私の方はまだ、体が四方八方へと振られ、胃袋が持ち上がるような感覚が抜けない。
まだまだ、時間の許す限りは遊び尽くしたいのだが、続けてこの手の乗り物を選ぶのは、ちょっと無理かもしれない。
「あ、ユーリ、あれ!次、あれにしよう!」
遊園地のシンボルのような「大観覧車」。
今、私に必要なのはきっと、こういう優雅な乗り物だろう。
私はユーリの腕を引き、いそいそと大観覧車に乗るための列に並んだ。
「ユーリって待つのとか大丈夫なの?王族って、基本、待たされる事ないんじゃない?」
「そんなことはないぞ。私の人生は待ってばかりだ」
「へぇー、訳ありの王族って大変なんだね。結構、冷遇されてるんだ」
「冷遇はされていないが、私には待たねばならない人がいるんだ。今の仕事も、その待ち時間の中で任されている。もし、その人物が現れたなら、私はイシュタニアに戻らなければならない」
「待ち人ねぇ‥。結婚相手でも探してるの?どっかの国の姫と政略結婚とか?」
「だったら良かったんだがな。ほら、もう次の番だぞ、係員が呼んでいる」
ユーリの長い足がサッサと先へと歩いて行ってしまうので、慌てて追いかけ開かれたドアの中へと滑り込む。
ユーリは観覧車の座席に座り、いつものように長い足を組んだ。
いつもはしかめっ面をして腕を組んでいるが、今日は窓枠に肘を付き頬杖を付いて外を和かに眺めている。
相変わらず綺麗な顔だが、今は表情が穏やかだ。
私に少し、ユーリの事情を話してくれた事が嬉しい。
‥‥ユーリの待ち人が現れたら、今の仕事は他の誰かが引き継ぐ事になるのだろうか?
王族では無い方が、私に取っては安全なのだが、ユーリ以外と仕事をするとどうなるのか?
私の作戦を受け入れ、決行できる人物が他にいるのだろうか?
「振り出しに戻る、だな。また1から築き上げなければ」
「?‥。なんて言った?」
独り言をユーリに聞かれて、何でも無いと首を振る。
私にもユーリにもタイムリミットがあって、この2人の時間が今だけの物になることだけは確からしい。
「見ろ、ミツリ。そろそろ天辺だ」
ユーリが言った通り、私たちのカゴはもうすぐ観覧車の頂に届きそうだ。
ーーユーリも私もこの先、望んだ人生を生きられますように!
観覧車が天辺を通るその一瞬。
流れ星を見た時のような特別な瞬間に、思わず願いを掛けたくなった。
こんなことを私がするなんて、いつの間にかユーリのロマンチストな思考回路が移ってしまったんだな。
自分の所業に呆れつつ、目の間にいるユーリを見る。
「この先もミツリが望んだ事はサポートするつもりだ。もし私がイシュタニアに戻ったとしても、ミツリが不自由無いように協力は惜しまない」
ユーリの言葉が、私の心に刺さる。
「そうだね。そうしてくれると助かるよ」
私が『神の蒔きし種』、シードだとしても、そう言ってくれるのだろうか?
自分の生まれを、ここまで嫌だと感じたのは初めてだった。
0
あなたにおすすめの小説
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
【12月末日公開終了】有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
悪役令嬢、記憶をなくして辺境でカフェを開きます〜お忍びで通ってくる元婚約者の王子様、私はあなたのことなど知りません〜
咲月ねむと
恋愛
王子の婚約者だった公爵令嬢セレスティーナは、断罪イベントの最中、興奮のあまり階段から転げ落ち、頭を打ってしまう。目覚めた彼女は、なんと「悪役令嬢として生きてきた数年間」の記憶をすっぽりと失い、動物を愛する心優しくおっとりした本来の性格に戻っていた。
もはや王宮に居場所はないと、自ら婚約破棄を申し出て辺境の領地へ。そこで動物たちに異常に好かれる体質を活かし、もふもふの聖獣たちが集まるカフェを開店し、穏やかな日々を送り始める。
一方、セレスティーナの豹変ぶりが気になって仕方ない元婚約者の王子・アルフレッドは、身分を隠してお忍びでカフェを訪れる。別人になったかのような彼女に戸惑いながらも、次第に本当の彼女に惹かれていくが、セレスティーナは彼のことを全く覚えておらず…?
※これはかなり人を選ぶ作品です。
感想欄にもある通り、私自身も再度読み返してみて、皆様のおっしゃる通りもう少しプロットをしっかりしてればと。
それでも大丈夫って方は、ぜひ。
辺境伯の溺愛が重すぎます~追放された薬師見習いは、領主様に囲われています~
深山きらら
恋愛
王都の薬師ギルドで見習いとして働いていたアディは、先輩の陰謀により濡れ衣を着せられ追放される。絶望の中、辺境の森で魔獣に襲われた彼女を救ったのは、「氷の辺境伯」と呼ばれるルーファスだった。彼女の才能を見抜いたルーファスは、アディを専属薬師として雇用する。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
【完結】悪役令嬢は婚約破棄されたら自由になりました
きゅちゃん
ファンタジー
王子に婚約破棄されたセラフィーナは、前世の記憶を取り戻し、自分がゲーム世界の悪役令嬢になっていると気づく。破滅を避けるため辺境領地へ帰還すると、そこで待ち受けるのは財政難と魔物の脅威...。高純度の魔石を発見したセラフィーナは、商売で領地を立て直し始める。しかし王都から冤罪で訴えられる危機に陥るが...悪役令嬢が自由を手に入れ、新しい人生を切り開く物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる