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「シリル」現る7
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「ミツリちゃーん、これって仕上げちゃって良いの?」
「あ、そうですね、中のパーツは洗浄済みなので、後は元に戻すだけなので」
「了解!やっとく」
シリルは『がらんどう』にくると、私の作業台前に椅子を置き、並んで一緒に作業をするようになった。
2人並ぶと結構狭いので、肘が当たってお互いに気を使いながら作業している。
本当はシリルに「シードの力を溜める装置」の製作に協力してもらうはずだったのに、まだその段階では無く、普通に『がらんどう』社員のように、ここにいる。
「ユーリさん、あの、良いんですか?シリルさん、あれワザとやってますよ」
秋は合唱祭だの文化祭だので忙しいはずの蓮くんは、やっぱり放課後に遊びにきている。
ステラさんの報告によると、彼の勉強は朝方タイプで、その上、週3で夜に塾に行っているそうなので、午後の息抜きは問題ないらしい。
「分かっている。ミツリに近づいて、私の反応を楽しんでいるんだろう。性格の悪いやつだ」
「ユーリさんをイライラさせたいんですかね?ユーリさんの気を引いて、どうするつもりなんでしょうね」
「私は別にイライラなんてしていない。奴は優位に立ちたいだけじゃないか?」
ーー「まだ自分を抑えすぎる癖が抜けないのね。後悔するわよ」
「えっ?なんすかステラさん、それ?」
ーー「ユーリ様はね、小さな頃からとっても優秀だったの。年上の他の王子様達より魔力量も多いし、座学でも学んだ事は直ぐに吸収したわ。でも、だからこそ目立たない様にしていたのね。王位継承権の争いに巻き込まれたら、お母様がお可哀想だから」
「え?ユーリさんって王子様なんすか?すげーっ!」
「ステラ、あんまりベラベラと話すなっ」
ーー「ふんっ、私は見ている事しか出来なくて、本当にもどかしかったんですからっ。ユーリ様は何の主張もせず、与えられた事だけをこなして、王族内でのバランスを取ろうとしていた。本当はやりたい事もおありだったでしょうに」
「そんなことはない。私は満足しているよ、ステラ」
ーー「また正直じゃない!そう言うところですよっ」
奥の方で、ユーリと蓮くんが何か話している。ステラさんも肉球を振り回しながら、いつになく雄弁に語っているけど、何を話しているのだろう?
◇
「シリル、あのさ、お父さん、ランドールとは連絡取れた?」
「あ、そうそう。実はね、取れたんだ、よ。魔石を届けてくれるって。どこに届ければいいのか、聞いてきた」
何だか、シリルの発言がしどろもどろだ。
言い難くて、言葉を選んでいるみたいに。
「自分が集めた魔石、そんな簡単に手放しちゃって良いのかな?何か契約というか、文書で交わした方が良くない?金銭に換えると相当な額になると思うよ」
魔石は魔導具の要なので高価なものだ。
それも珍しく変わった物ならば、郊外のお屋敷くらいは買えてしまうだろう。
「そうだね、何か契約を交わした方が、こっちも安心だよね。だって、下手したらシードの力を入れた瞬間に割れちゃうかもしれないし」
「ぐっ」
私はこれから、どれだけ高価な魔石を壊すことになるのだろう‥。
「製作に必要な用途で使ったのであれば、破損しても責任を問われないように対処しておかなきゃ。ランドール向けの文書、ユーリに作らせようね」
僕が作るとは言わず、ユーリに作らせると言い切るシリル。
状況が見えていて、話が早くて助かるな。
「でさ、その、ランドールなんだけど、ミツリちゃんに会うのを避けてる気がするのは気のせい?本当は顔合わせして、魔石の受け取りしようとしたんだけど、頑なに会わない方法ばかりを提示してくるの、何これ?」
それは、私が知りたい!
「私さ、リチャードっていう父の友人に育てられたから、父本人には会った記憶がないんだ」
「何それ!あ、でも、ずっと会っていないと、今更どんな顔して会えば良いのか分からないっていうのはあるよね。もしかして、それっ?」
頭の中で魔王がモジモジして恥ずかしがっている図が浮かぶ。
すぐ様、消し去りたい絵面だ。
「ど、どうだろうね。私に聞かれても分からないけど」
そっか、父は私には会いたくないのか‥。
どこかで父に会える事を期待をしていた分、心が萎んでいくのを感じた。
◇◇◇
父が集めた魔石は、魔王と呼ばれる父が持っていてこそ、盗難される可能性は無かった。
だが、その父の手を離れるのであれば、厳重な警備体制が敷かれた場所で保管する必要がある。
よって、魔石は今、私とユーリが住む5Fの部屋のリビングに置かれている。
「これでよしっと」
私が今回、魔石を保管する為に作った魔導具は「ミミック」をモデルにしたものだ。
見た目は木製の宝箱なのだが、魔力登録している人間以外が開けると、風魔法で吸い寄せられたあげく、蓋に挟まれてしまうのだ。
その後から緊縛の魔術が作動し、箱から離れられなくなる。
ユーリが、「何故こんなものを‥」と呟いて軽く首を振った姿は見なかったことにしよう。
思いついてしまったら、もう、止まれなかったのだ‥。
今の登録者は私とユーリだけだが、シリルの登録も必要になるかもしれないな。
その前に、一回、この「ミミック」の威力を見てみたい所だが‥。
最近のシリルは痛い思いをしていることが多いので、狙うのは可哀想だからやめてあげよう。
この魔石も、イシュタニアのシリルの屋敷に父が届けたものを、わざわざシリルがここまで運んで来てくれたのだ。
「こんな重いもの、僕に持たせるなんて酷いよね。ミツリちゃんに添い寝でもしてもらわないと割に合わないよ‥」
相変わらず、ふざけた事ばかり言ってるシリルだが、時々分かりづらい優しさを見せるので、イラつく事は以前より少ない。
後は、私が『神の蒔きし種』として国に見つかってしまっても、どうにか切り抜けられる手札を揃えておくだけだ。
まぁ、それが大変だから、こうしてユーリもシリルも巻き添えにして、足掻いている訳なんだけど。
こんなドタバタとしながらも平穏な日々が、当たり前のように続くと思っていた。
「あ、そうですね、中のパーツは洗浄済みなので、後は元に戻すだけなので」
「了解!やっとく」
シリルは『がらんどう』にくると、私の作業台前に椅子を置き、並んで一緒に作業をするようになった。
2人並ぶと結構狭いので、肘が当たってお互いに気を使いながら作業している。
本当はシリルに「シードの力を溜める装置」の製作に協力してもらうはずだったのに、まだその段階では無く、普通に『がらんどう』社員のように、ここにいる。
「ユーリさん、あの、良いんですか?シリルさん、あれワザとやってますよ」
秋は合唱祭だの文化祭だので忙しいはずの蓮くんは、やっぱり放課後に遊びにきている。
ステラさんの報告によると、彼の勉強は朝方タイプで、その上、週3で夜に塾に行っているそうなので、午後の息抜きは問題ないらしい。
「分かっている。ミツリに近づいて、私の反応を楽しんでいるんだろう。性格の悪いやつだ」
「ユーリさんをイライラさせたいんですかね?ユーリさんの気を引いて、どうするつもりなんでしょうね」
「私は別にイライラなんてしていない。奴は優位に立ちたいだけじゃないか?」
ーー「まだ自分を抑えすぎる癖が抜けないのね。後悔するわよ」
「えっ?なんすかステラさん、それ?」
ーー「ユーリ様はね、小さな頃からとっても優秀だったの。年上の他の王子様達より魔力量も多いし、座学でも学んだ事は直ぐに吸収したわ。でも、だからこそ目立たない様にしていたのね。王位継承権の争いに巻き込まれたら、お母様がお可哀想だから」
「え?ユーリさんって王子様なんすか?すげーっ!」
「ステラ、あんまりベラベラと話すなっ」
ーー「ふんっ、私は見ている事しか出来なくて、本当にもどかしかったんですからっ。ユーリ様は何の主張もせず、与えられた事だけをこなして、王族内でのバランスを取ろうとしていた。本当はやりたい事もおありだったでしょうに」
「そんなことはない。私は満足しているよ、ステラ」
ーー「また正直じゃない!そう言うところですよっ」
奥の方で、ユーリと蓮くんが何か話している。ステラさんも肉球を振り回しながら、いつになく雄弁に語っているけど、何を話しているのだろう?
◇
「シリル、あのさ、お父さん、ランドールとは連絡取れた?」
「あ、そうそう。実はね、取れたんだ、よ。魔石を届けてくれるって。どこに届ければいいのか、聞いてきた」
何だか、シリルの発言がしどろもどろだ。
言い難くて、言葉を選んでいるみたいに。
「自分が集めた魔石、そんな簡単に手放しちゃって良いのかな?何か契約というか、文書で交わした方が良くない?金銭に換えると相当な額になると思うよ」
魔石は魔導具の要なので高価なものだ。
それも珍しく変わった物ならば、郊外のお屋敷くらいは買えてしまうだろう。
「そうだね、何か契約を交わした方が、こっちも安心だよね。だって、下手したらシードの力を入れた瞬間に割れちゃうかもしれないし」
「ぐっ」
私はこれから、どれだけ高価な魔石を壊すことになるのだろう‥。
「製作に必要な用途で使ったのであれば、破損しても責任を問われないように対処しておかなきゃ。ランドール向けの文書、ユーリに作らせようね」
僕が作るとは言わず、ユーリに作らせると言い切るシリル。
状況が見えていて、話が早くて助かるな。
「でさ、その、ランドールなんだけど、ミツリちゃんに会うのを避けてる気がするのは気のせい?本当は顔合わせして、魔石の受け取りしようとしたんだけど、頑なに会わない方法ばかりを提示してくるの、何これ?」
それは、私が知りたい!
「私さ、リチャードっていう父の友人に育てられたから、父本人には会った記憶がないんだ」
「何それ!あ、でも、ずっと会っていないと、今更どんな顔して会えば良いのか分からないっていうのはあるよね。もしかして、それっ?」
頭の中で魔王がモジモジして恥ずかしがっている図が浮かぶ。
すぐ様、消し去りたい絵面だ。
「ど、どうだろうね。私に聞かれても分からないけど」
そっか、父は私には会いたくないのか‥。
どこかで父に会える事を期待をしていた分、心が萎んでいくのを感じた。
◇◇◇
父が集めた魔石は、魔王と呼ばれる父が持っていてこそ、盗難される可能性は無かった。
だが、その父の手を離れるのであれば、厳重な警備体制が敷かれた場所で保管する必要がある。
よって、魔石は今、私とユーリが住む5Fの部屋のリビングに置かれている。
「これでよしっと」
私が今回、魔石を保管する為に作った魔導具は「ミミック」をモデルにしたものだ。
見た目は木製の宝箱なのだが、魔力登録している人間以外が開けると、風魔法で吸い寄せられたあげく、蓋に挟まれてしまうのだ。
その後から緊縛の魔術が作動し、箱から離れられなくなる。
ユーリが、「何故こんなものを‥」と呟いて軽く首を振った姿は見なかったことにしよう。
思いついてしまったら、もう、止まれなかったのだ‥。
今の登録者は私とユーリだけだが、シリルの登録も必要になるかもしれないな。
その前に、一回、この「ミミック」の威力を見てみたい所だが‥。
最近のシリルは痛い思いをしていることが多いので、狙うのは可哀想だからやめてあげよう。
この魔石も、イシュタニアのシリルの屋敷に父が届けたものを、わざわざシリルがここまで運んで来てくれたのだ。
「こんな重いもの、僕に持たせるなんて酷いよね。ミツリちゃんに添い寝でもしてもらわないと割に合わないよ‥」
相変わらず、ふざけた事ばかり言ってるシリルだが、時々分かりづらい優しさを見せるので、イラつく事は以前より少ない。
後は、私が『神の蒔きし種』として国に見つかってしまっても、どうにか切り抜けられる手札を揃えておくだけだ。
まぁ、それが大変だから、こうしてユーリもシリルも巻き添えにして、足掻いている訳なんだけど。
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