未完成のメソッド

紫苑色のシオン

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開かない本棚 解決編

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 1

 私は去年、多くの好奇の目に晒された。結局、誰が何のために行ったのか、そして誰がどうやってあの事態を収束させたのか。中心にいたはずの私は何も知らないままに援交写真の騒動は収まってしまった。
 結局のところ、人というのは一週間もすれば飽きが来るのかもしれない。つまり私の事件は、「飽きられた」だけなのかもしれない。
 しかしそれでも私を取り巻く環境が変わるにはその出来事は大きすぎるし、一週間という期間は長すぎた。元々よく一緒にいたグループからは避けられ、私は幼馴染の恵美と一緒になる機会が増えた。元より私は恵美が好きだから、むしろなぜ今まで離れていたのかが分からないぐらいだ。あ、この場合の好きは恋愛感情の好きだからね。
 同性愛という事もあり、恵美本人に知られるとこれまた避けられてしまうのではないかと思って話せずにいる。でも今の関係も悪くないと思っている自分がいることも確かなのだ。こうなるきっかけとなった事件ないし、沢藤と部長さん、あ、もう卒業して大学に進学したから部長は沢藤だっけ。元部長さんには感謝している。全く関係の無かった私を庇って、助けてくれたんだから。
 今でも沢藤は何もできなかったと言って私に申し訳なさそうにするのがたまにじれったい。そこまで沢藤が責任を負う事はどこにも無いのに。
 ではそんな沢藤にその蟠りはさっさと晴らしてもらおう。丁度いい案件もあることだし。

 これは、私の独りよがりでしかないお話なのだ。

 2

 私は勉強というものが得意ではなかった。だから受験もそれなりに自分のレベルに合った大学に進もうと思っていた。

「え、さっちゃん、私と同じ大学に行かないの?」

 恵美は大人しい教室の隅っこで本を読んでるような、地味で目立たないような女の子なのだが、時たま、こちらが素っ頓狂な声を上げてしまう程に変な事を言う時がある。今回が良い例だ。
 恵美は根っからの真面目な子なので、きちんと予習復習してるし、テスト期間になるとより一層勉強に励む。その成果はテストの学年成績順位ではっきりと証明されている。
 一方で私は楽観主義者の人間で、留年さえしなければいいや、という考えの持ち主のため、最低限しか勉強していない。そんな私が当然、恵美と学力が並ぶわけもなく、二つはランクが下の大学に行くのが限界だと思っていた。それに私自身、それをきっかけに恵美の事を忘れようとさえ思っていたのに。

「寂しいな…」

 ボソリと恵美が言った一言は私をやる気にさせるのに十分だった。
 恵美の志望校をきっちりと調べ、そしてAO入試というものがあることを知った。私が恵美と同じ大学に行くにはこれしかない、と思い、必死に進路指導の先生に相談しながら色々と準備を行ってきた。
 その結果、無事に私は恵美と同じ大学に合格でき、残る高校生活を満喫しようという腹だ。因みに恵美は指定校推薦で私よりも先に合格を貰っており、恵美にも色々手伝ってもらった。
 私が受験を終えたのは夏休みの真っ只中。他の人はまだまだ受験に向けて神経を尖らせている状態なので迂闊に遊びに誘おうものならその棘にさされてしまうのだ。それは御免被りたいので、残りの夏休みはほぼ恵美と過ごしていた。と言っても私はともかく、恵美はインドアの気質に加えて、暑がりなのであまり外に出ることは無く、どちらかの家でグダグダと過ごすのが日課となっていた。
 ここで幼馴染特権。小さい頃からずっと一緒で、暑がりで、どちらかの家でグダグダするだけで、つまり、恵美は結構薄着で緩い服で過ごすことが多かったのだ。しかも女同士。色々なものが見えてしまうのだ。眼福。しかし襲わない私の理性は中々逞しいと褒めると同時に逞しすぎると、怒る。
 しかしそんな日々の中でも数少ない恵美が家を出る日がある。図書委員の当番の日だ。週に一回、毎週金曜日がその日に該当する。その日だけは制服を着て、学校に行かなくてはいけない。私も特にすることは無いので、まだ残っている宿題を鞄に入れ、恵美に付いて行く。夏休みの図書館というのは結構利用者が多く、ほとんどが同じ学年の受験生だった。私は宿題を進めながら終わるのを待つ。こういう時は普段の倍以上は宿題が進む。みんな同じなんだろうなぁ。恵美もカウンター内で宿題をしているのが遠目で分かる。貸し出しの受付さえきっちりしていればそれ以外は基本的に何をしていても良いらしい。
 そんな日々が流れていき、とある日の事だった。夏休みももう後数日で終わってしまうという日の頃だ。恵美も私も宿題はとっくに終わらせており、適当な昔の本を読んで時間を潰していた。
 ブラックジャック…かっこいい…!
 なんて感動していた。そんな最中に恵美がまだ時間になっていないのに私の元へやってきた。

「ごめん、今日遅くなるかもだから先に帰ってて」
「どした?」
「うん、市の図書館に寄贈する本を仕分けするんだけど…」

 あぁ、なんかたまにやってるらしいね、本の寄贈。それなら仕方ない。でもどうせ帰っても私もやることないし、手伝いますか!

「そうじゃないの…仕分け自体はすぐに済むんだけど…」
「ん~?」
「あのね…」

 どうも寄贈する本を一時的に保管する棚の鍵がいつのまにやら無くなっていたらしい。その事で色々図書館の担当の先生と話さなくてはいけないらしくて。

「ま、いいよ。待ってる」
「悪いよ…。いつ終わるかも分からないし」
「一人で帰るのは寂しいな~!」
「わ、分かったよ…。できるだけ早くするね」
「大事なことなんだから慌てなくていいよ。今日、お母さん、茶碗蒸し作るってさ。食べてくでしょ?」
「う、うん!」

 茶碗蒸しは恵美の大好物なのだ。趣味が若干渋いところも可愛いと思う。
 にしても鍵ねぇ…。恵美は「無くなった」って言ってたけど、どう考えても無くなるようなものではないよね。つまり誰かが持ち出したのかな。って考えても馬鹿の私には分かりっこないんだけどね。ブラックジャックの続き読も。
 それから恵美が終わって戻ってくる頃には私はブラックジャックを三冊ほど読み終えていた。

「ただいま~」
「お邪魔します」

 家に帰るまでの間に簡単に話を聞いてみたのだが、いつの間にか棚の鍵がカウンター内で保管しているはずなのに無くなってしまったのだという。いつの間にか、というのはあくまで気付いたのが今日というだけで、いつから無かったのかが分からないだけなのだという。棚自体は普段そんなに使わない上に、他にも沢山あるので鍵が無くても困ることの方が少ないので、いつか鍵が見つかるまでそのままでいい、という日和見な結論になったそうだ。
 というのも犯人は間違いなく図書委員の誰かなのは間違いないし、あまりことを大きくしたくはないそうだ。気持ちは分からなくはないけど、これは十分窃盗になる事態だ。だから然るべき処罰があるべきではなかろうか、というのが私の考えだけど、部外者の私が口を挟む権利はどこにも無い。黙っていよう。

 3

 しかし中々鍵は戻ってこないようだ。夏休みが明け、日の沈み時間も早くなり、気温も冬に向けて低くなっていき、夏服では寒さを覚えるほどになっていた。なのに一向に鍵は戻ってくる気配はなく、恵美も焦っているようだった。
 そんな時に図書館で勉強している沢藤を見つけた。去年話したことも殆どない私のために色々尽力を尽くしてくれた。後で元部長さんに教えてもらったのだが、噂の鎮静化に一躍買って出ていたらしい。なのに沢藤は私に「何もできなかった。すまない」と謝った。元より沢藤は何も悪いことはしてないどころか、良い事をしてくれていたのに何を謝ることがあるのだろうか、と言ったのだが、沢藤は首を横に振るだけだった。
 いい機会だ。

「よ、沢藤」

 鍵の問題と沢藤の蟠り。両方解消してみようか。
 沢藤に話しかける前に恵美にメールを送っておいた。何、文面は簡単なものさ。

『私が沢藤に振ってみるから、鍵の事、沢藤に相談しよ』

 とまぁ、こんな感じだ。実際は私は沢藤には元部長との関係をからかっていただけなんだけどね。しかし絶妙なタイミングで恵美が話しかけてきたもんだから、沢藤が「助かった」みたいな顔してた。
 そのせいか、沢藤は今回の話に乗ってくれた。

「本当に良いのかな、図書委員の問題なのに…」

 その日の帰り道、恵美はまだ悩んでいた。

「本人が良いって言ってくれたんだから、その言葉信じよう、ね」
「う、うん…」

 恵美の罪悪感は分からないでもないけど、今回ばかりは私の思惑通りになってもらおう。

 しかし私の人を見る目はまだまだ甘かったようだ。沢藤は何と、次の日に今回の問題の答えを導きだしてきていた。
 昼休憩に喉が渇いた私は購買の横に設置されている自販機まで飲み物を買いに行くと、たまたま教室にいなかった沢藤がそこにいた。そしてその時に今回の事の真相を聞いた。放課後にもう一度図書館で話すと言ってくれた。
 放課後に図書館に一緒に行こう、沢藤が何か分かったみたいだから、と恵美を誘った。恵美も私と同じ様に、「え?もう?」となっていた。恵美からすれば何週間も頭を抱えた事なのに、沢藤はたった一日で解いてきたのだからそれもそうなるか。
 そんな恵美を連れて図書館に。既に沢藤は図書館で勉強しながら待っていた。

「お待たせ」
「全然待ってないよ。まだ一問も解けてない」

 真っ新なノートを見せながら沢藤は笑った。

「じゃあ、教えて。開かない棚の答えを」
「正解かどうかは分からないけどね。結論から言うと、鍵はそうだね、後一ヶ月もすれば戻ってくるはずだよ」

 どこぞの探偵よろしく、勿体ぶって話す姿に私は少し笑いそうになったが、太ももを抓って耐えた。

「どうして?」
「あるものが隠されてるからだよ」
「あるもの?いやでもえっちゃんが昨日、そういうものなら家に隠すって…」
があるとしたら?」

 沢藤はカウンター内に入り、机に指をつつつ、と這わせた。その指先は黒く染まって、テカリを持っていた。

「これ、昨日は何か分からなかったけど、今なら分かるよ」

 昨日、恵美も同じ汚れを付けてしまった。すぐに洗い流してしまったし、特にそれが何なのか考えもしなかったけど、それは私達学生なら結構見慣れたものだった。

「鉛筆、もしくはシャーペンの芯の跡だよね、それ」

 私がそれの正体を答えた。

「うん、そう。この机には影になってるから分かりづらかったけど、シャーペンの芯の跡が残っていた。ここで課題とかする図書委員も多かったんだろうけど、こんなに芯の跡が強く残る程筆圧を強くして書く必要はないはず。じゃあ、机に跡が残ってしまう程に書くものってなんだろう?」
「え、と…」
「絵、かな」
「僕もそう思うよ」

 恵美はピンと来てなかっただろうからこれまた私が代わりに答えた。

「で、でも、絵なら美術部とか…」
「そうだね。だから普通の絵ではなかったんだよ」
「え…?」
「美術部でもなく、家でもなく、ここでこっそりと描くもの。誰にも知られない様にしたかった絵。きっとこれじゃないかな」

 沢藤はスマホでとある写真を見せてきた。

「漫画…?」

 漫画の募集のポスターを写真で撮ったものが画面に映し出されていた。

「うん。本屋にね、このポスターが貼ってあった。ひょっとしたら図書委員の子はこれに応募したくて頑張って書いてるんじゃないかな。でも結構恥ずかしいから家族にも友達にもバレない様にここでこっそりと描いて、作成中の原稿を、棚に隠してるんじゃないかな。だからこの募集の期間が終わると鍵は帰ってくると思うよ」
「凄い…」

 恵美が沢藤の推理を聞いて感嘆する。私もこの結論を聞けば確かに今回の事は大したことではないように思えた。

「やっぱ凄いよ、沢藤は。頼りになるよ。だから、またこういう事があったら頼らせてくれよ」

 4

 その日の帰り道、私と恵美は今日の事を話しながら帰っていた。

「沢藤君凄かったね」
「本当だよ」

 しかし今回は私の目的もあった。何だかこう言うと黒幕っぽく聞こえてしまうが、そんな大層なものではない。ただ単純に沢藤がずっと私に対して負い目を感じていることは分かっていたのだから、その負い目を解消したいがために今回の棚の問題を利用しただけなのだ。
 沢藤ならきっとこの程度解けるはず。だって辿
 そう、私は去年の事件の真相を全て知っているのだ。写真を貼りだした犯人である近野さんが私に謝りに来たのだから。私は結局近野さんを許した。課程は確かに酷かったけど、結果的に恵美とまた一緒にいる時間が増えたのだから。私的にもおーるおっけー!ってやつかな。
 しかし沢藤は私が知っていることを知らないし、真相を話せなかったんだろう。だからずっと負い目を感じて、背負っていた。今回の事で沢藤の背負っているその負い目を少しでも減らせたらと思って巻き込んだのだ。これで受験に失敗したら逆に私が負い目を負う番だな。笑い事ではないが。
 私の最後の言葉で沢藤の表情は少し柔らかくなったと思う。だからきっと、全てではないだろうけど、少しは負担を減らせたのかな。

「ねぇ、えっちゃんって」
「ん~?」
「沢藤君の事好きなの?」

 ぶっ、と漫画の様に飲んでいたイチゴオレを吹き出してしまった。

「何言ってんの、恵美!」
「え、だって仲良いし、沢藤君頼れるし」

 え。まさか恵美…。

「私?…う、うん。ちょっといいかな、とは思う。あ、でも!そういうのじゃないから!」

 これは…。この感じ…。まずいな…。

「いい?よく聞いて恵美!私が好きなのは________」
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