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ギルド
脱・お化け屋敷作戦開始!
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さて、お屋敷の外観をキレイにすることに決めたけど、問題がある。
それは、ぼくの魔力の量だ。
昨日のお掃除は、最初はキッチンの天井、次にキッチンとダイニング、寝室、トイレ、お風呂と場所を区切ってスキルを使っていた。
トータルするとかなりの広さをスキルを使ってお掃除したことになるんだけど、ぼくの魔力は枯渇しなかった。
昨夜のオスカーさんはかなり混乱していたから、スライムのレオのことで沈没してしまったけど、寝言で「生活魔法って……」とか「魔法スキルがないのに……」とか「魔力の量がおかしい……」と呟いていたから、たぶんぼく自身のスキルでおかしいことがまだまだてんこ盛りなんだと思う。
そのひとつが、魔力の量なんだろうなぁ。
だって、ぼくだっていくら生活魔法がメインだとしても、昨日の魔法の使い方が尋常ではないと感じている。
ただ、自重する意味がないからバンバン使っていただけだ。
あと、ちょっと、面白くて止められなかったとも言えるけど……。
グッ、パァ、グッ、パァと両手を握ったり開いたりしてみる。
「うん! とにかくやってみよう!」
いざとなったら、レオに魔力枯渇で倒れたぼくの体の介抱を頼もう。
「あとは……、庭はどうしようかな?」
このお屋敷のお化け屋敷の雰囲気を演出しているのは、屋敷全体の怪しさだけでなく庭の殺伐とした状態だよね。
裏庭は、茶色スライムが今日も元気にモソモソと雑草を食べてくれているからいいとして、表の庭は……。
ぼくはレオを連れてお屋敷の正面にまわってみる。
お屋敷の中を通れば早いんだけど、オスカーさんが正面扉を破壊したあと、中側から板を打ち付けて開かないようにしてしまった。
壊れた扉も、ギルドメンバーが揃ったら直すつもりらしい。
なので、わざわざ遠回りして正面へまわるぼくたち。
「うーん、やっぱり不気味な庭だ」
オスカーさんが推測するに、住む人がいなくなった屋敷で放置された茶色スライムたちが、ひもじくて庭の花や厩の小屋を食べ、そして食べる物が何もなくなったから屋敷から去ったのだろうと。
だから裏庭には雑草が隙間なく生えているのに、こちらの庭には雑草も生えていないのだろうって。
花壇と石畳みの道が土で覆いつくされているのは、茶色スライムがあっちの花壇、こっちの花壇と移動したせいで運ばれた土が掃かれることなくそのまま積もったせい。
「でも、お庭はどうするかオスカーさんに聞いてからだな。花壇を潰して馬車止めにしちゃうかもしれないし」
ぼくは腕を組んでふむっと頷いた。
そういえば、このギルドハウスをどのように使うのか、確認してなかったなぁ。
「オスカーさんは、自分たちで大工仕事して少しずつ直していくって言うけど……」
このお屋敷は、元は男爵家の屋敷だったので正面扉を開けるとまずはエントラスホールになっていて、正面に大階段がドドーンと存在していて、二階までの吹き抜けになっている。
キッチンや使用人の部屋やリネン室、裁縫室などがある区画とお客様を迎える応接室やサンルームがある一階、二階はぼくたちが使っている主寝室と客間、執務室。
三階は物置と使用人部屋みたいだった。
次に所有者になった商人は、顧客の接待用に使っていた屋敷だったからほとんどリフォームしないでそのまま使っていたらしい。
「でも、ギルドハウスとして使うならリフォームしたほうがいいよね?」
二階までの吹き抜けがある広いエントラスホールなんて必要ないし、同じギルドメンバーが使う部屋は同じ設備じゃないとトラブルが起きるような気がする。
「なのに、素人の大工工事でどうにかできるのかな?」
ぼくが悩んで心配することじゃないかもしれないけど、一抹の不安が拭えなかった。
スーハー、スーハー。
心を落ち着かせるために深呼吸をしてから、ヨシッと気合を入れ直す。
「ぼくが倒れたら、頼んだよレオ」
レオはぼくの言葉に体の両側から触手を出してフルフルと振ってみせた。
まかせて! とでも主張しているのかもしれない。
「よし。お屋敷の外観をキレイにしたい! ……です」
<リクエスト>屋敷(外観)の掃除
蔦除去【風魔法初級・エアカッター(弱)】
壁、屋根の清掃【生活魔法・洗浄】のあと【水魔法初級・ジェットウォーター】を使用
窓磨き【生活魔法・洗浄】と【水魔法初級・ミスト】を併用
オプション 煙突清掃しますか? [YES or NO]
例の半透明な画面が出てきた。
またまた選択肢がいっぱい出てきたが、これはどれを選ぶかというより、この順番でスキルを行使しますというメニューみたいなものだ。
そして、ぼくにスキルを使わない、キャンセルするという選択肢は与えてもらっていない。
だって……。
ビュウウウウウウ。
「うわっ」
いきなりぼくの足元から旋風が沸き起こり、ビュンビュンとお屋敷に向かって次々と放たれて行く。
両腕で顔を庇っているぼくにはまったく見えないが、ビュンッと風切る音が激しくしたかと思えば、バサバサッと何かが落ちてくる音がする。
しばらくそのまま動けないでいると、ヒュルルルルと風が通り過ぎていく音をぼくの耳が拾った。
そおっと腕を下ろすと、お屋敷の壁にびっちりと蔓延っていた蔦は跡形もなくキレイになっていて、地面にはバラバラになった蔦の残骸がこんもりとあちこちに積もっていた。
「うわあっ。これはこれで汚い」
でも、大丈夫! レオが茶色スライムを連れてきて蔦の残骸を食べるよう指示してくれているから。
次は、屋根と壁の洗浄だね! でも、ジェットウォーターってなに?
それは、ぼくの魔力の量だ。
昨日のお掃除は、最初はキッチンの天井、次にキッチンとダイニング、寝室、トイレ、お風呂と場所を区切ってスキルを使っていた。
トータルするとかなりの広さをスキルを使ってお掃除したことになるんだけど、ぼくの魔力は枯渇しなかった。
昨夜のオスカーさんはかなり混乱していたから、スライムのレオのことで沈没してしまったけど、寝言で「生活魔法って……」とか「魔法スキルがないのに……」とか「魔力の量がおかしい……」と呟いていたから、たぶんぼく自身のスキルでおかしいことがまだまだてんこ盛りなんだと思う。
そのひとつが、魔力の量なんだろうなぁ。
だって、ぼくだっていくら生活魔法がメインだとしても、昨日の魔法の使い方が尋常ではないと感じている。
ただ、自重する意味がないからバンバン使っていただけだ。
あと、ちょっと、面白くて止められなかったとも言えるけど……。
グッ、パァ、グッ、パァと両手を握ったり開いたりしてみる。
「うん! とにかくやってみよう!」
いざとなったら、レオに魔力枯渇で倒れたぼくの体の介抱を頼もう。
「あとは……、庭はどうしようかな?」
このお屋敷のお化け屋敷の雰囲気を演出しているのは、屋敷全体の怪しさだけでなく庭の殺伐とした状態だよね。
裏庭は、茶色スライムが今日も元気にモソモソと雑草を食べてくれているからいいとして、表の庭は……。
ぼくはレオを連れてお屋敷の正面にまわってみる。
お屋敷の中を通れば早いんだけど、オスカーさんが正面扉を破壊したあと、中側から板を打ち付けて開かないようにしてしまった。
壊れた扉も、ギルドメンバーが揃ったら直すつもりらしい。
なので、わざわざ遠回りして正面へまわるぼくたち。
「うーん、やっぱり不気味な庭だ」
オスカーさんが推測するに、住む人がいなくなった屋敷で放置された茶色スライムたちが、ひもじくて庭の花や厩の小屋を食べ、そして食べる物が何もなくなったから屋敷から去ったのだろうと。
だから裏庭には雑草が隙間なく生えているのに、こちらの庭には雑草も生えていないのだろうって。
花壇と石畳みの道が土で覆いつくされているのは、茶色スライムがあっちの花壇、こっちの花壇と移動したせいで運ばれた土が掃かれることなくそのまま積もったせい。
「でも、お庭はどうするかオスカーさんに聞いてからだな。花壇を潰して馬車止めにしちゃうかもしれないし」
ぼくは腕を組んでふむっと頷いた。
そういえば、このギルドハウスをどのように使うのか、確認してなかったなぁ。
「オスカーさんは、自分たちで大工仕事して少しずつ直していくって言うけど……」
このお屋敷は、元は男爵家の屋敷だったので正面扉を開けるとまずはエントラスホールになっていて、正面に大階段がドドーンと存在していて、二階までの吹き抜けになっている。
キッチンや使用人の部屋やリネン室、裁縫室などがある区画とお客様を迎える応接室やサンルームがある一階、二階はぼくたちが使っている主寝室と客間、執務室。
三階は物置と使用人部屋みたいだった。
次に所有者になった商人は、顧客の接待用に使っていた屋敷だったからほとんどリフォームしないでそのまま使っていたらしい。
「でも、ギルドハウスとして使うならリフォームしたほうがいいよね?」
二階までの吹き抜けがある広いエントラスホールなんて必要ないし、同じギルドメンバーが使う部屋は同じ設備じゃないとトラブルが起きるような気がする。
「なのに、素人の大工工事でどうにかできるのかな?」
ぼくが悩んで心配することじゃないかもしれないけど、一抹の不安が拭えなかった。
スーハー、スーハー。
心を落ち着かせるために深呼吸をしてから、ヨシッと気合を入れ直す。
「ぼくが倒れたら、頼んだよレオ」
レオはぼくの言葉に体の両側から触手を出してフルフルと振ってみせた。
まかせて! とでも主張しているのかもしれない。
「よし。お屋敷の外観をキレイにしたい! ……です」
<リクエスト>屋敷(外観)の掃除
蔦除去【風魔法初級・エアカッター(弱)】
壁、屋根の清掃【生活魔法・洗浄】のあと【水魔法初級・ジェットウォーター】を使用
窓磨き【生活魔法・洗浄】と【水魔法初級・ミスト】を併用
オプション 煙突清掃しますか? [YES or NO]
例の半透明な画面が出てきた。
またまた選択肢がいっぱい出てきたが、これはどれを選ぶかというより、この順番でスキルを行使しますというメニューみたいなものだ。
そして、ぼくにスキルを使わない、キャンセルするという選択肢は与えてもらっていない。
だって……。
ビュウウウウウウ。
「うわっ」
いきなりぼくの足元から旋風が沸き起こり、ビュンビュンとお屋敷に向かって次々と放たれて行く。
両腕で顔を庇っているぼくにはまったく見えないが、ビュンッと風切る音が激しくしたかと思えば、バサバサッと何かが落ちてくる音がする。
しばらくそのまま動けないでいると、ヒュルルルルと風が通り過ぎていく音をぼくの耳が拾った。
そおっと腕を下ろすと、お屋敷の壁にびっちりと蔓延っていた蔦は跡形もなくキレイになっていて、地面にはバラバラになった蔦の残骸がこんもりとあちこちに積もっていた。
「うわあっ。これはこれで汚い」
でも、大丈夫! レオが茶色スライムを連れてきて蔦の残骸を食べるよう指示してくれているから。
次は、屋根と壁の洗浄だね! でも、ジェットウォーターってなに?
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