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石を見つけましょう
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お金・・・?
「そんなに・・・貧乏だったかしら?」
城を出るときは、変身魔道具で荒稼ぎをして準備をして、国を出るときはリシュリュー辺境伯から軍資金を戴いた。
アンティーブ国のアラスの町に着いてからは大した稼ぎは無かったし・・・リュイエの町では冒険者ギルドからの謝礼のみ。
しかも、大喰らいのリュシアンとリオネルの食費もバカにならなかったし、アラスの町では身だしなみも整えた。
・・・もしかして、残金僅かとか?
「いいえ。今回のドロップアイテムの換金も期待できますし、ここの宿代と採掘用の道具レンタル代も私の採掘した魔鉱石を売買したお金で賄えています」
「じゃ、じゃあ、なんでお金?」
「あー、お嬢。旅を続けるぐらいなら途中で適当な魔獣を狩ってギルドに買取してもらえば問題はないが、町にそこそこの土地や家を買ったり店を持つとなると、かなり稼がないと無理だ」
あ!そういう将来のお金のことね。
「そうね。まだアンティーブ国の不動産の相場も知らないし、開業開店の方法も資金も分からないわ。ガストンさんに作って貰う武器のお金もあるし・・・」
「いや、あれはタダでいいって・・・」
いや、ダメでしょう。
親しき仲にも礼儀あり、しかもガストンさんが高名な鍛冶師だと知った今となっては・・・。
私の意見にアルベールも大きく頷いた。
「リュシアンの武器とリオネルとセヴラン。ルネにはリオネルから貰ったアイテムでアクセサリー。・・・それなりの出費を覚悟しておかないと」
むむむ、王家御用達の鍛冶師が作る武器とアクセサリーの相場も分からん。
材料はこちら持ちだから、割安になるわよね?
「とにかく、手持ちのお金と買取に出せるアイテムを整理しましょう。そしてざっくりと貯蓄の目標額を決めよう!」
ただ節約して貯めるより、いくら!と金額を決めて貯める方が気合が入る!
「ああ、みんなの手持ちのお金は個人の物だからノーカウントで。パーティーのお金だけ数えましょう」
私の言葉に、リュシアンたちが魔法鞄に突っ込んだ手を不承不承ながら元に戻す。
当たり前でしょう!それはあなたたちのお金です!お小遣いです!
さて、アラスの町に着いたときに実際お金を見ながら教えてもらったけど、全財産を数えたことはなかったわ。
私たちは冒険者ギルドにそれぞれ個人口座を持っていて、そこには最初に大人組みは前世で3万円同等の価値である金貨3枚、3万ルー入金したはず。
ちなみに、私たち子供組みは300円相当の銀貨3枚の300ルー。
ルーはアンティーブ国の通貨よ。
んで、アルベールがディナールの町に来て最初に採掘した魔鉱石を売買した残りが、白金貨5枚の5百万ルー。
今までの旅の残りが金貨や大金貨や銀貨をかき集めて計算したところ、150万ルー。
その他ギルドに売れそうな採掘した鉱石がいくつかと、私お手製のポーションがいくつか。
「うーん、旅するには充分でしょうが、将来のことを考えると心もとないですね」
お金と言えば、セヴラン!
そのセヴランが腕を組んで眉間にシワを寄せてそう言った。
むしろ私は、アルベールの採掘した魔鉱石の残りなのに5百万もあるのにビックリですが?
「あー、旅を続けるならここで冒険者ランクもあげときたいな。今、俺らはFとDランクだろう?全員Dランクに上げて、Cランクの条件も護衛依頼以外は達成しておきたい」
リュシアンが思うには、Dランクまでは依頼を期日までに受けて達成しないと、ペナルティでランク降格やギルド資格剥奪が科せられる、それがネックだと。
でもCランクだと依頼を受ける期限は設けられない。
私たちはアラスの町で冒険者登録してFランク(仮)になり、アラスの町で正式にFランクになった。
その後、決められた期日までに20個の依頼を受けるという制約を、ここディナールの町で達成し、その後もリュシアンやリオネルなんかは魔獣を倒しまくったのでDランクに上がっていた。
私を含む他も、Dランクまでは、あと幾つか依頼を受けて達成すればいい状態。
「そうね。しばらくここに滞在してランクアップを目指そうかな?」
別にランクアップに興味があるわけじゃないけど、期日を設けられている状態がムズムズするのだ。
夏休みの宿題を残したまま、新学期を迎えるような気持ち・・・みたいな?
「では、ついでにお金も稼ぎましょう」
アルベールがとってもイイ笑顔で提案したのは、こうだ。
アルベールは、高ランク冒険者が潜れる坑道に採掘に行く。
お金になる魔鉱石をジャンジャン採掘して、荒稼ぎを目指す!
私たちは、鉱石発見率の高いリオネルとセヴランを連れて交代で採掘と魔獣討伐をする。
「一日交代でリオネルとセヴランを連れて潜るよ。採掘に行かないときはどうする?」
「私はポーション作りで小金を稼ぐわ。あとは旅用の作り置きのご飯とお菓子ね」
お菓子を作ると聞いたリオネルは、満面の笑みで大きく何度も頷いた。
あんた・・・、お菓子をいっぱい作ってあげるから、お金になる鉱石を沢山見つけなさいよ!
セヴランはギルドに買取に行くのと、王都までの町や村の調査。
リュシアンはカヌレとブリュレの世話。
ルネはギルドの依頼として孤児院のお世話があるので、そちらを頼んだ。
「で、目標なんですが・・・。白金貨30枚で」
「「「はあーっ!?」」」
さ・・・3千万ルー・・・ですか?
「それでもヴィーが望む生活には足りませんよ?」
悲し気な視線を送るアルベール。
いや、でも・・・そんな大金・・・。
「ここディナールの町で、稼げるだけ稼ぎましょうね!」
こうなったら、ヤケよ!
高っい魔鉱石と言われる魔力を含んだ鉱石を掘って掘って掘りまくってやるわーっ!
あ・・・私の鉱石発見率・・・0%だった・・・。
「そんなに・・・貧乏だったかしら?」
城を出るときは、変身魔道具で荒稼ぎをして準備をして、国を出るときはリシュリュー辺境伯から軍資金を戴いた。
アンティーブ国のアラスの町に着いてからは大した稼ぎは無かったし・・・リュイエの町では冒険者ギルドからの謝礼のみ。
しかも、大喰らいのリュシアンとリオネルの食費もバカにならなかったし、アラスの町では身だしなみも整えた。
・・・もしかして、残金僅かとか?
「いいえ。今回のドロップアイテムの換金も期待できますし、ここの宿代と採掘用の道具レンタル代も私の採掘した魔鉱石を売買したお金で賄えています」
「じゃ、じゃあ、なんでお金?」
「あー、お嬢。旅を続けるぐらいなら途中で適当な魔獣を狩ってギルドに買取してもらえば問題はないが、町にそこそこの土地や家を買ったり店を持つとなると、かなり稼がないと無理だ」
あ!そういう将来のお金のことね。
「そうね。まだアンティーブ国の不動産の相場も知らないし、開業開店の方法も資金も分からないわ。ガストンさんに作って貰う武器のお金もあるし・・・」
「いや、あれはタダでいいって・・・」
いや、ダメでしょう。
親しき仲にも礼儀あり、しかもガストンさんが高名な鍛冶師だと知った今となっては・・・。
私の意見にアルベールも大きく頷いた。
「リュシアンの武器とリオネルとセヴラン。ルネにはリオネルから貰ったアイテムでアクセサリー。・・・それなりの出費を覚悟しておかないと」
むむむ、王家御用達の鍛冶師が作る武器とアクセサリーの相場も分からん。
材料はこちら持ちだから、割安になるわよね?
「とにかく、手持ちのお金と買取に出せるアイテムを整理しましょう。そしてざっくりと貯蓄の目標額を決めよう!」
ただ節約して貯めるより、いくら!と金額を決めて貯める方が気合が入る!
「ああ、みんなの手持ちのお金は個人の物だからノーカウントで。パーティーのお金だけ数えましょう」
私の言葉に、リュシアンたちが魔法鞄に突っ込んだ手を不承不承ながら元に戻す。
当たり前でしょう!それはあなたたちのお金です!お小遣いです!
さて、アラスの町に着いたときに実際お金を見ながら教えてもらったけど、全財産を数えたことはなかったわ。
私たちは冒険者ギルドにそれぞれ個人口座を持っていて、そこには最初に大人組みは前世で3万円同等の価値である金貨3枚、3万ルー入金したはず。
ちなみに、私たち子供組みは300円相当の銀貨3枚の300ルー。
ルーはアンティーブ国の通貨よ。
んで、アルベールがディナールの町に来て最初に採掘した魔鉱石を売買した残りが、白金貨5枚の5百万ルー。
今までの旅の残りが金貨や大金貨や銀貨をかき集めて計算したところ、150万ルー。
その他ギルドに売れそうな採掘した鉱石がいくつかと、私お手製のポーションがいくつか。
「うーん、旅するには充分でしょうが、将来のことを考えると心もとないですね」
お金と言えば、セヴラン!
そのセヴランが腕を組んで眉間にシワを寄せてそう言った。
むしろ私は、アルベールの採掘した魔鉱石の残りなのに5百万もあるのにビックリですが?
「あー、旅を続けるならここで冒険者ランクもあげときたいな。今、俺らはFとDランクだろう?全員Dランクに上げて、Cランクの条件も護衛依頼以外は達成しておきたい」
リュシアンが思うには、Dランクまでは依頼を期日までに受けて達成しないと、ペナルティでランク降格やギルド資格剥奪が科せられる、それがネックだと。
でもCランクだと依頼を受ける期限は設けられない。
私たちはアラスの町で冒険者登録してFランク(仮)になり、アラスの町で正式にFランクになった。
その後、決められた期日までに20個の依頼を受けるという制約を、ここディナールの町で達成し、その後もリュシアンやリオネルなんかは魔獣を倒しまくったのでDランクに上がっていた。
私を含む他も、Dランクまでは、あと幾つか依頼を受けて達成すればいい状態。
「そうね。しばらくここに滞在してランクアップを目指そうかな?」
別にランクアップに興味があるわけじゃないけど、期日を設けられている状態がムズムズするのだ。
夏休みの宿題を残したまま、新学期を迎えるような気持ち・・・みたいな?
「では、ついでにお金も稼ぎましょう」
アルベールがとってもイイ笑顔で提案したのは、こうだ。
アルベールは、高ランク冒険者が潜れる坑道に採掘に行く。
お金になる魔鉱石をジャンジャン採掘して、荒稼ぎを目指す!
私たちは、鉱石発見率の高いリオネルとセヴランを連れて交代で採掘と魔獣討伐をする。
「一日交代でリオネルとセヴランを連れて潜るよ。採掘に行かないときはどうする?」
「私はポーション作りで小金を稼ぐわ。あとは旅用の作り置きのご飯とお菓子ね」
お菓子を作ると聞いたリオネルは、満面の笑みで大きく何度も頷いた。
あんた・・・、お菓子をいっぱい作ってあげるから、お金になる鉱石を沢山見つけなさいよ!
セヴランはギルドに買取に行くのと、王都までの町や村の調査。
リュシアンはカヌレとブリュレの世話。
ルネはギルドの依頼として孤児院のお世話があるので、そちらを頼んだ。
「で、目標なんですが・・・。白金貨30枚で」
「「「はあーっ!?」」」
さ・・・3千万ルー・・・ですか?
「それでもヴィーが望む生活には足りませんよ?」
悲し気な視線を送るアルベール。
いや、でも・・・そんな大金・・・。
「ここディナールの町で、稼げるだけ稼ぎましょうね!」
こうなったら、ヤケよ!
高っい魔鉱石と言われる魔力を含んだ鉱石を掘って掘って掘りまくってやるわーっ!
あ・・・私の鉱石発見率・・・0%だった・・・。
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