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其れは恋などではない
八話 まだ早い
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「王都、この地にある大聖堂の奥に『アマリア』という我らが女神と同じ名前の花が管理されているのはご存知では…無いようですね」
「は、はい…恥ずかしながら…」
「いえ、アレクセイ様がいけないのですよ。本来この話は親兄弟から教わるものなのですから」
「その、花が必要なのですか?」
「はい。正確には花の蜜ですね。大聖堂から分けられた蜜を教会から受け取り、その蜜に愛し合う二人の魔力を込めると丸く結晶化するのです」
「結晶に……」
「その結晶を受け入れる側が食べてから…性行為をすれば同性同士であっても子を為すことができるのですよリルネール様」
「は、あ……そうなのですか」
はー、ほっとした…。よかった、蜜にアレクセイお兄さまと魔力を込めたりなんてそんな事はしていないし、丸いものも食べてない! あ、危なかった~~…男同士だからえっちしたって平気かなって思ってたらこれだよ。
……でも、アレクセイお兄さまは騙して結晶を作らせたり食べさせたりはしなかったのか……いやいや、アレクセイお兄さまだって僕との関係はどうせ性欲処理みたいな? 抜き合いっこみたいなものでさ……そうだよ、うん。別に僕のことを好きだとかで、いや、好きな事は好きなんだろうけど……な、なんかつらい? いや、考え過ぎるとドツボにハマる気がしてきた。まぁ、とりあえず…
「アレクセイお兄さまとの子はできないのですね……」
「え?」
あ、やば
「……リルネール」
「あ、あ! い、いえレオナルドさま! これは、その、違う…の、です!」
こっ、言葉が出てこないっ! やばいやばい、なにか、誤魔化さないと…!!
「いい、リルネール」
「は、はい?」
「…アレクセイ様とリルネール様は、そういう?」
「ああ」
「アレクセイお兄さま!」
こ、肯定した!? 肯定しちゃったよアレクセイお兄さま!! いや確かにそういう……えっちする関係ですがそんなにあっさり肯定するの?! アレクセイお兄さまだったらもっといい言い訳とか思いついたりしなかったの?? いや。いやいや、僕も悪い。六年間隠し通してきたのによりにもよってレオナルドさまがいるときにうっかり油断してしまうなんて…!! だって、でもだって仕方なくない?? 僕だってほっとしてるんだよ。まさか子供ができる可能性があったなんて寝耳に水だったしさあ!! 工程を踏まなきゃならないってわかってほっとした、本当にほっとしたんだよ! ほら、普通だったらもう妊娠したっておかしくないくらいその、中に出されてるし…アレクセイお兄さまと僕は王子で、兄弟なのに、もしも子供ができちゃったら父親と母親になんて言えばいいかって……本当に肝が冷えたんだから!
「驚きました。御兄弟で仲睦まじくてよろしいと思っていたら既にリルネール様をお手付きにされていたとは」
「わかったのなら今後リルネールにちょっかいを出すな」
「それはできかねますな。こんなに美しい御仁が居たら是非自分のものにと誰もが考えるのではありませんか?」
「レオナルドさま買いかぶり過ぎです。僕は、そんな……」
いや確かに美しいけどね??
百人居たら通りすがりの千人も『美しい』って言うような容姿なわけだけど中身コレよ? アレクセイお兄さまには、まぁバレてないけど…
「いえ謙遜なされないでくださいリルネール様。貴方は実にお美しくあらせられる」
「そんな」
「レオナルド」
「……ふふ、それでは私はこれで」
あ、帰る? な、何しに来たんだレオナルドさま……雑談?
「ああそうだ、リルネール様」
「はい? ───っんう?!」
き、キスされてる?? キスされてる??!! ちょ、ちょっと待って、あ、舌が上顎を擽って…あ♡ 舌絡ませないで♡ き、気持ち良くなっちゃ♡ ぅう♡♡ に、逃げたい♡ レオナルドさま力強すぎ♡ 逃げられない♡♡♡
「ん、んぅ♡ んふ、ぅ♡」
「レオナルド! 貴様!!」
あ、は、離れてくれた……♡ ちょ、ちょっとびっくりしたぞ。レオナルドさまいったい何がしたいんだ……やっぱり僕狙われてる? え? そうなの? 本当に?
「は、ふふ。ご馳走様でしたリルネール様」
「はぇ? は、はぁ…お粗末さまでした…?」
「それでは私はこれで」
「二度と来るな!」
「それは出来ませんな。ははは」
あ、今度こそかえるの? じゃあね~レオナルドさま~
「リルネール! お前も無防備過ぎだ…!」
「は! はい! すみません!!」
「くそ……来いリルネール」
「はいアレクセイお兄さま。なんですか?」
まあ薄々わかってる…アレクセイお兄さまの目がギラついてるし、きっとえっちなことされちゃうんだ。あ、そういえば……
「そういえばアレクセイお兄さま」
「なんだ…?」
「何故アマリアのことを教えてくださらなかったのですか?」
お、おや? スンって真顔になったぞ。 あ、アレクセイお兄さま~? こわ、怖いぞ
「……まだ早いからな」
「へ?」
まだってどういう……あ、服脱がさないで! お、お尻触っちゃダメだって、ばぁ♡ あーもう♡♡ 何も考えられないよぅ♡
終わったらきちんと説明してもらうからね♡! アレクセイお兄さま♡♡!!
「は、はい…恥ずかしながら…」
「いえ、アレクセイ様がいけないのですよ。本来この話は親兄弟から教わるものなのですから」
「その、花が必要なのですか?」
「はい。正確には花の蜜ですね。大聖堂から分けられた蜜を教会から受け取り、その蜜に愛し合う二人の魔力を込めると丸く結晶化するのです」
「結晶に……」
「その結晶を受け入れる側が食べてから…性行為をすれば同性同士であっても子を為すことができるのですよリルネール様」
「は、あ……そうなのですか」
はー、ほっとした…。よかった、蜜にアレクセイお兄さまと魔力を込めたりなんてそんな事はしていないし、丸いものも食べてない! あ、危なかった~~…男同士だからえっちしたって平気かなって思ってたらこれだよ。
……でも、アレクセイお兄さまは騙して結晶を作らせたり食べさせたりはしなかったのか……いやいや、アレクセイお兄さまだって僕との関係はどうせ性欲処理みたいな? 抜き合いっこみたいなものでさ……そうだよ、うん。別に僕のことを好きだとかで、いや、好きな事は好きなんだろうけど……な、なんかつらい? いや、考え過ぎるとドツボにハマる気がしてきた。まぁ、とりあえず…
「アレクセイお兄さまとの子はできないのですね……」
「え?」
あ、やば
「……リルネール」
「あ、あ! い、いえレオナルドさま! これは、その、違う…の、です!」
こっ、言葉が出てこないっ! やばいやばい、なにか、誤魔化さないと…!!
「いい、リルネール」
「は、はい?」
「…アレクセイ様とリルネール様は、そういう?」
「ああ」
「アレクセイお兄さま!」
こ、肯定した!? 肯定しちゃったよアレクセイお兄さま!! いや確かにそういう……えっちする関係ですがそんなにあっさり肯定するの?! アレクセイお兄さまだったらもっといい言い訳とか思いついたりしなかったの?? いや。いやいや、僕も悪い。六年間隠し通してきたのによりにもよってレオナルドさまがいるときにうっかり油断してしまうなんて…!! だって、でもだって仕方なくない?? 僕だってほっとしてるんだよ。まさか子供ができる可能性があったなんて寝耳に水だったしさあ!! 工程を踏まなきゃならないってわかってほっとした、本当にほっとしたんだよ! ほら、普通だったらもう妊娠したっておかしくないくらいその、中に出されてるし…アレクセイお兄さまと僕は王子で、兄弟なのに、もしも子供ができちゃったら父親と母親になんて言えばいいかって……本当に肝が冷えたんだから!
「驚きました。御兄弟で仲睦まじくてよろしいと思っていたら既にリルネール様をお手付きにされていたとは」
「わかったのなら今後リルネールにちょっかいを出すな」
「それはできかねますな。こんなに美しい御仁が居たら是非自分のものにと誰もが考えるのではありませんか?」
「レオナルドさま買いかぶり過ぎです。僕は、そんな……」
いや確かに美しいけどね??
百人居たら通りすがりの千人も『美しい』って言うような容姿なわけだけど中身コレよ? アレクセイお兄さまには、まぁバレてないけど…
「いえ謙遜なされないでくださいリルネール様。貴方は実にお美しくあらせられる」
「そんな」
「レオナルド」
「……ふふ、それでは私はこれで」
あ、帰る? な、何しに来たんだレオナルドさま……雑談?
「ああそうだ、リルネール様」
「はい? ───っんう?!」
き、キスされてる?? キスされてる??!! ちょ、ちょっと待って、あ、舌が上顎を擽って…あ♡ 舌絡ませないで♡ き、気持ち良くなっちゃ♡ ぅう♡♡ に、逃げたい♡ レオナルドさま力強すぎ♡ 逃げられない♡♡♡
「ん、んぅ♡ んふ、ぅ♡」
「レオナルド! 貴様!!」
あ、は、離れてくれた……♡ ちょ、ちょっとびっくりしたぞ。レオナルドさまいったい何がしたいんだ……やっぱり僕狙われてる? え? そうなの? 本当に?
「は、ふふ。ご馳走様でしたリルネール様」
「はぇ? は、はぁ…お粗末さまでした…?」
「それでは私はこれで」
「二度と来るな!」
「それは出来ませんな。ははは」
あ、今度こそかえるの? じゃあね~レオナルドさま~
「リルネール! お前も無防備過ぎだ…!」
「は! はい! すみません!!」
「くそ……来いリルネール」
「はいアレクセイお兄さま。なんですか?」
まあ薄々わかってる…アレクセイお兄さまの目がギラついてるし、きっとえっちなことされちゃうんだ。あ、そういえば……
「そういえばアレクセイお兄さま」
「なんだ…?」
「何故アマリアのことを教えてくださらなかったのですか?」
お、おや? スンって真顔になったぞ。 あ、アレクセイお兄さま~? こわ、怖いぞ
「……まだ早いからな」
「へ?」
まだってどういう……あ、服脱がさないで! お、お尻触っちゃダメだって、ばぁ♡ あーもう♡♡ 何も考えられないよぅ♡
終わったらきちんと説明してもらうからね♡! アレクセイお兄さま♡♡!!
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