革命の夜は二度来ない

白藤結

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二章(4)

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 いつものようにパティスリーで洋菓子を堪能すると、二人は店を出た。

「今日はどこに行くの?」

 アデライドの質問に、エリクは視線を虚空へ向ける。

「んー、最後の目的地は決めているけど、それ以外は特に決めてないな。とりあえずここらへんをぶらぶらしようかなって思ってるけど……どっか行きたいところとかある?」
「だったらあの店に行きたいわ!」

 エリクの言葉に、アデライドはすぐさまとある店を指で示す。

 そこは先ほどまでいたパティスリーのように可愛らしい外観の店だった。ベージュ色の壁に赤い屋根が特徴のこじんまりとした店で、以前ちらりと覗いたところ雑貨屋らしい。可愛らしいものが多く売っているようだったため、エリクと一緒に行ってみたかったのだ。

 エリクは「じゃあ行くか」と笑い、アデライドの手を取るとその店に向かって歩き出す。アデライドも彼のあとについて行き、少ししてその店にたどり着いた。彼が扉を開けると、カランカランと可愛らしいベルの音。

 彼のエスコートに従って店の中に入り、アデライドは思わず歓声を上げた。可愛らしい雑貨がところせましと並んでおり、壁紙も可愛らしくかつ目に痛くない薄ピンク、家具はすべて木製で柔らかな印象を与えてくる。

「エリク、まずはこっちよ!」

 店の一角を指し示すとアデライドはすぐさまそちらに駆け寄った。「はいはい」とエリクが苦笑する気配がするが、気にしない。呆れられていてもいい。今優先したいのは目の前にある雑貨だった。

 そこはちょうどハンカチばかりが並ぶコーナーだった。可愛らしい刺繍が施されたものもあれば、シンプルで大人びた雰囲気のものまであり、多種多様だ。

「うわあ……! すごいわね!」
「ああ、うん……俺にはよくわかんないけど、すごいんじゃない?」

 独り言に近い呟きに、若干引き気味な言葉が返ってきた。
 しかしさほど気にすることはなく、アデライドはハンカチを眺める。こういうものは見ているだけで楽しい。

(って、あれ……?)

 ふとあることに気づき、首を傾げた。顔を上げ、ぐるりと店内を見回す。

「アデラ?」

 エリクが不思議そうに声をかけてきたが、それよりも今重要なのはこの〝共通点〟がほかのものにもあるのか、だ。ハンカチだけならばただの偶然だと思うが、もしほかの品物にもあるのならば、これは偶然ではないだろう。
 全部をじっくり見たわけではないため確信は持てないが、見た限り多くの品物にあの〝共通点〟があった。

「ねえ、エリク」
「なに?」
「どうしてここの品物のほとんどに、赤と白と青が使われているの?」
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