訳あり公爵令嬢と癖あり皇太子と巻き込まれた訳あり伯爵嫡男のあれこれ

ずーーーん

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あれもそれもしない

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「ミリア、レオン」
名前を言われた2人だが
2人とも見れない
「無礼だな」
ため息とともにでた言葉に
ミリアは振り向く
「たびたびのご無礼申し上げございません」
「申し上げございません」
ミリアの謝罪にレオンも続けて謝罪する 
マクシミリアンはまたもや笑顔で2人を見る
「仲がいいな」
ミリアが顔をあげる
今日まともに見たマクシミリアンは
やっぱり笑っている
「婚約者同士ですから
当然です
皇太子も婚約者を持てばわかります」
ニッコリと笑い返す
マクシミリアンは顔色一つ変えないどころか
いつ見ても笑顔だ
しかも同じ笑顔
ミリアは毎回思う笑顔の仮面でも付けているのかと
「地獄耳とは誰だ?」
ミリアが心のなかで舌打ちする
「わたくしとレオンの会話聞いていたのですか?」
「話をそらすな」
「先に話をそらしたのは皇太子殿下ですわ」
「マクシミリアンだ」
「婚約者でもないわたくしがお名前で
呼ぶわけにはいきません」
「従兄弟だ」
「立場の上の者が立場を軽んじる訳にはいけません」
「従兄弟でも」
「はい、わたくしのお母様は皇帝をお兄様とはけして呼びません
それに、今宵の夜会の主役は
皇太子殿下です
早くお戻りください」
言ってホールを指差す
マクシミリアンは変わらず笑顔だ
逆にレオンはさっきから
2人の会話に青くなったる白くなったり
忙しい
「わかった
わたしは戻る
2人は?」
「少ししたら戻ります
お気にせず」
マクシミリアンはそれ以上はなにも言わず
その場からホールに戻った

「まったく、油断出来ないわ」
「ミリア様」
「レオンいい!ここは王宮よ
余計な言葉は口にしないで」
「ミリア様、もうあれもそれも口にしないけどあれはしたい」
「あれは駄目よ!」
「いやだよ!知ってる?
僕がどれだけ苦労してるか」
「大丈夫よ!」
「なにが?」
「今日、婚約者決めるさせるのよ
皇太子に!」
「無理だって~」
「無理じゃないわ!
やるのよ!」
「令嬢の顔じゃないよ」
「やらなきゃこっちがやられるんだから」
「もうやだよ」
「行くわよ、レオン戦場へ!」
「ただの夜会だよ~」
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