好きなんて、ウソつき。

春茶

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第7章

ハナちゃん

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強引に連れて来られたものの…。

「…えーっとホテルですか?」

「ちげーよ、マンション。俺の住んでるとこ」

「ここに住んでるの!?」

なんと、とっても大きい高級マンション。
もしかしてこいつ…お金持ちだったの!?

「おーい。はやく乗れ置いてくぞー」

いつのまにかエレベーターに乗ってドアを開けたまま待っててくれてる関村。

「もうちょっとまって!」

じっくりと目に焼き付けるあたし。
置いてくぞとか言っておいていくわけないんだからもうちょっとだけ…。

ウィーン

え、

「ちょっとちょっと!」

慌てて全速力で走り、なんとか閉じる前にこじ開けて乗り込めた。

「おー。さすがだな」

「あんたねぇ…」

本当に置いていこうとするかふつう!?
少しぐらい待っててくれたっていいのにさ!

ヒィヒィ言ってるあたしをみて関村がぷぷっと笑った。

「よく間に合ったな、すごいすごい」

「なんかぜんっぜん嬉しくない!」

なんだかんだ話してるとピンポーンとエレベーターが止まった。

「降りて、ここ」

「は、はい!」

緊張しながら関村の後を追う。

なにやらカードを差し込んでドアが開いたと思うと、関村はあたしを気にせずズカズカと入っていく。

「ただいまー」

「お、おじゃまします!」

うわぁ…広っ!

「関村って一人暮らし?」

「いや、妹と親と。今日は出かけてていないけどな」

「ふ、ふーん」

なんと、密室空間に関村と2人きり…。
それってやっぱりそういうこと!?

その時

「おかえりお兄ちゃーん!」

ん!?

奥からドタバタと走ってきたのは小柄の小さい女の子。

「あ?ハナなんでいるんだよ」

「えへへぇ。今日はお留守番してたの!」

か…かわいい!
まだ幼稚園くらいかな?
クリクリの目にまん丸の顔。
ツインテールがとてもよく似合う。
まるでお人形さんみたいだ。

「…お兄ちゃん。この人だれ?」

ハナちゃんは関村の脚に隠れながらあたしを指差した。

「こいつはおれの彼女。」

「えっと、未菜です!よろしくねハナちゃん」

そう言ってニコッと笑うとハナちゃんはパーっと表情が明るくなりあたしの脚に抱きついてきた。

「未菜おねぇちゃん。あそぼー?」

「あ、うん!いいよ!」

「じゃあ俺風呂入ってくるから。それまでこいつのこと頼んでいい?」

「えー!ハナも一緒にお風呂はいる!未菜おねぇちゃんも一緒に入ろうよ!」

「え!?」

何を言ってるのこの子!
いくらかわいいハナちゃんの頼みでもそれは無理です。

「俺はいいけど?」

関村はふっと鼻で笑った。

「な、ばっかじゃないの!むりですむりです」

「だってよ。残念だったなハナ」

「うん」

このバカ関村め。

「じゃハナ、良い子にしてろよ?」

「うん、わかったよぉ。未菜おねぇちゃんいこう!」

「う、うん」

ハナちゃんに手を引かれるまま歩き出す。

ぱっと振り返ると関村はふっと優しく笑ってドアを閉めた。
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