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世界観の詳細説明
マナテクノロジーの詳細
しおりを挟む◆マナ・エネルギー
『マナ・エネルギー』は
魔法機械を動かす動力源である。
元々、人の体の中にも
マナは存在しており
魔法だけではなく
生命活動にも必要なエネルギーだ。
『マナ・クリスタル』という
マナを内包した鉱石があり
現在の魔法機械で
使われているエネルギーは
全てマナ・クリスタルから
生み出されている。
なお、魔力とマナは
ほぼ同意語であるが
魔力とは
魔法やマナ全般に関する
総称であり
マナとは
魔法を使う際のエネルギーを
指す場合が多い。
◆マナ・クリスタル
マナ・クリスタルは
『魔力の結晶体』のこと。
主に『レイライン』(龍脈)
のある場所で採掘されやすい。
エレクトラには
『石油』や『電気』が存在せず
唯一のエネルギー源。
そのため
マナ・クリスタルをめぐる
世界規模の大戦(水晶戦争)が
過去に何度も
繰り返された歴史がある。
現在は
『人工マナ・クリスタル』が
安定供給されており
あらゆる機械に
人工マナ・クリスタルが
使われている。
◆マナ・イルミネーション
『マナ・イルミネーション』は
マナ・エネルギー使った
照明器具の総称。
『ライトの魔法』を
人工的に生成する機械で
電球などの
発光器具は必要ない。
発光させる位置や大きさが
自由に調整できるうえに
熱を持たないため
安全性も利便性も
マイアで使わている
『電気照明』に比べ格段に高い。
◆魔力認証
『魔力認証』とは
あらかじめ個人の魔力を
登録しておき
魔力を照合して
本人か確かめるシステム。
魔力は人によって
『性質』や『波形』が違い
同じものは存在しない。
そのため
マギコンを始め
扉のロックや魔力関知ゲートなど
あらゆるセキュリティに
魔力認証が使われている。
エレクトラでは
『9割以上』のロックが
魔力認証を使っており
アナログキー(普通の鍵)は
ほとんど使われていない。
◆マギナ・コンソール
一般的には
『マギコン』の
略称で呼ばれている。
見た目はスマホに似ているが
小型の『通信専用端末』で
端末自体では
データ処理を行っていない。
『データ管理施設』と
魔力通信でデータを送受信し
処理されたデータを
表示する仕組みになっている。
マイアの世界の
『クラウドアプリ』に近い。
なお、グリュンノアでは
『市民管理局』で
マギコンが発行されており
マギコンのシリアルナンバーが
所有者の市民番号となっている。
端末自体は無料で
登録手数料のみで発行して貰え
さらに、一定年数が経つと
最新型に交換してもらえる。
市民全員が所持することが
義務化されており
全員『魔力登録』しているため
防犯や保安に役立っている。
◆スピチュアル・ワールド
『スピ』の略称で呼ばれている
情報ネットワーク。
元々は念話ができる者同士で
意識をつなげて情報共有を
行っていたことから
『スピチュアル』の
名称がつけられた。
魔力通信を行っていること以外は
マイアの『インターネット』と同じで
掲示板・動画サイト・ネットゲーム
各種ネットショップなど
用途や使える機能は
ほとんど変わらない。
唯一、違う点は
『魔力認証』が
利用の際に必須なこと。
魔力認証によって
個人の年齢や権限を識別し
閲覧できる情報や
使えるコンテンツなどが
制限される。
◆空中モニター
正式名称は
『マナライト・モニター』
一般的には
『空中モニター』と言われている。
技術的には
『マナ・イルミネーション』と同じであり
ライトの魔法を応用して
空中に各種情報を表示している。
エレクトラでは
テレビやディスプレイと言った
表示専用の機器が存在しない。
そのため、あらゆる情報表示で
空中モニターが使われている。
交通標識や信号から
看板やポスター
また、個人宅の表札なども
空中モニターが使われている。
自由に場所や大きさを変更したり
通行の妨げにならないことから
非常に利便性の高いデバイスである。
なお、コンソール(入力機器)も
空中モニターと同じ原理で
空中に表示されている。
◆魔力通信
『魔力通信』は
元々人が行っていた念話を
『マナテクノロジー』によって
機械化したもの。
マイアの電波通信とは
根本的に違い
『転移魔法』によって
データを送信している。
電波と違い
目的地にピンポイントに移動するため
『データ減衰』が発生しない。
そのため
転送に掛かるタイムラグが
ほとんど発生せず
大容量のデータでも
一瞬で送受信が可能。
インターネットのように
電話回線などを使っていないため
完全にコードレスである。
なお、グリュンノアでは
通信費は無料。
ただし、市民税の中に
『通信税』が含まれている。
◆フローター
正式名称は
『オート・フロート・フロアー』
一般的には
『フローター』と呼ばれている。
マイアの世界の
エレベーターと用途は同じだが
ワイヤー式ではなく
魔法で浮遊している。
マナをエネルギー変換する
『マナ・フローター・エンジン』とは
構造が異なっており
フローターの場合は
『重力制御魔法』を使っている。
重力制御魔法は
『上下移動』しかできないが
装置が非常にコンパクトなため
ちょっとしたスペースがあれば
どこにでも設置できるのが利点。
なお、エレクトラには
エスカレーターに類するものがなく
建物内の上下移動は
全てフローターで行われている。
◆エア・ブルーム
『エア・ブルーム』とは
エレクトラで使われている
空を飛ぶ乗り物の総称である。
語源は、昔、魔女が使っていた
『空を飛ぶほうき』から来ている。
なお、エア・ブルームは
大きく分けると2つに分かれている。
1:飛行型
エア・ドルフィン
エア・カート
エア・ゴンドラ
エア・コンテナ
2:浮上型
セーフ・ドルフィン
ロード・カート
ロード・コンテナ
ロード・トレイル
『飛行型』は名前の通り
上空を飛ぶ乗り物である。
高度が1メートルを超えるものは
全て飛行型に分類される。
『浮上型』は
地面から少しだけ浮き上がるタイプで
正確には飛行ではなく
少しだけ浮き上がって走る機体だ。
飛行型と浮上型は
運転のためのライセンスが違い
機体の価格も大きく違う。
そのため
一般人の多くは
ライセンス取得が容易で
機体の価格が安い
浮上型を使う人が多い。
◆エア・ドルフィン
『エア・ドルフィン』は
気軽に乗れる個人用機体として
非常に人気が高い。
小型から大型まであるが
基本的には1人乗りか2人乗りである。
なお、エア・ドルフィンは
機体の正式名称ではなく
『商標名』である。
世界で初めて開発された
『マナフローター・エンジン』
を搭載した機体は
エア・モービル
という名称で販売された。
これは、一人乗りであったが
かなり大きさがある上に
見た目も武骨なものであった。
そのため
ほとんど売れることはなく
一般には普及しなかった。
そこで、大幅に小型化し
デザインもオシャレなものに改良して
個人向けに作り直したのが
『エア・ドルフィン』である。
名前も親しみやすかったせいか
これが大ヒット。
今では世界中に普及する
人気の機体になっている。
本来、このタイプの機体は
『エア・モービル』が
正式名称であるが
エア・ドルフィンの名称が
すっかり根付いてしまった。
なお、エア・ドルフィンを開発したのが
『エア・ヴァーズ社』であり
商標権を持っている。
そのため
『エア・ドルフィン』の名称を使うには
ライセンス料が必要である。
◆マナ・クレジット
『マナ・クレジット』は
マイアの世界のクレジットカードと
同じ機能のものである。
ただし、この世界には
カード類は一切存在しない。
身分証・免許証・クレジットカードなど
あらゆるカードが
全てデータ化されているためだ。
提示が必要な場合は
マギコンを操作して
空中モニターで表示する。
なお
『マナ・クレジットの決済』では
暗証番号は使っていない。
『魔力認証』を行い
カードの登録者の魔力と
照合を行うシステムだ。
魔力は人によって全く違うので
他の人にカードを悪用される心配がなく
セキュリティレベルが非常に高い。
ちなみに、グリュンノア内では
出店を含めた全ての店舗で
『マナ・クレジット決済』が可能である。
この町では
観光客誘致政策の1つとして
マナ・クレジットの導入が
『義務化』されているためだ。
そのため、ほとんどの人が
マナ・クレジット決済で
現金を使う人は少ない。
◆MV
正式名称は
『マナ・ライブ・ビュアー』
一般的には
『MV』と言われているが
若者たちは
『ラビ』という言い方を
する場合もある。
カメラで映した映像を
魔力通信を使って
動画配信したもの。
基本はライブ中継だが
映像アーカイブとして
残っているため
いつでも好きな時に
見ることができる。
マイアの世界の
『テレビ番組』のようなもので
『メディア局』が
制作と配信を行っている。
なお、メディア局は
ニュースの文字配信も行っており
マイアの世界の
『テレビ局』と『新聞社』が
セットになった形態になっている。
なお、この世界には
新聞や新聞社は存在しない。
ニュースは全て『MV』か
スピの『文字配信ニュース』になっている。
MVには
全世界配信の『メジャーMV』と
地域限定配信の『ローカルMV』がある。
『メジャーMV』の場合
視聴者数が数十億人のため
圧倒的な影響力がある。
上位階級のシルフィードは
『メジャーMV』に
出演することも多いため
知名度や人気が
段違いに高い。
◆マナ・フィールド
『結界魔法』の応用で作られた
魔法の障壁のこと。
ポール状の
『マナ・フィ―ルド発生装置』を使い
魔法障壁を発生させる。
ガードレール・工事現場
事故や事件現場・交通規制
病院の無菌室や特別治療室
イベント会場の列整理や
スーパーなどの防犯ゲートなど。
公共の様々なところで
『マナ・フィールド』が使われている。
また、家庭用の魔法機械でも
オーブンの障壁にも使用されている。
一番の利点は
『簡単に収納』ができること。
必要な時だけ発生させ
不要になれば、すぐに消すことが出来る。
ポールだけ設置すればいいので
設置費用も安く済む。
歩道の場合は
発生装置のポールが
普段は地面の中に収納してある。
魔法祭の
『シルフィード・パレード』のような
イベントなどがある時だけ
地表に出して
マナ・フィールドを展開している。
そのため、普段は
一切、場所をとることもなく
景観を崩すこともない。
マイアの世界でも
一部の国家施設では
少しずつ導入が始まっている。
◆時空航行船
時空を超え
『異世界を行き来する』
飛行船のこと。
ただし、現状は
『マイア』と『エレクトラ』の
行き来しかできない。
本来、平行世界は
並行ゆえに、行き来することは出来ない。
偶然2つの世界の間にできた
『ワームホール』(時空の歪み)を
通過しているだけで
自力で平行世界に移動する方法は
いまだに確立されていない。
平行世界は
全て別の時空間に存在するため
同じ時の流れに見えても
『時間軸』が異なっている。
平行世界の間には
『静止時空間』(亜空間)が存在する。
ここは時間が
停まっている空間のため
もし入った場合
あらゆる物の時が止まって
身動きが取れなくなる。
時空航行船は
『静止時空間』でも
自由に動けるための
『時空乖離シールド』を
船体に張っている。
なお、時空航行船の料金は
・特急便 2時間 10万ベル
・通常便 3時間半 6万ベル
・ナイトライン 8時間 2万ベル
このようになっている。
『ナイトライン』は夜行便で
低速飛行のため時間が掛かる。
運航した当初は
片道で『100万ベル』したが
技術革新と
各航空会社のサービス競争により
現在は、かなり低価格化されて来た。
◆LLS
LLSは
『ライフ・リンク・サポート』の略称。
これは個人を追跡する
サポートシステムで
離れた場所から
個人の居場所やバイタルチェックを
行うことが出来る。
魔力登録さえすればいいので
対象となる人間は
特にデバイスを装着する必要はない。
元々は『軍事技術』として
使われていたものであり
兵の居場所や生存確認に
使われるシステムだった。
マイアの世界のGPSとは違い
全て魔力関知装置で
位置特定を行っている。
現在は
持病のある人や
重病の患者のバイタルチェックなど
『医療用』に使われることが多い。
また、子供や老人の
位置確認用として
『ホームセキュリティ』でも
使われている。
その他にも
山や森などに入る際の
位置確認用にも使われたりする。
スポーツなどでも
使われる場合があり
『ノア・マラソン』では
全選手がLLSで
個別管理されていた。
非常に便利な反面
魔力登録をした者の
居場所や行動が筒抜けなため
『LLS情報運用法令』により
個人情報の取扱いに厳しい制限がある。
0
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