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第1部 家出して異世界へ
1-7子供の夢を守るのもシルフィードの大事なお仕事です
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午前中の仕事を終えると、いつも通り『エア・ドルフィン』に乗り、町の上空に繰り出した。地味な作業だけど、こうして飛び回って、一軒ずつ建物の位置を覚えたり、人の流れを観察するのは、とても大事な勉強だ。
昇級して『リトル・ウイッチ』になったら、すぐにお客様を乗せるので、今のうちに、しっかり覚えておかないとね。記憶には、あまり自信がないので、私の場合は特に念入りに……。
また、シルフィードに必要な能力の一つに『目視力』があった。特に、駆け出しのころは、町を歩いているお客様を、見付けることが重要だ。
幸い、私は子供のころから、視力が2.0なので、これはかなり自信がある。ただ、空を飛びながらなので、素早く発見する『動体視力』も必要だ。まぁ、これは慣れだよね。
通りを歩く人たちを、観察しながら飛んでいると、ふと気になり、エア・ドルフィンのスピードを落とす。視界に、気になる人物が、映ったからだ。白いワンピースを着た小さな女の子が、キョロキョロと、辺りを見回している。
迷子かな? それとも、何か探しているのかな――?
私は、着陸できる場所を探すと、ゆっくりと降下して行った。エア・ドルフィンを降りると、少女に笑顔で声を掛ける。
「こんにちは。どうしたの? 道に迷っちゃったのかな?」
少女は振り向き、つぶらな瞳で見つめてきた。
「あのね、ミミを探しているの」
「えーっと、ペットかな?」
「違うのっ! ミミはネコさんだけど、大事な家族なのっ!」
「あぁ、ごめんねっ、家族を探してたんだね」
少女の剣幕に、私は一瞬たじろいだ。でも、それだけ、真剣に探してるってことだよね。
「よかったら、私も探すの手伝うよ。あれ使えば、空からも探せるし」
私は、乗って来た、エア・ドルフィンを指さした。
「お姉ちゃん、もしかして、シルフィードの人……?」
「うん。私は〈ホワイト・ウイング〉所属の、如月風歌。よろしくね」
私は笑みを浮かべながら、優しく答える。
本当は、まだ見習いなんだけど、少女のキラキラした瞳を見る限り、夢を壊すような言葉は、避けたほうがいいだろう。この世界でシルフィードは、全少女たちの、憧れの的だ。元いた世界で言うと『魔法少女ヒロイン』みたいな感じかな。
「私は、スズカ。本当に、手伝ってもらっていいの――?」
「任せて、私は目がいいから、人探しとか得意なんだ」
私が答えた瞬間、不安げだった少女の表情が、明るく輝いた。
「わーいっ! シルフィードさん、よろしくねっ!」
いやー『シルフィードさん』って呼ばれるのも、悪くない。てか、超嬉しい!
この子にとっては、私は一人前のシルフィードなんだから、頼りない行動は、見せられないよね。よしっ、全力で猫探しするぞー!
私は、スズカちゃんを、エア・ドルフィンの後部座席に乗せると、ゆっくり慎重に浮上した。
「どう、大丈夫? 怖くない?」
「うん、ぜんぜん平気っ。私、エア・ドルフィン乗るの、初めてなんだぁー。うわぁー、凄い凄い、屋根が見えるー。風が気持ちいー!」
スズカちゃんは、興奮して、喜々とした声を上げる。
私が、初めてエア・ドルフィンで飛んだ時と、まったく同じ反応なので、思わず笑みがこぼれた。
「じゃあ、ゆっくり飛んでいくから、見つけたら教えてね」
「はーい!」
普段は、かなり高度をとって飛ぶが、今回は、屋根すれすれの高さを、ゆっくり飛んでいく。猫は小さいから、あまり高い所からだと、見えないからね。
あと、後ろに子供を乗せているので、かなり慎重に、低速で飛んでいた。実は、ゆっくり飛ぶのは、高速で飛ぶより、ずっと制御が難しい。ここら辺は、自転車と同じだね。
こんな低空飛行をするのは、初めてだけど、何事も経験と勉強だ。周囲を一通り、飛び回ってみるが、屋根にも地面にも、猫は見つからなかった。
結局、いったん地面に降りて、足で探すことになった。狭い所に入り込んでいると、空からじゃ見えないので。
建物の間の、小さな隙間を通ったり、塀の上を歩いたりとか。こんなのするの、子供のころ以来で久しぶりだ。でも、童心に戻ったみたいで、凄く楽しい。
くまなく探していくが、どこにも猫の姿は、見当たらなかった。猫って、狭いところに入るし、動きが速いから、見つけるの大変だもんねぇ……。
どれぐらいの時間、探し回っただろうか? さすがに歩き疲れて、私たちは、公園で休憩することにした。二人でベンチに腰掛けると、ホッと一息つく。暗く落ち込んでいる、スズカちゃんの姿を見て、私はそっと声を掛けた。
「ちょっと、ここで待っててね。すぐに、戻って来るから」
私は、勢いよく立ち上がると、たたたっと走って行く。
向かった先は、アイスクリームの屋台だ。二つ買うと、大事に握り締め、再びベンチに戻る。
「はい、どうぞ」
「いいの――?」
アイスを差し出すと、スズカちゃんは、きょとんとした表情をした。
「スズカちゃんが、一生懸命、頑張ったご褒美だよ」
「わー、ありがとー!」
彼女は、満面の笑みを浮かべながら、受け取る。
そういえば、こっちの世界に来てから、アイスなんて、初めて食べるなぁー。生活がギリギリだったから、パンを買うだけで、やっとだったし。たぶん、エンゲル係数は、滅茶苦茶、高い思う……。
でも、たまには、こういうのもいいよね。昔は、当たり前に食べていたアイスも、今では、ささやかな贅沢だ。
うーん、やっぱり美味しぃー! 体中に糖分が、染みわたる感じがするよー。
一休みすると、また探索を再開した。空と地上、両方から探すが、ただ時間だけが過ぎていく。黙々と探しているうちに、日が傾き、夕暮れ時になった。
安請け合いしちゃったけど、想像以上に大変だね、猫探しって。残念だけど、そろそろ切り上げないと――。
「ねぇ、スズカちゃん。もう時間も遅いし、今日はここら辺で、帰ろう?」
そっと声を掛けると、彼女は悲し気な表情を浮かべた。
「ミミちゃんって、大事な家族なんでしょ? だったら、必ず帰って来るよ。ちょっと、お出掛けしてるだけじゃないかな? 帰って来なかったら、また探すの、手伝ってあげるから、ね」
「……うん」
彼女は、小さく頷いた。
私は、エア・ドルフィンの後ろに、スズカちゃんを乗せ、夕日の見える空を、ゆっくりと飛んでいく。
柔らかな風が頬をなで、とても気持ちがいいが、やはり消化不良だった。最後まで、付き合ってあげたいけど、仕事中だし、そろそろ私も帰らないと――。
彼女の家の、青い屋根が見えてくると、ゆっくり高度を落とす。その時、スズカちゃんが、突然、声を上げた。
「あぁっ、ミミっ!」
私は慌てて下に視線を向けると、歩いていた白猫が、ひょいっと振り返る。
着地した直後、彼女は、エア・ドルフィンから飛び降りて、ミミに走り寄った。すっと手を伸ばすと、ミミを大事そうに抱きかかえ、頬ずりする。
「やっぱり、ちゃんと、帰って来てくれたね。大事な家族なんだもん、どんなことがあっても、必ず我が家に帰って来るよ」
「うんっ!」
スズカちゃんは、満面の笑みを浮かべながら、元気に答えた。
だが、なぜか、私の心はチクチクと痛んだ。考えてみれば、もう四ヶ月以上も、実家に帰っていない。偉そうに、言える立場じゃないんだよね……。
私は、お別れの挨拶をして、立ち去ろうとすると、後ろから声を掛けられた。
「お姉ちゃん、本当にありがとう! 私――私ね、決めたんだ。私、大きくなったら、シルフィードになるっ!」
「おぉっ、素敵な夢だね。頑張って」
「うん、お姉ちゃんみたいな、素敵なシルフィードになるんだっ!」
「えっ、私みたいな?! そっか……うん、楽しみにしてるっ!」
私は、大きく手を振るスズカちゃんに、見送られながら、その場を飛び去った。
オレンジ色に染まった、夕暮れの空を眺めながら、先ほどの言葉を思い返す。
「私みたいな、シルフィードになりたい、か――。えへへっ」
嬉しさと恥ずかしさが半々で、顔がちょっと熱くなった。
結局、見習いだという事実は、言えなかったけど。スズカちゃんが、シルフィードになる前に、一人前になっておけば、いいよね。
彼女の夢を壊さないためにも、明日からまた、全力で頑張りまっしょい!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
次回――
『仕組みは分かんないけど魔法って超便利なんだよね』
ムーン・プリズムパワー・メイクアップ!
昇級して『リトル・ウイッチ』になったら、すぐにお客様を乗せるので、今のうちに、しっかり覚えておかないとね。記憶には、あまり自信がないので、私の場合は特に念入りに……。
また、シルフィードに必要な能力の一つに『目視力』があった。特に、駆け出しのころは、町を歩いているお客様を、見付けることが重要だ。
幸い、私は子供のころから、視力が2.0なので、これはかなり自信がある。ただ、空を飛びながらなので、素早く発見する『動体視力』も必要だ。まぁ、これは慣れだよね。
通りを歩く人たちを、観察しながら飛んでいると、ふと気になり、エア・ドルフィンのスピードを落とす。視界に、気になる人物が、映ったからだ。白いワンピースを着た小さな女の子が、キョロキョロと、辺りを見回している。
迷子かな? それとも、何か探しているのかな――?
私は、着陸できる場所を探すと、ゆっくりと降下して行った。エア・ドルフィンを降りると、少女に笑顔で声を掛ける。
「こんにちは。どうしたの? 道に迷っちゃったのかな?」
少女は振り向き、つぶらな瞳で見つめてきた。
「あのね、ミミを探しているの」
「えーっと、ペットかな?」
「違うのっ! ミミはネコさんだけど、大事な家族なのっ!」
「あぁ、ごめんねっ、家族を探してたんだね」
少女の剣幕に、私は一瞬たじろいだ。でも、それだけ、真剣に探してるってことだよね。
「よかったら、私も探すの手伝うよ。あれ使えば、空からも探せるし」
私は、乗って来た、エア・ドルフィンを指さした。
「お姉ちゃん、もしかして、シルフィードの人……?」
「うん。私は〈ホワイト・ウイング〉所属の、如月風歌。よろしくね」
私は笑みを浮かべながら、優しく答える。
本当は、まだ見習いなんだけど、少女のキラキラした瞳を見る限り、夢を壊すような言葉は、避けたほうがいいだろう。この世界でシルフィードは、全少女たちの、憧れの的だ。元いた世界で言うと『魔法少女ヒロイン』みたいな感じかな。
「私は、スズカ。本当に、手伝ってもらっていいの――?」
「任せて、私は目がいいから、人探しとか得意なんだ」
私が答えた瞬間、不安げだった少女の表情が、明るく輝いた。
「わーいっ! シルフィードさん、よろしくねっ!」
いやー『シルフィードさん』って呼ばれるのも、悪くない。てか、超嬉しい!
この子にとっては、私は一人前のシルフィードなんだから、頼りない行動は、見せられないよね。よしっ、全力で猫探しするぞー!
私は、スズカちゃんを、エア・ドルフィンの後部座席に乗せると、ゆっくり慎重に浮上した。
「どう、大丈夫? 怖くない?」
「うん、ぜんぜん平気っ。私、エア・ドルフィン乗るの、初めてなんだぁー。うわぁー、凄い凄い、屋根が見えるー。風が気持ちいー!」
スズカちゃんは、興奮して、喜々とした声を上げる。
私が、初めてエア・ドルフィンで飛んだ時と、まったく同じ反応なので、思わず笑みがこぼれた。
「じゃあ、ゆっくり飛んでいくから、見つけたら教えてね」
「はーい!」
普段は、かなり高度をとって飛ぶが、今回は、屋根すれすれの高さを、ゆっくり飛んでいく。猫は小さいから、あまり高い所からだと、見えないからね。
あと、後ろに子供を乗せているので、かなり慎重に、低速で飛んでいた。実は、ゆっくり飛ぶのは、高速で飛ぶより、ずっと制御が難しい。ここら辺は、自転車と同じだね。
こんな低空飛行をするのは、初めてだけど、何事も経験と勉強だ。周囲を一通り、飛び回ってみるが、屋根にも地面にも、猫は見つからなかった。
結局、いったん地面に降りて、足で探すことになった。狭い所に入り込んでいると、空からじゃ見えないので。
建物の間の、小さな隙間を通ったり、塀の上を歩いたりとか。こんなのするの、子供のころ以来で久しぶりだ。でも、童心に戻ったみたいで、凄く楽しい。
くまなく探していくが、どこにも猫の姿は、見当たらなかった。猫って、狭いところに入るし、動きが速いから、見つけるの大変だもんねぇ……。
どれぐらいの時間、探し回っただろうか? さすがに歩き疲れて、私たちは、公園で休憩することにした。二人でベンチに腰掛けると、ホッと一息つく。暗く落ち込んでいる、スズカちゃんの姿を見て、私はそっと声を掛けた。
「ちょっと、ここで待っててね。すぐに、戻って来るから」
私は、勢いよく立ち上がると、たたたっと走って行く。
向かった先は、アイスクリームの屋台だ。二つ買うと、大事に握り締め、再びベンチに戻る。
「はい、どうぞ」
「いいの――?」
アイスを差し出すと、スズカちゃんは、きょとんとした表情をした。
「スズカちゃんが、一生懸命、頑張ったご褒美だよ」
「わー、ありがとー!」
彼女は、満面の笑みを浮かべながら、受け取る。
そういえば、こっちの世界に来てから、アイスなんて、初めて食べるなぁー。生活がギリギリだったから、パンを買うだけで、やっとだったし。たぶん、エンゲル係数は、滅茶苦茶、高い思う……。
でも、たまには、こういうのもいいよね。昔は、当たり前に食べていたアイスも、今では、ささやかな贅沢だ。
うーん、やっぱり美味しぃー! 体中に糖分が、染みわたる感じがするよー。
一休みすると、また探索を再開した。空と地上、両方から探すが、ただ時間だけが過ぎていく。黙々と探しているうちに、日が傾き、夕暮れ時になった。
安請け合いしちゃったけど、想像以上に大変だね、猫探しって。残念だけど、そろそろ切り上げないと――。
「ねぇ、スズカちゃん。もう時間も遅いし、今日はここら辺で、帰ろう?」
そっと声を掛けると、彼女は悲し気な表情を浮かべた。
「ミミちゃんって、大事な家族なんでしょ? だったら、必ず帰って来るよ。ちょっと、お出掛けしてるだけじゃないかな? 帰って来なかったら、また探すの、手伝ってあげるから、ね」
「……うん」
彼女は、小さく頷いた。
私は、エア・ドルフィンの後ろに、スズカちゃんを乗せ、夕日の見える空を、ゆっくりと飛んでいく。
柔らかな風が頬をなで、とても気持ちがいいが、やはり消化不良だった。最後まで、付き合ってあげたいけど、仕事中だし、そろそろ私も帰らないと――。
彼女の家の、青い屋根が見えてくると、ゆっくり高度を落とす。その時、スズカちゃんが、突然、声を上げた。
「あぁっ、ミミっ!」
私は慌てて下に視線を向けると、歩いていた白猫が、ひょいっと振り返る。
着地した直後、彼女は、エア・ドルフィンから飛び降りて、ミミに走り寄った。すっと手を伸ばすと、ミミを大事そうに抱きかかえ、頬ずりする。
「やっぱり、ちゃんと、帰って来てくれたね。大事な家族なんだもん、どんなことがあっても、必ず我が家に帰って来るよ」
「うんっ!」
スズカちゃんは、満面の笑みを浮かべながら、元気に答えた。
だが、なぜか、私の心はチクチクと痛んだ。考えてみれば、もう四ヶ月以上も、実家に帰っていない。偉そうに、言える立場じゃないんだよね……。
私は、お別れの挨拶をして、立ち去ろうとすると、後ろから声を掛けられた。
「お姉ちゃん、本当にありがとう! 私――私ね、決めたんだ。私、大きくなったら、シルフィードになるっ!」
「おぉっ、素敵な夢だね。頑張って」
「うん、お姉ちゃんみたいな、素敵なシルフィードになるんだっ!」
「えっ、私みたいな?! そっか……うん、楽しみにしてるっ!」
私は、大きく手を振るスズカちゃんに、見送られながら、その場を飛び去った。
オレンジ色に染まった、夕暮れの空を眺めながら、先ほどの言葉を思い返す。
「私みたいな、シルフィードになりたい、か――。えへへっ」
嬉しさと恥ずかしさが半々で、顔がちょっと熱くなった。
結局、見習いだという事実は、言えなかったけど。スズカちゃんが、シルフィードになる前に、一人前になっておけば、いいよね。
彼女の夢を壊さないためにも、明日からまた、全力で頑張りまっしょい!
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