私異世界で成り上がる!! ~家出娘が異世界で極貧生活しながら虎視眈々と頂点を目指す~

春風一

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第5部 厳しさにこめられた優しい想い

5-10一年の最後に突然の宣告って私どうすればいいの……?

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 早朝。私は〈東地区〉の上空を飛んでいた。結局、昨夜は、なかなか寝れなくて、三時半ごろまで起きていたけど、五時ちょっと過ぎには、目が覚めてしまった。でも、体はとても軽いし、気分も乗っていて、いつになく絶好調だ。

 私は、急いで身支度を整えると、買い置きしてあったパンで、サッと朝食を済ませる。準備が終わると、階段を早足で降りていった。

 アパートの庭に出て、エア・ドルフィンに乗り込むと、意気揚々と会社に向かう。毎朝、やる気満々だけど、今日はいつもの、倍以上の気合の乗りだった。心の底から、やる気と熱い気持ちが湧き出して来る。

 今日は、十二月三十日。昨夜、年越しをしたから、一般の人たちは、今日から新年だ。でも、会社はまだ、年が明けていない。仕事の最終日までは、旧年度のままだからだ。

 ナギサちゃんの言った通り、今日の『仕事納め』を、完ぺきにこなすまでは、終わりじゃないんだよね。一年の締めくくりとして、気を引きしめないと。

 なお、三十一日から、翌年の六日までは、会社がお休みになる。うちだけじゃなくて、全シルフィード会社が、この期間は『お正月休み』だった。

 当分、掃除はできないから、朝の掃除も、特に念入りにやるつもりだ。今日は、予約は一件もないし。九時からは、リリーシャさんと一緒に、大掃除をすることになっている。でも、その前に、少しでも、やっておいた方がいいからね。

 今年一年、この会社にも、リリーシャさんにも、言葉では言い尽くせないほど、大変にお世話になった。だから、せめてもの恩返しだ。今は、掃除ぐらいでしか、お返しできないので。

 会社に到着すると、まずは、軽く準備運動をする。そのあと、ほうきを持ってくると、敷地の隅から隅まで、綺麗にはいて行った。でも、いつもと違って『今年一年、ありがとう』と、一はきごとに、心を込めてやっていく。

 昨日は、送る全ての月に感謝したから、今日は、会社に一杯、感謝しようと思う。一年間、とても充実した日々が過ごせたのも、この会社のお蔭だからね。私の全てのスタート地点であり、第二の実家のようなものだから。

 庭の掃除が終わると、ハタキ・バケツ・雑巾を持って来て、外に置いてある機体を掃除していく。まずは、水路に係留してある、エア・ゴンドラの清掃から始めた。ていねいに、ハタキを掛けたあと、キュッキュと雑巾がけをする。

 手を動かしながら『今年一年、お疲れ様でした』と、機体にも、感謝の気持ちを伝えた。今乗ってるのは、練習機だけなんだけど、来年は、お世話になるかもしれない。それに、機体もうちの会社の、大事な家族のようなものだからね。

 外が終わると、ガレージの中に移って、次々と掃除を進めて行った。ついでに、全ての機体に、お疲れ様と、ありがとうの気持ちを伝えて行く。

 ガレージ内の、全ての機体の掃除が終わると、ふぅーっと息を吐きながら、周囲を見回した。どの機体もピカピカになって、とても清々しい気分だ。

「今年は、本当にありがとう。来年もまた、ヨロシクね」
 私は、そっと声を掛けると、ガレージをあとにする。

 次に向かったのは、事務所だ。普段から、綺麗にしているから、特に汚れている場所はない。でも、隅から隅までハタキを掛け、そのあとは、念入りに雑巾がけをして行った。

 たとえ、汚れていなくても、掃除をするのは大事なことだ。気持ちが、スッキリするし、何より、掃除したところが輝いて見える。

 昔のずぼらな私には、分からなかった感覚だよね、これって。実家にいたころは、月に一度すら、掃除とか、やってなかったので……。

 私が、せっせと机を拭いていると、後ろから声を掛けられた。

「風歌ちゃん、おはよう。今日も、早いわね」
「リリーシャさん、おはようございます。今日も一日、よろしくお願いいたします!」

 私は、腰から九十度にまげて、思いっきり気合を入れて、元気に挨拶をする。

「本当に、風歌ちゃんは元気ね」
「これだけが取り柄ですし。今日は、最終日ですので」

「今日は、定時でいいって言ったのに。昨日は、遅かったのでしょ?」
「寝たのは深夜ですけけど、いつも以上に、早く目が覚めちゃいまして」

 テンションが高い時って、全然、疲労を感じないし、寝なくても平気なんだよね。向こうの世界にいた時も、年末年始になると、いつもこんな感じだった。でも、今年はいつになく、超絶テンションが高い。

 初めての異世界での年越しで、舞い上がっているのだと思う。でも、一番は、明るい未来のへの期待が、物凄く大きいからだ。今年も最高だったけど、来年はもっと、素敵な年になる予感がする。

「風歌ちゃんらしいわね。でも、ほどほどに。一応、病み上がりなんだから」 
「はい。でも、大丈夫ですよ。完全に、ピンピンしてますから!」

 足のケガも完治したし、退院後も、滅茶苦茶、絶好調だ。むしろ、以前よりも、調子がいいぐらいだった。何だかんだで、ケガをしている間も、適度に体を鍛えていたし。なんか、精神的にも強くなった気がする。

「外はもう、大丈夫そうね。毎朝、やってくれているし」
「はい。庭掃除も、機体磨きも、全部やっておきました」

 毎朝、しっかりやってるし、今朝も、完璧に仕上げてある。特に、機体磨きには、絶対の自信があった。

「じゃあ、大掃除は、一階から始めましょう。まずは、事務所のいらない物の処分と、軽い模様替えも必要ね。あと、カーテンは、新しい物を用意してあるから、全部、交換してしまいましょう」 

「それって、こないだ届いた、大きな荷物ですよね? 倉庫にしまってあるので、私持ってきますね」

 私は、小走りで倉庫に向かうと、目的のダンボールを、すぐに見つけ出す。サッと持ち上げると、再び小走りで、事務所に戻った。

「じゃ、開けちゃいますね」

 私は、机に置いてあったカッターで、箱のガムテープ部分に、そっと切れ目を入れる。箱を開くと、中には真新しいカーテンが、数組入っていた。

「まずは、今付いているカーテンを、外してしまいましょう」
「はい、任せてください」

 私は立ち上がると、レールから、カーテンを外していった。『マナ・フィールド』を使った、出し入れ可能なカーテンもある。けど、うちの会社では、普通のカーテンを使っていた。やっぱり、普通のカーテンのほうが、見た目がいいからね。

 でも、普通のカーテンだと、いくら部屋を綺麗にしていても、日の光で、だんだん色あせたり、ほこりが付いて、くすんで来たりしちゃうんだよね。

「このカーテンは、どうするんですか?」
「全部、処分ね。もう、何年も使っているから」

「でも、捨てちゃうの、もったいなくないですか?」
「なら、風歌ちゃんが、持って帰る?」
「いえ――うちは、窓が一個しかありませんので……」

 屋根裏部屋なので、小さな窓が一個あるだけだ。そもそも、カーテンを付けるほどの、大きさじゃないんだよね。

 カーテンが外し終わると、二人で一緒に、新しいカーテンに付け替えて行く。真っ白なレースのカーテンに、その手前には、クリーム色のカーテンを設置した。

 事務所の中は、基本的に、白を基調としたものが多い。社名が〈ホワイト・ウイング〉だから、やっぱり基本は白だよね。

 カーテンの設置が終わると、今度は、事務所の中の、いらなさそうな物を、選び出していく。

 机の引き出しの中とかって、意外といらない物が、溜まってたりするんだよね。私の机の中には、買い物した時のレシートが、どっさり詰まってたりする。もちろん、これは全て処分だ。ついつい、レシートって、とっておく癖があるので――。

「風歌ちゃん、それはもう、交換したほうがいいんじゃない?」 
「あぁ、そういえば、ボロボロですよね。でも、使い慣れてて」

 私が、練習飛行の時に持って行く、紙の地図は、しわしわで色あせていた。

「想い出も、大事だけど。新年を迎える時は、新しくしたほうがいいのよ。そのほうが、心機一転するでしょ?」
「なるほど、そうですね。じゃあ、倉庫にあった、新しい地図と交換しておきます」

 私は、倉庫に小走りで向かうと、新品の紙の地図を持って来た。やっぱり、新品だと、綺麗で新鮮な気分がする。

「でも、風歌ちゃんも、もう直ぐ、地図はいらなくなるわね」
「えっ、何でですか?」

「だって、来年は、もう一人前でしょ?」
「あぁ、そうでした。そっちも、気持ちを切り替えないとですよね」

 そうだ、年が明けたら、もう一人前だ。だから、いつまでも、見習い気分でいてはいけない。地図を見てもいいのは、見習いの内だけだし。

「でも、そうするともう、地図は全く使わなくなるんですか?」
「一人前になっても、しばらくは、使うと思うわ。気付いたことを、書き込んだりとか。外で使わなくても、事務所にいる時に、確認することもあるし」

「なるほど、じゃあ、もうしばらくは、持っていてもいいんですね」 
「お客様を、ご案内する時以外は、いつ見ても大丈夫よ」

 それを聴いて、少しホッとする。まだまだ、全部を覚えた訳じゃないからね。生まれた時から、この町にいるナギサちゃんたちと違って、数ヶ月しかいない訳だから。知らない場所が、まだ、いっぱい残っている。

 その後も、色々な世間話をしながら、少しずつ部屋を移動して、大掃除を続けた。事務所のあとはキッチン。そのあとは、倉庫、洗面所、シャワー室など。

 一階が終わると、二階に移動して、休憩室や倉庫を掃除して行く。でも、普段からやっているので、思ったほど、時間は掛からなかった。それに、年末に大掃除をすると聞いていたので、あらかじめ、ほぼ終わらせておいたんだよね。

 昔の自分からは、考えられないけど。私も、ずいぶんと、計画的で几帳面になったよねぇー。リリーシャさんの教えもあるけど、ナギサちゃんの影響が、かなり大きいかも。

 こうして、リリーシャさんと、お話ししながら仕事をするのは、物凄く楽しい。普段は、一日中、営業に出ちゃってるから、なかなか一緒の時間が取れないし。同じ会社で働いているのに、こういう機会は、滅多にないんだよね。

 世間話をしながら掃除をしていたら、あっという間に、全て終わってしまった。時計を見ると、十一時ちょっと過ぎ。予想よりも、大幅に早く終了した。

「お疲れ様、風歌ちゃん」 
「リリーシャさんも、大変お疲れ様でした」

「これで、安心して、新年が迎えられるわね」
「はい、スッキリ新年が迎えられます」
 
 カーテンも新しくなり、軽く模様替えもしたせいか、事務所が、いつも以上に新鮮で輝いて見えた。

「風歌ちゃん、今年一年、本当にお疲れ様でした」
 リリーシャさんは、軽く頭を下げる。

「そんな、とんでもない。リリーシャさんこそ、本当にお疲れ様でした。大したお役に立てなくて、申しわけないです。それに、一杯ご迷惑もお掛けして……」

 本当に、お世話になりっぱなしの一年だった。何もできなかった私に、一から十まで、全て優しく教えてくれた。しかも、査問会や墜落事故の件では、物凄い迷惑を掛けてしまった。

「いいのよ、そんなこと。それより、風歌ちゃんがいてくれたお蔭で、とても素敵な一年になったわ」
「それは、私もです! リリーシャさんのお蔭で、毎日が凄く幸せでした」

 顔を見合わせると、お互いに微笑む。

「それで、今年の最後に、風歌ちゃんに、大事な話があるの――」
「はい、何でしょうか?」
 
 リリーシャさんは、ゆっくりと自分の机の引き出しを開けると、一枚の紙を取り出した。私に向き直ると、その紙を、そっと差し出す。

「……こ、これって――」
 私は、その書類を見た瞬間、固まった。

「まだ、未提出だったでしょ? そろそろ、出して貰わないと」
「い、いやこれは……。その、一人前になってから、出そうかと思って――」

「それでは、ダメなのよ。これを出して貰わないと、正式な社員として、認められないから。昇級試験も、受けられないもの」

 私の前に出された書類は『同意書』だった。未成年の場合、家族の承認のサインをもらう必要がある。本来なら、入社時に出さなければ、ならないものだ。でも、色々事情があるからと、保留にしてもらっていたのだ。

 まさか、よりによって、今年の最後にこの件が来るとは……。

「今すぐに、もらってきてね」
「ええっ?! 今すぐですか? いや、それは流石に――。その、交通費とかも、色々掛かりますし……」

 向こうの世界への、時空航行船のチケット代も、馬鹿にならない。通常便だと、私のお給料の、二ヵ月分ぐらいの料金が掛かる。

 一応、夜行便なら、なんとか行けなくもないけど。この時期では、とっくに予約が埋まっているはずだ。しかも、混んでいる時期は、料金も高い。

「それなら、大丈夫よ」 

 リリーシャさんは、引き出しの中から、白い封筒を取り出した。私は、差し出された封筒を受け取り、そっと中身を確認して見る。すると――。

「これって、特急便のチケット。しかも、今日の十三時のですか?!」
「特急便なら、二時間で到着するから、今日中に行けるわね。それに、明日から一週間、お正月休みなのだから。実家に帰るのには、ちょうどいいでしょ?」
 
 リリーシャさんは、軽く微笑む。

「いや……そういう問題ではなく。そんな急に――心の準備が……」
 私の鼓動が、急にバクバクと激しくなった。

 帰るなんて、全然、言ってないし。メールを誤送信して以降、連絡も取ってないし。そもそも、帰るのは、一人前になってからの予定だったから――。

「あの、来年になって、昇級してからということでは、ダメですか……?」

 大抵のことは、ドーンとできる。でも、この件だけは、どうしても気が進まなかった。家出の件は、私の人生の中でも、最大の黒歴史だからだ。

「ダメよ。もし、同意書を貰って来ないのであれば、今日限りで辞めてもらうから」
「えっ――?!」  

 リリーシャさん顔からは笑みが消え、真剣な表情になっていた。

 そ、そんな……。本気で言ってるんですか、リリーシャさん――?

 私は、頭が真っ白になったまま、ただ立ち尽くすしか出来なかった……。




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

第6部(見習い編最終部)予告――


「どうかみんな、私に力を貸して……」

「それで、何をしに来たの――?」

「それは流石に、チャレンジャーを通り越して、馬鹿じゃないの?」

『私のいる場所は、ここじゃない――』

「えっ……何でそれを?」

「その程度の覚悟もない人間が、上を目指せるとでも思ってるの?」

「なんか寂しいもんね。今までの日常が、変わってしまうのって」

『これで人生が終わりでも、いいと思ってる』

「それだけ、真剣だってことでしょ?」

「ごめんね、今まで隠していて」

「ちょっ……なんで……?!」

『もっと先に、限界を超えて……』



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