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異世界で新たな一歩目を!
第六話 『俺の拒否権は?』
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説明を求めようと俺がミリエルさんの方を向くと、彼女は何故か半透明状態になっていた。
「ど、どうしたんだ!」
なんかさっきから驚いてばっかだ。
流石にもうお腹一杯だぞ。
「問題ありません。ただ、私には下界に存在できる時間に制限があるのです。」
もう下界とかいきなり言われても驚かない。
「なので、もうそろそろ私はいなくなります。なので、この子と契約してあなたが同じようなことをしないか見張らせてください。」
すると、ミリエルさんの手から拳くらいの大きさの羽の生えた小人がこちらに飛んできた。
実体がおぼろげで、何となくその小人の後ろが透けて見える。
何ともファンタスティックな光景だ。
地球ではまずお目にかかれない。
「この子は?」
「私の従者の一人です。基本この下界を主に行動させているので、いなくなることはありません。また、私と距離が離れていても会話出来るので、あなたが転移を発動したら逐一報告させます。」
そう言うと、ミリエルさんはもうほとんど見えなくなっていた体を本当に消えてしまった。
「いや、俺の拒否権は?」
俺は茫然として、そんなことしか言えないのだった。
...................................................
.............................
..............
ミリエルさんが消えてから、俺は休息を取るためにショウワールさんのところに戻っていた。
「次元転移」で世界の時間を戻しても、俺の体力まで戻るわけでは無いのだ。
ほとんど休息を取らずに、体感時間で三時間くらい魔物を狩っていたので、疲労はもうピークに達している。
俺がダンジョンから出ると、外は俺がダンジョンに入った時と同じくらいに眩しく、長時間日の光を浴びてなかった俺は少し目を細めてしまう。すると、
「おお、もう戻られたのですね。」
そう言いながら、ショウワールさんがこっちに向かってきた。
というか、この人この国の宰相なのに暇だな。
いや、俺が「次元転移」で同じ時間を何回もループしてるから、そう感じるだけなのだろうか。
ちょっと確認してみるか。
「あの、俺がダンジョンに入ってからどれくらい経ちましたか?」
「そうですね、大体二十分くらいではないでしょうか。」
マジかよ。全然時間が経っていないじゃないか。
「もし、ダンジョンに潜られて疲れておられるのなら、今は一度休まれますか?」
「ありがとうございます。じゃあ、ちょっとだけ休みませてください。」
俺が疲れているのを感じたのか、ショウワールさんは気を利かせて提案してくれた。
実際にはまだこの世界に来てから一日も経っていないが、それでもとても濃い一日だった。
こんなに疲れたのは、給料が良かった深夜のアルバイトの為に三徹した時以来だ。
その言葉に俺は甘えて、メイドさんに案内されたとても豪華な部屋のベッドで泥のように眠るのだった。
「ど、どうしたんだ!」
なんかさっきから驚いてばっかだ。
流石にもうお腹一杯だぞ。
「問題ありません。ただ、私には下界に存在できる時間に制限があるのです。」
もう下界とかいきなり言われても驚かない。
「なので、もうそろそろ私はいなくなります。なので、この子と契約してあなたが同じようなことをしないか見張らせてください。」
すると、ミリエルさんの手から拳くらいの大きさの羽の生えた小人がこちらに飛んできた。
実体がおぼろげで、何となくその小人の後ろが透けて見える。
何ともファンタスティックな光景だ。
地球ではまずお目にかかれない。
「この子は?」
「私の従者の一人です。基本この下界を主に行動させているので、いなくなることはありません。また、私と距離が離れていても会話出来るので、あなたが転移を発動したら逐一報告させます。」
そう言うと、ミリエルさんはもうほとんど見えなくなっていた体を本当に消えてしまった。
「いや、俺の拒否権は?」
俺は茫然として、そんなことしか言えないのだった。
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ミリエルさんが消えてから、俺は休息を取るためにショウワールさんのところに戻っていた。
「次元転移」で世界の時間を戻しても、俺の体力まで戻るわけでは無いのだ。
ほとんど休息を取らずに、体感時間で三時間くらい魔物を狩っていたので、疲労はもうピークに達している。
俺がダンジョンから出ると、外は俺がダンジョンに入った時と同じくらいに眩しく、長時間日の光を浴びてなかった俺は少し目を細めてしまう。すると、
「おお、もう戻られたのですね。」
そう言いながら、ショウワールさんがこっちに向かってきた。
というか、この人この国の宰相なのに暇だな。
いや、俺が「次元転移」で同じ時間を何回もループしてるから、そう感じるだけなのだろうか。
ちょっと確認してみるか。
「あの、俺がダンジョンに入ってからどれくらい経ちましたか?」
「そうですね、大体二十分くらいではないでしょうか。」
マジかよ。全然時間が経っていないじゃないか。
「もし、ダンジョンに潜られて疲れておられるのなら、今は一度休まれますか?」
「ありがとうございます。じゃあ、ちょっとだけ休みませてください。」
俺が疲れているのを感じたのか、ショウワールさんは気を利かせて提案してくれた。
実際にはまだこの世界に来てから一日も経っていないが、それでもとても濃い一日だった。
こんなに疲れたのは、給料が良かった深夜のアルバイトの為に三徹した時以来だ。
その言葉に俺は甘えて、メイドさんに案内されたとても豪華な部屋のベッドで泥のように眠るのだった。
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