始めのダンジョンをループし続けた俺が、いずれ世界最強へと至るまで~固有スキル「次元転移」のせいでレベルアップのインフレが止まらない~

Rough ranch

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異世界で新たな一歩目を!

第二十話 『職業のを選択しよう!』

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 周りには、大体五十名くらいの騎士たちが待機している。
 全員から何となく高レベルっぽい雰囲気を感じる。
 多分、騎士団の精鋭達かと思う。
 まだ俺のレベルが低いだけで、彼らは普通の一兵卒という可能性もあるけど。
 まあ、この世界に召喚されたばかりで俺はステータス等の常識に疎いし、彼らの意見を一応参考に出来るのは嬉しい。

『キヨハラ様、選択できる職業候補を見せて欲しいのさ。』

 俺が職業を決めようとステータスを開いた時、肩からいきなりクルトが話しかけてきた。

「まあいいけど、お前にはあんまり関係ないだろ。」
『オイラはミリエル様に、キヨハラ様が強くなる手助けをするようにと命令されているのさ。それに、もしキヨハラ様がとんでもない職業を選べたらそれを教えないとだしさ。』

 まあ、俺も勇者の端くれなのだから強いスキルを持っている可能性は十分ある。
 少し自分の職業に期待しているところはある。
 俺はステータスを開いて、未設定となっている職業欄をタップする。

職業 未設定
   職業候補
   ・配達員
   ・学徒
   ・忍耐者
   ・世界を跨ぐ者
   ・生還者


 おおっ、小並感だけど凄いとしか言えない。
 「世界を跨ぐ者」とか、絶対に強いじゃんか。

『は、はぁぁぁー-----っっ!?』

 だが、そんな俺の隣、というか肩の上から語尾が普通に戻る程とんでもなく驚いている奴がいた。

「どうしたんだよクルト、いきなり大声上げて。」
『や、やばいのさ。す、すぐにミリエル様に報告しに行かなくちゃなのさ。』
「って、クルト!?」

 いきなり大声を上げて一人で盛り上がった後、クルトは俺の肩から一瞬で消えた。
 クルトが言っていたし、おそらくはシャーロットさんのところに行ったのだろう。

「全く、何に驚いたかくらい教えてくれてもよかっただろ、クルト。」

 俺がステータスの職業を開いた時にクルトは驚いていたから、きっと俺の職業候補が原因だとは思う。
 けど、どの職業が原因なのかは分からない。

「こりゃ、慎重に職業を選ばないとな。」

 クルトが俺の職業候補を見て、危険だから驚いたのか幸運だから驚いたのかは分からないのだから、もしかしたらとんでもない地雷職業があるのかもだしな。
 まあ、一旦調べてみるか。
 俺は、目の前のステータスボードに書かれている職業候補の特徴を一つ一つ調べていく。


「配達員」
これまでに多くの物を配達してきた者へよく与えられる職業。
物を誰かへ運ぶ時、運び方のコツを覚えやすくなったり、運ぶ速さにプラス補正がかかる。
また、配達することにおいての隠しパラメータの熟練度が上がれば上がる程効果が増したり、使い手によって新たな効果が生まれる。

「学徒」
職業選択時に学徒の者へよく与えられる職業。
隠しパラメータの勤勉値によって学習能力に補正が入る。
また、学徒でなくなった場合はこの職業は所持しているか否かに関わらずに消失する。

「忍耐者」
長い間苦難を堪え忍いだ者へ極稀に与えられる職業。
精神的、肉体的に消耗している時、その消耗具合を軽減してくれる。
また、耐え忍ぶことにおいての隠しパラメータの熟練度が上がれば上がる程効果が増したり、使い手によって新たな効果が生まれる。

「世界を跨ぐ者」
自身の種族では移動不可能の世界間を自由に移動できる者へ与えられる職業。
世界を跨いで出会った他世界間の自分と同調できる。
移動不可能な次元に移動したとしても、その世界に適合しやすくなる。
また、システムの「***」の一部に干渉することが出来る。

「生還者」
生還不可能な状況から生きて生還した者へ与えられる職業。
生還不可能な状況から脱出する時、解決の糸口を必ず見つけることが出来る。
もしも脱出方法が無い場合はシステムの「***」に干渉して、突破口を作れる。
また、システムの「***」の一部に干渉することが出来る。



 いやいや、何この内容!?

「ヤバすぎないか。」

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