3 / 48
第1章
第3話 謎の強者
しおりを挟む
リアが死を覚悟してから、どれほどの時間が経っただろう。
彼女は暗闇の中にいた。
(私……死んじゃったんだ)
漠然とそう理解する。
体が宙に浮いたような、時間という概念から外れたような不思議な感覚を味わっていた。
父親との約束は守ることができなかったが、痛みを感じなかったことだけは幸いか。
(これからどうなるんだろう)
死後の世界の話など噂話程度の知識しかないリアにとって、この先に起こることなど想像もつかなかった。
(お父さんに会えるかな……)
人は死ぬと天に召されると言われている。
死者の集う世界があるのなら、先に死んでしまった父親に会えるのではないか。
リアは、心を支配しようとする不安や絶望を振り払うように、希望に満ちた考えを思い描いた。
「ぎぃやあああああああ!!」
突然、身の毛もよだつような絶叫が辺りをつんざいた。
それによりリアの意識は現実に引き戻される。
目を開くと自分の腕が見えた。
逃げる途中に草木に引っ掛けて切ったのか、かすり傷だらけだが、折れたり潰れたりしているわけではない。
恐る恐る手を動かしてみる。問題なく動く。
―――生きてる!!
そう実感するやリアは、顔を上げ状況を確認する。
さっきまでいたネズミはおらず、目の前には相変わらず前足を振り上げたまま格好の魔獣がいた。
しかし、何かおかしい。
人を見下したような笑みは消え、代わりに驚愕の表情を浮かべている。
額には大量の汗が滲んでおり、がちがちと歯を鳴らしていた。
振り上げた前足は途中からおかしな方向に曲がっており、更に曲がった部分から白い骨が突き出している。
そして、リアは自分の体に纏わり付いていた黒い鎖がなくなっていることに気づいた。
何が起こったのか全く判らないが、生きる機会が与えられたのは判る。
リアは俊敏な動きで後方に飛び退き、魔獣との距離を取る。
そして、両手両足を地面に付け、隙を伺う猫のようにゆっくりと退路を確認しながら後ずさった。
少しでも魔獣が隙を見せれば、一目散に逃げるつもりだった。
「貴様、何をした!?」
魔獣は生まれて初めて味わうであろう苦痛をこらえながら、リアに問う。
魔獣も何が起こっているのか理解できていない様子だった。
この他愛もない旨そうな小娘をすり潰すために腕を振り下ろしたはずだった。
本来であれば、リアの首から上は原型を留めてなかっただろう。
だが、痛みを与えられたのは他ならぬ魔獣の方だった。
「何をした!?」
再度、魔獣は問う。
リアは、魔獣が得体のしれないものに対する恐怖を感じていることを見逃さなかった。
そして、そこに逃げる機会を見いだせると考えた。
リアは魔獣の問いには答えず、精一杯の勇気を振り絞って不敵な笑みを浮かべる。
魔獣も逃げようとするリアを捕らえようと、折れた足を引きずりながら距離を詰めるが、いきなり飛びかかるようなことはしなかった。
いや、できなかったのだろう。
緊迫した時が流れる。
その静寂を破ったのは魔獣の方だった。
魔獣には直接触れなくとも、相手を死に至らしめる手段などいくらでもあるのだ。
突然のことで混乱したが、冷静に考える。
この娘に魔法が通じることは確認済みである。
ならば……。
『闇よ。この者の命を奪い、我に捧げよ』
先ほどとは違う魔法を紡ぐ。
魔獣の得意とする闇の魔法である。
この魔法の触媒は闇であるため、陽の光のない夜に触媒に困ることはない。
魔獣が夜を好み、陽の光の届きづらい森に居座るのにはこういう理由があった。
魔法の完成と同時に、周囲の闇が触手のようにリアに向かって伸びてゆく。
避けることは不可能だった。
しかし、魔法で攻撃される可能性を視野に入れていたリアは、自分の中の魔力を集め抵抗する準備をしていた。
リアに触れようとしていた触手の一本が霧散する。
魔獣は魔法を抵抗されたことに驚きの表情を浮かべるが、更に魔力を注ぎ、触手の数を増していく。
何本もの触手が伸びては、リアの前でかき消える。
しかし、何本目の触手を乗り切った頃か、この勝負にも終わりが見えてきた。
リアが万全の状態であれば、この魔法を完全に防ぎきり、再度逃げる機会を勝ち得たかもしれない。
しかし、リアは疲弊し過ぎていた。
遂に闇の触手はリアを捕らえ、腕に巻き付く。
その瞬間、リアの体から力が抜ける。
命を削り取られるような感覚がリアを襲い、たまらず膝をつく。
魔獣はその姿を満足気に眺めると、更に魔力を強め、リアの生命力を奪い続ける。
リアは悲鳴を上げることもできず、成すすべなく地面に突っ伏した。
先ほどの死を勘違いした時の妄想とは違い、今度は本格的に死を意識する。
(やっぱりダメだった……)
朦朧とする意識の中で、リアは今度こそ父親に会えるよう祈るのだった。
「ふむ、ようやくか」
魔獣に笑みが戻る。
途中、予想外のことが起きたが、無事に食事にありつけそうだった
魔獣はリアが死に至るまで魔法を続けようとした。
油断により同じ鉄を踏むことを恐れたからである。
そう、魔獣は油断などしていなかった。
勘違いしていただけだった。
自分に分不相応な痛みを与えたものが、この幼い少女だと。
その勘違いこそが、魔獣にとって人生二度目となる、それも先ほどのものとは比べ物にならないほどの痛みを受ける結果となる。
突然のことだった。
魔獣がリアの命を全て奪わんと魔力を込めた瞬間、炸裂音とともに、その下顎が大きく右にずれた。
しかも、それだけでは済まず、魔獣の巨体は横倒しになりながら宙に浮き、その後地面に叩きつけられた。
(何だ!? 何なのだ!?)
強烈な一撃を顎に受けて魔獣は起き上がることができず、足をばたつかせる。
(痛い!! 痛い痛い!!)
顎が砕けているため、言葉にならない。
口から血の混じった唾液を垂らし、目から涙をぼろぼろと流しながらかろうじて首を少女の方に向ける。
少女は突っ伏したまま、ぴくりとも動いていない。
止めを刺す前に魔法が中断されたため、死んではいないようだが、ここまでの反撃ができるほどの力があるとも思えなかった。
今度こそ完全に魔獣の心は恐怖で満たされた。
もはや目の前の少女を喰らおうという気持ちはない。
(逃げなければ、殺される!)
魔獣はなんとかこの場から逃げようと身をよじった。
この森の絶対的な強者とは思えぬ惨めな姿だったが、もはやなりふりかまっていられなかった。
その時、少女の体が地面から少し離れた。
何かに下から持ち上げられたようにも見えた。
そして、少女は見えない力に引きずられるように、魔獣から遠ざかっていった。
魔獣は呆然とその様子を眺めていたが、少女の姿が完全に見えなくなると、安心したのかすぐに意識を失った。
彼女は暗闇の中にいた。
(私……死んじゃったんだ)
漠然とそう理解する。
体が宙に浮いたような、時間という概念から外れたような不思議な感覚を味わっていた。
父親との約束は守ることができなかったが、痛みを感じなかったことだけは幸いか。
(これからどうなるんだろう)
死後の世界の話など噂話程度の知識しかないリアにとって、この先に起こることなど想像もつかなかった。
(お父さんに会えるかな……)
人は死ぬと天に召されると言われている。
死者の集う世界があるのなら、先に死んでしまった父親に会えるのではないか。
リアは、心を支配しようとする不安や絶望を振り払うように、希望に満ちた考えを思い描いた。
「ぎぃやあああああああ!!」
突然、身の毛もよだつような絶叫が辺りをつんざいた。
それによりリアの意識は現実に引き戻される。
目を開くと自分の腕が見えた。
逃げる途中に草木に引っ掛けて切ったのか、かすり傷だらけだが、折れたり潰れたりしているわけではない。
恐る恐る手を動かしてみる。問題なく動く。
―――生きてる!!
そう実感するやリアは、顔を上げ状況を確認する。
さっきまでいたネズミはおらず、目の前には相変わらず前足を振り上げたまま格好の魔獣がいた。
しかし、何かおかしい。
人を見下したような笑みは消え、代わりに驚愕の表情を浮かべている。
額には大量の汗が滲んでおり、がちがちと歯を鳴らしていた。
振り上げた前足は途中からおかしな方向に曲がっており、更に曲がった部分から白い骨が突き出している。
そして、リアは自分の体に纏わり付いていた黒い鎖がなくなっていることに気づいた。
何が起こったのか全く判らないが、生きる機会が与えられたのは判る。
リアは俊敏な動きで後方に飛び退き、魔獣との距離を取る。
そして、両手両足を地面に付け、隙を伺う猫のようにゆっくりと退路を確認しながら後ずさった。
少しでも魔獣が隙を見せれば、一目散に逃げるつもりだった。
「貴様、何をした!?」
魔獣は生まれて初めて味わうであろう苦痛をこらえながら、リアに問う。
魔獣も何が起こっているのか理解できていない様子だった。
この他愛もない旨そうな小娘をすり潰すために腕を振り下ろしたはずだった。
本来であれば、リアの首から上は原型を留めてなかっただろう。
だが、痛みを与えられたのは他ならぬ魔獣の方だった。
「何をした!?」
再度、魔獣は問う。
リアは、魔獣が得体のしれないものに対する恐怖を感じていることを見逃さなかった。
そして、そこに逃げる機会を見いだせると考えた。
リアは魔獣の問いには答えず、精一杯の勇気を振り絞って不敵な笑みを浮かべる。
魔獣も逃げようとするリアを捕らえようと、折れた足を引きずりながら距離を詰めるが、いきなり飛びかかるようなことはしなかった。
いや、できなかったのだろう。
緊迫した時が流れる。
その静寂を破ったのは魔獣の方だった。
魔獣には直接触れなくとも、相手を死に至らしめる手段などいくらでもあるのだ。
突然のことで混乱したが、冷静に考える。
この娘に魔法が通じることは確認済みである。
ならば……。
『闇よ。この者の命を奪い、我に捧げよ』
先ほどとは違う魔法を紡ぐ。
魔獣の得意とする闇の魔法である。
この魔法の触媒は闇であるため、陽の光のない夜に触媒に困ることはない。
魔獣が夜を好み、陽の光の届きづらい森に居座るのにはこういう理由があった。
魔法の完成と同時に、周囲の闇が触手のようにリアに向かって伸びてゆく。
避けることは不可能だった。
しかし、魔法で攻撃される可能性を視野に入れていたリアは、自分の中の魔力を集め抵抗する準備をしていた。
リアに触れようとしていた触手の一本が霧散する。
魔獣は魔法を抵抗されたことに驚きの表情を浮かべるが、更に魔力を注ぎ、触手の数を増していく。
何本もの触手が伸びては、リアの前でかき消える。
しかし、何本目の触手を乗り切った頃か、この勝負にも終わりが見えてきた。
リアが万全の状態であれば、この魔法を完全に防ぎきり、再度逃げる機会を勝ち得たかもしれない。
しかし、リアは疲弊し過ぎていた。
遂に闇の触手はリアを捕らえ、腕に巻き付く。
その瞬間、リアの体から力が抜ける。
命を削り取られるような感覚がリアを襲い、たまらず膝をつく。
魔獣はその姿を満足気に眺めると、更に魔力を強め、リアの生命力を奪い続ける。
リアは悲鳴を上げることもできず、成すすべなく地面に突っ伏した。
先ほどの死を勘違いした時の妄想とは違い、今度は本格的に死を意識する。
(やっぱりダメだった……)
朦朧とする意識の中で、リアは今度こそ父親に会えるよう祈るのだった。
「ふむ、ようやくか」
魔獣に笑みが戻る。
途中、予想外のことが起きたが、無事に食事にありつけそうだった
魔獣はリアが死に至るまで魔法を続けようとした。
油断により同じ鉄を踏むことを恐れたからである。
そう、魔獣は油断などしていなかった。
勘違いしていただけだった。
自分に分不相応な痛みを与えたものが、この幼い少女だと。
その勘違いこそが、魔獣にとって人生二度目となる、それも先ほどのものとは比べ物にならないほどの痛みを受ける結果となる。
突然のことだった。
魔獣がリアの命を全て奪わんと魔力を込めた瞬間、炸裂音とともに、その下顎が大きく右にずれた。
しかも、それだけでは済まず、魔獣の巨体は横倒しになりながら宙に浮き、その後地面に叩きつけられた。
(何だ!? 何なのだ!?)
強烈な一撃を顎に受けて魔獣は起き上がることができず、足をばたつかせる。
(痛い!! 痛い痛い!!)
顎が砕けているため、言葉にならない。
口から血の混じった唾液を垂らし、目から涙をぼろぼろと流しながらかろうじて首を少女の方に向ける。
少女は突っ伏したまま、ぴくりとも動いていない。
止めを刺す前に魔法が中断されたため、死んではいないようだが、ここまでの反撃ができるほどの力があるとも思えなかった。
今度こそ完全に魔獣の心は恐怖で満たされた。
もはや目の前の少女を喰らおうという気持ちはない。
(逃げなければ、殺される!)
魔獣はなんとかこの場から逃げようと身をよじった。
この森の絶対的な強者とは思えぬ惨めな姿だったが、もはやなりふりかまっていられなかった。
その時、少女の体が地面から少し離れた。
何かに下から持ち上げられたようにも見えた。
そして、少女は見えない力に引きずられるように、魔獣から遠ざかっていった。
魔獣は呆然とその様子を眺めていたが、少女の姿が完全に見えなくなると、安心したのかすぐに意識を失った。
0
あなたにおすすめの小説
台風のよる、君ひそやかに、魔女高らかに
にしのくみすた
ファンタジー
【空を飛ぶ魔女たちの、もちもち百合ファンタジー・コメディ!】
台風の夜、魔女はホウキで空を翔け――嵐と戦う!
この街で台風と戦うのは、ホウキで飛ぶ魔女の仕事だ。
空を飛ぶ魔女に憧れながらも、魔法が使えない体質のため夢を諦めたモチコ。
台風の夜、嵐に襲われて絶体絶命のピンチに陥ったモチコを救ったのは、
誰よりも速く夜空を飛ぶ“疾風迅雷の魔女”ミライアだった。
ひょんな事からミライアの相方として飛ぶことになったモチコは、
先輩のミライアとともに何度も台風へ挑み、だんだんと成長していく。
ふたりの距離が少しずつ近づいていくなか、
ミライアがあやしい『実験』をしようと言い出して……?
史上最速で空を飛ぶことにこだわる変な先輩と、全く飛べない地味メガネの後輩。
ふたりは夜空に浮かんだホウキの上で、今夜も秘密の『実験』を続けていく――。
空を飛ぶ魔女たちの、もちもち百合ファンタジー・コメディ!
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?
【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と甘々ライフ~
月城 友麻
ファンタジー
『お前みたいな無能、最初から要らなかった』
恋人に裏切られ、仲間に陥れられ、家族に見捨てられた。
戦闘力ゼロの鑑定士レオンは、ある日全てを失った――――。
だが、絶望の底で覚醒したのは――未来が視える神スキル【運命鑑定】
導かれるまま向かった路地裏で出会ったのは、世界に見捨てられた四人の少女たち。
「……あんたも、どうせ私を利用するんでしょ」
「誰も本当の私なんて見てくれない」
「私の力は……人を傷つけるだけ」
「ボクは、誰かの『商品』なんかじゃない」
傷だらけで、誰にも才能を認められず、絶望していた彼女たち。
しかしレオンの【運命鑑定】は見抜いていた。
――彼女たちの潜在能力は、全員SSS級。
「君たちを、大陸最強にプロデュースする」
「「「「……はぁ!?」」」」
落ちこぼれ軍師と、訳あり美少女たちの逆転劇が始まる。
俺を捨てた奴らが土下座してきても――もう遅い。
◆爽快ざまぁ×美少女育成×成り上がりファンタジー、ここに開幕!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身
にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。
姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる