11 / 48
第1章
第11話 氷の魔女
しおりを挟む
ゴブリンたちが奇声を上げる。
それは同胞を殺されたことによる怒りの声だった。
彼らは目の前の少女を今回の首謀者、すなわち敵とみなした。
少し考えれば足を震わせながら立っている非力そうな少女に、あのような圧倒的な力などないことは分かりそうなものだが、ゴブリンたちの小さな脳みそではそこまでの考えに至らなかったようだ。
魔術師が一際大きな声を上げる。
それを合図として残りのゴブリンがリアに向かって駈け出した。
得体の知れない力を持った敵を前にして、恐怖が無かったわけではない。
しかし、ゴブリンたちは果敢に立ち向かっていった。
かつて、仲間だった者達の仇をとるために。
怒りが恐怖に打ち勝ったのだ。
その姿は醜くも勇者と呼べるものだった。
リアは猛然と駆け寄ってくるゴブリンたちに恐怖した。
強い殺意が自分に向けられている。
ただでさえ残忍で凶悪な生き物であるゴブリンがあれほどの怒りを持って襲ってくるのだ。
捕まればあっという間に手に持った短剣や棍棒で原型を留めないほど切り裂かれ、すり潰されるだろう。
しかし、リアはこのまま黙って殺されるわけにはいかなかった。
リアは襲い来るゴブリンたちに背を向け、洞窟の入り口に向かって全力で走りだす。
真っ暗闇のため、何度も転びそうになる。
靴を履いていないため、落ちている細かい石が足に刺さる。
それでもリアが走る速度を緩めることはなかった。
幸い足の速さではリアに分があったようだ。
徐々にリアとゴブリンとの間に差ができ始め、リアは追いつかれることなく洞窟の外に逃れることができた。
外は相変わらずの雨だったが、リアは転がるように洞窟から飛び出した。
それから程なくしてゴブリンたちも洞窟の入り口までやってきた。
ゴブリンたちは滝のような雨に一瞬戸惑ったが、逃げた少女を探すため濡れるのも構わず外に出る。
しかし、探すまでもなく仇は見つかった。
というのも、これまで全力で逃げていたリアが洞窟を出てしばらくのところで立ち止まっていたからだ。
ずぶ濡れになりながら立ち尽くす少女を見てゴブリンたちは狂喜する。
諦めたのだと。
大人しく殺されるのだと。
この怒りをどうやってその小さな身体に刻もうかとゴブリンたちは残忍な笑みを浮かべてリアに近づいた。
しかし、その笑みは文字通り凍りつくことになる。
リアが何か言葉を呟き先頭にいたゴブリンに向けて腕を突き出した瞬間、その身体から霜の爆発が起きたのだ。
霜は濡れた身体を這うように広がり、瞬く間に全身を覆い、凍りつかせてしまった。
突然のことに残りのゴブリンの足が止まる。
リアはその隙を突いて、澄んだ声を大きく響かせ歌うように呪文を詠唱し、流れるような動作でゴブリンを指差す。
すると先ほどのゴブリンと同様に二匹目も凍りついた。
空から降り注ぐ大量の雨を触媒として、リアの得意とする氷系統の魔法をかけたのだ。
以前、闇の魔獣との戦いの際に使用した魔法と同じもので、リアが扱える魔法の中で最も強力なものだ。
『凍結』という中位の魔法であり、充分な触媒と魔力があればゴブリンどころかオーガやトロルといった強力な魔物にも致命傷を与えることができる。
その反面、魔力の消費は大きく、リアが休憩なしで使用できるのは二回が限界だった。
リアは仲間が氷の彫像になったことに混乱している残りの一匹に駆け寄り、その右腕を掴む。
そして、先ほどの魔法とは違う短い言葉を口にした。
リアの触れた部分を中心に水分が急速に凍り始める。
ゴブリンの腕の肉が裂け、血が吹き出すが、その血すらも凍りついた。
たまらずゴブリンは悲鳴を上げる。
すかさずリアは凍りつき力の入らないゴブリンの手から短剣を奪い、心臓めがけて突き立てた。
硬い感触があり押し戻されそうになるが、身体をぶつけるようにして勢いを付け、奥まで押しこむ。
短剣は柄まで身体にめり込み、ゴブリンの小さな心臓を貫いた。
リアが短剣から手を離すと、哀れなゴブリンはゆっくりと仰向けに倒れた。
リアは三匹のゴブリンの死骸を表情のない顔でしばらく眺めていたが、ゆっくりと洞窟の奥へ戻って行った。
それからどのくらいの時間が経ったか判らないが、リアはぱちぱちという火の跳ねる音で目が覚めた。
強い倦怠感がある。
魔力を消耗した際に起こる現象だ。
動けないほどではないが、動きたくない。
リアは横になった状態のまま、視線だけ動かして辺りを確認する。
どうやら先ほどゴブリンたちが居た部屋のようだった。
辺りにネンコが倒したゴブリンの遺体が転がっている。
―――ネンコさん!
リアは飛び起きる。
そういえばネンコはどうなったのだろう?
この部屋には自分を追いかけてきたゴブリン以外に魔法を使うゴブリンがいたはずだった。
ネンコとはいえ眠った状態で攻撃されればただでは済まないのではないか。
リアは考えるほどに不安になり、ネンコの名を呼んだ。
「はい! 元気です!」
場違いなくらい大きな声が洞窟内に響く。
正直なところ疲弊している時に、あまり大きな音を聞きたくないのだが、リアは身体の力が抜けるほどに安堵する。
実際にネンコの声を聞いた瞬間、リアはへなへなと座り込んでしまった。
安心すると次は腹が立ってくる。
ネンコがゴブリン退治などしようと考えなければこんな目に遭うことはなかったのだ。
リアは文句の一つも言ってやろうと口を開いたが、その前にネンコが話を切り出す。
「悪かったな。危ない目に遭わせて」
リアは開いた口をぱくぱくさせる。
ネンコがあまりに素直に謝るものだから、どうしていいのか分からなくなったのだ。
見ればネンコは頭を地面に付けて、毛糸玉のように丸くなっている。
リアには何をしているのかは分からなかったが、十分に反省しているように見えた。
「もういいよ……」
リアはため息をつくとそう答えた。
おそらくネンコはリアの疲労が激しいと判断し、少しでもいい環境で休ませようと考えたのだろう。
確かにこの洞窟を諦めて、あの大雨の中歩き続けていたら、命を落としていたかもしれない。
やり方は乱暴だったが、自分のためを考えてくれていたかと思うとリアの心が感謝の気持ちが湧いてくる。
「ありがとう。ネンコさん」
ネンコが顔を上げる。
表情は分からないが驚いている様子だった。
そんなネンコにリアは微笑む。
ネンコはじっとリアを見ていたが、やがて照れたようにそっぽを向くと、戦いの後片付けを始めたのだった。
それは同胞を殺されたことによる怒りの声だった。
彼らは目の前の少女を今回の首謀者、すなわち敵とみなした。
少し考えれば足を震わせながら立っている非力そうな少女に、あのような圧倒的な力などないことは分かりそうなものだが、ゴブリンたちの小さな脳みそではそこまでの考えに至らなかったようだ。
魔術師が一際大きな声を上げる。
それを合図として残りのゴブリンがリアに向かって駈け出した。
得体の知れない力を持った敵を前にして、恐怖が無かったわけではない。
しかし、ゴブリンたちは果敢に立ち向かっていった。
かつて、仲間だった者達の仇をとるために。
怒りが恐怖に打ち勝ったのだ。
その姿は醜くも勇者と呼べるものだった。
リアは猛然と駆け寄ってくるゴブリンたちに恐怖した。
強い殺意が自分に向けられている。
ただでさえ残忍で凶悪な生き物であるゴブリンがあれほどの怒りを持って襲ってくるのだ。
捕まればあっという間に手に持った短剣や棍棒で原型を留めないほど切り裂かれ、すり潰されるだろう。
しかし、リアはこのまま黙って殺されるわけにはいかなかった。
リアは襲い来るゴブリンたちに背を向け、洞窟の入り口に向かって全力で走りだす。
真っ暗闇のため、何度も転びそうになる。
靴を履いていないため、落ちている細かい石が足に刺さる。
それでもリアが走る速度を緩めることはなかった。
幸い足の速さではリアに分があったようだ。
徐々にリアとゴブリンとの間に差ができ始め、リアは追いつかれることなく洞窟の外に逃れることができた。
外は相変わらずの雨だったが、リアは転がるように洞窟から飛び出した。
それから程なくしてゴブリンたちも洞窟の入り口までやってきた。
ゴブリンたちは滝のような雨に一瞬戸惑ったが、逃げた少女を探すため濡れるのも構わず外に出る。
しかし、探すまでもなく仇は見つかった。
というのも、これまで全力で逃げていたリアが洞窟を出てしばらくのところで立ち止まっていたからだ。
ずぶ濡れになりながら立ち尽くす少女を見てゴブリンたちは狂喜する。
諦めたのだと。
大人しく殺されるのだと。
この怒りをどうやってその小さな身体に刻もうかとゴブリンたちは残忍な笑みを浮かべてリアに近づいた。
しかし、その笑みは文字通り凍りつくことになる。
リアが何か言葉を呟き先頭にいたゴブリンに向けて腕を突き出した瞬間、その身体から霜の爆発が起きたのだ。
霜は濡れた身体を這うように広がり、瞬く間に全身を覆い、凍りつかせてしまった。
突然のことに残りのゴブリンの足が止まる。
リアはその隙を突いて、澄んだ声を大きく響かせ歌うように呪文を詠唱し、流れるような動作でゴブリンを指差す。
すると先ほどのゴブリンと同様に二匹目も凍りついた。
空から降り注ぐ大量の雨を触媒として、リアの得意とする氷系統の魔法をかけたのだ。
以前、闇の魔獣との戦いの際に使用した魔法と同じもので、リアが扱える魔法の中で最も強力なものだ。
『凍結』という中位の魔法であり、充分な触媒と魔力があればゴブリンどころかオーガやトロルといった強力な魔物にも致命傷を与えることができる。
その反面、魔力の消費は大きく、リアが休憩なしで使用できるのは二回が限界だった。
リアは仲間が氷の彫像になったことに混乱している残りの一匹に駆け寄り、その右腕を掴む。
そして、先ほどの魔法とは違う短い言葉を口にした。
リアの触れた部分を中心に水分が急速に凍り始める。
ゴブリンの腕の肉が裂け、血が吹き出すが、その血すらも凍りついた。
たまらずゴブリンは悲鳴を上げる。
すかさずリアは凍りつき力の入らないゴブリンの手から短剣を奪い、心臓めがけて突き立てた。
硬い感触があり押し戻されそうになるが、身体をぶつけるようにして勢いを付け、奥まで押しこむ。
短剣は柄まで身体にめり込み、ゴブリンの小さな心臓を貫いた。
リアが短剣から手を離すと、哀れなゴブリンはゆっくりと仰向けに倒れた。
リアは三匹のゴブリンの死骸を表情のない顔でしばらく眺めていたが、ゆっくりと洞窟の奥へ戻って行った。
それからどのくらいの時間が経ったか判らないが、リアはぱちぱちという火の跳ねる音で目が覚めた。
強い倦怠感がある。
魔力を消耗した際に起こる現象だ。
動けないほどではないが、動きたくない。
リアは横になった状態のまま、視線だけ動かして辺りを確認する。
どうやら先ほどゴブリンたちが居た部屋のようだった。
辺りにネンコが倒したゴブリンの遺体が転がっている。
―――ネンコさん!
リアは飛び起きる。
そういえばネンコはどうなったのだろう?
この部屋には自分を追いかけてきたゴブリン以外に魔法を使うゴブリンがいたはずだった。
ネンコとはいえ眠った状態で攻撃されればただでは済まないのではないか。
リアは考えるほどに不安になり、ネンコの名を呼んだ。
「はい! 元気です!」
場違いなくらい大きな声が洞窟内に響く。
正直なところ疲弊している時に、あまり大きな音を聞きたくないのだが、リアは身体の力が抜けるほどに安堵する。
実際にネンコの声を聞いた瞬間、リアはへなへなと座り込んでしまった。
安心すると次は腹が立ってくる。
ネンコがゴブリン退治などしようと考えなければこんな目に遭うことはなかったのだ。
リアは文句の一つも言ってやろうと口を開いたが、その前にネンコが話を切り出す。
「悪かったな。危ない目に遭わせて」
リアは開いた口をぱくぱくさせる。
ネンコがあまりに素直に謝るものだから、どうしていいのか分からなくなったのだ。
見ればネンコは頭を地面に付けて、毛糸玉のように丸くなっている。
リアには何をしているのかは分からなかったが、十分に反省しているように見えた。
「もういいよ……」
リアはため息をつくとそう答えた。
おそらくネンコはリアの疲労が激しいと判断し、少しでもいい環境で休ませようと考えたのだろう。
確かにこの洞窟を諦めて、あの大雨の中歩き続けていたら、命を落としていたかもしれない。
やり方は乱暴だったが、自分のためを考えてくれていたかと思うとリアの心が感謝の気持ちが湧いてくる。
「ありがとう。ネンコさん」
ネンコが顔を上げる。
表情は分からないが驚いている様子だった。
そんなネンコにリアは微笑む。
ネンコはじっとリアを見ていたが、やがて照れたようにそっぽを向くと、戦いの後片付けを始めたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
台風のよる、君ひそやかに、魔女高らかに
にしのくみすた
ファンタジー
【空を飛ぶ魔女たちの、もちもち百合ファンタジー・コメディ!】
台風の夜、魔女はホウキで空を翔け――嵐と戦う!
この街で台風と戦うのは、ホウキで飛ぶ魔女の仕事だ。
空を飛ぶ魔女に憧れながらも、魔法が使えない体質のため夢を諦めたモチコ。
台風の夜、嵐に襲われて絶体絶命のピンチに陥ったモチコを救ったのは、
誰よりも速く夜空を飛ぶ“疾風迅雷の魔女”ミライアだった。
ひょんな事からミライアの相方として飛ぶことになったモチコは、
先輩のミライアとともに何度も台風へ挑み、だんだんと成長していく。
ふたりの距離が少しずつ近づいていくなか、
ミライアがあやしい『実験』をしようと言い出して……?
史上最速で空を飛ぶことにこだわる変な先輩と、全く飛べない地味メガネの後輩。
ふたりは夜空に浮かんだホウキの上で、今夜も秘密の『実験』を続けていく――。
空を飛ぶ魔女たちの、もちもち百合ファンタジー・コメディ!
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?
【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と甘々ライフ~
月城 友麻
ファンタジー
『お前みたいな無能、最初から要らなかった』
恋人に裏切られ、仲間に陥れられ、家族に見捨てられた。
戦闘力ゼロの鑑定士レオンは、ある日全てを失った――――。
だが、絶望の底で覚醒したのは――未来が視える神スキル【運命鑑定】
導かれるまま向かった路地裏で出会ったのは、世界に見捨てられた四人の少女たち。
「……あんたも、どうせ私を利用するんでしょ」
「誰も本当の私なんて見てくれない」
「私の力は……人を傷つけるだけ」
「ボクは、誰かの『商品』なんかじゃない」
傷だらけで、誰にも才能を認められず、絶望していた彼女たち。
しかしレオンの【運命鑑定】は見抜いていた。
――彼女たちの潜在能力は、全員SSS級。
「君たちを、大陸最強にプロデュースする」
「「「「……はぁ!?」」」」
落ちこぼれ軍師と、訳あり美少女たちの逆転劇が始まる。
俺を捨てた奴らが土下座してきても――もう遅い。
◆爽快ざまぁ×美少女育成×成り上がりファンタジー、ここに開幕!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身
にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。
姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる