ネトゲーマーが引きこもりだと思うなよ

第2章～引きこもらない理由～

夢の話〔前編〕

3人との戦いが終わった。
結果は、想像に任せる事にする。


とまあ、まだまだやりこみ要素はあるので4人でやっていくことにすると約束し、俺はログアウトした。

その日は珍しく、バトルの誘いもなかったので寝ることにした。
『いやな予感がする。』
俺の本能がそう言っていたが、気にしなかった。
『別にどうでもいい。』という妥協もあったかもしれない。
あの時、本能に身を任せていればよかったと後悔することになる。




気がついたら俺は、暗い世界に来ていた。
「ここは？」
360度見回しても黒。
何の場所さえ分かれば対処法があるはず。

「ユメ、なのか。」
一番最初に思い浮かんだのはそれだった。
というか、夢以外にありえない。
現実ではこんなに暗い場所はありえない。

俺は歩いてみることにした。
しばらく歩いていた。
それが何分なのか、何時間なのかは分かない。
ただ、歩いていた。


すると、淡い空色のような、それでいて濃い青色のような。
まるで海のような変化のある光。

俺は、何かに取り付かれたようにそこを目指した。