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第3章~気持ちの変化~
駅の待ち時間
しおりを挟む大会も終わり、優秀な成績を収めた。
一応試合に出たので、家ではお祝いモードだった。母さんも久しぶりに祝ってくれた。
しかし俺は嬉しくなかった。
家族より、パーティの皆に会いたいという気持ちが大きかったんだろう。
そしてようやくその日が来た。
9時30分。新宿駅に着き、待っていた。
埼玉から来るナミ以外は次の電車で来るしかないだろうし、ナミはもしかしたら同じ電車かもしれない。
LIMEの通知音がなった。
『池袋駅着いたよ!スノはどこにいる?』
やっぱり同じ電車だったか。
『ハチ公前にいる。他の2人は?』
『他の2人は次の電車で来るって!』
やっぱり予想通り。
『了解。ナミの特徴は?』
なんかこうしていると初めてゲームであった時の様だな。
『ゲームとほとんど同じだけど、ショートカットで、服はね、ボーダーのワンピース。』
自分の特徴も伝えた。
そして、少し周りを見回した。
ふと目についた女性がいた。
ショートカット。
ボーダーのワンピース。
スマホ片手に周りを見回している。
『多分ナミだと思う。話しかけるぞ。』
『はーい!』
俺は、人波をかき分け女性の、ナミだとも思われる人の肩を叩く。
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