ネトゲーマーが引きこもりだと思うなよ

第四章～リアル～

混乱とギルド

あのチュートリアルの後、俺達は一度町へ戻る事になった。

町は悲惨だった。
混乱して彷徨う人。嘆く人。町を破壊しはじめる人。
混乱がこの世界を埋め尽くしていた。

「なぁ皆。俺達ってなんでここに来たんだろうな。」

「知らない。けれど、私達ゲーマーが攻略しなければいけないんだと思うよ。」

「そうですね。私達が攻略すればきっと。」

「だね！シンミリしないで前向こうよ！」

トワが最後に言うとニコッと笑う。
本当にリアルだ。ていうか俺達生きてるんだよな。

メニュー画面を開いて、ログアウトボタンが無いことを再確認する。
そして、新しいボタンを発見する。

「「「「ギルド？？」」」」

全員がハモる。
そして、ギルドボタンを押したら、既に沢山のギルドが作られていた。
少し見ても、下級系のプレイヤー向けのが多い気がする。

「俺達でギルドって作れんの？」

「さぁ？ヒマノ分かるー？」

「あれじゃないでしょうか。」

ヒマノが指差す先に、今までなかった大きな建物が建っている。

「いかにもギルド本部！ってな感じねー！」

「とりあえず行ってみるか。」

全員で歩を進め、中に入る。

「ギルド本部です。ギルドを作る方は左へ。入る方は右へお進み下さい。」

無機質とはまた違う。でもさっきの少女とも違う声が流れた。
俺達は迷わず左へ進み、カウンターに行く。

「ギルド本部です。ギルドを作るのですね。ギルマスの方はこちらにサインをお書きください。」

NAME　　ハピスノ

「受理いたしました。次に、条件を3つ以上お決めください。」

これは全員で決めた。

上級職　神級職のみ　
攻略優先
パーティー　あり。


「了承しました。最後にギルド名を入力して下さい。」

GUILDNAME　幸せの樹

「登録しました。ギルマスの方はフレンドをギルドに招待する事も可能です。では、攻略頑張って下さい。」

瞬間に、3人を招待、ギルドに入隊した。
ギルドにはギルド戦等もあるようだ。

「申請はない！？」

「早い早い。流石にそこまで上級職はいないって。」


これでまた1つ、攻略へ進めた。