アンタッチャブル・ツインズ ~転生したら双子の妹に魔力もってかれた~

歩楽 (ホラ)

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中等部・合宿編

43話 グレイ・・・。

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 蓮は、死にかけ横たわる、シオンに視線を送り
アレが死ぬわけがない
もし死んでいるなら、シオンを殺した侍が生きている訳が無い
そう、シオンが死んだ瞬間に、侍はリルに殺されているだろう
それに、あの変態が、笑いも取らずに死ぬわけがない・・・と

『ハハ、大丈夫、あの変態は、殺されても笑って許してくれるさ』

『そ・・・そうなんですか?』

『ああ、なんなら本人に聞いてみな、居るんだろ?』

『え?・・・・・・・・』

 2.5等身の、コミカルな2体のアバターの間に、数秒の沈黙が流れ・・・
部屋の片隅の空間が歪み再構築され、そこに
卵を逆さまにしたような白い頭、髪の毛はなく、瞳は、パッチリ黒く染まり
鼻と眉毛はなく、2.5等身の身体は白色で服装は赤いフンドシ一丁の、アバターが現れた
完結に言うと、よく、その類の雑誌にのる、グレイと言う宇宙人に似た姿であった
その、グレイに似たアバターは、後ろ頭を掻きながら

『ばれたか!』

そう言い、ちょこんとソファーに座る
ユーリのアバターは、目を丸くし大きく口をあけていた
それを見ていた、レンは、アバターの制作自由度に感心し、シオンのセンス笑い
ユーリの、アバターの表情の動きに面白そうにわらっていた
そんな事お構いなしに、シオンは楽しそうに話しだした

『この空間は、面白いな、色々遊べそうだな
 それにユーリだったか?
 前に1度会ったことがあるけど覚えてるか?』

『い、いえ、覚えてないですがって!!
 誰ですか?どうやってここへ?
 なんで入ってこれるんですか?
 それ以前に人間ではないではないですか?』

ここ一番の混乱である
意思加速300倍での、仮想空間のそれは
召喚組で、それも魔術師よりのユーリにとっても限界に近い速さである
蓮なら元々の能力は高く、前の世界なら、出来て当たり前だろうが

でも今は転生組、それも前衛よりの蓮ならギリギリだろうと踏んだ空間であったが
付いてこれた蓮の事は、ある程度、想定内ではあったが
そこへ途中乱入してくる人物が居るなど想定外
頭の片隅にすらなかったのだ
それも、さすがのユーリですら、宇宙人と会った事はないのに
会った事があると言われたのだ混乱するというものである

すでに混乱から、その宇宙人に似た存在が
乱入してきた人物に作り出された、アバターだとは頭の片隅に無かったのである。

『あぁ?俺?
 そこで血だらけで死にかけている、ひょっとこ男ですよー
 死にかけてるだけで、死なないから、気にしないでねぇ~
 まぁ、あれだ!
 面白そうなんで、のぞいてた』

 そして軽く笑う
その姿は、オモチャが、頭を縦に揺らして、カタカタ音を立てるように

『ユーリこいつも、あっちの世界の人間で、シオン、まぁ詳しくは今度な
 でだ、高峰?がどうしたって?』

 その言葉に冷静を取り戻そうと
息などしてないユーリのアバターが深呼吸する

ユーリは突然現れた、シオンと名告る、アバターを見つめ

 私でも限界近い、この空間に、わってはいってきただと?
何者だ?1度会ったことがあると言って言たが
その名前は記憶にない
それにしても、レンの仲間だろうが
こちらを、バカにした仕草
それに、態度がでかい
格上である私に対して礼儀も無いのが、気に食わない
くそ・・・
高峰に手も足もでないカスが・・・
そのまま死んでしまえばいいのに
潰したい、潰したい、今すぐにでも潰したい・・・・・・・
が、ここでレンの反感を買うのは得策じゃない。

 ユーリは、シオンに対して殺意を向けたが、すぐに押さえ込んだ
救いであったのは、ここが仮想空間であったことだ
現実でユーリほどの、実力者が、死にかけのシオンに、殺意を向けたなら・・・
いや、それは卓上の空論であるだろう。

 感情を完全に抑えきれてないユーリは
好意的では無い口調で、蓮の問に答える

『そ・・・そうなんですか?
 え~と、シオン?と戦っていた男が高峰と言いまして私の仲間なのですが
 今回は雇われ傭兵だと、思ってください
 詳しくは、許可なく言えませんので』

『わかった、詳しいことは、今度だな
 奴に暇なら遊びに来いと言っといてくれ』

『わかりました、ミーティアと相談して段取りしましょう』

『おう、たのむ、そして傭兵らしく戦うか?』

『そうですね、レン様、手加減無しの、この魔物に勝てますか?』

『この変態宇宙人が負けたからな、勝たなきゃまずいんだろ?』

シオンの宇宙人アバターが、顔を赤くして照れ

『変態って、そんなに褒めても羽くらいしか出んぞ』

 そういい背中に
穴が空きちぎれちぎれになったボロボロの黒いコウモリの羽みたいな物が出現し
シオンのアバターが少し、ソファーから浮いた
やりたい放題である。

 それを見たレンは、お手上げのデェスチャーをして
ユーリに『気にしなくていい、相手するだけ無駄だぞ』とつげる
それに、ユーリは頷いて

『それでは、考えがあります、こちらに合わせてもらえますか?』

『わかった、適当にあわす』

『それでは、ご無礼お許しください
 そしてユーリ劇場開幕でございます』

『まった!』

のりのりで、進めようとしたユーリは、いきなり止められ
声の主である紫音のアバターに、振り向いた

『え?』

『聞きたいことが、1つ?あるんだが』

『なんでしょう?』

苛立つユーリ、そのアバターにその表情はでないが
返事をした声のトーンは低くなっていた

『さっき、態度のデカイ
 ああ体もレスラー並に大きかったが、そいつが
 十士族を潰すといってたんだが
 森で会った、あの召喚された魔術師と、この魔物
 そして、これだけの戦力があるなら
 十士族のどこかは半壊させれるんじゃないか?
 それなのに何故?
 士族の子供達を誘拐した?しようとした?
 そして、それはなんで四条家・九重家なんだ?』

『それも・・・・・許可なく言えません』

 紫音の言葉に、ユーリは、一言いうと、口を閉ざす
それを見て、紫音は話を続ける

『それは、言えないのか、知らないのか・・・・
 まぁどっちでもいけどね
 後、ギャル子にも言っとけ、俺を巻き込むな!
 俺は、この世界で好き勝手に、ダラダラ生きていたいだけだ!
 鈴にしろ、蓮にしろ、何故?俺を巻き込む!
 おかげで、死にそうじゃないか!』

 (まったくです、巻き込まれて死んでしまった、シオン様の静止がなければ
 この一体の空間と共に、あの男も、この女も
 ついでにモブも、一緒に消滅させている所です)

 (おいおい・・・リルさんや、勝手に殺さないでください)

(・・・・そんな事言いました?
 もし死んでも、この世界を生贄にし、生き返らせますから、大丈夫です)

(ワオ!って・・・
 生贄なんて、そもそもいらねえだろ!)

 高速思念での仮想空間の中にもかかわらず、紫音の頭の中に
 世にも恐ろしい事を口走る、悪魔の姿があった
 もう、何でもアリな、リルさん・・・・
 さっきから、ちょくちょく、俺の頭の中で、何か言っていたが・・・
 基本、無視である
 

 身振り手振りの、チャライ態度で会話をつずける紫音に
ソファーに腰掛けて、ドッシリ構える蓮が、突っ込む

『さっきまで、ストレス発散してただろ!
 まぁ今回は俺も巻き込まれたけどな
 ユーリ、俺からも奴に伝言だ
 「四条と九重の共同開発の、アレに興味があるんだろうが
  四条の娘と俺の妹が友達でな、下手に手を出そうものなら
  俺達が黙ってみてないぞ」とな』

『俺を入れるな』

『どうせ、首を突っ込んで来るくせに!』

 共同開発のアレ、その言葉で、ユーリは驚愕する
この男、どこまで情報を掴んでいる?
アレの情報ですら私達が知ったのは1月ほど前だというのに・・・

『わかりました、伝えておきます
 ただ、私と高峰からすこしだけ
 言い訳になるかもしれませんが
 子供を襲ったり拉致すると分かっていれば
 今回の作戦に参加しておりません
 作戦実行されるまで知っていたのは
 内密にやり取りをしていた
 各実行犯リーダー数名だけでしたし
 私達は作戦が実行されて初めて内容を知りました
 だからと言って、ここが襲撃を受けて何もしないと言うのは
 この組織との、繋がりに亀裂がはいると
 今後の、ワーウィックの活動に支障がでるので
 戦闘に参加した次第です
 ミカと、そちらの、シオン?にも手加減して
 殺さないように配慮しましたし
 隙を見て、全員何処かに送ろうと思っていました』

『あぁ、そのへんはな、仕方ないだろう
 そっちには死人も出たんだろうし
 それは、全部コイツが悪いから、殺しても文句はいわんさ
 で、ユーリ劇場って?』

ユーリは、先程ノリノリで言ったことに赤面する

『え~~はい
 魔物と戦って勝ってもらえば
 後はコチラで、勝手に話すすめます
 すでに、布石はうっておりますから、お気ずかいなく』

『わかった、シオン、それでいいな』

『うぃ~~~
 死人に口無し、ただの屍の大役お引き受けします!』

 シオンは右手を頭につけ敬礼をし
ユーリを、からかいながら返事をする
心で、相手にしない、相手にしない、と呟きながら、ユーリは

『それでは、空間を解除します』



・・・・・・・・・・・・・数秒に行われた念話であった



そして今その女性は、レンに向かって挨拶をする

「初めまして、私は、ユーリ
   
   【マリオネットマスター・ユーリ】
 
             と申します」


 
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