アンタッチャブル・ツインズ ~転生したら双子の妹に魔力もってかれた~

歩楽 (ホラ)

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覚醒編

15話 覚醒へ

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コロス・・・。

やま・・・コイツだけは・・・・・

そうして、西神虎亜|(にしがみこあ)は、右手に持つマシンガンの引き金を引いた

初めて撃つマシンガン、その振動、その反動は想像以上であった
だが、その振動は虎亜にとって、とても気持ちがいいものだった
それは、全身を鋼の硬度まで硬化させていた虎亜
マシンガンの振動は、右手から頭まで、そして全身にロスなく伝わり
そのまま、脳を揺らしたのだ
すでに脳内には、脳内麻薬と言われる
エンドルフィン、ドーパミン等が、蔓延|(まんえん)していたのだ
そこに、脳をシェイクするほどの、振動が加えられた
そして、最後に、やまさんの発勁で体の芯から揺らされた

それを脳内が快感と感じた

頭の中が真っ白となり

全身が震えるほどの快感

いやマシンガンの振動だろうか・・・・

そんなものは、もう関係ない

ただただ笑いがこみ上げてくる

そう、ただ笑いがこみ上げてくる

「ハハハ ハッハッハッハッハ ヒャハハハ ハハッハッハッハッハッハハハッハハハハッハハハッハハハッハハッハハッハハ ウヒャヒャハハッハッハ フフフ ハッハッハッハ ウワッハッハハハハッハハハハ」

何も考えれない

だだ、今は、思いっきり笑いたい

「クッククク フフフ ハッハッハッハハハ フフフフワッハッハハハハハハハッハッハハ」

笑うだけで、こみ上げてくる快感

全身を硬化したまま、両手を広げ

その場で全身を回すように、ふらつき

全弾撃ち尽くしたマシンガンを左右に振る

そして、笑い声も収まり

全身から力が抜け

その身体に掛かっていた、強化魔法や硬化魔法の一切が解除され

その場に立ち尽くす




************




虎亜が、未だ大声で笑い続けていた時


大声で笑う虎亜に唖然とする、やまさん
そう、やまさんは虎亜に何が起こっているのかすら分からず
地面に伏せたまま、動けずにいた

そうなのだ、ここに居る意識ある男達は、状況が飲み込めず
その場から、動くことが、いや、虎亜の豹変ぶりに
身体が・・・・人間の本能が動くことを拒んでいた

そんな中、すかさず行動を起こす人物
井門圭人|(いどけいと)この男、実は今回の作戦で集まった人間の中で
一番普通の人間である、いうならば、普通の一般人、一介のサラリーマンである
ただ、働いている場所が、裏社会であっただけの話である
だからこそ、虎亜の異変に、気づかないし
本能レベルでの危険信号を感じる事はない
ただ、びっくりするくらいであった


そう、井門は、その目で三千風蘭が撃たれ、倒れこむ姿を見た
自分が撃たれた痛みよりも、その事に危機感を感じた
それにより、仕事の使命感としての、いや普通の人間として行動にでる

井門は、その場で膝を付き態勢を整え
撃たれた左肩を軽く動かし、痛みは有るが動く事を確認すると
黒の背広の上着を脱ぎ、そしてシャツも脱ぐ
すかさず、シャツの袖を片方引き破り
まず撃たれた自分の左肩を縛り上げる
多少の止血はできるだろうと

そして、倒れた蘭に視線を向けると
そこには、蘭の胸に倒れこむ少女の姿があった

「しまった!くそ、、、、、、」

そう、蘭の娘にも銃弾が当たっていた事にきがつく

男の子に続き、三千風先生、そして女の子まで、、、、
これでは、最悪のシナリオどころではない
こんな事あってはならない、こんな事にならない為に
俺が、動いていたはずなのに・・・・

そう、それは
三千風蘭先生を、出来るだけ無事に確保したい井門の思いとは
まったく違う方向に動いてゆく

井門は破いたシャツと、脱いだ上着を持ち
立ち上がり、倒れる蘭と少女を開放するため走り寄る
ちらりと横を向き

すでに、笑うことを止め、空を見上げ
その動きを止めた虎亜の姿を確認する
そして走りながら、やまさんをに指示をだす

「やま、そいつを、どうにかしろ、出来なくても足止めくらいはしろ
 三千風先生がやばい、かなりやばい」



その声に、やまさんは自分を取り戻す
そして、動きを止めた虎亜に向かってダッシュする



そして、マシンガンから逃げるためトレーラーの影に隠れていた男に

「田沼、妨害電波きれ、そして救急車、いや、救助ヘリを呼べ
 至急だ、重傷者2名、30歳のA型女性と、10歳のB型少女
 大量出血による意識混濁か意識不明、用輸血と伝えろ・・・・・
 チッ、、、、くそ、、、十士族関係者とも伝えろ」

苦渋の決断である
どんな事があっても、死なす訳にはいかない
そう、十士族の名前をだしてでもだ、、、、


そして、田沼と呼ばれた男は、トレーラーに乗り込み
その運転手と・・・・・・




そうして蘭の下まで行き
蘭の胸に倒れ込んで着る鈴の身体を起こそうと、手を伸ばす


「さわるな、そして動くな」
 [さわるな、そして動くな]

井門の伸ばした手が止まる

同時に、ダブった用に聞こえた声
1つは、少年のような、少し高めの声であった
もう1つは、青年の声だが、威圧されるような、重い声
それが息のあったように、2つの声が同時に聞こえ
その言葉の拘束力だろうか
井門の体は井門の意思とは関係なく動きを止めた

身体が動かず、その方向である右方向に振り向く事ができない

声のしていた方向、そこには、誰も居ないはず、いや
少年が居たはず、やまに蹴り飛ばされ
トレーラーに衝突し、アスファルトに転げ落ちた少年が

だが、あの子は意識が無いはず・・・・

あの声の主が、その少年だとは、、、、思えない
そうだとしても、もう1人、、誰かが居るはず、、、、

だが、それを確認することは、今の井門には出来ない・・・が

声の方向からだろう、こちらに近づく人の歩く気配

居るはずのない人物
井門は確信する、この人物こそ、あの重圧のある声の主だと

そして、その気配に、なぜか全身が萎縮し冷や汗がながれる

何の心得もない、一般人である井門
他人の気配や気を感じることは、生まれてこの方有りはしない
そして、いたって鈍感な部類でもあり、さほど緊張すらしない
がからこそ常に冷静な判断が出来、出世できたのでろう
だが、そんな鈍感な井門ですら
無意識下で恐怖を、死すら、その背中に感じるほどの気配を感じる


だが、、、


目の前にいる少女
それは母(蘭)の胸に倒れ込んだ少女、すでに息も薄く
その生命活動は事切れる寸前なのは見て取れるが
その小さな少女から、だんだん大きくなるプレッシャー
まるで、そこに大いなる力が出現したような
力、、、そんな物では言い表せない、例えるなら
無限とも言える巨大なパワー、オーラを、それを全身から放っている

そう魔法の使えない井門ですら視認できるほどの、オーラが鈴を取り巻く

まるで小さな太陽が出現したかのような、プレッシャーであった



そして


少女からのプレッシャーから、1秒ほど遅れてだろう
突如、虎亜が何かを叫び、魔法を発動させた

先程から井門の少し後方左で、やまと戦っていたはずの虎亜の範囲魔法
攻撃系の魔法ではないが、井門はその範囲内に居たのだ

すでに、何かに拘束された様に動かない体では体感できなかっただろうが
井門の脳は理解する
何かの範囲結界に巻き込まれたと
肩から伝わる痛みと周期から、五感の働きが鈍くなったと
そして、その答えにたどり着く時間から、思考すら鈍くなっていると

こんな状況ですら、ある程度冷静に考えれる井門

だが

自分の置かれている状況には、何一つ理解できなかった

いや、理解出来ない事に気が付く頃には・・・すでに・・・・



背後から迫る、全身が萎縮するほどの気配

目の前には、巨大なオーラを放出する、死にかけた少女

五感、意識すら鈍らせる範囲結界魔法

その全てが、井門が初めて感じ・見・体感する事柄であり

井門の中の常識からかけ離れた現実であった


 
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