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覚醒編
40話 え? 数えてたの?
しおりを挟むそれは、あまりにも辛い告白だと、シオンは内心おもっていたが
首をかしげる蘭から出た言葉は・・
「で?」
「え?だから、しおんと言う人間は死んで、今の俺は紫音の前世の人間だと」
「だから?結局、紫音なんだろ?」
「え?」
蘭は鈴の顔を見て
「だってなぁー」
「ねぇーー」
屈託のない笑顔で、鈴は蘭に返す
そして蘭は、当たり前の事を言う
「私から見れば、多少大人ぶった、いや、お兄さん風吹かせた紫音だぞ
いつもと、かわらん」
「うん、僕が俺になったくらい?」
蘭と鈴の言葉に、シオンはびっくりする
「どーゆうこと?」
そこに、笑うかのようにリルが
「何百年たとうと、シオン様の精神年齢は、お子様だと言う事ですね」
「マジか!!」
シオンは、横から口をだした、リルに振り返り、硬直する
「ちっちゃいの、わかってるじゃないか
結局、紫音なんだよ、事実、その肉体は私が腹を痛めて産んだんだ
だから、お前は、私の息子そして鈴の兄でいいんだ
細かいことを気にするな」
シオンはため息をしながら、頭を掻き
「ならいっか」
その行動を見ていた鈴は、クスクスと笑いながら
「やっぱり、紫音、諦めの早さも、癖も何ら変わりない」
そして、真剣な眼差しで蘭が、話し出す
「それでだ、紫音、本題だ」
まて、息子の死とか、前世とか前振りかい
「その、リルだったか、ちっちゃいの解剖していいか?
あ!ちがった、その、ちっちゃいのお前は何だ?
お前達が使った魔法はなんだ?」
「蘭さん、欲望丸出し・・・・
こいつは、前世での、家 (うち)のペットかな?リル自己紹介」
「先程、蘭様には、ご挨拶をしましたが
鈴様も居られますし、正式に、ご挨拶させていただきます
私は、リトル・L・アンシャンと申します
【リル】と!お呼びください
そして、シオン様の前世での、妻でございます」
「まて!お前は毎度毎度、嫁や妻だと、言いやがって」
「なにが違うのですか、そんな様なもんでしょう」
「全く違う、お前は、拾てきたペットだろ!」
しばし、シオンとリルの、前世でいつもやっていた、言い合いが始まり
1分ほどやっていると、蘭が口をはさんでくる
「うるさい、そんな事どうでもいい」
蘭の一喝、そして
「ちっちゃいの、お前は何だ?妖精か?精霊か?」
そして、リルの動きが止まり
シオンに高速念話で、語りかける
『・・・・・・シオン様・・・・・・』
『なんだ?』
『やっぱり、この女、殺していいですか?』
『おい・・・・・・・』
『世界に存在出来き、あの力を得た事で、1秒も貰えれば
あの女を殺せますので、1秒目を瞑っていて貰えますか?』
『まてまて、何を怒ってるんだ?』
『何を? 私が怒っていると? 私は全く怒っていませんよ
ええ、怒ってませんよ
ほんの少し、あの女を殺したくなっただけです
シオン様が生まれてから今まで
シオン様が、あの女に、25062回、叩かれようと
シオン様が、あの女に、11628回、蹴られようと
シオン様が、あの女から、16270回、物を投げられ怪我をしようと
シオン様が、あの女から、数万回以上罵倒されようと
私は気にしませんでしたよ
ええ、まったく気にしませんでしたよ
ですが、あの女は、私のことを【ちっちゃい】と言ったんですよ
だから、殺しても構いませんよね?』
『おい・・・・・マジか!数えてたのか?
それより、誰が見ても、お前は小さいだろ?
それが、何がだめなんだ?
大体、俺がそれだけ、殴られても気にしないのに
ちいさいって言われただけでか!』
『そうですかやっぱり、あの女を庇うのですね
そうでしょうとも、シオン様は、あの巨乳が好きなのですよね
生まれてすぐ、あの女の巨乳に・・あの巨乳に・・・・くそ
シオン様は、生後約半年間で739回も、あの巨乳に・・・・
吸い付いたのを覚えていないと?
私も、マリアほどあれば、シオン様の顔を胸にうずめて、パフパフしますのに
あぁ、悔しい、羨ましい、あの女は、まるで自分の胸を自慢するかの如く
私に、胸がちっちゃいと言い放ったのですよ
まぁ、あの女からすれば、多少小さいかもしれませんが
すでに5回も、胸がちっちゃいと言ったのですよ
1回目2回目は、あの女が、この世界でシオン様を生んだ女って事で
我慢はしましたが、計5回も言ったのですよ
それはすでに、殺されても仕方がない事では?』
ちょっとまて、お前の胸は見るからに無い、全く無い
小さいと言うより無いんだよリル、それに気づかないのか?
そういえば、前の世界でも、かなり気にしていたな
一部の子供達の間では、リルに胸の話はタブーとされていたな
その手の話は、マリア専門だったきがする・・
そんな事を思い出しながら、どうにか説得しようとするシオン
『いやまて、たったそれだけの理由で殺す気か?
だいたい、お前は、妖精の子供くらい身長が、小さいだろ?
これから成長して、身長も伸びて、胸も大きくなるぞ』
『ほんとうですか? シオン様!
いや、知ってましたよ、そうなんです、私もまだ子供なんです
これから、どんどん大きくなるんですよ
シオン様待っててください
すぐに大きくなった胸でその、お顔をうずめてさしあげます』
よかった、機嫌が直った・・・
だが、リンよ、その身体は多分成長しない・・・
『ああ、期待してまってるよ、だから、蘭さんを殺すなよ』
『それと、これとは、話が別です
私はシオン様の妻兼、メイドとして、丁寧に接していますのに
名前すら、呼ばないとか、失礼極まりありませんし
どちらの存在が上かと言うことを、はっきりしとかないとダメですね
なので、お仕置きをしていいですか?』
『リル、もういい、席を外せ』
『いえ、ここは、はっきりさせないと、他の子供たちに示しがつきません』
『この世界には子供達は居ないから、席を外せ』
『・・・・・・わかりました』
そんな念話を終わらせ
シオンは口を開く
「蘭さん、その前に言っておくことが
俺の前世の事なんだけど、そこは、ファンタジーの世界と言ったらいいかな
魔物と呼ばれる存在、スライムとか、ゴブリンとか、竜とか居る世界なんだ
そこには、精霊や、妖精も居たんだが
リルはそのどっちでもない、その生物名は俺も良くわからん
というか、リル、そろそろ追跡が入るかもしれん、周囲警戒たのむ
それと、コハクお前も行って来い」
それとなく、理由を付けて、リルを厄介払いする
「わかりました、周囲を見回ってきます」
そういい、リルは、一瞬にしてその姿を消した
そして、コハクは、「にゃ」と一声鳴き
空気入れ替えの為開けていた窓から、外に出ていった
「まぁいい、魔法の事を教えろ」
食い気味に、迫ってくる蘭を宥め
「先に軽く何が起こったか、鈴に説明してからね」
そして、簡単に適当に、何が起きていたかを鈴に説明し
魔核や魔法の事も、適当に嘘を交えながら、説明する
************************
世界にある力、それは大きく分けて3分類される
1つは、正しき力、神力、天力と言われる力である
その元となるのは、信仰心であるが、その解釈は色々であり
それは、神でなくてもいいのだ、天使であっても、勇者であっても
邪神であろうが、その信仰する存在が悪であっても、
真剣に信じる事で、その力は生まれるのだ
その一方、その力を正しく使える存在は
正しき神の加護を受けた者が多くいる為
ひと握りの存在、天使、勇者、又は、各宗教の上位の役職者が多いい
2つめは、中立にある力、魔力である
その力は、あらゆる物に変換されたり
または、色々な物と混じり使われる
魔法・魔術・法術・妖術・陰陽術、他にも色々ある
これは、その使う人物の資質により左右されるが
ある程度は、どんな種族であろうと、知識ある者であるなら、使うことができる
3つめは、負の力、呪、1つめの力の相反する力である
それは、怒り、憎しみ、妬み、嫉妬、負の念から生まれる力である
それらは、呪法、禁忌、死霊術、ブードゥーに使われる
だが、それらを使うと、多少その負の力は術者にも影響をもたらす
その為、身代わりに、寄り代を立てたり、贄を用意するのが一般的でもある
ちなみに、神・天使は、1つめの力を主に使うが
邪神や堕天使、悪魔は、2つめの魔力を使う
だがまれに、3つめの力を使うこともある
悪魔とは、その存在自体は負の存在ではない、基本中立である
悪魔を呼び出し使役する人物の9割以上が、私利私欲の為に悪魔を使う
その為、悪魔=悪い存在となっただけである
だが、その属性が悪に傾いた人間が呼び出せるのは
同じく属性が悪に傾いた悪魔が多いいのは確かである
そして、正・中・負の3つの力は
世界によってや、地域によってソレの分布は変わってくる
前世の世界では、神や、天使・勇者は、確実に存在していた
その為、信仰心も強く、現世より多少つよいが
現世も、色々な宗教があり、宗教戦争を起こすほど、各宗教の信仰心はつよい
対比的には、前世10:現世8ほどである
魔力は、確実に前世の方が多いい
その為、魔物という存在が生まれるほどに
対比的には、前世10:現世3ほどである
そして、負の力に限っては、逆転する
前世では、各国間の戦争より、魔物の方が驚異であり
国同士や、種族間の戦争は少ない
数人いる、魔王も牽制しあってはいるが
大きな戦争をすることはない
魔王自体も、自身の領土があり、そこでは悪行を尽くす事はない
そして、神や天使、勇者の存在の為、負の念は少ないのだ
その反面、現世では、終わらない各国間の争い
枯渇していく資源の奪い合い
宗教戦争、テロ、内紛と、世界各地で、争いが絶えない
何処で戦争が起こってもおかしくない
また、裕福な国の平和ボケした、人間は
友達や家族であっても、些細なことで、争い、妬み、怒り、恨む
人間の負の念は、同種族人間に対して向ける物であり
1つの種族しか居ない世界にとって、それは必然でもあった
そして、その力を消費、使う存在が、全くと言っていいほど居ない事で
地球を覆うほど、その負の力は存在し続ける
その対比は、前世3:現世10となる
そして、シオンとリルが使った魔法に関して
まずリルの使った魔法は
紫音を生き返らせ回復させたのは、1つ目の魔法であると
何かの加護を持っている、リルだから使えるのであって
普通の人間には、使えないと
そして、シオンの使った魔法
呪法にかんしては、蘭も多少知識があったので納得にいたった
浮遊魔法に関しては、シオンは前世で使えていたが
現世では、使えないことに対して
憶測ではあるが、魔法が使えるよになってからの歴史が浅い為
浮遊魔法が、使えるまでに、この世界の人間は体が対応しきれて無いのだと
だが、科学魔法でなら、できるかも知れないと、そこは要勉強だと
そして、前世と現世では、魔法理論が全く違う道を進んでいるため
どこまで、この世界の魔法に干渉していいのか、現時点で解らないと蘭につげる
またシオン自身で検証し、大丈夫そうなら
できる限りの知識の提供をすると約束した
それが、どれだけ時間が掛かるか分からないとも
数年後か、10数年後か・・・・・・・
10年後には、シオンが死ぬ運命で有る事は内緒にしたまま
*****************
そんな話を適当に、一通り話し
いくつかの、蘭の質問にも、適当に返し
話し込んでいると
外は、すでに暗くなっていた
蘭の携帯には、祖母から、数十件に及ぶ着信履歴がのこっていた
「蘭さん、そろそろ、終わりにしてくれ
腹も減ったし、さすがに1日に2度も死ぬと、クタクタなんだけど
それに、おばあちゃん所行かなくていいの?」
「「あ!」」
祖母の事をすっかり忘れていた蘭は声をあげた
それと同時に、腹も減ったの言葉に反応した
うつらうつらと、蘭の膝で半分寝ていた鈴も声をあげた
「紫音、鈴、ばあさんの所、明日でいいか?
今日はここに泊まろう、私も疲れた」
「うん、じゃぁ私、何か食材買ってくるね」
「鈴、肉がいい肉」
「わかった、あ!リルちゃんと、その子達は何食べるの?」
「リルは、多分、食事を必要としないから、無くていい
ギンやコハクも必要ないから、いいよ」
「ハーイ、じゃぁ行ってくる」
元気よく返事をした鈴は、玄関に走っていく
そして、蘭は、祖母に電話し、携帯越しに喧嘩していた
そして、シオンは、あぐらを描いた太腿に乗っていた
ギンの頭を人差し指で撫でながら
今日起きた出来事を振り返り
一度、大きくアクビをする
「あ~~~~~・・・・・・・・めんどせ」
そして、クスクスと一人で笑い出した
『リル居るんだろ?』
『はい、側におります』
『まぁ、あれだ、元気でよかった、これから、どうなる解らんが、よろしくな』
『・・・・・・・ありがとうございます
誠意いっぱい、命尽きようと、シオン様の御側に使えさせていただきます』
涙まじりの声で、返事をした、リル
たった一言の、シオンの何気ない言葉は
10年間側にいて、何も出来ず
辛く悲しい時間を過ごしてきた、リルにとって
その言葉は、何よりも嬉しく
込み上げる想いを隠せず、涙し返事をし、言葉は震えていた
そんな、リルの念話を聞きながら
クスクス笑う
『それと、コハク、ギンもよろしくな』
『にゃ』 『コン』
魔物も魔王も神も居ない世界
10歳の子供が武器を銃を持たない、戦争の無い国
平和ボケした国民、そうそう争いごとに巻き込まれる事はないだろうと
早々と、家から独立し
シオン・リル・コハク・ギン、4人で
おもしろ、おかしく、きままに、日向ぼっこしながら
残り10年、隠居の用に暮らしていこうと、考えながら
鈴の美味しいご飯を待つシオンの、姿がそこにあった
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