アンタッチャブル・ツインズ ~転生したら双子の妹に魔力もってかれた~

歩楽 (ホラ)

文字の大きさ
106 / 180
覚醒編

39話 命名

しおりを挟む
 


 シオンは、右手を振り挨拶すると
蘭達が待つ車に振り返り、足をすすめた

『フフフ、シオン様、真っ裸では、カッコつきませんね』

それは、すでに車の上空で待機しているリルからの念話である

『だまれ、うるさい、わかってんだよ
 こんな姿では、カッコつかないこともな
 リル、車1台くらい、転移できるか?』

『そうですね、今の新しい力の具合ですと
 転移できる範囲は、この世界基準で、東京ドーム100個は大丈夫でしょう』

『ほう、ドーム100個か、それは豪勢だなって
 おい、ちょっと待て、それは、世界基準じゃないぞ』

『そうなんですか?よくTVでやってるもので』

『TVっておい・・・・・・・
 まぁいい、色々聞きたいことが有るが、それも後だ
 それで、転移先の場所だが、どこに行ける?』

『シオン様の行った事のある場所なら、どこにでも転移できます』

『どういうことだ?』

『言葉通りですが?何か?』

『俺の行った事ある場所ならだと?』

『先程も言いましたが、ずっと側にいましたから、ですが?』

『ずっとだと?いったい、いつからだ?』

『だから、ずっとですが?
 この世界に転生してきて、気がついた時には、シオン様の魂の側にいました
 そして、シオン様の魂が、あの女の体内の、受精した卵子に吸い込まれ
 その細胞分裂による、双子になって
 小指ほどの、シオン様が、こう徐々に成長していき』

『待て、リル・・・・・・
 もういい、やめてくれ・・・・頭が痛くなってきた・・・』

『そうですか?このあと、シオン様の誕生という、素晴らしい     』

『だから、もういい・・・想像しただけで、頭が割れそうだ
 なら、昔住んでいた、静岡のマンション行けるか?
 車が置けるように、地下の駐車場がいい、人目に映らないようにだ』

『可能です、転移出現前に、出現位置及び、周りの生命反応確認します』

『よし、後は【西表山猫 (ヤマピカリャー)】【北狐亜種 (シルバーフォックス)】』

『にゃぁー』 『コン』

『お前達に、名前をやろう、色々考えてたんだが、そう【色々】な
 その結果、見た目で名付けることにした
 【西表山猫 (ヤマピカリャー)】その見た目から【琥珀 (コハク)】』

『にゃぁーーーーーーーーーー』

『【北狐亜種 (シルバーフォックス)】は
 その元名、ギンギツネと、その見た目から【銀 (ギン)】』

『コーーーーーーーーーーーーーン』

『そうか、そうか、2人共、嬉しいか、ハッハッハ』

『シオン様、それは、見た目というより、色では?』

『だから・・・色々考えたと・・・いったじゃないか
 それより、コハク、ギン、お前ら、でかすぎ、小さくなれないか?』

『にゃ』

コハクは、静かに4mを超える巨体を震し、徐々にその身を縮めていく
体長30cm、尻尾をいれて40cm程の子猫となった

『ココン』

ギンは、その場で大きくジャンプし、その巨体を一回転させ消える
そして、シオンの肩に出現した
その大きさ、尻尾を入れても10cm
ディフォルメされ、まるで、小さな、キツネの、ぬいぐるみとなった


『ギン!あなた、どこに出現するのです
 そこは、私の場所、シオン様に触れていいのは私だけです』

ギンは、鼻で笑うかの用に『ココン』と笑う

そんな、やり取りをしながら
シオンは蘭の待つ車に乗り込こむ

(それにしても、コハクも、ギンも
 普通に、意思加速の念話を使いやがる
 あの2人は、いったい何処に向かっているんだ?
 普通の使い魔だろ? 末恐ろしいな・・・・
 それで言えば、リルの奴も、翼生えてたし、いったい何になる気だ?)

そんあ事を考えながら、助手席から後部座に上半身を突っ込み
自分の荷物を開け、自分の洋服を探り出しながら

「蘭さん、昔住んでいた、静岡のマンション、まだ使えるよね?」

「あぁ、契約はそのままだ、私の荷物置きにしてるし
 みんなの昔の荷物も残ってるが、それがどうかしたか?」

「よかった、なら其処へ、行って一旦落ち着こう、リル、行ってくれ」

「シオンどういう事だ?それに、うわぁ」

その瞬間、蘭は、視界が揺れた用に感じ
次の瞬間、車の外にコンクリートの壁が現れた
びっくりして、周りを見渡すと
それは、昔見た見慣れた景色
数年前まで蘭はそこに住んでいた、家族と共に
旦那と結婚して、ここで一緒に暮らしだした
そして、シオンと鈴が生まれ、2人が小学生になるまで住んでいた
懐かしの場所、である

「ここは、昔住んでいたマンションなのか?」

シオンは、軽く返事をし、蘭に鈴をお願いして
鈴と自分の荷物をもって、車を降りた

そして、昔住んでいた、10階の部屋に移動する
部屋に付き、窓を開け、軽く空気を入れ替えたら
押入れに締まっていた、布団を出し、軽くホコリを払うと鈴を寝かす
そうしてまた、車まで荷物や、お土産のお菓子や、食べ物を取りに行く
そうやって、ごそごそとしているうちに、蘭もおちついてくる

リビングも多少片付き、蘭は、ソファーに腰を掛け

「さて、紫音、お前も座れ
 それと、リルだったか?
 お前もこっち来い
 2人に、聞きたいことが山ほどあるんだ」

「だよね・・・・・その前に、鈴起こすよ
 鈴にも聞いといてもらわないと、何度も説明するのめんどくさい」

蘭は布団で寝ている、鈴を起こすが、しばし状況が飲み込めなかったが
元気な蘭の姿に、飛びついて涙をながした

鈴が落ち着くまでの数分間
シオンは、どこまで2人に打ち明けるか考えていた

そうして、蘭・紫音・鈴・リルを交えての話し合いが始まった


シオンは、右手で頭を掻きながら、話し出す

「どこから、話せばいいのか
 まず、最初に言っておかないと、いけない事があるんだ
 俺は・・・・シオンだけど、しおんじゃない
 とりあえず、俺は“S”とするかな
 簡単に、説明すると
 紫音は、あの、やまさんと言う男に蹴られた時に死んだ、脳死だけどね
 そして、紫音の前世である俺“S”の記憶がよみがえったと
 で、紫音の記憶が、Sの記憶に吸収された?って訳だ
 まぁ、まだ完全融合してないかな、微妙な違和感もあるしね」

それは、あまりにも辛い告白だと、シオンは内心おもっていたが

首をかしげる蘭から出た言葉は・・

「で?」


ん? 「で?」って?


 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。

遊。
青春
主人公、三澄悠太35才。 彼女にフラれ、現実にうんざりしていた彼は、事故にあって転生。 ……した先はまるで俺がこうだったら良かったと思っていた世界を絵に書いたような学生時代。 でも何故か俺をフッた筈の元カノ達も居て!? もう恋愛したくないリベンジ主人公❌そんな主人公がどこか気になる元カノ、他多数のドタバタラブコメディー! ちょっとずつちょっとずつの更新になります!(主に土日。) 略称はフラれろう(色とりどりのラブコメに精一杯の呪いを添えて、、笑)

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

俺は陰キャだったはずなのに……なぜか学園内でモテ期が到来した件

こうたろ
青春
友人も恋人も居ないボッチ学生だった山田拓海が何故かモテだしてしまう。 ・学園一の美人で、男女問わず憧れの的。 ・陸上部のエースで、明るく活発なスポーツ女子。 ・物静かで儚げな美術部員。 ・アメリカから来た金髪碧眼でハイテンションな留学生。 ・幼稚園から中学まで毎朝一緒に登校していた幼馴染。 拓海の生活はどうなるのか!?

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

処理中です...