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第1章・聖騎士
男?
しおりを挟む門にたどり着くと
門兵のおじさんの姿があった。
シャルを助けた時に手伝ってくれたのが
おじさんであることを伝えると
シャルは頭を下げて、お礼を言っていた。
騎士姿のシャルがお礼をいってると
おじさんは、慌てふためいて頭を下げる。
おじさんにしてみれば
兵士とはいうが、所詮村人で仕事で門番をしているだけだ。
騎士様に頭を下げられると、立場の違いから
腰が退けて今にも地面に土下座しそう勢いで頭を下げていた。
助け舟ではないが、僕も
おじさんに、荷台を借りた、お礼と
自分の家の裏庭に、荷台を置いたままなのを伝えると
ひきつった顔で、騎士様が無事で良かったと笑ってくれた。
「それじゃぁ、あ3行こうか、とりあえず北?」
「うん、街道を北に向かえば、イヨカン街だよ。」
「わかった、道々、この世界の事を教えてね
では、しゅっぱーーーーーつ!!」
村の入口と門兵のおじさんに、手を振ると
次の街に続く街道を、二人で歩きだした。
シャルが色々聞いてきた
分かることは答える。
シャルに質問されて、分かったんだけど
僕もそこまで、世界の事を知らなという事だ
冒険者になってなければ
シャルに逢わなければ
そんな事すら気づかなかった自分が居たことに驚いた。
そう、田舎の小さな村で暮らし
そして、一生を村で過ごす僕たちみたいな
一般的な村人が、世界の事など知る由もないのだ。
わかる範囲でこの世界の事を教えながら
シャルの世界の事を聞くけど
その大半は何を言っているのか僕にはわからなかった。
だけど、それはとても楽しい時間
人と話をこんなにしたのは、あの人以来だから。
街道を通れば、モンスターも少ないし
この当たりでは無差別に襲ってくる
【アクティブモンスター】はまずいない。
だけど、たまにシャルは、何かを試す様に
おもむろにモンスターを倒していく
それは、見たことも聞いたこともない
魔法や、技を繰り出すのだった
倒した敵は、ホーンマウスや、バウンドドック、暴れ猪と
軽く20匹は超えるのだった
昼前に街をでて、そろそろ数時間、空も暗くなってきた。
「シャル、地図だと後1時間ほど行った所に
定期馬車が休憩したり、キャンプする場所があるから
そこで今日は泊まりませんか?」
街道の歩きながら
景色をその瞳に収めながら、陽気に歩く騎士様は。
「そう?私は寝なくても平気だと思うけど、あ3は無理か
それにスタミナが無くなってきたし、ご飯が食べたいわね」
「ですね、さっき暴れ猪のお肉が取れたから食べますか?
とても美味しいよ、ちょっとスジばってるけど」
それは、道すがらシャルが倒した暴れ猪のドロップアイテムの肉を
アイテムボックスに締まっていたものだ。
「あ3料理できるの?」
「うん一人暮らしだし、多少はね。」
「やった!私料理スキル取って無いから食事どうしようかと思ってた
そのキャンプ場まで急いで行こーーーー」
そこからは、戦闘を避け、急ぎ足で進む。
そして、見えてきたのは、丸太で簡単に組み上げた家
この辺りのモンスターは弱いが
もしも襲ってきても耐えれるほどの頑丈な建物である。
魔物の強い場所では、建物など無意味であり
目立てば襲ってくださいと言う様なものであので
こんな、休憩所など有りはしない。
だが、都会育ちのシャル、丸太で組まれた建物など
雑誌やTVでしか見たことがなかった。
そして、そこに泊まれるとなると
テンションが上がっても仕方がないことであった。
「すごい!ログハウスがあるじゃん!ここ使っていいの?」
目の前には、10人は寝泊りできる大きさの
丸太で作った簡単な建物がある
僕にしてみれば、どこにでもある建物だけど
シャルは何故かテンションが上がっている。
あたりを見渡すと、建物から、少し離れた所に
かまどがあったので、僕は火をくべ
アイテムボックスに突っ込んでいた、フライパンや包丁を取り出し
料理の準備を始めるのだった。
そして、何時ものように、鼻歌混じりに・・・・。
「あ3、その歌は?」
背筋が凍った・・・・。
もしも、僕の歌を聞かれれば
シャルに嫌われる・・・と。
「なんでもないです!」
歌はダメ、ぜったいダメ!
気を取り直して、暴れ猪の肉を焼く
シャルが美味しいと食べてくれたから、僕は満足である
やっぱり、人の嬉しそうな顔は嬉しい。
空が茜色に色ずく中
時間も忘れ、楽しい会話は続いていく。
いつしか空も暗くなり
明日も1日歩くことになるので、楽しい時間を切り上げる
「明日、朝早いからもう寝ますか?」
名残惜しくはない、明日も1日ずっと一緒なのだ
まだまだ楽しい時間は続くのだ。
僕は、シャルが言う、ログハウスに入る
僕にしてみれば、ありきたりな建物だが
嬉しそうに【ログハウス】と言うシャルに合わす事にした。
ログハウスの中は広いが
仕切りはなく、大きな部屋があるだけで
雑魚寝で10人はかるく寝れる広さがあった。
シャルは部屋を見渡すと。
「私はどこでもいいけど、あ3はどこで寝る?」
どこで寝る?
その言葉に僕は、首を捻った・・・・
「ん?ここで一緒に寝れば良いと思うんだけど?」
「いや、それは、さすがにダメでしょ?
種族は違うけど、男と女が一緒に寝るなんて」
「え!!!シャルさん・・・もしかして、男なの?」
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