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第1章・聖騎士
2ステージ目
しおりを挟む僕は、再びステージに向かう
知らない間に、お店は、おおくのお客が入り
後ろの方では椅子がないのか、立ち見の客が居た。
ふえる人の群れに、すこしビビルが
シャルは嬉しそうに、僕を送り出す。
そして、2ステージ目が始まった
2ステージ目に、シャルが選択した曲は
リズムが良く、体が揺れる楽しく
ホップな曲を選択したと僕に教えてくれた。
音楽を聞いて体が揺れる?
その言葉は、初めは僕は意味がわからなかったけど・・・。
皆はお酒が入っていた為か
ノリの良い曲に、体が揺れ出してくる。
この世界で、音楽を聞いて体が揺れる事なんて聞いたこともない
多分、みんな無意識なんだと思う。
全員が嬉しそうな顔をして、気持ちよさそうに、体を揺らす
その光景は、とても、楽しそうだった。
2曲目も、無事に終わり
3曲目の途中、お店の入口の方で、騒ぎが起こる。
入口の方で何か言い合っているみたい・・と
気になって、視線を送ると
冒険者ギルドで、僕を突き飛ばした男が入ってきたらしく
あの場にいた、冒険者達ともめていた。
歌を止めて、叫ぶ。
「まって!」
静寂が訪れた・・・
「ごめんなさい、通してもらえますか?」
そお言うと、皆は二手に分かれるように道を開けてくれた。
僕は入口にいた、僕を突き飛ばした男性に近づくと
その男は、顔を真っ青にし、震えだした。
たぶん、僕が怒ってると思ってるのかな?
僕は、この男性の今の気持ちは分かる・・
周りの全ての人間が、自分に対し敵意を持ってると思っていると思う。
たぶんそれは、死ぬほど怖い事だと思う・・・・・・。
でも、この人・・・たぶん・・・。
僕は一度シャルに視線を送る。
目が会ったシャルは無言で頷いた。
それはきっと、僕の好きなようにすればいいと
言ってくれてるみたいだった
その信頼は、心が温かくなるほど嬉しかった
そして僕は、怯える男性を見上げると。
「もしよかったら、僕の歌を聞いてもらえませんか」
どよめきが走る。
だけど、僕は気にしない、ただ聞いてほしいから。
この人は、きっと僕に謝りに来たんだと思う
それが、僕を怒らして、僕の事を気に入った
この街の冒険者に敵視される事を恐れて
イヤイヤながら、僕に頭を下げに来たのだとしても
僕には、関係はない。
今は、皆仲良くしてほしい、みんなの笑顔を見たいそれだけだった。
僕は、またステージに戻ると。
「彼の為に、この歌をうたいます、それぞれの明日へ」
歌い終わると、あの男性は涙を流していた。
他の冒険者とまだ気まずそうだけど
今はそれいいかなと思う。
人は繋がれる、繋がっていく
きっと、あの人も、僕も繋がれるはず。
そんな中、アッコさんが手を上げる。
「アッコさん・・?」
「アサンちゃん・・・・・・私の為にも歌って・・・」
なんか、昨日初めて逢ったんだけど
頭に浮かんだ言葉は、さすがアッコさん・・・。
僕は、少し考える・・・そして。
「僕とシャルは、明日旅立ちます・・だから
大切な友人に送る歌を
会えなくなっても、思いは分かり合える
きっと、すぐにでも出逢えるはず・・
そんな思いを、この歌に、私の友達、MyFriend」
僕の歌ってる途中から、アッコさんの泣く音が・・
そして、それ以上に泣いてる人もいた。
その後、何曲か歌い休憩に入ると
涙でボロボロになった、アッコさんと
もっとボロボロになった、魔法使いのお姉さんが会いに来た。
僕はもう、驚きを通り越して
怖くなってくるほどだけど、とても嬉しいかった。
そして、その後は
やっと自分の番だと、コウさんと、セイさんが競うようにやって来た。
結局2人のチーム全員と挨拶を交わした
チームの人に聞くと、コウさんとセイさん以外のメンバーは仲が良いとの事
2人の事は、暖かく見守っているらしい。
僕もわかる、きっと2人は仲良しなんだと。
その後も、何人もの人達が会いに来てくれた。
そしてあの大きな男性も、泣きながら謝ってくれた。
僕は気にしてない、突き飛ばされる事なんて。
数日前なら当たり前の日常だったから。
でも、今なら言える、出会いは、あんな形だったけど
おかげで、貴方とも会えた、繋がれたと
そして、あの事があったから
ギルドに居た冒険者の皆さんとも、より仲良くなれたんだと。
僕は、本当に貴方とあえて良かったと伝えるのだった。
そして、さすがに疲れてきたので
次を最後のステージにしてもらい
あの椅子に戻るのだった。
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