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第1章・聖騎士
破壊王
しおりを挟む空を一面彩る星空に、満月が顔を見せ
広大な大地を照らし
その大地に、一人の男が影を落とす。
金色 (こんじき)の装備に身を包み
目の前に佇む、白銀の騎士に不敵に笑うと
まるで、長年の友に話しかけるように
騎士に声を掛けるのだった。
「よう、シャルロット、久しぶりだな
あっちの世界はどうなっている?」
「やぁ、ラオウ、こんな低レベルエリアに何のようかしら?」
シャルロットに前に現れた男、彼の名前は【ラオウ】
ある漫画のキャラから取ったその名前の如く
素手格闘系の上位ジョブの1つ、グラップラーであり
ゲーム時代は、誰もが知る前衛最強キャラクターの1人として
私達のサーバーでは、かなりの有名人でもある
そして、接近戦最強を決めるイベント、君こそ最強決定戦、PvPで
20回以上の連続優勝を記録している人物である。
「きまってるだろ、お前に会いにだ
冒険者ギルドで、俺の事を調べただろう
それが、俺の下まで上がってきてな
もしかしたらと、フレンドリストを久々に見てみれば
お前の名前が、有ったからな
会いに来たんだ。」
「そう、私も、ラオウが、ゲームで姿を消して
隠居したと思ってたら、こんな世界に飛ばされてたなんて
少し驚いたわ・・・・
それに、かなり暴れまわっているらしいわね
吟遊詩人が、貴方の話を語っていたは
【破壊王・ラオウ】ってね
それで、ラオウ
貴方は、この世界で何がしたいのかしら?」
「なんの事だか?数日前に来たばかりの、お前は知らないだろうが
この世界の人間は、俺の知る限り最大でも、レベルが50も無い
それも、数人しかいない、それ以外は30程度
カスだ!虫だ!ゴミだ!!
そう、俺はこの世界を支配するために、この世界に落とされたんだ!」
そう、こいつは、強さと力を求め、最強ギルドと言われた
【ブラッディー・ナックル】作り上げた
大規模戦闘を繰り返し、ゲーム内で行われる
国vs国の、国家戦争と言われる、国の権力値を左右する
イベント戦闘で、最強無敗を続けていた
そして、私達のサーバーでは、ゲーム開始1年以降
彼の所属する王国、フレープ王国がこのイベントで負けたことはない
「それで、グレープ王国を支配したのか・・・」
「あぁ、それは世界征服の第一歩だ!
シャルロットお前!
俺の仲間になれ
オレが知る限り、盾ジョブ最強はお前だろそれだけではない
その判断力、統率力は俺には無いものだ!
俺の下に来い、あっちの世界では考えられない
最高の贅沢をさしてやる!」
「貴方・・元の世界に帰りたいと思わないの?」
「思わないな、それに方法が分からない
寿命ではない限り、蘇生魔法は効果がある
ゲームと同じく受付時間は60秒、NPCでも蘇生はできるが
それを超えると、PCでもロストする
すでに実験済みだ、そしてお前の前に
この世界に来た人間に聞いても
あっちの世界では、この世界の事はネットにすら載ってないと
なら、死んでロストしてしまえば、そこで終わりだ
帰れないなら、この世界で生きていくしかないだろう
いや、俺は帰りたくもないがな。」
言葉の違和感を感じる・・・
ロスト?実験済み?
「まて、ラオウ!
だれだ?誰を殺した!!!」
「チャップリンだ、レベル101になると
新しい上位ジョブが選択出来る、そして新しいスキルや技もな
その実験台になってもらった
すごいぞ!新たしい技は!」
チャップリン、フレンドでは無いが、何度か一緒したことがある
腕のいい、バーサーカーだったはずだ・・それより。
「ラオウ、お前、今まで何人をころした・・・」
「あ?PCは、チャップリンだけだが
NPCの、ゴミは数千だろうな、数えるのすらメンドくさい
グレープ王国の、ピオーネ国王なんて
地べたに這いつくばって、涙を流して命乞いして
潰れるよに死んでいったぞ!
まったく笑える、ゲーム時代は、偉そうにしてた、あの獣王がだ
あっちの世界なら、ムービーを取って、ネットに流したいくらいだ」
・・・・ダメだ、こいつは
居てはいけない存在だ。
この世界を戦乱に巻き込むつもりだ。
このままでは、世界が滅ぶ。
あ3の明るい未来が
「ラオウ・・・あんた、もういいよ
この世界から退場しな。」
「ち・・・お前も、奴らと一緒か
お友達ゴッコで、この世界を楽しもうってか?
NPCは、人間と同じだってか?
大切にしろ?殺すな?
お前たちは、バカか!
あんなゴミをか?
ふん、その顔・・・
シャルロットお前も他の奴らと一緒みたいだな
だが、なぜ分からない?
俺達は、世界を変えられる力を持っているんだ
その力を使って何が悪い!」
「バカね・・・その力は破壊しか呼ばないわ・・・
本当に世界を変えられる力っていうのは・・・
あの子のように、優しい力だわ。」
「ち・・
この世界に来たばかりで、何も知らないアホウが!
すでに、俺以外にも
影に隠れて力を集めてる奴もすでに居るんだぞ!
そんな奴らに、俺様の世界を渡してたまるか!!
そう、奴らの力に対抗するには
俺達も、力をつけるしかない
その一番早道が、国を乗っ取ることだ!
すでに、多くのPCが仲間にいるぞ!
シャルロットお前も仲間になれ!」
「・・・・・・・。」
(なぜ、わからないの・・
それは、私達の世界が繰り返してきた歴史
戦争は何も生まないわ、産むとしたら憎悪と反発心だけ
復讐に復讐を重ねる、無限地獄
そんな事も分からないの?
ラオウ・・・あんた小学生?)
「なる気は無いみたいだな・・・・。
俺達の仲間に成らないのなら
他の奴らの仲間に成られるのも面倒だ!
死と言う、最大の恐怖を教えてやる
イヤ、殺しはしない
俺に逆らうことの恐ろしさを
その体に、その脳裏に刻んでやる!
俺に逆らう事の恐ろしさってやつを!」
「関係ないわ
私の目指す場所には
貴方は、きっと必要ない
そして、この世界にも、必要ないわ。」
「なら、死ね!シャルロット!」
「この世界から退場しなさい、ラオウ。」
両者は、静かに武器を構えるのだった。
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