幸運の歌姫

歩楽 (ホラ)

文字の大きさ
34 / 36
第1章・聖騎士

好感度

しおりを挟む
 
 
 私のHPが、0となって・・・。


 蘇生可能時間も終を告げた

 体が浮遊感に襲われると

 いきなり目の前に飛び込んでくる光があった

 一瞬目が眩んだが、徐々に見えてくる

 病院の病室で、横たわる本当の自分の姿が・・・

 いくつもの、クダが付けられ

 呼吸器みたいな物が付けられていた・・・。



 そして、頭の中に浮かぶ文字


《 これより人体の蘇生を行います、蘇生まで残り25秒
  なお、蘇生と同時に【L・A・W】のキャラクターは削除され
  アカウントも削除されます
  又、LAWの記憶も完全削除されます。 》


 ・・・・・・そんな!
 帰れるけど・・・記憶がなくなるって!!

 一瞬にして理解する
だからこそ、あの世界の情報が存在しない事に・・。

 だが、同時に、たった3日間だが
あの世界の事を忘れる事に怯える
そう、あ3と出会った
人生最高の出来事と
親友となった大切な人の事を忘れてしまうことに。

 シャルロットを操作していた少女は、声無き声で叫ぶ

「やめて、戻りたくない!あの世界に戻して!!」と!

 だが、徐々に数字は減っていく

「あ3!やっぱり、あの子を残して戻れない
 あ3・・・あああ・・・・・・
 大好きなの・・・・
 君の事を忘れたくないの・・・・
 頼むから・・・
 あああの元へ・・・
 あの世界に戻してちょうだい
 お願いだから・・・・・」



 数字が突然8の文字で止まる
 そして新しい文字が浮かび上がった

《 【あああ】に対する好感度が100になりました
  これによって、相互の相性がMAXとなり
  【あああのお守り】が【あああの幸運のお守り】に変化しました
  また、シャルロットが死に、60秒放置されたことにより
  あああの幸運のお守りの隠し効果が発動します。 》

《 隠し効果が発動されました
  効果【L・A・W】の世界への1度のみの復帰 (衰弱無し・完全回復状態)
  使用しますか? 》

   【はい・いいえ】
  

 強く強く、とても強く奥歯を噛み締め
目をつぶり、見えない涙をながしながら・・・
心に、あ3の笑顔を思い浮かべる。

 あぁ、使うに決まっている、あ3ありがとう
私は、又貴方に・・助けてもらえた、救われた・・・
もどるよ、あ3貴方のもとへ。

頭に念じる【はい】と、強く強く、あ3の事を思いながら。


《 あああの幸運のお守りの隠し効果を発動します
  プレイヤー・キャラクター【シャルロット・フューリー】の
  再構築を開始します。
  これにより、あああの幸運のお守りは、隠し効果がなくなります。 》


**********

【あああの幸運のお守り】
あああ好感度アイテム
PC (プレイヤーキャラ)と、あああの好感度が双方ともMAXの時
あああのお守りから、あああの幸運のお守りに変化します
自身のラックの値に、あああのラックの5割が加算される
アイテムボックスに入っていても発動する

**********

 
 そして私は、病院のベットの上で寝る、私の体を見つめる
まるで、とても長い間、会っていなかった様に感じる体は
多くの管が繋がれ、呼吸器まで繋がれていた。

 そんな情けない姿が、霧がかかったかのように、ぼやけていく。

 そんな景色の中に、母の姿も、父の姿も有りはしなかった
期待などしてなかった、嫌いな両親が居ない事に、少し安堵し

 再び、あいまみえるだろう、ラオウとの戦いに
心を引き締める。

 そう、死ねば戻れる、元の世界に
なら、私は、ラオウを躊躇なく殺せるだろう・・・。

 いや、違う!

 そんな事は関係ない

 あ3の進む未来を壊しかねない、ラオウは

 私の、この手で殺す!



 私の視界は完全に白で塗りつぶされ

 再びあの浮遊感に襲われた

 そして、深夜の冷たい風と、草と土の香り
そう、戻ってきた・・・。

 静かに目を開けると、そこには
私を殺した、男が立っていた。

 驚く男に、私は伝える

 「・・・・戻ってきたよ
 この世界に・・・・
 あの子の世界を
 壊そうとする
 お前を殺しに。」

 と・・・・・・。
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

無能妃候補は辞退したい

水綴(ミツヅリ)
ファンタジー
貴族の嗜み・教養がとにかく身に付かず、社交会にも出してもらえない無能侯爵令嬢メイヴィス・ラングラーは、死んだ姉の代わりに15歳で王太子妃候補として王宮へ迎え入れられる。 しかし王太子サイラスには周囲から正妃最有力候補と囁かれる公爵令嬢クリスタがおり、王太子妃候補とは名ばかりの茶番レース。 帰る場所のないメイヴィスは、サイラスとクリスタが正式に婚約を発表する3年後までひっそりと王宮で過ごすことに。 誰もが不出来な自分を見下す中、誰とも関わりたくないメイヴィスはサイラスとも他の王太子妃候補たちとも距離を取るが……。 果たしてメイヴィスは王宮を出られるのか? 誰にも愛されないひとりぼっちの無気力令嬢が愛を得るまでの話。 この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。

お姫様は死に、魔女様は目覚めた

悠十
恋愛
 とある大国に、小さいけれど豊かな国の姫君が側妃として嫁いだ。  しかし、離宮に案内されるも、離宮には侍女も衛兵も居ない。ベルを鳴らしても、人を呼んでも誰も来ず、姫君は長旅の疲れから眠り込んでしまう。  そして、深夜、姫君は目覚め、体の不調を感じた。そのまま気を失い、三度目覚め、三度気を失い、そして…… 「あ、あれ? えっ、なんで私、前の体に戻ってるわけ?」  姫君だった少女は、前世の魔女の体に魂が戻ってきていた。 「えっ、まさか、あのまま死んだ⁉」  魔女は慌てて遠見の水晶を覗き込む。自分の――姫君の体は、嫁いだ大国はいったいどうなっているのか知るために……

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

老聖女の政略結婚

那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。 六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。 しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。 相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。 子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。 穏やかな余生か、嵐の老後か―― 四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。

処理中です...