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徳島自動車道にて
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横に伸びた平べったい建物。男と朱音はその中に灯る明かりを眺める。わずかに開いた窓からは、ひんやりとした冷たい空気が流れ込んできた。
「もう明日には到着ね」
男が売店で買ってきたパンを手に取りながら、そっと朱音が呟く。
「やな。この旅も明日で終わりや」
「そのあとはどうするの?」
パンを持っていない方の手で、ビニール袋の中からおにぎりを二つ取り出す。その中身を確認すると、その内のひとつを男に手渡した。
「ん、ありがと。しかも鮭やん」
受け取った男は顔を綻ばせる。その顔を見た朱音は満足そうな顔をしていた。
「あなたいつもそればかり食べているもの。さすがに覚えちゃったわ」
「そんなに食うてるかなあ」
そう言いながら、受け取ったおにぎりの先端を摘まみ、丁寧にフィルムを剝がしていく。
「くそ、失敗した」
乾いた音を立てて破れた海苔は、その本体から分かれてフィルムに残る。心底落ち込んだ様子の男に朱音が声をかけた。
「それで、どうするの? あなたはどこに行くの?」
流れるかのように思われていた話は朱音によって引き戻される。男は何と答えるべきか迷っているようだったが、やがて決心したように口を開いた。
「なーんも考えてへん。松山城でも見ながらゆっくりと考えるわ」
お互いに前を向き、目を合わすことなく会話する。運転席に座る男の容態は随分と回復しているようだった。
「ねえ、もしあなたさえ良かったら……」
そこで朱音は言葉を止める。不思議に思った男が助手席へと顔を向けると、そこに座る朱音の目は、フロントガラスの向こうに映る一台のワンボックスカーを捉えていた。
「どないした?」
男が視線を前方へ移すと、車からスーツ姿の男が降りてくる。その姿を見た朱音は瞬間的に叫んだ。
「車出して! お願い!」
そう言って男の腕を強く握る。男は全てを理解したわけでは無かったが、朱音の取り乱した様子を見て咄嗟にエンジンをかけた。
「桜花さん! 待ってください!」
かすかに聞こえてきた声が朱音の名を呼ぶ。
二人が乗る車に向かって歩いていたスーツの男は、素早く体を反転させると降りてきたばかりのワンボックスカーに駆け込んだ。その間にギアをドライブに入れた男が、素早く車を発進させる。
男の腕を掴んだままの朱音の手は、目で見てわかるほどに震えていた。
二人の乗る車は再び高速道路の本線へと入る。その後を追うようにして、白いワンボックスカーも飛び出してきた。
運転席でハンドルを握るのは、先ほどのスーツを着た男。その隣には人影がもうひとつ見える。
「朱音、大丈夫や」
根拠など何一つもない気休めの言葉。男はほとんど状況を理解できていない。それでも、男の声を聞いた朱音は、わずかに落ち着きを取り戻したようだった。
「事務所の人よ」
男の腕を握る朱音の手に、ぎゅっと強い力が籠められる。
「やっぱりか、なんで見つかったんや。行先がわかってるわけでもないやろうし」
男が発した言葉に朱音が反応する。
「もしかしたら……」
「どないした?」
朱音の指が男の腕からするりと離れる。「ごめん」と小さく呟いた朱音には、心当たりがあるようだった。
「私ね。もし女優を辞めたら、生まれたところでゆっくりと過ごしたいの」
撮影機材が並ぶスタジオ。スタッフと思われる多くの人が慌ただしく動き回る中、少し離れたところに、煌びやかな衣装で身を包んだ鈴木桜花が腰かけていた。
桜花は背後に立つ女性に向かって、まるで友人と話すときのような気軽さで語り掛ける。
「生まれたところ? それって東京?」
カジュアルな服装ながらも整った身なりをしたその女性。彼女もまた、仕事を介しての関係性としては砕けた口調で言葉を返す。
「ううん、違うの。私が生まれたのは別のところ」
「へえ、そうだったの。初めて聞いた」
「別に秘密にしてるわけじゃないんだけどね。小さい頃だったから方言も残ってないし、わざわざ言うことでもないかなって」
「撮影準備できました! 鈴木桜花さんお願いします!」
「あっ、呼ばれた。行ってくるね、またあとで話そ!」
「待って」
席を立って歩いていこうとした桜花に対して呼びかけた彼女は、自らの鞄から折り畳み式の櫛を取り出した。
「ここ、ちょっと乱れてる」
そう言って軽くその髪をといてやる。桜花はというと、ただされるがままにその身を預けていた。
「ありがと。……あなたがマネージャーで本当に良かった」
「これくらいで何言ってるのよ。また後であなたの話聞かせてね」
「うん」
「心当たりはそれか?」
アクセルを全開に踏んだまま、男はチラチラと目線を下げてスピードメーターを確認する。その針は既に百二十のところにまで達していて、これ以上は危険だと言わんばかりに車体がギシギシと悲鳴をあげていた。
「うん、事務所の中では彼女にしか話していないもの。撮影終わりにご飯を食べながら話していたから、もしかしたら聞いてた人がいるかもしれないけど」
「そうか」
男が短く言葉を返す。通常では考えられないスピードで運転続ける男は、集中力のほとんどをそれに注いでいる。
前方を走る車をかわすように車線を変更すると、バックミラーに映っていたワンボックスが一瞬消え、程なくして再び現れる。
追走を続けるその車は、決して離れないながらも追い越すような素振りも無く、ただひたすらに二人のことを追い続けた。
「何もしてこないわね。もっと車ごとぶつけてきたりするかと思ったのに」
バックミラーへ視線を移した朱音が、おずおずと尋ねる。
「そらそうやろ、こんなスピードの車にちょっかい出したら死んでまうで。映画の見過ぎ、いや出すぎや」
車の状態を不安に思った男がアクセルを緩めると、それに合わせてワンボックスもスピードを落とした。二台の車はしばらくの間そのスピードを保ったまま走り続ける。
鳴門、板野、藍住、土成。いくつもの出口を越えてもまだ、先導する車とその護衛のようにピタリと離れない二台。その二台は阿波の山々に敷かれた道をひたすらに横断した。
「朱音、ついに来たで」
疲弊した声を出す男。彼が運転する車のすぐ後ろには、相も変わらず追走する車の姿がある。
日がすっかりと沈み切った暗闇の中、車のヘッドライトが県境を示す看板をわずかに照らす。自らの目でそれを確認した朱音は、特に喜ぶわけでもなく、ただその事実を事実として受け止めていた。
「ここまで来れるなんて思ってなかった。本当にありがとう。でももう無理ね、止まった途端に行き場を失うでしょうし、きっともう先回りだってされてるわ」
力なくそう発する朱音は、手に入れるはずだったすべてを諦めたような目で遠くを見つめる。
「何を言うてるんや、これからや。って言いたいところやけど、さすがに厳しいな。幸いガソリンはギリギリ持ちそうやし、どうせやったら最後に松山城までは逃げ切ったろうやないか」
男の強気なのか弱気なのかわからない発言に、朱音の口元がわずかに緩む。
口を開いた朱音が発した言葉は、まるで何も知らない子供のように素直であり、それでいて役者の名に恥じない嘘だった。
「ありがとう、あなたにがいないとここまで来れなかった。……でももう十分。思い残すことなんてないよ」
「そんなこと……」
途中で言いかけて男は口を閉じた。朱音が発した言葉の意味を察し、車のスピードを急速に緩めていく。
遠い地から二人を運んできた車は、二人が約束を交わした場所のような、公衆便所と喫煙所があるだけの、寂しく静かなパーキングエリアで動きを完全に止めた。
「もう明日には到着ね」
男が売店で買ってきたパンを手に取りながら、そっと朱音が呟く。
「やな。この旅も明日で終わりや」
「そのあとはどうするの?」
パンを持っていない方の手で、ビニール袋の中からおにぎりを二つ取り出す。その中身を確認すると、その内のひとつを男に手渡した。
「ん、ありがと。しかも鮭やん」
受け取った男は顔を綻ばせる。その顔を見た朱音は満足そうな顔をしていた。
「あなたいつもそればかり食べているもの。さすがに覚えちゃったわ」
「そんなに食うてるかなあ」
そう言いながら、受け取ったおにぎりの先端を摘まみ、丁寧にフィルムを剝がしていく。
「くそ、失敗した」
乾いた音を立てて破れた海苔は、その本体から分かれてフィルムに残る。心底落ち込んだ様子の男に朱音が声をかけた。
「それで、どうするの? あなたはどこに行くの?」
流れるかのように思われていた話は朱音によって引き戻される。男は何と答えるべきか迷っているようだったが、やがて決心したように口を開いた。
「なーんも考えてへん。松山城でも見ながらゆっくりと考えるわ」
お互いに前を向き、目を合わすことなく会話する。運転席に座る男の容態は随分と回復しているようだった。
「ねえ、もしあなたさえ良かったら……」
そこで朱音は言葉を止める。不思議に思った男が助手席へと顔を向けると、そこに座る朱音の目は、フロントガラスの向こうに映る一台のワンボックスカーを捉えていた。
「どないした?」
男が視線を前方へ移すと、車からスーツ姿の男が降りてくる。その姿を見た朱音は瞬間的に叫んだ。
「車出して! お願い!」
そう言って男の腕を強く握る。男は全てを理解したわけでは無かったが、朱音の取り乱した様子を見て咄嗟にエンジンをかけた。
「桜花さん! 待ってください!」
かすかに聞こえてきた声が朱音の名を呼ぶ。
二人が乗る車に向かって歩いていたスーツの男は、素早く体を反転させると降りてきたばかりのワンボックスカーに駆け込んだ。その間にギアをドライブに入れた男が、素早く車を発進させる。
男の腕を掴んだままの朱音の手は、目で見てわかるほどに震えていた。
二人の乗る車は再び高速道路の本線へと入る。その後を追うようにして、白いワンボックスカーも飛び出してきた。
運転席でハンドルを握るのは、先ほどのスーツを着た男。その隣には人影がもうひとつ見える。
「朱音、大丈夫や」
根拠など何一つもない気休めの言葉。男はほとんど状況を理解できていない。それでも、男の声を聞いた朱音は、わずかに落ち着きを取り戻したようだった。
「事務所の人よ」
男の腕を握る朱音の手に、ぎゅっと強い力が籠められる。
「やっぱりか、なんで見つかったんや。行先がわかってるわけでもないやろうし」
男が発した言葉に朱音が反応する。
「もしかしたら……」
「どないした?」
朱音の指が男の腕からするりと離れる。「ごめん」と小さく呟いた朱音には、心当たりがあるようだった。
「私ね。もし女優を辞めたら、生まれたところでゆっくりと過ごしたいの」
撮影機材が並ぶスタジオ。スタッフと思われる多くの人が慌ただしく動き回る中、少し離れたところに、煌びやかな衣装で身を包んだ鈴木桜花が腰かけていた。
桜花は背後に立つ女性に向かって、まるで友人と話すときのような気軽さで語り掛ける。
「生まれたところ? それって東京?」
カジュアルな服装ながらも整った身なりをしたその女性。彼女もまた、仕事を介しての関係性としては砕けた口調で言葉を返す。
「ううん、違うの。私が生まれたのは別のところ」
「へえ、そうだったの。初めて聞いた」
「別に秘密にしてるわけじゃないんだけどね。小さい頃だったから方言も残ってないし、わざわざ言うことでもないかなって」
「撮影準備できました! 鈴木桜花さんお願いします!」
「あっ、呼ばれた。行ってくるね、またあとで話そ!」
「待って」
席を立って歩いていこうとした桜花に対して呼びかけた彼女は、自らの鞄から折り畳み式の櫛を取り出した。
「ここ、ちょっと乱れてる」
そう言って軽くその髪をといてやる。桜花はというと、ただされるがままにその身を預けていた。
「ありがと。……あなたがマネージャーで本当に良かった」
「これくらいで何言ってるのよ。また後であなたの話聞かせてね」
「うん」
「心当たりはそれか?」
アクセルを全開に踏んだまま、男はチラチラと目線を下げてスピードメーターを確認する。その針は既に百二十のところにまで達していて、これ以上は危険だと言わんばかりに車体がギシギシと悲鳴をあげていた。
「うん、事務所の中では彼女にしか話していないもの。撮影終わりにご飯を食べながら話していたから、もしかしたら聞いてた人がいるかもしれないけど」
「そうか」
男が短く言葉を返す。通常では考えられないスピードで運転続ける男は、集中力のほとんどをそれに注いでいる。
前方を走る車をかわすように車線を変更すると、バックミラーに映っていたワンボックスが一瞬消え、程なくして再び現れる。
追走を続けるその車は、決して離れないながらも追い越すような素振りも無く、ただひたすらに二人のことを追い続けた。
「何もしてこないわね。もっと車ごとぶつけてきたりするかと思ったのに」
バックミラーへ視線を移した朱音が、おずおずと尋ねる。
「そらそうやろ、こんなスピードの車にちょっかい出したら死んでまうで。映画の見過ぎ、いや出すぎや」
車の状態を不安に思った男がアクセルを緩めると、それに合わせてワンボックスもスピードを落とした。二台の車はしばらくの間そのスピードを保ったまま走り続ける。
鳴門、板野、藍住、土成。いくつもの出口を越えてもまだ、先導する車とその護衛のようにピタリと離れない二台。その二台は阿波の山々に敷かれた道をひたすらに横断した。
「朱音、ついに来たで」
疲弊した声を出す男。彼が運転する車のすぐ後ろには、相も変わらず追走する車の姿がある。
日がすっかりと沈み切った暗闇の中、車のヘッドライトが県境を示す看板をわずかに照らす。自らの目でそれを確認した朱音は、特に喜ぶわけでもなく、ただその事実を事実として受け止めていた。
「ここまで来れるなんて思ってなかった。本当にありがとう。でももう無理ね、止まった途端に行き場を失うでしょうし、きっともう先回りだってされてるわ」
力なくそう発する朱音は、手に入れるはずだったすべてを諦めたような目で遠くを見つめる。
「何を言うてるんや、これからや。って言いたいところやけど、さすがに厳しいな。幸いガソリンはギリギリ持ちそうやし、どうせやったら最後に松山城までは逃げ切ったろうやないか」
男の強気なのか弱気なのかわからない発言に、朱音の口元がわずかに緩む。
口を開いた朱音が発した言葉は、まるで何も知らない子供のように素直であり、それでいて役者の名に恥じない嘘だった。
「ありがとう、あなたにがいないとここまで来れなかった。……でももう十分。思い残すことなんてないよ」
「そんなこと……」
途中で言いかけて男は口を閉じた。朱音が発した言葉の意味を察し、車のスピードを急速に緩めていく。
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